64.会津駒ヶ岳「大草原の小さな山小屋」
- GPS
- 07:30
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 1,213m
- 下り
- 1,205m
コースタイム
- 山行
- 6:15
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 7:20
天候 | 曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰りは路線バスで「駒ヶ岳登山口」より乗車。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は滑りやすい土質。水場までは急登が続くが、水場を過ぎると階段状に道は整備されている箇所もあり。駒の小屋が見え始めると、木道になるが、破損が激しいところもあり、特に下山時は滑って転ばないかと薄氷を踏む思いで通過した。でも、迷う箇所は僕が通った限りなかったと思う。 |
その他周辺情報 | 「尾瀬夜行2355」は乗車券・特急券に加え、専用バス乗車券、朝食用のおにぎり弁当やバッチやワッペンがもらえる。オプションで昼食用の弁当も頼むことも出来る。 登山バッチは駒の小屋で600円で購入。 |
写真
装備
備考 | 下山後の温泉と着替えを持参しなかったため、秋葉原の宿舎まで、パンツとズボン(共に登山用の速乾性が高いもの)が濡れたままで不快だった。 クルマでの登山なら、下山後の温泉や着替えに困らなかっただろうけど、今回はそれに困った登山となった。 |
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感想
第64座 「大草原の小さな山小屋」
7月より就職が決まって働き始めた。仕事が慣れた8月にどこか山にいきたいと思って、東北の飯豊山あたりを登ろうと計画を漠然と立てていたのだが、8月のシフト表を見て愕然とした。
8月は盆休みがない!
働き始めた新しい職場は老人養護施設で、毎日、高齢者の方がおられ年中無休なので仕方がないのだが、まさか盆休みがないとは・・・・。
幸いなことに土日は休みなので、盆休みを避けた土日を利用して登山にいこうと思った。さすがに飯豊山は遠過ぎて二日間では登れないし、そして何よりも家族の反対を受けるのは充分予想された。予定変更して日帰りで登れる山ということで、今回は会津駒ヶ岳に決まった。
7月下旬に東武鉄道の「尾瀬夜行2355」の乗車券等や、往復の新幹線や宿泊先の予約も済ませた。出発まであと一週間というところで、天候が不安定な日が多くなり、台風11号が日本列島に迫ろうとしていた。天気は大丈夫だろうか? 台風が日本列島を逸れてくれないだろうか? そんな思いを抱きながらインターネットの天気予報と台風11号の行方を眺めていた。
8月8日、仕事が終わって一旦帰宅して風呂に入ってから、17時頃に自宅を出発した。19時頃の新幹線に東京へ向かい、上野で登山で必要ない荷物をコインロッカーに預けて、東武浅草駅に着いた。「尾瀬夜行2355」を利用するのは8年振りのことで、あの時は尾瀬の燧岳を登るのに利用した。
夜行列車が到着し、乗り込むと乗客は一両に15人前後と少なく、比較的ゆったりと座ることが出来たが、だからといって眠れたかといえばそうではなく、シートがリクライニングではないため、眠ることに苦労した。まぁ、僕の場合は環境が変わるとなかなか眠れない旅人としては残念なスペックを持っているので仕方がないのだが・・・・。
8月9日、3時18分に会津高原尾瀬口駅に到着した。乗客は通路で朝食用の弁当を受け取って、駅前に待っている専用バスに乗り込んだ。僕はオプションで昼食用の弁当も頼んでいたため、朝食用と昼食用の弁当二個を受け取って専用バスに乗り込んだ。この専用バスは最終的には沼山峠が終点だが、希望者がいれば途中の駒ヶ岳登山口や御池に下車出来る。僕が下車する駒ヶ岳登山口までは約一時間。その間に僕は朝食用の弁当のおにぎり二個を平らげた。
5時10分頃であろうか? バスは駒ヶ岳登山口に停まった。ここで下車したのは僕を含めて2〜3人、バス4台で合計10人前後が下車したであろうか? 下車した乗客は支度をそこそこに次々と出発していった。僕はというと、ストレッチしたり、レインウエアやゲーター装着していた分遅れて5時50分に登山を開始した。
最初は車道を歩き、途中で「会津駒ヶ岳 近道」と墨書された太い木の柱があった。たまたま一緒にいた年配のご夫婦と本当に近道なんだろうか? と怪しく思っていたのだが、結局僕もご夫婦もいくことにした。この道は確かに近道だが山道で、しばらく登ったら、再び車道と合流した。
その車道を程なく歩くと滝沢登山口手前の駐車場に着いた。この日は台風11号が接近しているため自重したのか、それとも盆休み前ということで登山の準備や買出しに充てているのか、駐車しているクルマは10台程度と考えていたよりは少なく思えた。天気は今は曇りではあるが、天気予報では午後からは雨が降るということで、昼までには登山を終わらせれば大丈夫だろうと思って滝沢登山口に向かった。
6時20分、滝沢登山口の木の階段を登って、ここから山道がスタートする。登山道は滑りやすい土質で、ほとんどが急勾配な登りが多くて、登山を開始してから20分程度で一本を立てる羽目となった。無理はない。2014年に入ってからは就職活動に専念していたため、登山は封印、ジョギングも少ししかしていない状態だった。7月に入ってからは、嬬恋高原キャベツマラソンのハーフマラソンや各務原アルプスをトレイルランしたりしていたのだが、体力不足と夏に強くない体質が災いしてか成果は散々であった。
ますは水場を目指して、汗を体中に流して上へ上へと目指した。そして7時40分に水場に着いた。水場といっても、そこに水場があるわけではなくて、そこから約20メートル降りなくてはならなかった。降りていったら、細いプラスティックのホースから水が流れていたので僕はたらふく飲んだ。味は冷たくておいしかった。結局ここで25分休んだ。
8時5分に水場を後にして登り始めた。このあたりから斜度がゆるくなり、木の枠組みで階段状に作られた登山道もあって比較的歩きやすくなった。時々、樹木越しに燧岳が見え隠れするのを確認した。この頃からは、登山に慣れてきたのか、60分以上は休まずに登ることが出来るようになった。そして高度は2000メートルを越えた。
2000メートルを越えて程なくして登山道は木道に変わった。そして樹木はなくなり緑の草原になった。その草原のてっぺんに小さな山小屋が二軒見え隠れした。あれが駒の小屋なのだろう。草原の中の木道を登っていくとその中に小さな高山植物が咲いていた。僕はそれらを写真を撮りながら、駒の小屋に向かった。
9時20分、駒の小屋に到着したが、休むのは帰りにということで休憩もそこそこで再び歩き始めた。山頂直下まで来ると樹木の間を身をかがめるようにして狭い幅の最後の登りを登った。9時45分に会津駒ヶ岳山頂に到着。2014年最初の登頂となった。就職が決まってからは登山を計画するも雨で計画が倒れてしまい、僕はもう山に登れない(大袈裟!)のではないかと思っていたが、取りあえず最初の一座を登ることが出来て良かった。
展望は先ほど見た燧岳以外は山頂部は雲がかかって見ることが出来なかった。あとは下山だが、いつ雨が降るか解らないので早めに下山しようと思った。下山の時に気付いたのだが、木道が濡れていたため、転倒しないように慎重に降り、10時10分に駒の小屋に戻った。僕はここで大休止をしてカレーヌードルを調理して食べて、後半の降りに備えた。
雨で濡れ、損傷が激しい木道を薄氷を踏む思いで通過して、下山していった。水場の手前で雨が降ったが、程なく止んだようだ。膝がガクガクになったので水場で10分休憩をして再び降り始めた。滑りやすい登山道ではあったが、何とか転倒することなく12時45分、滝沢登山口に到着した。久々に舗装された車道を歩くと安心してしまって、近道の山道ではなく車道を使って降っていった。
13時10分頃に駒ヶ岳登山口バス停に到着。バスの便を確認したら、13時32分のバスの便があるということで、急いで支度してバスの到着を待った。要するに僕が予定していたバスの便より一本早い便に間に合ったのだ。早いこと東京に戻り、予約した秋葉原のカプセルホテルの風呂にゆっくり浸かればいいさと思って、帰路を急ぐことにした。
18時頃に浅草に戻り、ラーメン屋で夕食を取り、東京メトロで上野に戻って荷物の回収。予定していた時間よりも予約していた秋葉原のカプセルホテルに到着した。チェックイン後に濡れた衣類を着替えて、風呂に入って初めて、今回の山旅が無事に終わったことを実感したのであった。
8月10日、6時位に起きたが、心配された台風11号が高知県に到着した。関東地方が暴風域に入るのが時間の問題となったと判断した僕は、すぐに帰宅することを決めた。7時30分頃の新幹線に乗って、10時頃、東海地方が暴風域に入るか入らないかというところで、何とか帰宅することが出来た。当初、この日は某所を観光する予定だったが、その予定をあっさり諦めて、帰宅に切り替えたのは、いい判断だと思った。これより遅く帰宅のタイミングが遅れたら、ストレスが多い形での帰宅になっていたかも知れない。
お忙しい生活の中での貴重な時間をやりくりしての登山なのですね。私も家庭の事情で今年も夏山縦走はあきらめました。でも山には行きい・・・
という訳で最近は深夜発で深夜帰宅という24時間不眠の日帰り登山を余儀なくされています。それでもわくわくとうれしくて!現実を受け入れて現在を楽しめばいい。いつかきっとまた違う時間の中に身を置く自分が居るだろうから・・・と思えるのです。
心から応援しています。どうぞお仕事も山も楽しんで!。
ken222さん、コメントありがとうございます。就活中はなるべく休みが多いところにこだわって探していたのですが、いざ就職すると、限られた時間の中で登山しようと思うのですから、ヒトって不思議な生き物だなと思ったりもします(笑)。身分はパート従業員で三ヶ月のトライアル雇用なので9月まで様子見ということで、暑さにもめげずに(自分では)頑張ってるつもりであります。冬山登山はやらないので、冬場はガッチリ稼いで、夏はある程度休みを取って遠くの山だとか、縦走登山が出来たらいいと思ってます。
今後ともよろしくお願いします(頓首)。
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