西穂高岳で撤収
- GPS
- 07:52
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 961m
- 下り
- 963m
コースタイム
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
09:00 西穂山荘
09:33 西穂丸山
10:33 西穂独標
11:29 ピラミッドピーク
12:10 西穂高岳
13:00 下山開始西穂高岳より
14:35 西穂山荘20分休憩
15:50 西穂高口(ロープウェイ駅)
今回の山行のために、「有れば便利な物は一切持たない」様にした。
ザックはグレゴリーの70L(女性用DEVA)から、同じグレゴリーのZ55に変更した、ザックだけでもおおよそ1kg強の重量差が有る。
行動中の脱水と熱中症対策のためには「塩飴」を用意し、ミネラルと塩分の補給に気を使った、塩飴は1時間に一個を目安に必要量だけをジップロックの防水ビニール袋に入れた、ひと口ヨウカンは糖分の補給のために一日一個として、昼食時に食べる予定。
行動中の水は1L(正味0、95L)は、アルミボトルに入れ、ウェストベルトに付けた100均のボトルホルダーに収めている。
ザックの左のショルダーベルトにポーチを取り付けて、コンパクトデジカメとガーミンのGPSを入れている、好きな時に直ぐに取る出せて非常に重宝だ。
羽毛のシュラフ、シュラフカバー、シュラフマットはエアーで膨らむタイプでザックの中におさまって、岩場で引っかかる事が無い。
テントはモンベルのステラリッジ2だが、先日東京駅近くのモンベルで見たステラリッジ1の大きさを見て、欲しい欲しい病が出てしまいそうだ。
しかし、テントの中で荷物に囲まれてハーレム気分を満喫するには、2人用の大きさは捨てがたい魅力だ。
妻と二人で山行する時は、3人用テントが役に立ってるし、これでまた一つテントが増えたら、家に居られなくなる可能性が出てくる。
「ツェルト」とという選択肢も有るのだろうが、ツェルトは風に対して弱すぎると聞いた、稜線上でビバークするのに風に弱くては使えないかもしれない。
食糧は全てフリーズドライで、ラーメンを食べた後の汁にアルファ米を入れて雑炊を作って食べる。
味噌汁はアサゲのフリーズドライだし、とまとスープもごまスープも卵スープも全てフリーズドライだ。
カレーも卵どんぶりも全てフリーズドライだが、干し野菜や干し貝柱、シソ味のユカリなんかも持って行って味に変化を出している。
2泊3日の6食なのでガスは110Gの小さい缶を持った、1食あたりの消費量を考えると少し余る予定だ。
バーナーは愛用のプリムス2240を今回は重さの都合で諦めて、同じくプリムスの153バーナーにした、これは妻用の物を無断で借りて行った。
コッヘルセットはチタンなんじゃらと言う物で、熱伝導が悪くて焦げやすい逸品だが、チキンラーメンでも砕いて入れないと収まらないという中途半端な大きさ。ちなみにコッヘルも妻からの無断借用だ。
風防はアルミのペラペラで自由に形がトランスフォーマーする、いま流行り?のものだ。軍手は片手分だけは必須で持っている、火傷しても山の中では薬も無いからだ。
木のスプーンと、竹の割りばしを使いまわしている、プラスチックのスプーンは鍋をかきまぜる時に柔らかく成ってしまい使えないし、木の割りばしは水を含むと硬さが頼りなく成って耐久性に劣る。
ライターは、フリント式の安い奴、電子式は標高が高くなると使えない。
あとは、スープ用にシェラカップ、お茶やコーヒー用に二重のマグカップがある。
寂しがり屋の私用に小型軽量ラジオも持った、ホームセンターで980円と言う「信じられな〜い」価格だったが、案外受信感度は良いと思う。雑音が入って遠くの雷も直ぐに分かるし便利だ。
上記の様にしたら、2泊三日で6食べてザックも1Lの水も含めて総重量は11,5KGに成った。
食事用の水は山小屋を含む水場で調達する事を前提にしているので、計画的ビバークの時以外は、11,5KGのザックで済みました。
しかし、まだまだ削れそうな所も有りそうです、1Lの水を持って10KGを切る様に精進します。
天候 | 雨 強風 霧 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
最上段(上流側)の駐車場中央に、ロープウェイ駅に向かう登山者用通路(登山道)が有りました。 登山者無料駐車場は人気の有る場所ですので、繁忙期はまず止める事が出来ないと思った方が良いと思います。 とんでもない場所に無断駐車している車を見かけましたが、駐車禁止でない場所は駐車しても良い場所では有りません。 山登りを楽しむ「登山者」を長く続ける事が出来るようにモラルを確立してください。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雨と強風、そして濃い霧のため岩は濡れていて嫌らしかった。 視界が利かないおかげで、ひとつひとつ次のペンキマークを丁寧に探すというルート探索するには、またとない様な好機でした。 |
写真
感想
画像は数枚しか撮影していません、到達したぞと証拠的な数枚です。
この夏の休暇を利用して、西穂高から奥穂高、北穂高からキレットを通って槍ヶ岳へ3泊4日の縦走をしようと計画していました。
8月8日を出発日として決め、8月2日の午後には全てのパッキングを済ませてあった、小学生の遠足より準備が早いでしょ!
なのに・・・・あのいまわしき台風め!
天候の悪化を嫌って出発日を伸ばし延ばしにしてきたが、台風が通過後の8月11日には前半雨が残るもののその後は天候の回復が見込め、12日には待ちに待った太陽が顔を出すという。
8月11日
午前6時過ぎに新穂高登山者無料駐車場に到着したが、昨日までの悪天の影響で駐車場は余裕の空きスペース。
朝ごはんを車の所で食べながら、靴を履き装備を整える。
本日の出発はいきなりレインウェアの必要が有った、レインウェアのフードが必要なくらいの降雨量と言えば皆様には理解頂けると思います。
独標へ到着する頃には雨が上がる事を予定しているので、レインウェアを着て居ても心は軽い。
しかし、心に反して体は汗でべたべたに濡れてしまっている。
意識してペースを遅くして、発汗量を調整しようとするが、思った様には上手くいかない。
西穂山荘で水1.5リットルを買いザックに入れる。
奥穂高岳にたどり着けない場合には、途中ビバークも覚悟しての補給だった。
水は飲用に1Lを持ち歩いているが、食事用の水は一番近い水場(小屋も含む)でしか調達しない事にしている。
地図も無い砂漠を歩いている訳ではないので、タンクローリーの様に水を運ぶ必要は無いと思っている。
独標で30分程天候の回復を待つ間に、続々と後続の登山者がやってくる。
独標から先に進みたい人も大勢いるが、皆なかなか足が前に出ないで居る様だ。
私に尋ねられた「西穂高岳まで行くんですか?」、私ははなから行く予定なので「もう少し天候が回復するのを待ちます。」と答えた。
そのうちに誰かが先に歩きださないと、誰もが動けない様な雰囲気に成りだした。
HandMは仕方なく、ザックカバーに隠れて居たブラックダイヤモンドのヘルメットを取り出して、あご紐を強めに結んだ。
「それじゃぁ、私が先に行きます」と居合わせた人たちに無言で伝え、独標を北に向かって下りはじめたが、周りは相変わらず濃い霧で何も見えない状況の中だった。
岩場は半乾きの所もあれば、濃い霧のためのまだしっかりと濡れている所もあった。
やはり乾いた岩とは違って滑りやすいので緊張する所もあった。
西穂高岳からやってくる登山者には2名すれ違ったが、「西穂高岳で撤退してきた」と言うので、彼らは奥穂高岳からの縦走者ではなかった。
8標辺りで雷鳥がルート上に遊んでいたので、独標から一緒の後続の登山者に知らせた、どうやら雷鳥を見るのは初めてというような事を言って居た様に思う。
後続の彼らは日帰り装備でザックが軽い、そんな彼らと暫らく同じペースで歩いていたが、途中で疲れが出てしまったため、先頭を歩いていたが、先に行ってもらう。
西穂高岳に到着したが、天候は相変わらず悪いままだ。
朝西穂山荘のテレビで見た、データ放送の天気予報を信じるしかないが、「きっと青空が見えてくる」と信じて、ここで昼ご飯を食べる事にした。
山頂直下に幕営適地があり、平らな岩を椅子代わりにしてコーヒーを沸かした、この山行からはコーヒーもフリーズドライのスティックタイプの物に変えた、以前はドリップタイプの物で香りは良かったが、後に残るドリップパックのごみが厄介だったのだ。
ちなみに、お茶は粉のタイプの緑茶で、これもやはりドリップパックのごみが出ない。
やたら日持ちのする「コモのパン デニッシュ○○」をかじりながら、ひと口羊羹も食べておく、HandM血糖値が高いが、山行では糖分の補給も非常に大切なのだ。
13時に成る頃、スマートフォンのインターネット機能で天気予報を再確認してみたら・・・・明日が雨マークに代わって居るではないか!!!
現時点で強風と大粒の雨、そして濃い霧と悪条件は満たしている。
その上に明日の雨予報と成れば、「撤収(退却)!!」と叫ぶのに時間はかからなかった。
いやね・・山頂にはHandM以外誰も居ないもんだから、叫びたい放題な訳なんですよ。
昼食用に広げたコッヘルやバーナーをこそこそ片付け撤収準備を始める、誰も見て居ないとはいえ、撤収とは後ろめたい事この上ない行為なのである。
先ほど西穂山荘で買った水(天水)は、高山植物と這い松のために山に帰しておきました。
日程を切り詰めて2泊3日として来たザックの中身が切ない程重くなってきた。
明日の天候も回復しなければ、山の上に居る理由がほぼ100%無くなってしまった様な物なので、僅か1日で、そう初日にして下山開始となったのだ。
ザックを始末しながらも、時々上目使いにジャンダルムの方を見るが、この日は一度も姿を見せてくれる事は無かった。
この天候のなか、私ごときのレベルでは、この先に進む資格が有りませんでした。
復路、西穂山荘で少し休憩し、そのままロープウェイの西穂高口まで下山。
ロープウェイの駅舎の中で、汗臭いおっさんが、几帳面にレインウェアを畳んで居る姿は、他の観光客からはさぞ異様に映ったに違いないと思う。
こうしておっさんの2014theサマーは終わってしまった。
これを書いている8月12日(午前中)が予想外の大雨で有る事が、本日の登山者に申し訳ないが、私にとっての唯一の救いと成っている。
明日もし晴れるなら、中央アルプスの空木岳にでも行こうかなと、悪あがきを考えて居ます。
こんちわ
>ステラリッジ1の大きさを見て、欲しい・・
わたしはステラリッジ気任垢、これを↓購入してます
http://www.yodobashi.com/ec/product/100000001001800758/index.html?gad1=&gad2=g&gad3=&gad4=56278881131&gad5=5600924356501162940&gad6=1o3&xfr=pla&gclid=CJq0k8zTjMACFRYIvAodQZwAOg
これなら骨があるので風にも強いし、軽いです。
日帰り非常用に携行してます
でわでわ
ウエダさんコメント有難うございました。
13日は再び山に行って居りましたので、返信が遅く成りました。
東京駅近くのモンベル店で、ステラリッジ1とULドームシェルターが展開した
状態で並べて展示されて居ました。
ULドームシェルターは価格を見て「目がテン」に成ってしまいましたので、
重量等の性能を詳しく見る事もしませんでした。
あらためて見ると、とても良さそうな商品ですね、軽量なのが何より一番ですね。
自立式と言うのも心を惹かれました。
ウエダさん、私の妻を説得しに来てくれませんか?
そうしたら、買えるかも知れません
HandMさん、こんばんは
こんな、悪天に行動しちゃダメですよ〜
SHIBAWANさんこんにちわ、コメント有難うございました。
そうなんですよ、悪天でした。
ただ、急速に天候は回復してくれる予定で、それまでに進める所まで
と、西穂高岳までは行ってみたんです。
今度行く時は、テルテルぼうずをザックに付けて行きます
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