朝日連峰 念願の主脈縦走 (泡滝〜朝日鉱泉)
- GPS
- 55:25
- 距離
- 39.3km
- 登り
- 3,118m
- 下り
- 3,083m
コースタイム
- 山行
- 9:41
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 11:07
- 山行
- 6:36
- 休憩
- 4:03
- 合計
- 10:39
天候 | 1日目:雲→雨・風・ガス 2日目:ガス→うす曇 3日目:うす曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
飛行機
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険な箇所はありません。ガスが出て迷い易いような場所は、しっかり赤ペンキがあります。小朝日岳から鳥原山は2カ所ロープ設置があります。山岳会や小屋番さん等関係者の皆さんのご尽力で、大変歩きやすい道です。 |
その他周辺情報 | 朝日鉱泉のお風呂は500円です。 |
写真
感想
憧れの朝日連峰ソロ縦走です。東北の山は、山が深くたおやかで、静かな山歩きができるので大好きです。
飯豊山や焼石岳、和賀岳などメジャーどころは行きましたが、アプローチが大変で長い休みが必要ということで朝日連峰はどうしてもチャンスがありませんでした。
今回、嫁さんの寛大なお許しと仕事も丁度休みが取れたので、山を再開して2年弱なので不安はありましたが40kmの縦走に挑戦しました。
■8月11日(0日目)
空路入りのため、ガスカートリッジの入手が必要でした。鶴岡市内の専門店まで鶴岡駅の観光案内で自転車をお借りして往復です。鶴岡駅からバスで大鳥登山口に行き、前夜は朝日屋さんに宿泊です。
大鳥小屋で泊まるのもありですが、そうすると登山口の泡滝まで行くのに早朝のバスとなり、東京からは深夜バスになってしまいます。
■8月12日(1日目) 泡滝→大鳥小屋→オツボ峰→以東岳→狐穴小屋
朝05:00に朝日屋さんに泡滝まで送って頂きました。
川沿いをずっと歩き、最後は樹林帯の中を急登します。虫が多いと事前情報があったので、長そで長ズボン+虫よけスプレーをしていましたが、歩き始めて直ぐに手のひらをアブに噛まれました。
道は歩きやすいですが、20kgの荷物と暑さで大鳥小屋までの3時間でへとへとになって大鳥小屋へ到着です。朝日屋さんのおにぎりを1個食べて小屋番さんと談笑し出発です。
オツボ峰コースは最初から樹林帯の中の急登が続きますが、1時間半ほどで見通しのよい尾根の稜線歩きになります。
今回、初めてハイドレーションを使用し3Lの水を持参したのですが、残量がわからない不安から、大汗をかいているのに給水・塩分不足となり、途中で熱中症気味となりフラフラで本気で下山しようと思ってしまいました。後程小屋について確認するとまだ水は半分残っておりました。新しいギアは試さないとだめですね。反省。
三角峰を過ぎると今度は雨が降り始め強風とガスの中を休み休み登ります。オツボ峰からはアップダウンの繰り返しとなり更にペースが落ちて、結局予想の1時間半遅れの13:50に以東岳到着です。
山頂では残ったおにぎりを食べつつ楽しみにしていた以東岳からの主稜線の大展望を待つもガスは一向に晴れる様子はないため、諦めて下降を開始しました。
しかし、下降途中にガスが一瞬晴れて、憧れの主稜線が見えました。こんなプレゼントがあるから山はやめられません。
その後も、雨・強風・ガスの稜線(でもずーーと花畑です)をひたすら歩いてボロボロになって狐穴小屋に16:48到着です。
狐穴小屋泊まりはソロ4名を含む6名でゆったりです。水洗トイレもある綺麗な小屋です。早々に休みますが、全身筋肉痛で夜中に何度も目覚めました。
■8月13日(2日目) 狐穴小屋→竜門小屋→西朝日岳→大朝日小屋
今日はメインの日です。大朝日までのんびり6時間、稜線をゆっくり楽しむ日ですが、朝起きるとガスで覆われてがっくりです。6時まで待って、途中晴れるのを期待して歩き出します。
1時間ほどはガスと強風の中でしたが、南寒江山を下る途中で一気にガスが晴れて大展望が見えてきました。あまりの嬉しさと感動で、一人叫びガッツポーズしてしまいました。
その後、竜門小屋でコーヒーを入れて景色を愛で、大朝日へ楽しい道を向かいます。
他の方のコメにあるように、この稜線はピークをきっちり通るのでアップダウンが多く足にはきますが、ピーク毎に大展望を楽しめます。
13:00頃に大朝日小屋に到着です。こちらも綺麗な小屋です。お盆で混むかも?との不安からまずは場所を確保し昼食をとりました。
ひと眠りした後、夕方前に大朝日岳のピークへ。主稜線のみならず、多くの山が見える大展望に感激です。その後、小屋に降りて夕食後も、再度夕焼けを見にピークへ。
ほんとうに来てよかった。
■8月14日(3日目) 大朝日小屋→小朝日岳→鳥原小屋→朝日鉱泉
小朝日岳までは稜線を下ります。何度も何度も絶景を振り返りながら、途中銀玉水で補水し下降します。小朝日岳は、厳しい登り返しですが、ここからの眺めも最高です。鳥原山の手前ぐらいから樹林帯に入り展望が少なくなります。
鳥原小屋の水場で補水し、コーヒーを淹れて小休止後は一気に下りました。
朝日鉱泉前の吊橋(怖い)を渡り、辛く?楽しい縦走はおわりです。
朝日鉱泉では赤茶色のお風呂で汗を流し、美味しい手打ちそばを頂きました。
念願かなって、今大変満足しています。期待以上の本当にいい山でした。今も体のあちこち痛いですが、いつか秋や初夏も歩いてみたいです。
コメント
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レコ拝見させていただきました。私も先月ほぼ同じコースを歩いたので、とても興味深く拝見させていただきました。(レコしました。)なんとなく親近感が沸いてきてコメントさせていただきました。
朝日屋の夕食、あの宿泊料金から考えると、信じられないという感じでした。狐穴小屋の、金髪の山形弁の小屋番さんはいらっしゃいましたか?
私が行ったときは、稜線ではほとんどガスの中でしたが、やっぱりここは縦走ですね。大朝日だけの往復ではもったいない!私も今度は秋にでも行きたいなあなんて思っています。
tsu-pmさま
コメントありがとうございます。tsu-pmさまのコメントも事前にしっかり拝見させて頂いたので、大変参考になりました。
朝日屋さんは本当によかったです。料理はもちろんのこと、4畳半畳の部屋でWifiが使えたので読書用に持っているkindleで、追加DL出来て助かりました。
また、金髪の狐穴小屋番さんいらっしゃいました。色々と山のお話しを伺ったのですが、山形弁初心者なので何度も聞き返してしまい失礼をしてしまいました。
2日目の狐穴から竜門へ歩いている際に、大朝日小屋から出て以東岳まで往復するんです!というトレランの人とすれ違いました。その後、中岳の上りで、なんと追い越されましたが、その際に”この稜線はほんとに気持ちいいよ~”との一言が印象に残っています。
朝日鉱泉からの会員バスにいっしょに乗っていた男2人(私は年寄りの方)です。初日大鳥池、2日目竜門泊まりでしたので、ちょっと遅れて同じコースを歩きました。竜門小屋の管理人さんが「昨日まで1週間雨が降り続き、きょうやっと晴れて布団が干せてよかった」と話しておられましたので、かなり強運だったと思います。翌日からまた雨だったようですし…。朝日は大好きで、夏の縦走のほかに、秋の紅葉のころの大鳥池や以東岳に何度か行ったことがあります。大朝日や寒江山の方の紅葉も見に行けたらいいなあと思っています。
enzan1402さま
コメントありがとうございます。ご一緒のルートだったんですね!小職はバテバテでしたが、まだまだお二人はお元気そうでしたので、どちらを歩かれたのかな~と思っておりました。同じ時間を共有されている方がいたと思うと嬉しさ倍増ですね。
道中がガスだっただけに、切れた時の透き通るような空気感が最高でした。ほんと強運だと思います。
何度も朝日連峰に行かれているようで羨ましい限りです。
紅葉(&黄葉ですかね)の時も、おっしゃる通り稜線をノンビリ歩いてみたいですね。
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