今度こそ 念願の燕岳
- GPS
- 25:20
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 1,395m
- 下り
- 1,388m
コースタイム
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:50
- 山行
- 4:20
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 4:20
天候 | 曇りのち霧一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
06:00JR新大阪→06:49JR名古屋→09:08JR松本→09:51JR穂高→ 10:30中房温泉(タクシー利用) 復路 14:00中房温泉(乗合バス)→14:55JR穂高(駅前のカフェで休憩) 15:22JR穂高→15:43JR松本→18:05JR名古屋→19:06JR新大阪 |
コース状況/ 危険箇所等 |
前日の雨で麓付近はぬかるんでいた以外、特に危険な箇所は無し。 |
その他周辺情報 | 中房温泉 割引券利用で入浴料¥500 |
写真
感想
7月に予定していたものの台風の影響で運休となり、泣く泣く
断念した燕岳。
たまたま出張先で新聞に目を通していたら「JR中央線 運行再開」
の文字を見付けたので、急遽予定を変更し、燕岳へ行くことに。
13日(水) 登山1日目
新幹線、特急列車、タクシーを乗り継いでの移動の為、始発で
大阪を出ても、登山口に到着するのは4時間半後。
時間を短縮する為、穂高駅からはバスを待たずタクシーを利用
したが、そのタクシーの運転手さんも登山をするらしく、今年は常念
や燕のあたりでも熊が出没するので気をつけた方が良い との助言を
貰う。
タクシーの車窓からは北アルプスの山々を眺められる幸せ。
これから向かう燕岳も少しだけ顔を出している。
天気は幸い良さそうだ。
ほどなくして中房温泉登山口に到着。標高にして1,462m。
遅い時間とはいえ、まだ自分たち以外にもこれから登ろうとしている
人達の姿が見える。
軽くストレッチをしてから10:40分に出発。
今回は小屋泊まりとはいえ、一眼と望遠レンズを持って来たため、
荷物の重量としては殆どテント泊と変わらず、ズシリと肩に重い。
登り始め、昨日の雨の影響で麓付近は、ぬかるんだ状態。
天候は、時々晴れ間が差すものの、全体的には曇り。
木の根など、滑りやすい箇所が有るので、足下に注意を払いながら
登る。
登り始めの一時間ぐらいから、段々と、頭痛がするようになり、
ペースが上がらなくなる。
休暇直前まで仕事で緊張を強いられ心身共に疲弊していたからか、
若干の寝不足とも相俟って、今日はいつになく体が重い...
このところ、まともな登山が出来ていなかったので、体も自分が
思っている以上に鈍っているらしい。
第3ベンチを過ぎたあたりから、少し脈拍が上がるだけでも頭が
ズキズキし始める。よりによって偏頭痛を起こしているようだ。
調子が悪いのを誤魔化しながら、すこしずつ高度を稼ぐが、その間
にも、後から来る人達にどんどん追い抜かれて行く。
ようやくの思いで辿り着いた合戦小屋で、スイカを食べて、長めの
休憩を取る。
相方が色々と話しかけてくるが、殆ど聞き取れないほど最悪の
状態。スイカを食べ終わっても、全く歩き出す気になれない。
かといって、ここまで来て断念するわけにもいかないので、
気力を奮い立たせてリスタート。
が、稜線に出るまでの登りは、頭痛との闘いで本当に苦しかった。
稜線に出ると、なんと槍ヶ岳方面が一望出来る。
曇りがちなため景色は期待出来ないと思っていただけに、思わぬ
サプライズに意気が上がる。もう少しだけ頑張ってみよう。
しばらく稜線歩きをするうちに、今日の目的地である燕山荘が見え、
俄然、ペースが上がる。
目を転じると槍ヶ岳を眺めることが出来る贅沢な時間。
燕山荘に到着したのは16:30。予定より遅れること1時間半。
テント場も満員で皆思い思いに寛いでいる。
山荘の受付の前に、辺りを散策し夕暮れ前の山の景色を堪能。
こうして見ると、秋山の様相を見せ始めているように思える。
目指す燕岳の頂上も目の前だ。
今日のうちに登頂しようと思っていたが、体調が悪いので断念。
山肌とハイマツのコントラストが目に鮮やかに映る。
今夜のお宿『燕山荘』 創業93年という長い歴史を持つ山小屋。
到着が遅かったので、受付後に案内されたのは、離れの2F。
天井が低いので、うっかりすると何度も頭を打ち付けるハメに。
ザックを置くための棚もなく、とにかく狭い...が、到着順である
以上贅沢は言えない。
夕食まで少し間が有ったので、外で山荘のケーキを食べコーヒーを
飲みながら休憩。日が沈み、辺りはだいぶ暗くなってきた。
この頃には、頭痛が引きはじめ、だいぶ楽になったのでホッとする。
相方は到着後すぐにビールを飲んだせいか、頭痛に苦しんでいる。
気温が下がっているのでコーヒーはすぐ冷めるし、寒さでじっと
していられず、早々に小屋に退散。
小屋で挨拶がてら同室の方々と語らいながら翌日の用意をしている
うちに夕食の時間がやってくる。
人が作ってくれる食事の有難さ。疲れた体には最高の栄養でした。
食事の内容も大満足。
夕食後は、食堂での山荘の赤沼オーナーによるアルプホルンの演奏
で山小屋独特の雰囲気を、たっぷりと堪能させてもらいました。
本館入り口の売店では、お土産に何を買おうか迷いましたが、
結局、無難に手ぬぐいを購入。
明日の予報では、御来光が拝めるかも?とのことで、期待に胸を
膨らませつつ9時消灯 就寝。
いびきをかいていたかどうかは...知る由もない。
14日(木) 登山2日目
翌朝は3:40に起床。
というより、ザックの置き場が無いため足下にザックを置かねばならず、
寝ている間足を伸ばすことが出来なかったので、膝関節の痛みで起きた
ようなもの。
今からなら御来光を拝みに行くのには丁度良い時間なので、相方を
揺り起し、頂上までのナイトハイクへ。
山荘から燕岳山頂まで約40分。頂上で待つこと15分。
東の空の雲が厚いため、残念ながら御来光を拝むことが出来なかったが、
その代わりに夜明けの風景を存分に楽しむことが出来た。
持参した一眼で、時間を忘れて周りの景色を手当り次第に撮影。
だんだん日が高くなってきたので、名残惜しいけれど、今日はこのへんで
帰ることにしよう。
山荘の方を振り返ると、朝食を終えた人達が準備を始めているのが見える。
ぶらぶら山荘へ朝食を摂りに戻る間、西側から段々雲が迫って来て、
さっきまで見えていた槍ヶ岳も姿が見えなくなってきた。
朝食後、離れに戻る頃には、ポツポツと小雨が降り始める。
気圧も急激に下がり、あたりはすっかりガスに巻かれて白くなる。
ただ、空の様子からは、さほど長くは降らないと思えたので、上だけ
ジャケットを羽織りレインパンツは履かずに下山。
合戦小屋に着く頃には、雨も止み、しだいに暑くなってくる。
帰りも飽きずにスイカを食べて体を冷ます。
普段あまり好んでは食べないスイカも、名物だけあって甘くて美味しい。
その間にも、続々と登る人・下る人が行き交い、ハイシーズンなだけに
とにかく人の数が多い。
今日は、昨日とはうって変わり一定のペースで順調に下ることが出来る。
その間、雨は降ったり止んだりを繰り返すが、ほてった体には気持ちが
良いと感じる程度。
第4ベンチ、第3ベンチと、ところどころで休憩を挟みながら、少しずつ
標高を下げていく。
途中、登ってくるグループの先頭に立つ方が、登山家の大蔵善福さん
だったのでビックリ。ツアー登山だったようで、声を掛けられなかった
のが残念。
そのうち、眼下に登山口の中房温泉の屋根が見えはじめ、とうとう今回
の山旅は終わりを迎えようとしている。
12時に中房温泉に到着。
14時出発のバスまでに時間が有るので温泉で2日間の汗を流し、
さっぱりした後はアイスクリームを食べてクールダウン。
もう、温泉無しの山行が出来なくなってきたな...
今回、念願が叶って、ようやく行くことが出来た燕岳。
日程としても13日に登ったのが大正解で、一日遅れていれば、景色を
堪能することも出来なかった。
ただ、もう少し体調を整えていれば、もっと時間を有効に活用出来た
と思うので、大いに反省したいところ。
ドライフードや、ケトル、フライパン、バーナなど、今回のような
遅い時間からの行動の場合、使う機会の無かった物が多かったので、
もう少し荷を軽くすることを考えるべきだった。
穂高駅からの電車に乗るまで時間があったので、駅前のカフェで寛ぐ。
セミの鳴き声が聞こえるが、心なしか涼しいとさえ感じる。
あれやこれやと相方と来夏の計画を練るが、行きたい山はお互いに
尽きることがない。
やはり、2〜3,000m級の山がゴロゴロしているのは、関西人としては
羨ましい。
電車を乗り継ぎ乗り継ぎして、帰路につくが名古屋で新幹線に乗り換え
大阪に到着する頃には、一気に現実に引き戻された感じがして、二人して
大きく溜息...
また、近いうちに長野へ足を運びたい。
次回は9月連休中にテント泊。
行き先は決めていないが、テント泊を楽しむことに重点を置いた
山?旅を計画中。
melvinsさん、こんにちは
念願の燕岳、お天気が微妙だったので気になってましたけど
展望もあったようで良かったですね!
燕山荘はとても人気の山小屋のひとつでそれもまた楽しみのひとつだったと思います
こちらは天気に恵まれずどこにも行けず夏山が終わってしまいそうです
こればかりは仕方ないですね
cocoeさん こんにちは。
僅かな時間ではありましたが、念願叶って何とか山上からの眺望を
楽しむことが出来ました。
燕岳の白い岩肌とハイマツの深緑とのコントラストも最高でした。
雷鳥を探しに行くだけの時間が無かったのは残念ですが、コマクサ
の群落も見ることが出来たし、それなりに楽しみました。
雨も本降りになることがなかったので、この連休中としては
天候に恵まれたほうだと思います。
燕山荘は、長い時間をかけて熟成されたかのような本当にイイ
雰囲気を醸し出してました。また、足を運んでみたいと思います。
でも、朝からの移動 は辛いものがありましたね
昨年に比べ今年の8月は天候不順な日が多いですが、こればかりは
どうしようもないですよね。
また、機会が有れば、ご一緒しましょう
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