不動滝、仙ヶ岳、おっぱい山 ↑坂本棚田駐車場↓
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- GPS
- 05:38
- 距離
- 12.7km
- 登り
- 1,188m
- 下り
- 1,202m
コースタイム
- 山行
- 4:43
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 5:37
天候 | 曇り 気温10〜20℃ ルート内はほぼ無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・駐車場〜不動下滝:基本的に沢沿いに道が付いている。2日前は積極的に川の中環の岩場を登って行ったが、今回は沢沿いの登山道を歩いた。足場的には沢沿いの方が安定していて安全だと思う。登山道は落ち葉の積もった幅30cm程度の急斜面のトラバースなどあり、ちょっと注意が必要。一の滝の直下まで来ると、右岸側にトラロープが垂れていて、そこを少し登ると5m位の岩の崖がある。そこには、新旧色々なトラロープが4本ほど垂れていて、その右側は深い谷となっている。この崖はトラロープを掴んで岩の崖を登るようになっているが、自分のトレランシューズでは濡れた岩場の最初の1歩がかなり滑った。トラロープ以外は手がかりもなく、どうしてもトラロープに相当の体重を預けることとなる。トラロープが切れた場合は間違いなく死ぬ箇所。自分の技術ではフリーで登れる可能性が9割程度で危険を感じた。2日前には、トラロープが信じらなかったためにリスク許容できないと判断して登るのを辞めて左の道を巻いたが、今回はbeggioさんのレコを確認して、ある程度は荷重をかけても問題なさそうだと判断してトライしてみた。最初の1歩だけは、ある程度ロープに荷重をかけて登ったあとは、左側の岩盤の割れ目に足を送りながらロープには荷重をかけずに登ることができた。よく見ると、この岩盤の左側に、立木が少し出ているV字状の地形があり、そちらからなら、もしかしたらロープを使わずに登れるかもしれないと感じた(ただし危険)。ここを登りきると、急斜面の落ち葉の急登や、掴む立木がないような落ち葉が積もった幅30cm位のトラバースなどが複数ある区間が続く危険な道となる。というか、ほぼ道とは言えない。ルーファイをミスると一回りリスクが上がるだろう。1箇所、立木がないトラバースでリスクが高すぎる箇所があり、上の立木を利用して上から巻いて道に復帰したが、復帰までも結構危険だった。人によっては滑落すると思う。そのような道を進むと不動下滝の落ち込み叩き直下に降りることができる。 ・不動下滝〜不動上滝:不動下滝の叩き直下で左岸に渡渉し、狭いV字谷のルンゼを少し登って、左側の尾根状の地形を登って行く。もしかしたらルンゼを登って行った方が安全かもしれない(行っていないのと、きちんと見ていないので不明だが)。さらに落ち葉の急登やトラバースを進むと不動上滝となる。そこまでの区間が今回のコースの核心部だ。不動下滝の下の5m岩盤を登り切ったところからは足場が不安定な箇所が非常に多く、かなり危険。12本爪アイゼンやチェーンアイゼンを持参するとかなりリスクは減ると思う。特に今の時期は落ち葉が多く、足場が滑るので効果は高いだろう。自分もチェーンアイゼンを持参したが、使わずに済んだ。なお、2人以上の場合は、危険なトラバースなどは、お助けロープなど出しても良いかもしれない。なお、2日前の右岸からの巻道より、今回の左岸側の道の方が道は明瞭。リスクはほぼ同じ。なお、不動下滝の下の5mの岩崖から仙鶏尾根タカノス分岐までは、両手が使えるようにトレッキングポールは折りたたんで収納した。 ・不動上滝〜仙鶏尾根タカノス分岐:タカノス直下のキレットは20m位のザレ気味の痩せ尾根の岩場があり、少し注意が必要だが慎重に歩けば問題ない。それ以外は普通のバリルートか悪目の一般道レベル。落ち葉の急登などはあるのでそこは注意。 ・仙鶏尾根タカノス分岐〜仙ヶ岳東峰〜仙の石:ザレ場や急登などあるが、整備されている。慎重に行けば特に問題ない。 ・仙の石〜滝谷不動:滝谷不動まではバリエーションに近い感じだが、道はあるしそれほど危険ではない。滝谷不動を登ると右側に大岩の上を7m位歩き、その直下が3m位の落差があり、そこに尾根道がみえる。よく見ると岩場の正面と右側に立木が各1本あり、右側の立木は上手に利用すれば、取りついて下の尾根道に降りられる。自分はその立木に慎重に乗り移り、尾根道へ最短距離で安全に降りることができた。ここはロープを立木にかけて、上手に利用しても良いと思う。ただし身軽な方、腕力のある方でないとこの立木を利用して上り下りは厳しいかもしれない。その場合は、左側の急斜面を一旦降りて、滝谷不動を巻いて登り返して尾根に復帰するのも良いだろうが、かなりの急斜面のトラバースもあるのでかえって危険かもしれない。 ・滝谷不動〜駐車場:おっぱい山(北峰と南峰)を過ぎ、西岨の手前までは道は悪い。滑落リスクあるので注意。西岨を過ぎると道が良くなり、スギ・ヒノキの植林が見え始めると道がさらに良くなり、安全区間となる。標高162mまで降りると林道、舗装路となり、無事に帰還したことを実感する。 |
写真
前回の反省から、コース情報をbeggioさんのレコから入手しました。beggioさん、ありがとうございましたm(__)m。
とりあえず、今回の自分にとっての核心部は一の滝の下の5mの岩崖と滝谷不動の大岩です。この2箇所のリスクを自分なりの許容範囲内に低減しながら安全に通過することが課題です。
・・・そして、オブザベ通りに登ることができました。
念のためチェーンアイゼンも持参しましたが、そこまでは不要でした。まあ、岩場でどれだけ効果があるかは不明ですが・・・。
登れてしまえば「こんなものだったのか・・・」となるが、そうでなかったときはオサラバです。そのリスクをどのように捉えて対処するかは各人様々でしょうが、やはり最悪を想定して対応していくことが大事だと思う。
・・・と思ったら、その手前でした。
このあと8:47頃にきちんと通過して見てるんですけど、写真撮り忘れてますねm(__)m。2日前には写真ありますので、そちらをご確認ください。
想定はドンピシャでした!!
前回はここでコース変更して下山したので、今日の課題の1つとなった。さあ、周囲を観察しよう!良い案はないか?
滝谷不動横の急斜面のトラバースは最後の手段にしたい。時間もかかるしリスク高そうだ!
この立木だ!ちゃんと生きている生木です。
ですが、下の方の皮はちょっと削れている。誰かが足場として利用したのかもしれない。降りるのはロープを木にかけても良いだろう。腕力あるなら登ることもできるだろう。
おっぱいなので、2つあるのだ!!ここは北峰!!
だけど、この名前、絶対、だれかがヤマレコの地点登録で勝手につけた名前だと思う。絶対、絶対、ぜったい、本当の名前じゃあないと思う!!
ほんとのとこ、誰か教えてください!
たまらず大きな声で、「こんにちはー!!」とあいさつすると、やばそうに小さく会釈しれくれた・・・。
きっと、登山者に何かしらの気持ちがあるのだろう・・・。怖い。
次からは声かけやめとこう・・・。
そして、「日本一タイ焼き」をお嫁様(そう呼べと命令されている)にご献上しようと寄ってみたら・・・なんと定休日!!
自宅そばのスイーツ屋で献上物を購入しました。
おしまい!
装備
個人装備 |
モンベルウィックロンクールライト長袖
ミレードライナミックシャツ
モンベルクリフライトパンツ長ズボン薄手
予備コンタクト1式
温度計
115デジベルホイッスル
大門沢手ぬぐい
帽子
モンベルウィックロンジオサーマルロング
サロモンスピードクロス6
レインウェア上下
ザック(OMM32クラシック2)
パン2個(1個消費)
非常食(柿の種3袋)
ヘッドライト(レッドレンザーMH5を2個と予備電池2個)
GPS(ガーミンmap66sを1個と予備電池3セット)
スマホ(ドコモ)
ココヘリ
JROカード
お金クレジットカードなど
地図
ピコシェルター
お茶1.1L(0.7L消費)
エマージェンシーグッズ1式
塩飴
カメラ
ダウン上
非防寒と防寒テムレス
熊鈴大小各1個
ファイントラックフローティングロープ25m
チェーンアイゼン
ヘルメット
トレッキングポール
総重量約8.0kg位
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感想
今回はbeggioさんのレコを参考にさせていただきました。
本当にありがとうございましたm(__)m。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4181820.html
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3535690.html
beggioさん、kameさん、uriuriさんは、不動滝あたりを比較的スムーズに行かれているようなレコとなっていますが、自分はbeggioさんのレコ以上に危険なコースだと感じました。この辺は慣れと技術の差やリスクの感受性、とらえ方の差だと思います。
ちなみに自分はソロなので、そこは基本、良くないと思います。
今回のコースは、距離こそ短いですが、かなりの上級者コースです。足場が不安定なことが多く、見た目以上にリスクが高いと思います。少なくとも、自分の多くはない鈴鹿のレコの中では、一番危険でした。今年の無雪期の山行の中でも1、2だったと思います。
もし同じコースを行く場合、それなりのリスクと時間もかかると思っておいてください。そして、絶対にお勧めはできません。・・・が、もしどうしてもチャレンジされたい方は、きちんとした計画、装備と十分な時間、頼れる仲間を一緒に行かれることをお勧めします。
不動滝あたりはドコモでも圏外でしたので、動けなくなったらアウトです。
追記
不動下滝から不動上滝までは、人によっては滑落オサラバとなるレベルだと感じました。私が過去にそのように感じた山は、凍結した石鎚山の鎖場と大雨翌日の下の廊下ですが、当日、ともに登山者がなくなられています。石鎚山で当日鎖場を登ったのは、おそらく3〜5名程度だと思います。下の廊下では、おそらく当日200人程度が通過し、そのうち2名がなくなられています。自分が「人によっては・・・」と感じるのは、大体、その位の可能性で重大事故が発生すると思ってください。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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鈴鹿は結構あると思います。レコでも偶に写真見かけるし、実際自分も昨年今時期2回行って2回とも見かけましたし。
コメットは自分も同じ物買いました、軽量でヘッデンも付けれるし自転車タイプなので気に入ってます。
鈴鹿は面白い山名の宝庫ですね、正式名で無いのが残念です。
やっぱり、ですよね!!
初ナメ太郎認定ということにしておきます!!
鈴鹿はこれから12月の初雪ごろまでとっている方が結構いるようですね。
開拓の余地ありありですね。
コメットは自分も3代目です。ゴーグル付きですし、雪山でも藪山でもスキーでも大活躍なので気に入っています。自分は頭が大きいので、他のヘルメットだとナメ太郎みたいになってしまうのも理由なんですけれど。
鈴鹿は相当に面白い山名の宝庫です。おっぱい山は正式名称の可能性もまだ残ってますので(*^^*)
今日、再度検証に行かれたのですね!
不動滝は明らかにヤバそうなルートですね。自分の技量では足りないので自重します。
おっぱい山は、登りでチャレンジしたいです。おっぱいは男にとって永遠のロマンと憧れ。私もち○びに頬ずりをしたい(笑)!
不動滝は、自分も怖いので、多分、もう行きません(笑)。
おっぱい山は、男に生まれたからには行かねばならない宿命だと思います!
登山口に、「ロマンと憧れ」っていう石碑立ててほしいです(笑)。
頬ずりされてる写真、お待ちしておりますm(__)m。
おっぱい山の先の滝谷不動の立木を登って岩の上に立てれば、仙ヶ岳までは多少、道は悪いですが多少の苦労で行けると思います。
おっぱい山で精気を養ってからチャレンジしてみてください。
ご武運を!!
追記:このレコって、男性限定にできないんですかね(笑)。なんだかそのうち、注意勧告受けそうです(笑)。
あなたも好きね〜。
おっぱい山だから?(^^)
「ロマンと憧れ」ですから(^^ゞ
勉強のため、再検証として再度トライしてみました。
前回は情報収集不足から、リスク回避として巻道と別コースを選択しましたが、今回は情報収集した上で、リスク許容内と判断してリトライしました。
結果的には、前回、巻道、別コースを選択せずとも問題なかったということになりますが、未知の事項がある状況としての選択としては正しかったと思っています。
ただ、再検証として今回行ってみましたが、やはりかなり危険なコースです。
自分の経験上、「ちょっと危ないなあ・・・」という箇所が出てきたら、そのあとも、同程度前後の危険な箇所が多いと思っています。ですので、一回り危険な箇所が出てくる前提で進むかどうか決定していますが、今回はたまたま本当にヤバい箇所は出てこなかったという結果となりました。
この辺の塩梅は、人それぞれですね。自分はチキンですので(;^_^A
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