【過去レコ】残雪の霊仙山
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 799m
- 下り
- 787m
コースタイム
- 山行
- 4:40
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 5:30
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2005年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
冬の間は低山にくすぶっていたが,3月下旬となったので久しぶりに1000m超の山に登ることにした.選んだ霊仙山はネットで調べると,この時期は雪が有ったり無かったりのようだ.
6時に岐南町を出発し,R21を西進する.関ヶ原の辺りでは道路脇の温度計が「1℃」を示しており,山上の天気が気にかかる.岐阜・滋賀の県境を越えてしばらく行くと,JR醒ヶ井駅に出るので,駅前の交差点を左折.「醒ヶ井養鱒場」の案内にしたがって,宗谷川沿いに進む.養鱒場を過ぎると林道は未舗装の悪路となるが,これを4kmほど走れば榑ヶ畑の登山口に達する.林道の分岐が駐車スペースとなっており,本日の4台目であった.
登山口には立派な休憩小屋と案内板,それに登山届のポストがある.ここに「西南尾根は危険!通るな」旨の看板が立てられていた.当初の予定では,汗フキ峠から西南尾根を登り,山頂から榑ヶ畑コースを下る予定であったが,雪の心配もあるので,とりあえず登りは榑ヶ畑コースを取ることに変更する.
鬱蒼としたヒノキ・スギ林の中を進んでいくと,苔むした石垣と寒々とした廃屋が残る榑ヶ畑の廃村だ.すぐ先に山小屋「カナヤ」が建っており,缶ジュースの無人販売をしている.ここから山腹に取り付き,ジグザグに登っていくと,汗フキ峠に着く.落合の集落との分岐点だ.分岐を左折し,大洞谷の瀬音を背中に聞きながら雑木林を登っていく.太陽がまぶしく,鳥のさえずりも心地よい.3・4合目の道標を過ぎて,右手に南霊岳のピークが見える頃に5合目の近江見晴台に達する.振り返ると琵琶湖とその奥に雪を被った比良山地が望まれる.この辺りまでの雪はうっすらで,霜をパリパリ踏みしめる程度で全く問題にならない.
ここから高度を上げるにつれ,次第に雪の量が多くなっていく.雑木林を抜けると,石灰岩がゴロゴロした非常に歩きにくい斜面となる(この斜面は夏には様々な花が咲き乱れるそうだ).足を置く場所を慎重に選んでゆっくりと登る.道の脇の木に雪が残っており,まるで樹氷のようだ.やっとの思いで斜面を登りきると,「お猿岩」がひょっこり現れる.ここからの展望も素晴らしく,前方に霊仙山のたおやかな山頂が見え,振り返れば琵琶湖が大きい.
傾斜の緩いササ原をお虎ヶ池へ.池はすっかり雪の下だ.唯一,先を歩いていたおじさんをここで追い抜いてしまったので,頼りにしていた足跡が無くなってしまったが,北霊仙山(経塚山)のピークを目指して直登する.堂々とした伊吹山が現れ,息を飲むような景色だが,急に強風が吹きつけてきた.
とてもじっとしていられないので,とりあえず三角点ピークを目指す.カレンフェルト(墓石石灰岩)が林立する三角点に到達.寒さのせいかデジカメのバッテリの調子が悪いが,だましだましで写真撮影.すぐに東隣の最高点に移動する.こちらも景色は最高.伊吹山と白山,鈴鹿山脈(藤原・御池・御在所・雨乞),養老山地が一望だ.かすかではあるが,御嶽・乗鞍も見える.おにぎりを頬張って下山とする.とても西南尾根を下る勇気・元気はないので,往路を戻ることにする.
お猿岩まで下る間にかなりの人とすれ違った.登りの時は締まっていて歩きやすかった雪道も,多くの人が歩いたのと,太陽が照り付けているためにどんどん溶けてぐちゃぐちゃになっている.
お猿岩からの急斜面はもっと悲惨.あんなにあった雪が全部溶けて,まるで田んぼのようになってしまっている.雪も怖いが,水を大量に含んだ泥も滑る滑る.慎重に下るが,2回転んでしまった.5合目まで来るとようやく土が固くなり安心して下りる事ができる.上がってくる人がドロドロの靴を見て驚いていた.登山道の脇にミスミソウが咲いているのに気付く.あとは,森林浴気分と言いたいところだが,花粉症症状(くしゃみ・鼻水)がひどくてたまらない.やっとの思いで駐車場に戻ると,かなりの車が停まっていた.
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