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Yamareco

記録ID: 496843
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

北沢峠〜甲斐駒ケ岳に初挑戦。雷雨に標高2800mで撤退。

2014年08月16日(土) ~ 2014年08月17日(日)
 - 拍手
shimikin hanekko その他1人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
08:45
距離
8.1km
登り
923m
下り
925m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:31
休憩
2:11
合計
8:42
距離 8.1km 登り 923m 下り 945m
10:00
10:05
35
10:40
10:44
110
12:34
13:03
38
13:41
14:43
24
15:07
15:08
69
16:17
16:18
34
16:52
16:53
30
17:38
ゴール地点
天候 雨時々晴れ、その後雷雨、そして晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
戸台仙流荘無料駐車場
コース状況/
危険箇所等
ヤマレコ情報の通り。
一番バスが出発する6時頃の甲斐駒ケ岳・仙丈ヶ岳の空模様。山は厚い雲に覆われていた。4台の一番バスが登山客を乗せ出発。
2014年08月16日 06:45撮影 by  DSC80Z , OCEANS
8/16 6:45
一番バスが出発する6時頃の甲斐駒ケ岳・仙丈ヶ岳の空模様。山は厚い雲に覆われていた。4台の一番バスが登山客を乗せ出発。
迷った末に決行。二番バスで北沢峠に向かう。本日二番バスを待つ人達。
2014年08月16日 06:46撮影 by  DSC80Z , OCEANS
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8/16 6:46
迷った末に決行。二番バスで北沢峠に向かう。本日二番バスを待つ人達。
車内から見た鋸岳は雲の中。
2014年08月16日 08:31撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
8/16 8:31
車内から見た鋸岳は雲の中。
北沢峠到着。天候不良だが、登山客は多い。広河原方面からも大勢が来ていた。
2014年08月16日 08:46撮影 by  DSC80Z , OCEANS
8/16 8:46
北沢峠到着。天候不良だが、登山客は多い。広河原方面からも大勢が来ていた。
峠のバス発着所のそばに長衛荘。
2014年08月16日 08:47撮影 by  DSC80Z , OCEANS
8/16 8:47
峠のバス発着所のそばに長衛荘。
右は仙丈ヶ岳。左は甲斐駒ケ岳。なんと贅沢な分岐であろう。
2014年08月16日 08:49撮影 by  DSC80Z , OCEANS
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8/16 8:49
右は仙丈ヶ岳。左は甲斐駒ケ岳。なんと贅沢な分岐であろう。
長衛小屋。今回の山小屋。
2014年08月16日 08:58撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
8/16 8:58
長衛小屋。今回の山小屋。
長衛小屋のテント場。鮮やかなテントの色どりが森に映えます。
2014年08月16日 08:58撮影 by  DSC80Z , OCEANS
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8/16 8:58
長衛小屋のテント場。鮮やかなテントの色どりが森に映えます。
結局、甲斐駒ケ岳に向かって出発。仙水峠を目指して歩き始めました。
2014年08月16日 09:25撮影 by  DSC80Z , OCEANS
8/16 9:25
結局、甲斐駒ケ岳に向かって出発。仙水峠を目指して歩き始めました。
雲の一部が晴れて日が射し、登山道を光らせていました。
2014年08月16日 09:32撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
8/16 9:32
雲の一部が晴れて日が射し、登山道を光らせていました。
仙水小屋に到着。
2014年08月16日 09:58撮影 by  DSC80Z , OCEANS
8/16 9:58
仙水小屋に到着。
ボーリングして汲み上げている水で水温4℃。「水ください」と声をかければ飲めます。冷たくてすっきりとした水は気分が晴れます。
2014年08月16日 09:58撮影 by  DSC80Z , OCEANS
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8/16 9:58
ボーリングして汲み上げている水で水温4℃。「水ください」と声をかければ飲めます。冷たくてすっきりとした水は気分が晴れます。
苔が自生した森の中を進み、
2014年08月16日 10:12撮影 by  DSC80Z , OCEANS
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8/16 10:12
苔が自生した森の中を進み、
岩場を進み、
2014年08月16日 10:25撮影 by  DSC80Z , OCEANS
8/16 10:25
岩場を進み、
仙水峠に到着。甲斐駒は雲の中。右はアサヨ峰への急登。予定を変更して、今日は甲斐駒を目指します。
2014年08月16日 10:39撮影 by  DSC80Z , OCEANS
8/16 10:39
仙水峠に到着。甲斐駒は雲の中。右はアサヨ峰への急登。予定を変更して、今日は甲斐駒を目指します。
こちらも急登。
2014年08月16日 10:53撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
8/16 10:53
こちらも急登。
見晴らしのよい場所からは、甲斐駒だけでなく、仙丈ヶ岳、北岳、鳳凰山、富士山などが望めるはずですが、今はすべて雲の中。
2014年08月16日 11:21撮影 by  DSC80Z , OCEANS
8/16 11:21
見晴らしのよい場所からは、甲斐駒だけでなく、仙丈ヶ岳、北岳、鳳凰山、富士山などが望めるはずですが、今はすべて雲の中。
森を抜け、ガレ場に変わると駒津峰はもうすぐ。
2014年08月16日 12:20撮影 by  DSC80Z , OCEANS
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8/16 12:20
森を抜け、ガレ場に変わると駒津峰はもうすぐ。
雨は降っていませんが、一面ガス。取り敢えず昼ごはんを食べ、今後の行動を考えました。
2014年08月16日 12:25撮影 by  DSC80Z , OCEANS
8/16 12:25
雨は降っていませんが、一面ガス。取り敢えず昼ごはんを食べ、今後の行動を考えました。
こちらは仙丈ヶ岳。晴れていれば、大仙丈沢カール、小仙丈沢カールが見られます。と、ヤマレコの皆さんが教えています。
2014年08月16日 12:59撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
8/16 12:59
こちらは仙丈ヶ岳。晴れていれば、大仙丈沢カール、小仙丈沢カールが見られます。と、ヤマレコの皆さんが教えています。
雲に隠れた甲斐駒とタカネコウリンカ。
2014年08月16日 13:02撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
8/16 13:02
雲に隠れた甲斐駒とタカネコウリンカ。
鋸岳ですが、やはり山頂は雲の中。
2014年08月16日 13:06撮影 by  DSC80Z , OCEANS
8/16 13:06
鋸岳ですが、やはり山頂は雲の中。
甲斐駒もガスの中。
2014年08月16日 13:06撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
8/16 13:06
甲斐駒もガスの中。
双児山方面撮影時に、西からの風に吹かれて雲が晴れつつあり、甲斐駒山頂を目指すことに決定。
2014年08月16日 13:06撮影 by  DSC80Z , OCEANS
8/16 13:06
双児山方面撮影時に、西からの風に吹かれて雲が晴れつつあり、甲斐駒山頂を目指すことに決定。
しかし、まだ山頂はガスの中。
2014年08月16日 13:41撮影 by  DSC80Z , OCEANS
8/16 13:41
しかし、まだ山頂はガスの中。
目の前のガスの中に山頂がある。もうひと踏ん張り。
2014年08月16日 13:44撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
8/16 13:44
目の前のガスの中に山頂がある。もうひと踏ん張り。
直登ルートとマキ道ルートの分岐まで来ました。この時雨は降っていなかった。マキ道選択すべきところ、時間を惜しみ直登ルートを登りました。判断ミス。
2014年08月16日 13:49撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
8/16 13:49
直登ルートとマキ道ルートの分岐まで来ました。この時雨は降っていなかった。マキ道選択すべきところ、時間を惜しみ直登ルートを登りました。判断ミス。
雨が降って来た。風が東からに変わった。さらに雷の音が聞こえてきた。標高2800m地点で撤退。やむを得ず、直登を下り返しました。
2014年08月16日 13:58撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
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8/16 13:58
雨が降って来た。風が東からに変わった。さらに雷の音が聞こえてきた。標高2800m地点で撤退。やむを得ず、直登を下り返しました。
雷の恐怖に直面しながら、雨風の中を必死に下山しました。その間、1時間45分。やっと仙水峠に戻ってきました。
2014年08月16日 16:15撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
8/16 16:15
雷の恐怖に直面しながら、雨風の中を必死に下山しました。その間、1時間45分。やっと仙水峠に戻ってきました。
やや晴れてきて、地蔵岳のオベリスクが見えた。
2014年08月16日 16:13撮影 by  DSC80Z , OCEANS
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8/16 16:13
やや晴れてきて、地蔵岳のオベリスクが見えた。
西の雲が薄くなり、空が明るくなった。仙丈ヶ岳の影に荘厳さを感じました。
2014年08月16日 16:17撮影 by  DSC80Z , OCEANS
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8/16 16:17
西の雲が薄くなり、空が明るくなった。仙丈ヶ岳の影に荘厳さを感じました。
もうすぐ長衛小屋。疲労困憊。明日頑張れるだろうか。
2014年08月16日 17:13撮影 by  DSC80Z , OCEANS
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8/16 17:13
もうすぐ長衛小屋。疲労困憊。明日頑張れるだろうか。
2日連続して甲斐駒に挑戦するほど体力の持ち主ではなかった。足腰の筋肉痛が解消せず、翌朝、一番バスで下山。
2014年08月17日 07:32撮影 by  DSC80Z , OCEANS
8/17 7:32
2日連続して甲斐駒に挑戦するほど体力の持ち主ではなかった。足腰の筋肉痛が解消せず、翌朝、一番バスで下山。
逆光の中、双児山、駒津峰、相変わらず山頂が雲に隠れた甲斐駒を眺めて、昨日の行動を振り返る。反省だらけのバスの中。
2014年08月17日 07:38撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
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8/17 7:38
逆光の中、双児山、駒津峰、相変わらず山頂が雲に隠れた甲斐駒を眺めて、昨日の行動を振り返る。反省だらけのバスの中。
高遠城址公園見学。桜の名所です。これは二の丸跡。
2014年08月17日 08:48撮影 by  DMC-FX01, Panasonic
8/17 8:48
高遠城址公園見学。桜の名所です。これは二の丸跡。
二の丸跡と本丸跡をつなぐ橋。おううんきょう(桜雲橋)。
2014年08月17日 08:48撮影 by  DSC80Z , OCEANS
8/17 8:48
二の丸跡と本丸跡をつなぐ橋。おううんきょう(桜雲橋)。
本丸西の角から高遠の町が見える。
2014年08月17日 09:00撮影 by  DSC80Z , OCEANS
8/17 9:00
本丸西の角から高遠の町が見える。
こちらは歴史博物館。入館料400円。満足できる展示物でした。
2014年08月17日 09:12撮影 by  DSC80Z , OCEANS
8/17 9:12
こちらは歴史博物館。入館料400円。満足できる展示物でした。
撮影機器:

感想

5時半に仙流荘バス停に到着したものの、ついさっきのドシャブリ雨や、山を覆い隠す雲の存在に今回の山行決行を迷う。
そのため、一番バスをやり過ごした。しかし、これが最初の判断ミス。
まずは予定通り北沢峠までは向かうべきだった。
結局、2時間後の二番バスで峠に向かう。

長衛小屋で宿泊受付を済ませ、若干ザックを軽くして、9時20分小屋を出発。
雨は気にならない程度。途中晴れ間が現れ、陽が差した登山道は光っていた。

仙水峠からの急登では、晴れていれば鳳凰山、北岳、仙丈ヶ岳、富士山などが眺望できるはず。しかし、今日はすべてがガスの中。時々吹く風で雲が洗われ晴れ間を見せる空。晴れてほしいと期待ばかりが膨らんでいた。

駒津峰に着いた。
ここまでルートタイムに10分と違わない。今は雨が降っていない。
仙丈ヶ岳や鋸岳が見え始めるが、いずれも山頂は雲の中。
「今日はここまでにして、明日再アタックするか」、とまたまた迷う。
しかし、この天候で頑張りすぎて体力消耗が激しかったはず。
再アタックを考えるのであれば、体力消耗の少ないルートで登ればよかった。

甲斐駒ケ岳もガスの中だが、頭上の空が晴れ始めた。
13時10分。今がチャンスと甲斐駒を目指す。

ここからの登山道は高度感を満喫できる稜線歩き。巨岩、奇岩にも驚かされる。
13時45分。直登・マキ道分岐に到着。
当然にマキ道を選択する予定でいたが、花崗岩の足場と手元は思ったよりも滑らない。それならばと、時間を惜しんで直登ルートを選択。これも判断ミス。
20分程度登ったところで雨が強く降り始めた。
駒津峰で雲を洗っていた西風は、東風に変わっていた。さらに雷の音が聞こえた。
「まずい」
山頂まであと10分か、それとも30分か、ガスの中で見通すことができない。
この直登を下ることも危険だが、やはり落雷に見舞われたら、注意する暇もなく一環の終わり。14時20分。やはり来た直登を戻ることにした。

15時00分。駒津峰まで戻ったが風雨は止まない。
体力の消耗が激しいことに気づき、帰途ルートは登って来たルートに決定。
落雷も心配なので駒津峰手前で小休止。駒津峰を一気に通り越し、仙水峠へ下る。

仙水峠までは森の中。落雷の心配はやや薄らいだ。
転ばぬよう注意深く歩くものの、張り出した木の根で滑る。
2メートルほど先に黒く毛艶のよい体調40センチ程度の生き物が見えた。逃げる様子も無く、こちらを見ている。そおっと近づいてみると、割れた石の黒い断面を見ていた。幻覚だ。
しばらくすると、ギーギーとも、ゲーゲーとも聞こえる声。蛙よりも醜い鳴き声の主はライチョウか。岩場での目撃情報は目にするが、こんな森の中にいるのか。
姿は見えない。これも幻聴なのか。
「疲れた、仙水峠はまだか」
登った時の風景を思い出すと、もうすぐだ。しかし、まだ着かない。

16時10分。仙水峠到着。時間はルートタイム通り。
下る時間が長く感じた。これも疲れている証拠なのだろう。
雲がやや晴れた。甲斐駒ケ岳の姿は登りの時より良く見える。さらに、地蔵岳のオベリスクも。
さあ、あと一時間で長衛小屋だ。道は緩やかな下りだから頑張れる。
西の空では雲を通して太陽が白く輝き、仙丈ヶ岳の影を美しく演出していた。やはり山はいい。何度でも来たい。

今回、多くの判断ミスがあった。
変化の激しい山の天候を実感した。
雨中山行の体力消耗も経験した。
メンバー全員の装備状況も充分な点検ができていなかった。
などなど、反省点がてんこ盛りで、貴重な経験を積むことができた。
この経験を踏まえ、もっと安全で楽しい山行を目指すことにしたいと強く思った。

翌日は激しかった肉体疲労が回復しないため、一番バスで下山。麓の高遠城址公園、歴史博物館を見学し、帰途に就いた。
高遠城は戦国時代武田家の要衝の城。ゆえに高遠の歴史は深い。
さらに、江戸時代初期に幕府で活躍した保科正之が幼少時代育った町。保科正之は尊敬に値する為政者の一人。早く大河ドラマの題材に取り上げてほしい。
そんな訳で、歴史博物館はたっぷり楽しめた。

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