伊吹山 〜筋力低下に泣かされた真夏の花旅〜


- GPS
- --:--
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 1,167m
- 下り
- 1,150m
コースタイム
- 山行
- 7:28
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 8:09
天候 | 晴れ 時々 曇り 真夏の伊吹山は熱地獄でした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・以前3合目まであったゴンドラは撤去されて運行していません。また、かつてスキー場があったころのリフトもすべて撤去され、利用はできません。 ・3合目までは車道があるが、許可車のみ進入できる。3合目まではタクシーを利用することができる。 ・伊吹山ドライブウェイ経由でかなり上まで車で行くことができる。関ヶ原駅〜山頂駐車場の乗り合いバスもある。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
≪登山道の状態≫ ・上野登山口〜1合目:樹林帯の道。日当たりが悪いため、雨の後はぬかるんで滑りやすい。 ・1合目〜山頂までは、ほとんどが日なたの道。日焼け対策必須。 ・5合目からは九十九折の道。浮石を踏んで落石させると下の人に危険が及ぶので注意されたい。 ・7合目〜9合目:一部、手も使った方が良い急峻な箇所あり。 ≪トイレ≫ 1合目、3合目、山頂に有り。 ≪避難小屋≫ 6合目付近に有り。3合目にあった伊吹高原ホテルは廃業している。 1合目、5合目、山頂に休憩ができる店舗・売店有り。 ≪登山ポスト≫ 登山口に有り。 |
その他周辺情報 | ≪温泉≫ ・上野の集落から10分の程のところに、入浴施設ジョイ伊吹有り。薬草風呂はあるが温泉ではない。 ≪コンビニ≫ ・上野集落近くにコンビニ有り。 ≪駐車場≫ ・上野集落の民家が敷地を駐車場として供している。料金一日500円。登山口直下のところだけは金額が高かったような…。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
ヘッドランプ
ファーストエイドキット
日焼け止め
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
|
---|---|
備考 | ・飲料がハイドレーションに2ℓ、500mlのペットボトル1本があったが、行きで飲みつくしてしまった。途中水場もないので、もっと十分な量が必要だった。 |
感想
日本百名山と花の百名山の一座である伊吹山は木曽駒ヶ岳と並んで、私の心の山の一座。
伊吹で高山植物観察とアルプス遠征に向けたトレーニングをするのが定番山行でしたが、事故によりしばし登山はお休み。
本当ならば先月にこの山で登山復帰する計画でしたが、母の入院のため計画中止となり、8月も後半になりました。
夏の息吹は山頂台地が百花繚乱のお花畑になるので、夏が終わるまでに行きたい・・・。
天候が安定しない日が多い中、晴れ間を狙って出かけてきました。
10時に登山口をスタート。
のんびり来たので、ちょっとスタートが遅くなりました。
1合目までは樹林帯で花も少なめ。連日の雨で粘土質の足元はぬかるんでいてツルツル滑るので、転倒しないように足の置き方に注意して進みます。
視界がひらけると1合目に到着。
ここから2合目までのかつてのゲレンデを登る区間が、個人的には息吹で最も辛い区間です。
樹林帯も1合目以降はほとんどなく、真夏の太陽がギラギラ照り付けます。
少し登ると草の中にハクサンフウロやカワラナデシコが姿を見せてくれました。
2合目に到着。灼熱の天気。
これまでの伊吹山行ではまだまだ余裕なはずの道のりですが、今日はバテバテ。
木陰で大休止。
長い療養生活で脚力が落ちていることを思い知らされました。
以後の登りでも、これまでに感じたことの無いしんどさを感じました。
無理はせず、行けるところまで行って帰ろうと思い、ノロノロと少しずつ進みます。
3合目手前で伊吹山山頂部が初めて視界に入る。
伊吹山に来た〜、という実感が湧くポイント。
大事故に遭いましたが、なんとか回復して、また帰ってこれた…。
感動して、しばし立ち尽くしました。
伊吹よ、私は帰ってきた!!(機動戦士ガンダムスターダストメモリー アナベル・ガトーの名台詞のパクリです・・・)
3合目の付近でクルマバナ、オドリコソウなどを撮影。
しかし、ユウスゲはもう終わりかけで、保護ネットの中に1輪を見るのみでした。
息をあげながら、5合目に到着。
伊吹山山頂部が迫り、九十九折の登山道が続きます。
去年の7月には路傍にはオタカラコウ、シシウド、シモツケソウ、オオバギボウシが咲き乱れていたものですが、今日は花はほとんど無し。
8合目付近でツリガネニンジンやコイブキアザミを見るくらいでした。
天候と同様、山にも秋が訪れていました。
フラフラになりながらも、山頂に到着。
例年なら鮮やかな高山植物に埋め尽くされる山頂も、花は少なく寂しい限り。
今年は長雨の影響で、特にシモツケソウが大打撃を受けているとのことでした。
山頂の三角点にも無事到着。
筋力の低下は著しいものでしたが、なんとか登り切れました。
これは、日ごろからのトレーニングを真面目にやらないと・・・。
山頂台地で花の撮影タイム。
ルリトラノオやサラシナショウマなど初めて見る花にも会えました。
そして、今回のお目当てだったイブキフウロ。
これも今年は数が少なかったですが、売店の方に教えて頂いて、何とか発見することができました。
ハクサンフウロの親戚ですが、花の先端に切れ込みが入っている姿が格好良く、大好きな花なのです。
会えて良かった・・・。
ただ、ミラーレスカメラとマクロコンバーターの使い方がわかっていないのか、花全体にピントが合わず、納得のいく写真は撮れませんでした。
腕を上げて、来年も撮影しに来たいものです。
他の山が1000種くらいの植物がある中、伊吹山は1700種もの植物が見られるとのこと。
やはりここは花の山でした。
夕方16時も近づき、下山開始。
普段は登山者で行列ができる登山道も人影は無し。
帰りはすれ違った人1人、追い抜いた人2人。
こんなに空いている伊吹は初めてでした。
真夏は灼熱の道になる伊吹山登山道。同好の諸兄はアルプス遠征にお出かけでしょうか。
2時間ほどで無事登山口に帰還。
薬草風呂のジョイ伊吹で汗を流してから東濃の家に帰投しました。
ガンガン歩いて体重も2kg減って喜んだのもつかの間、翌々日には元の体重に戻ってしまいましたとさ。
BlueTrainさん おはようございます
伊吹山の登山道は日陰がほとんどなく、夏は暑さが堪えますね
伊吹山の植物の種類は非常に多く、BlueTrainさんが今回掲載されたものの一部は分かりません
花の名前は以下と思われます。
・7,8,9枚目 ミゾソバの蕾
。11枚目 アラゲハンゴンソウ、北アメリカ原産の帰化植物
・25,29枚目 キセワタ
・27枚目 ヒオウギ、下山時に他の場所にも咲いているものを見つけて接写出来ました
・28枚目 トモエソウ
・34,45,46枚目 ツリガネニンジン
・50枚目 クサボタン
・89枚目 コバギボウシ
alpsdake さん 教えて下さってありがとうございますm(__)m
コメント下さってありがとうございます。
伊吹は流石は花の百名山だけあって、訪れる度に多くの花が見れるので、高山植物好きにはたまらない山ですね。
間違って覚えていた花もあり、ご教示くださって勉強になりました。ありがとうございます。
知識もさることながら、alpsdake さんは花の写真撮影も素晴らしいので感服してしまいます。
今年の夏は異常気象のため、高山植物にとっても厳しい夏でしたね。
秋になると花は減りますが、まだ見ぬ花に出会いたいものですが、東濃にも花がたくさんみれるところ無いでしょうか?探してみたいと思います。
紅葉も綺麗に色づいてくれるといいですね。
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