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Yamareco

記録ID: 498175
全員に公開
沢登り
尾瀬・奥利根

巻機山米子沢

1999年10月09日(土) ~ 1999年10月10日(日)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
11.7km
登り
1,298m
下り
1,279m

コースタイム

10/9
0700 第1堰堤<720>→0830-0845 F1(30m)前<945>→0935-1005 20m滝<1100>→1020-1030 右から枝沢<1165>→1130 スダレ滝上→1500 二俣<1740>→1530 巻機小屋幕営地<1780

10/10
0500 起床→0600 幕営地発巻機山頂へ→0630-0700 巻機山頂域<1967>→0800 幕営地発→1100 駐車場
天候 10/9 曇り、10/10 晴れ
アクセス
利用交通機関:
自家用車
米子沢はゴーロ歩きから始まる。正面に見えるのは前巻機か?
米子沢はゴーロ歩きから始まる。正面に見えるのは前巻機か?
伏流が姿を現す頃にはゴルジュ的になってきた。
伏流が姿を現す頃にはゴルジュ的になってきた。
岩を飛ぶI久保さん。
岩を飛ぶI久保さん。
F1(30m)。
F1で前途の確認。
F1で前途の確認。
6mナメ滝をY田氏の後に続く13KさんとN本さん。しかし、足元が危うい。
6mナメ滝をY田氏の後に続く13KさんとN本さん。しかし、足元が危うい。
と、ドボンしたN本さん。が、回復が早い。
と、ドボンしたN本さん。が、回復が早い。
3段40m滝を左から巻く。
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3段40m滝を左から巻く。
20m滝の左壁に取付く13Kさん。SACは右壁をとる。
20m滝の左壁に取付く13Kさん。SACは右壁をとる。
20m滝を抜けるとナメが広がる。
20m滝を抜けるとナメが広がる。
岩の上で日向ぼっこのAki-CLさん。
岩の上で日向ぼっこのAki-CLさん。
常にルート確認する13Kさん。
常にルート確認する13Kさん。
しばらくはナメと小滝が続く。
しばらくはナメと小滝が続く。
スダレ滝下。ここのシャワークライミングは冷たい。
スダレ滝下。ここのシャワークライミングは冷たい。
右手にスダレ滝。しばし休憩。
右手にスダレ滝。しばし休憩。
上部ゴルジュ帯の6m滝。
上部ゴルジュ帯の6m滝。
ゴルジュの滝を越す13Kさん。
ゴルジュの滝を越す13Kさん。
登攀中のN本さん。
登攀中のN本さん。
虹を掛ける20mチムニー滝。
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虹を掛ける20mチムニー滝。
大ナメからドボンのT辺さんをパチリ。
大ナメからドボンのT辺さんをパチリ。
元々の伏流から想像すると結構水量のある大ナメ。
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元々の伏流から想像すると結構水量のある大ナメ。
滑りを注意し左端を行く。
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滑りを注意し左端を行く。
たまには右側も行く。
たまには右側も行く。
いよいよ大ナメも終了間際である。
いよいよ大ナメも終了間際である。
二俣に到着。
二俣から巻機小屋への径をとる。
二俣から巻機小屋への径をとる。
小屋まで明瞭な踏み跡が続いている。
小屋まで明瞭な踏み跡が続いている。
巻機小屋下の幕営地。
巻機小屋下の幕営地。
10日朝。凍りついたAki-CLさんの沢靴。
10日朝。凍りついたAki-CLさんの沢靴。
山頂への路から巻機小屋と前巻機を振り返る。
山頂への路から巻機小屋と前巻機を振り返る。
池塘の浮かぶ稜線。
池塘の浮かぶ稜線。
御機屋(巻機山山頂の標、おはたや)牛ヶ岳・割引岳の分岐点。歴史的にはここを頂上としている。最高点はここでは無く牛ヶ岳方面へ少し進んだケルンのある場所。
御機屋(巻機山山頂の標、おはたや)牛ヶ岳・割引岳の分岐点。歴史的にはここを頂上としている。最高点はここでは無く牛ヶ岳方面へ少し進んだケルンのある場所。
巻機の最高点を目指す。
巻機の最高点を目指す。
山頂からの展望を楽しむ。
山頂からの展望を楽しむ。
いざ下山。
井戸尾根展望台付近から振り返る。
井戸尾根展望台付近から振り返る。
幕営地での集合写真。
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幕営地での集合写真。

感想

前穂北尾根に行こうかと当初考えていた週末であったが、釜トンネルの復旧の状況と紅葉シーズンゆえの大混雑を予想して巻機山米子沢へ行くこととした。
偶然にも(?)Aki-CLさんの所属する会が同じ参考を計画しており、同行することとした。

10月9日。曇り。

JA伊勢原の駐車場に8日22:00全員集合した。SACの方々は荷を分け合っているが何やらものすごい量である。
東名→環八→関越道と辿り、六日町で降りる。ここからはカーナビ装備の13Kさん号が先頭に立って清水へと向かう。
登山口の駐車場に10/9 2:00頃到着した。それから車中にて仮眠を取る。

今日は巻機小屋の幕営地までの行程であり、のんびり日が上がってから準備し出発の号令が掛かったのは6:30頃か。ところが、米子沢の入渓点には「登山禁止」の看板があり、私服警官も居る。隙を見てY田氏以外こそこそと沢に下りていく。結局、Y田氏は警官に説明してきたようであるが、一般登山道と間違えて沢に下りていく登山者が居り、時折事故を起こしているとのことである。実際、立派な踏み跡がついている。

しばらくは退屈なゴーロ歩きである。沢も伏流となっているようで水流が見られない。河原歩きはおよそ1時間半も続いた。
水流が姿をあらわすようになると多少ゴルジュ的な様子が出てきた。そして最初の30m滝が正面に現れいよいよ沢登りらしくなってきた。30m滝は難なく越せる。
越した後二俣になっているが、左側もなかなか良さそうなナメになっている。右に行って6mのナメ滝が意外と曲者であった。左から行くのが容易と見たが、Y田氏が水流の右のナメをすたすた歩いていったのでこれに13KさんとN本さんが続いた。が、足元が危うくいかにも滑りそうである。2人共勝手が悪いと引き返そうとしたところでN本さんがそのまま滝壷にはまる第1号となった。ちなみにY田氏はアサヒのゴム底靴を着用しており、13Kさん、N本さんはフェルト靴であった。その後の40m滝は左から高巻いた。

またしばらく行くと今度は20m滝である。右壁も左壁も登れるが我が隊は左壁を取り、SACは右壁を取った。ここでSAC隊はロープを出す。
この20m滝を越えるとナメが大きく広がっている。
今年は紅葉が遅いようで、目に入る色も緑色系のものばかりであるが、それでも十分に訪ねてきたことを満足させる景色である。
後続を待つ間Aki-CLさんは岩に寝そべり日向ぼっこをしている。ここから小滝とナメの連続するところで実に楽しい。
右に枝沢を分け更に小滝をいくつかこなしていくとスダレ滝のあるところである。

SACはロープをフィックスし左側を高巻くルートを行く。Aki-CLさんは果敢にも水流に突っ込んでいくが頭から水をかぶって一旦は引き返してくる。そこへ後続のパーティが来て水流沿いに程良いスタンスを見つけて立ち込んで乗っ越していく。
そこで再々Aki-CLさんが同様に突破し、これに13Kさん、tadomasa、N本さんが続いた。実際には右足のスタンスはかなり遠い位置にあるが、これに乗れればあとは容易である。しかし、ここのシャワークライミングには体の芯までが冷え込むようであった。

スダレ滝を過ぎると上部ゴルジュ帯に入る。
最初の6m滝は少し危うげな右壁のトラバースがある。これを嫌がって13Kさんが踏み跡を上に行くが、実はこちらは稜線へと向かう筋であった。結局は滝上のトラバースをこなさねばならない。
20mチムニー滝、12m滝と越えると大ナメである。

虹をかける20m滝は我が隊は左壁を行く。SAC隊は再び右壁を取りロープを出していく。左壁は少々スリッピーなトラバースがあり緊張させる。
20m滝から12m滝の間は深く谷が刻まれている。が、深さはすね以下である。下手に壁をへつるよりズブズブと行ったほうが安全と水流の真ん中を歩いていく。
12m滝上から振り返るとSAC隊が来るのが見えるが、先頭を来るT辺女子はぬれるのを嫌がり壁をへつっている。危ういな、と見る間も無くホールドから手を滑らせて全身濡れ鼠となってしまった。どちらが得か?

大ナメはまさに大ナメである。振り返ると石打の方かスキー場も見える。
しかし、ナメ故に実に足元が頼りない。雨天のときにはいかに米子沢と言えども御免被る感である。水流の多いときも同様である。しかし、今日は雨も無い、水流も挿した竿が流されるほどではない。天候こそは曇りであるが、実に爽快な沢登り体験であった。

やがて勾配も落ちてきて正面にこんもりとした小山が見えてきた。ここが二俣である。ガイドでは右俣を薦められるも進路を左にとって巻機小屋の幕営地を目指す。幕営地までは約30分であった。ほぼ平らな平地で風も無く水場も近いとテント場としては最高に近い。
テント設営と身繕いの後車座になって宴会となったが、ここでSACの方々の荷が膨れていた訳が解った。出てくる出てくる酒とつまみが…。でも、お蔭様で非常に楽しい宴会を楽しませてもらえました。

10月10日。晴れ。

今日、体育の日にすることは昨日ほど多くはない。まず、巻機山の最高点を踏むこと、下山すること、温泉に浸かること、である。

最高点までは空身でカメラだけを持って向かった。既に夜明け後であるが赤味の残る斜光線がさし、眺望はすこぶる良い。割引岳<1931>と牛ヶ岳<1962>を結ぶ稜線に出ると眺めは360度である。この三叉路が御機屋と名付けられている。巻機山の標識もここにある。
ここから最高点<1967>は緩やかな丘伝いである。そこらに池塘が浮かびのどかで美しい景色である。最高点には何も目印はなく、ただ周りに比較して少し目線が高いことでそれと解る。

一頻り眺めを楽しんだ後幕営地に戻り、荷を整理して下山となった。
展望台と呼ばれる六号目まではすれ違うパーティが実に多い。さすがに百名山の一峰である。
下りはドンドコ下るだけである。もう終点も間近となった頃、T橋氏とY田氏が何やらモゾモゾとしだし、T橋氏のザックから残っていた350ml缶を1本取り出している。ありがたくご相伴に預かる。

SACの方々とは清水で別れることとなったが、今回の山行ではお蔭様で大パーティでの山旅を存分に味わわせていただいた。

我々は湯沢で村営温泉に浸かり、駅前でけんちんうどんを食し、湘南へと向かい今回の山行を無事終了した。

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