黒岳(御坂):レンゲショウマ&アサギマダラ&富士山展望
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 714m
- 下り
- 713m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
・ 富士山の展望と、森の妖精と言われる「レンゲショウマ」の花の群生が見られ、更に南西諸島からの渡りチョウで有名な「アサギマダラ」が沢山いる河口湖傍の富士御坂山系の『黒岳』へハイキングしてきました。
・ 早朝の“紅富士”と見頃になった花の都公園での“ヒマワリ&富士山”の写真を撮るため、いつも以上に早く自宅を出発。
・ 今年の夏は、梅雨明け後、平地では猛暑続きですが、山間部は連日不安定な天候続きで、今月いっぱいは天候不順が続く予報でしたので、安定するまでは日帰りの登山に徹することにしました。
・ 早朝の“紅富士”を山中湖付近から撮影し、その後花の都公園での“ヒマワリ&富士山”を撮影、黒岳へ向う途中、大石公園にも立ち寄ってから、黒岳登山口近くの「すづらん畑駐車場」に到着。
・ すずらん畑遊歩道を通り、一旦水ヶ沢林道に出ると、すぐに「日本一富士の眺め“新道峠”」の看板と「すずらん峠・新道峠→」の標識のある三叉路に出、登り坂のカーブの続く林道舗装路を歩く。
・ 途中、開花中のヨツバヒヨドリがあり、“アサギマダラ”が多数蜜を吸ってる光景に出合え、早速に写真に収めました。
・ 僅かながら“レンゲショウマ”と“ソバナ”もありましたので、撮影したりしているうちに林道終点に到着。
・ 2台駐車中で、“新道峠”の標識があり、角木段差の山道に進むと、道脇にレンゲショウマが散見。 すぐに新道峠に到着、南方の視界が開け、眼下に河口湖、そのうえに雄大に聳える富士山が目に飛び込んできました。
・ 緩やかな尾根筋を登ると、「第2展望台」。 撮影後、更に進み展望のない“破風山”を通過、登山道脇の林内にはレンゲショウマが散見されるましたが花は小さくて見映えがしません。
・ やがて“黒岳”に到着。 山頂は木立に囲まれ視界は得られませんが、直ぐ南方面へ進むと「展望台」に到着。
・ ここからも先ほどと同じようなパノラマを満喫しながら、休憩。
・ 綺麗に咲いてたアザミと富士山を撮影。
・ ここからどんべい峠へ、一旦下り始めると直ぐに登山道脇にマルバダケブキが咲いており、カラスアゲハとキアゲハが舞っていました。
・ アサギマダラが一匹飛び廻っていましたが、蜜を吸う花がほとんどなく上空へ去ってしまいました。
・ 鹿の食害等の原因か、レンゲショウマやヒヨドリバナなどが非常に少なく、期待していたアサギマダラの乱舞と、レンゲショウマの群生が見られず残念。
・ どんべい峠までの急坂を下り、峠の林道に到着。
・ ここから釈迦ヶ岳目指して、約20分で府駒山、更に20分で“釈迦ヶ岳”に到着。 釈迦ヶ岳の直下には、2ヶ所岩場の急登個所があり、ロープが設置されていましたが、容易に上り下り出来る状況でした。
・ 釈迦ヶ岳山頂は、展望良好で、富士山が真正面に見え、やや狭いながらも休憩できる大きな平らな岩場になっており、石の釈迦像2体設置され、山梨百名山の標識もありました。
・ 解放感豊かな山頂には、トンボとマダラ蝶類が多数舞っていました。
・ ここでゆっくり休憩後、下山開始、概ね下降なのでトレラン気味に下山、府駒山先で、スズラン畑への道を右折下降し、釈迦ヶ岳登山口の林道に出て、駐車場へ直ぐに到着。
・ 晴天に恵まれて、素晴らしい景色と、花とチョウに出会えることが出来大いに感動、癒しのエネルギー充電など充実した一日を過ごせて感謝です。
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参考資料
【 レンゲショウマ 】(蓮華升麻)
・ “森の妖精”と言われるように、上品な神秘的な花。
・ 花が(下から見上げて)「ハス(蓮華)」に、葉が「晒菜升麻」に似ているところからこの名前になった。
・ 金鳳花(きんぽうげ)科。 ・学名 Anemonopsis macrophylla Anemonopsis : レンゲショウマ属 macrophylla : 大きな葉の Anemonopsis (アネモノプシス)は、 「アネモネ(Anemone)属に似た」 の意味。
・ 花茎の下部に茎葉と根出葉がある。葉は二−四回三出複葉で、小葉は卵形、あらい鋸歯を持つ。高さは80センチ程度となり、丸い蕾をつける。赤みを帯びた光沢のある薄紫の上品で気品あふれる花が、様々な方向を向いて咲く。
・ 花の直径は4センチほど。萼も花弁も共に花弁状に見える。萼は花弁状で平らに開き、花弁は抱えるように咲くため、一見では二段構えに花弁が並んでいるように見える。
・ 類似した和名の種としてユキノシタ科のキレンゲショウマ(黄蓮華升麻 Kirengeshoma palmata)がある。
・ 深山などに生える。 夏から秋にかけて、 淡い紫色の花が咲く。
・ 太平洋側の山地の落葉林内に生えるキンポウゲ科の多年草で、細長い花茎を伸ばし、約3〜4cmの下向きの花を付けます。
・ レンゲショウマ(蓮華升麻)は一番上の蕾から開花が始まり、徐々に下の蕾が開いてくるので開花時期は長いが、個々の花については、一番最初に開花した花が落ちてしまったり、茶色に変色する。
・ レンゲショウマは、ペンダント・ライトのように花は下向きに開花、長い茎の先の花は風で揺れるので、撮影が難しい。
・ 本州(東北地方南部〜近畿地方)の太平洋岸の温帯域に分布し、山地から深山のかけての湿り気のある林下に生える。
・ 御岳山観光協会、御岳登山鉄道株式会社では、見頃となる8月1日(月)〜9月11日(日)まで「第6回レンゲショウマまつり」を開催。(H26年)
【 その他の花 】
・ レンゲショウマの他、ソバナ(岨菜)、タチフウロ(立風露)、フーローソウ、アザミ、シモツケ、カンゾウ、テンニンソウ、フシグロセンノウ、サラシナショウマ、シシウド、ヨツバシオガマ、マルバダケブキ、シシウド等の可愛い花々が咲く。
・ 3〜4月は麓で梅や桜が咲き、初夏〜夏は山中でヤマボウシ・ハンショウヅル・ヤマトリカブトなどが咲く。
・ ソバナ・フーローソウ・アザミ・シモツケ・カンゾウ・テンニンソウ・フシグロセンノウ・サラシナショウマ・シシウド・ヨツバシオガマ・マルバダケブキ、シシウド等多数。
【 アサギマダラ 】
・ アサギマダラとは、マダラチョウ科の仲間の蝶で、ほぼ日本全国に分布しています。 成虫は、春から夏にかけて南から北へ移動し、移動先で世代を重ねた後、秋になると南へ移動します。
・ 羽根の浅葱(あさぎ)色(うすい藍色)。 「マダラ」は胴体の模様から。
・ アサギマダラ (Parantica sita niphonica)はタテハチョウ科マダラチョウ亜科に属し、前羽が4〜6センチほどの大きさで、羽を広げると10センチ前後になります。黒と褐色の模様と、ステンドグラスを思わせる透けるような薄い浅葱(あさぎ)色の斑(まだら)紋様の羽を持っています。胸にも特徴ある斑模様があり、これが名前の由来です。
・ 春から夏にかけては本州等の標高1000メートルから2000メートルほどの涼しい高原地帯を繁殖地とし、秋、気温の低下と共に適温の生活地を求めて南方へ移動を開始し、遠く九州や沖縄、さらに八重山諸島や台湾にまで海を越えて飛んでいきます。海を渡って1000キロ以上の大移動です。台湾・陽明山まで飛んだのはこれまで5個体が確認されていますが、これなど2100キロの飛翔になります。
・ 食草はアルカロイドを含む植物で、好物は、ヨツバヒヨドリ、ヒヨドリバナ、マルバダケブキ、テンニンソウなどの吸密できる草花。
* 特徴
2,000km以上の大移動。
◆〕鎮郢、擬態現象を行う。
食草はアルカロイドを含む植物、他の虫は食べない。 他の動物への防御物質に転用。体内に取込んだアルカロイドで、他の昆虫や鳥も近づけない。
ぁ.▲汽マダラの翅には鱗粉がほとんどなく、1000キロ飛んでもダメージなし。
* 疑問
‐さな体の何処に海を渡って1000kmもの長距離を飛び続ける力が秘められているのか?。
◆―に南下する時、強い偏西風:逆風をど克服するのか?。
海を渡っている間の食餌は?。 夜は何処で休んでいるのか?。
ぁ4ヶ月程度の寿命、渡りをする蝶はいつも新しい世代。 どうやってはるかな土地の方角を知るのか?。
ァ/草はその土地に1年中あるのに、何故その土地の環境に順応せず、危険の伴う旅を続けるのか?。
※ 以上の参考資料抜粋元HP
⇒ * アサギマダラの不思議な旅
* 高尾ビジターセンター -渡りをする蝶アサギマダラ-
* フリー事典、ヤマレコ、ヤマケイより
・ 蝶 ・・・ この山は、アサギマダラの宝庫。 他に、キアゲハ、カラスアゲハ、モンシロチョウ、モンキチョウ等。
・ トンボ ・・・ オニヤンマやアキアカネ等も。
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