白山 (山スキー) 別当出合から往復


- GPS
- 32:00
- 距離
- 21.0km
- 登り
- 1,898m
- 下り
- 1,898m
コースタイム
天候 | 5月4日:晴れ 5月5日:雪〜雨、のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山者多く登りルートは明確。雪は例年より少なめ。 下りのスキーでは視界悪く、メンバーとはぐれないよう、慎重に滑る。 |
その他周辺情報 | 温泉 ・市ノ瀬:永井旅館 ・近くに白峰温泉総湯 |
写真
感想
今シーズン最後の山スキーは初めて向かう白山。夏に登った事はあるが、雪の季節は初めて。この時期、市ノ瀬から登山口の別当出合まで車両通行止めとなっており、往復4時間近くの車道歩きが大変である。それでも広い雪原でのスキーを楽しみに今回3人で挑戦した。
3日午後、市ノ瀬で3人が集合。テント場でTさんが仕入れた鍋とお酒(ビール、ワイン、日本酒)で少し早い夕食と宴会を行う。遠くには明日登る白山の山頂部が見えており、絶好のロケーション。陽が落ちると急速に気温が下がる。そうそうに片づけて、テントと車で就寝。
4日は5時前に起床。天気も良く風も無い絶好の登山日和。駐車場には車が続々と集まって、登山者の一部は既に出発している。7〜8割が登山者でスキー・スノボの割合は少ないように見えた。夏道のコースタイムで11時間以上掛かるところを日帰りする登山者も多い。この日は100人以上が登っていたようだ。
6時過ぎに市ノ瀬出発。ザックにスキー板や靴を付けると重量は20Kg近い。Nさんは自転車で、私とTさんは歩いて別当出合を目指す。傾斜は緩いがやはり上り坂、天気も良いのですぐに汗が出てくる。軽量の登山者に何組か抜かれて2時間弱で別当出合に到着。ガードレールには十数台が駐輪されていた。砂防新道に入っても地道が出ており、雪は多少あるもののスキーはまだ使用できない。出合から1.5時間の工事小屋でようやく雪がつながり、ここからスキーに履き替える。重い板と靴がザックから外れて、肩の荷が下りる。やっぱりスキー登行の方が断然楽。
右手に大きな山容の別山を見ながら雪の斜面をもくもくと歩く。雪で気温も低く、気持ちが良い。2時間強の登行を続けて、ちょうどお昼に甚之助小屋に到着。例年は雪から屋根が少し顔を出す程度だそうだが、今年は入口が半分でている状態。やはり積雪が少ない。
ここからトラバースと大きな斜面の登りが続く。黒ボコ岩への最後の急登が特に大変だった。スキーでは直登できないため、何度もジグザグを繰返し、喘ぎながら登る。たっぷり汗をかかせてもらった。
黒ボコ岩を過ぎると弥陀ヶ原の広い緩斜面。見通しの効かない時は方向を見失ってしまいそうだ。前方には室堂と白山最高峰の御前峰が見える。弥陀ヶ原を横切り、最後に少し回り込んで斜面を登りきると、雪に埋もれた室堂に到着。室堂の白山比弯声辧覆靴蕕笋泙劼瓩犬鵑犬磧砲浪虻を残して雪の中だが、室堂センターと宿泊棟の一部は入口を掘り出して使用できるようになっている。
室堂センターで宿泊の受付を済ませ、荷物を山小屋に置いて山頂を目指す。計画では山頂は明日の予定だったが、天候の悪化が予想されるため、今日中に登る事とした。既に9時間歩いているので、かなり疲れてはいるが最後の頑張り。1時間ほどで御前峰に到着。山頂直下でスキーを外し、少しだけ歩いて登頂。風が強く寒さが一段と厳しい。記念写真を撮り、山頂の小さな奥宮で小休止の後、シールを外してスキー降下に入る。頂上直下は陽が傾くにつれて雪が氷結し始め、アイスバーン気味。しかし、少し下ると固めのザラメ雪で快適に滑ることが出来た。
山小屋に戻り、持参のビールで乾杯。お湯を沸かしてレトルトカレーを温め夕食とした。少量のツマミとウィスキーでミニ宴会。19時過ぎには就寝となった。この日の宿泊者は50人ほど。一階はほぼ満員だったが、二階は空いていた。スキー組は10人強だった。
5日の朝、目覚めると外は吹雪。雪や風はそれほど強くないが、ガスも掛かり視界は悪い。気温が上って雪が緩むまで出発を遅らせたいが、天候の悪化が心配されたので、予定より早いが6:30に室堂を出発する。視界が悪いので来た道を忠実に戻る事とし、3人が逸れないよう絶えず注意しながら滑った。少し標高が下がると雪は雨となり、雪面は雨のために洗濯板か畑の畝のように筋が入って滑り難い。登山者を追い抜きながら、ひたすら下る。滑りを楽しむ余裕はあまり無かった。最後の方は他の3人パーティに追随して滑る。雪が切れて登山道まであと少しで行き止まり。下に見える登山道まで10m程の藪斜面をスキー靴で降りた。
室堂を出て2時間で別当出合に到着。ここでスキー靴から再び登山靴へ履き替え、板とスキー靴を担いで車道を歩く。下りは気のせいかザックが軽く感じた。
自転車で先に帰着していたNさんに出迎えられ、市ノ瀬に到着。荷物を車に積み込んだ後、すぐ近くの白峰温泉総湯で汗を流し、地元のザルそばを頂いて山行完了となった。
白山の山スキーは以前から行きたかった所。今回、スキー滑降の日にあいにく天気が悪く、大斜面を思いっきり滑る事ができなかったのは残念だった。しかし、雪の白山の大展望を楽しみ、3人で楽しく山頂まで行けた事には大満足している。登りでずっと目にしていた別山を、いつか夏に登ってみたい。
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