ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 509064
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

餓鬼・唐沢岳 表銀座の端っこ散歩 

2014年09月11日(木) ~ 2014年09月13日(土)
 - 拍手
GPS
24:11
距離
26.6km
登り
3,579m
下り
3,080m

コースタイム

1日目
山行
6:38
休憩
0:25
合計
7:03
距離 8.1km 登り 1,868m 下り 243m
5:53
114
7:47
8:00
105
9:45
9:55
176
12:51
12:53
3
2日目
山行
5:50
休憩
1:25
合計
7:15
距離 6.1km 登り 769m 下り 764m
6:25
5
6:30
6:50
65
7:55
8:10
100
9:50
10:25
90
11:55
12:10
75
13:25
15
3日目
山行
8:12
休憩
1:13
合計
9:25
距離 12.4km 登り 944m 下り 2,089m
4:40
185
宿泊地
7:45
8:00
30
8:30
8:35
72
9:47
43
10:30
10:50
10
11:00
11:05
6
11:11
12
11:23
7
11:30
11:50
25
12:15
12:16
9
12:25
12:26
19
12:45
17
13:02
13:03
17
13:20
13:25
19
13:44
21
天候 【一日目】餓鬼小屋までは曇り、ガス、時々小雨。
稜線に出ると上部は晴れ、曇り。
【二日目】快晴(昼前から少しガス、安曇野側はガス)。
【三日目】晴れ時々曇り、昼前から部分的にガス。
過去天気図(気象庁) 2014年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 タクシー 自家用車
白沢登山口に駐車して入山。
中房温泉に下山後、バス(1700¥)で穂高駅へ、JRで信濃大町駅へ移動し、タクシー(4000¥)で白沢登山口の車を回収した。
コース状況/
危険箇所等
【白沢登山口〜餓鬼小屋】
特段の危険、迷い個所はないが、降雨後沢の水量が多いと渡渉できない場所もある。
最終水場まで沢沿いに登下降、渡渉多数で桟橋、ハシゴも多い。
その後大凪山まで急登、そしてしばらく樹林の緩い登り。
稜線への詰めは百曲りで急登。

【餓鬼小屋〜唐沢岳】
唐沢岳の最後の詰めは少々足元が悪く、非力な中高年初心者は少し厳しいかもしれない(普通の経験者なら大丈夫です!)。
餓鬼岳は小屋から5分少々。
唐沢岳へは現在餓鬼岳頂上経由ルートのみ。
このルートはあまり整備せず自然を多く残した状態となっている(リピーターからはあまり手を入れてほしくないとの声があるそうだ)。
餓鬼のコブ手前の最低コルへは急坂を下る。
コブを過ぎるとしばらくは緩い登り。
次第に急坂になり、雨後は手こずりそうな細かい土の急斜面では木の枝、根っこをつかみながら登る。
唐沢岳の最後の詰めは急登で、樹林を抜けると岩峰が目前に現れるがこれは前衛峰であり頂上はまだ見えない。
この岩峰を左から後ろへ巻き、風化した花こう岩のザレた斜面と岩稜を詰めて頂上に至る。
一部には頼りないロープがセットされているが、それほど親切な人工的補助はされていない。
頂上からは裏銀座の山稜が目前に迫り、また後立山〜槍穂までの眺望が素晴らしい。
一度は訪れたい絶景ポイントである。

【餓鬼小屋〜燕岳】
前半は岩峰の登り下りが多く気が抜けないが眺望のよい稜線が続く(でも、あまりよそ見はできません・・・)。
剣ズリまでは特に問題なし。
その先しばらく岩峰の登り下りが続き、やがて樹林帯の下り。
東沢岳手前の小ピークから東沢岳まで、またまた岩峰の登り下りが続く。
ハシゴなども所どころにあり、それなりに気が張るところである。
東沢岳から樹林帯を下ると間もなく東沢乗越に出る。
*途中で出会った方に伺うと、東沢からのルートは特に荒れてはなく、通常に通過できたとのこと(参考まで)。
乗越から燕側の稜線まではひたすら我慢の登り。
稜線直下は風化した花こう岩のザレ場に沿ってジグザグに登る。
稜線に出るとそこは緩く広い燕岳付近とよく似た稜線風景。
北燕手前は左側のザレタ斜面をしばらくトラバース。
やがて稜線に戻り北燕の分岐標識に出る。
ここから先は、多くの方が訪れる場所なので省略させていただきます・・・
その他周辺情報 白沢登山口には、仮設トイレ、登山届ポストあり。
登山口の駐車場は林道の左右に2カ所、合計で15〜20台程度か。
仮設トイレの横にも2〜3台ほど駐車可能だが、タクシーの待機、Uターン場所になっている様子。
バス路線はなく車かタクシーの利用になる(90分ほど歩くと駅まで行けるそうだが)。
最寄り駅にタクシーはなく信濃大町駅から乗る(4000〜4500¥)。
中房温泉で最終バスを逃した場合、金銭的には温泉に宿泊するよりもタクシーで登山口へ戻った方が少し安価になるかもしれない(約11000¥程度)。
今回は下山後バスの待ち時間に中房温泉で入浴したが、周辺に立ち寄り湯は多数あり。
白沢登山口の下側駐車場
白沢登山口の下側駐車場
登山口の仮設トイレ。
奥に登山口へ至るY字分岐が見える。
登山口の仮設トイレ。
奥に登山口へ至るY字分岐が見える。
この分岐を左に行くと登山口に。
ここにポストがあります。
この分岐を左に行くと登山口に。
ここにポストがあります。
Y字分岐から少し入ったここから山道になります
Y字分岐から少し入ったここから山道になります
渡渉点の橋。
対岸に行って戻って・・・
渡渉点の橋。
対岸に行って戻って・・・
またまた・・・
これも橋・・・
まだまだあります
まだまだあります
ルート整備も大変ですね
1
ルート整備も大変ですね
魚止めの滝
やれやれ
よっこらしょ
これを渡ると最後の水場広場
これを渡ると最後の水場広場
最後の水場はちょっとした広場で、ベンチもあります
最後の水場はちょっとした広場で、ベンチもあります
ここが大凪山ですが、標識がないと素通りしてしまいそう
ここが大凪山ですが、標識がないと素通りしてしまいそう
標高が高くなるとガスってきます
標高が高くなるとガスってきます
もやもや〜
最後の詰め、百曲りの入口です。
最後の詰め、百曲りの入口です。
つまみ食いしながら・・・
つまみ食いしながら・・・
小屋が目前です
赤い屋根の餓鬼岳小屋
赤い屋根の餓鬼岳小屋
稜線の安曇野側は、ガスが湧き上がっています
1
稜線の安曇野側は、ガスが湧き上がっています
餓鬼岳小屋の天場は、狭く段差もあり実質4張が限度か
餓鬼岳小屋の天場は、狭く段差もあり実質4張が限度か
有名な餓鬼さん
参考までにタクシー料金一覧表
参考までにタクシー料金一覧表
定番の夕食、おでんです
3
定番の夕食、おでんです
こじんまりとした小屋で、食後の片づけをして寝室になります。
この日は3人、広々としていました。
こじんまりとした小屋で、食後の片づけをして寝室になります。
この日は3人、広々としていました。
二日目。
朝からよいお天気です。
剣ズリ方面の稜線。
3
二日目。
朝からよいお天気です。
剣ズリ方面の稜線。
雲海の向うには富士山も頭を出していました
1
雲海の向うには富士山も頭を出していました
雲の隙間から太陽が、ちらっ!
2
雲の隙間から太陽が、ちらっ!
山の上でみる雲海と日の出、何回見てもいいものですね。
4
山の上でみる雲海と日の出、何回見てもいいものですね。
燕方面の稜線も鮮やかに見えます
4
燕方面の稜線も鮮やかに見えます
槍の穂先も、おはよう。
6
槍の穂先も、おはよう。
金色に輝く雲海
朝から餓鬼岳も機嫌がよさそう・・・ 
こちらも、テンションアップ。
2
朝から餓鬼岳も機嫌がよさそう・・・ 
こちらも、テンションアップ。
雲海からお山の頭がぽっかりと
3
雲海からお山の頭がぽっかりと
餓鬼岳頂上
烏帽子〜
鹿島槍〜
今朝は大分冷え込んだようです
1
今朝は大分冷え込んだようです
これから歩く稜線と、その向こうに唐沢岳
1
これから歩く稜線と、その向こうに唐沢岳
風が当たらないところには朝霜が・・・
風が当たらないところには朝霜が・・・
唐沢岳頂上
槍はどこから見てもよく分かりますね
1
槍はどこから見てもよく分かりますね
烏帽子も目の前に。
昨年は、この裏銀座を縦走してきました。
烏帽子も目の前に。
昨年は、この裏銀座を縦走してきました。
頂上付近の岩峰
稜線を境にして、くっきりと雲が分かれています。
空気の流れが目に見えて、何か自然の不思議を感じます。
1
稜線を境にして、くっきりと雲が分かれています。
空気の流れが目に見えて、何か自然の不思議を感じます。
二泊目の夕食。
これも定番のチラシ寿司。
同じメニューにならないようお気遣いですね。
今度は三泊してみようかなぁ。
2
二泊目の夕食。
これも定番のチラシ寿司。
同じメニューにならないようお気遣いですね。
今度は三泊してみようかなぁ。
三日目。
岩稜帯の縦走になります。
三日目。
岩稜帯の縦走になります。
鉄ハシゴ
燕山荘を遠望
剣ズリ方面を振り返ります
1
剣ズリ方面を振り返ります
眼下に、ダム湖が垣間見えます
眼下に、ダム湖が垣間見えます
東沢岳頂上。
何も標識類が見当たらない・・・
東沢岳頂上。
何も標識類が見当たらない・・・
一汗かいて、やっと燕の稜線に出ました
一汗かいて、やっと燕の稜線に出ました
燕方面。
遠くには槍も・・・
燕方面。
遠くには槍も・・・
燕岳頂上には沢山の人が
1
燕岳頂上には沢山の人が
北燕岳の分岐点
北燕岳の頂上ですが、ここも標識類はなさそう
1
北燕岳の頂上ですが、ここも標識類はなさそう
もう、秋空ですね
1
もう、秋空ですね
一応、頂上でパチリ
2
一応、頂上でパチリ
有名なメガネ岩
イルカさんも
燕山荘はかなりの人出。
この後も続々と多くの登山者が登って来られました。
燕山荘はかなりの人出。
この後も続々と多くの登山者が登って来られました。
天場も既にビッチリ。
でも下山中に多くのテン泊装備した登山客とすれ違いました。
張れなければ、小屋泊まり?
今夜の小屋は、一枚の布団に何人?
2
天場も既にビッチリ。
でも下山中に多くのテン泊装備した登山客とすれ違いました。
張れなければ、小屋泊まり?
今夜の小屋は、一枚の布団に何人?

感想

9月に入ってから、4回目の北ア。
今夏は天候不順で欲求不満が溜まっていたのかなぁ。
昨日白馬を下山して、今日は餓鬼へ。
テン泊含みで立て続けの登山、さすがに膝も痛いし、肩も、腰もミシミシ・・・
情けないですが、歳を実感しました。
今回は車にテントを置いて、小屋頼みの宿泊縦走。
お泊りでテントを持たず完全に小屋を当て込んだ登山は、実は初めて。
ぼちぼち歳だしたまにはこれもいいだろうと、自分の不甲斐なさをいろいろ理由付けてごまかして・・・
今後なし崩し的に小屋泊まりしてしまいそうです。
白沢口からのルートは結構きついとの事前調査もあり、今回は無理をしないことにしました。
唐沢岳のピストンは好天に恵まれ、山頂からは昨年縦走した裏銀座の山々が目前に。
裏銀から、来年は行きたいなと餓鬼、唐沢岳を見ていましたが、何とか実現できてとても満足。
先週の霞沢岳〜中村新道、そして今回の燕〜唐沢岳、これで積み残しになっていた表銀座の両端が少し延長できました。
もうすぐ紅葉の秋、山が白くなる前にまだまだ登りたいですね。

*季節がらお花の写真が少なく、キノコの特集みたいになってしまいました。出始めのホッコリした小さなキノコ、とてもかわいいものです。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:926人

コメント

お疲れ様です
mas811061さん、こんにちは
随分とハードな山行ですね。小屋泊まりは幕営と違い、いろんな方と触れ合うことが楽しいこともありますので、超人気の山以外ならいいかもしれませんね。
アルプスの冬はもうすぐですが秋山を楽しんでください。
2014/9/15 14:00
Re: お疲れ様です
masutyann さん、今晩は。
餓鬼の小屋、こじんまりしていますがよかったですよ。
山の上、朝晩随分涼しくなってきました。
もう秋の気配でしたよ!
2014/9/17 18:33
しぶいルートですね〜
masさん、こんばんは〜。
今回もしぶいルートに行かれたんですね!
燕岳から北側〜餓鬼岳はいい!ってよく山を知っている方
から聞いたことがあったので一度は行ってみたいのですが、
なかなかマイナールートには…
超人気の燕岳のすぐ先にありながら、静かな美しい山歩きが
できますね〜。燕岳の混み合い方は異常ですね…
雲海越しのご来光も素晴らしいし、秋の趣の山と空、
いいですね〜
紅葉ももうすぐですね
2014/9/15 21:49
Re: しぶいルートですね〜
dolce さん、今晩は。
最近時々人の少ないマイナーなルートに行きたくなります。
歳行って性格偏ったかな( 笑) 。
実はまだ帰宅していません。
昨日〜今日、テント担いで将棋頭から木曽駒に行っていました。
帰ろうと思ったのですが、お天気がよかったのでついつい帰り途に寄り道してしまいました。
でも、もう帰ろうと思っています。
時間があるのも、良し悪しですね。
もうすぐ紅葉、またフラフラお出かけしてしまいそ 〜
2014/9/17 18:48
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 甲信越 [2日]
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら