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Yamareco

記録ID: 5094620
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
六甲・摩耶・有馬

老婆谷から摩耶山

2023年01月15日(日) [日帰り]
 - 拍手
子連れ登山 asakinu kinuasa その他1人
体力度
2
日帰りが可能
GPS
03:02
距離
5.1km
登り
540m
下り
492m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:55
休憩
1:34
合計
4:29
距離 5.1km 登り 582m 下り 541m
8:43
8:44
8
8:52
6
8:58
9:01
6
10:02
10:03
10
10:13
10:16
4
11:40
13
11:53
11:54
54
12:48
12:51
3
12:54
3
12:57
ゴール地点
天候
過去天気図(気象庁) 2023年01月の天気図
アクセス 神戸市バス青谷、護国神社
コース状況/
危険箇所等
老婆谷は一般の道なし
その他周辺情報 灘温泉
ここが青谷道の入口だ。
2023年01月15日 08:26撮影 by  iPhone XR, Apple
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ここが青谷道の入口だ。
青谷道に入ってすぐの海側の眺望。
2023年01月15日 08:27撮影 by  iPhone XR, Apple
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青谷道に入ってすぐの海側の眺望。
観光茶園の横を通る。これがお茶だよ。
2023年01月15日 08:39撮影 by  iPhone XR, Apple
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観光茶園の横を通る。これがお茶だよ。
青谷の水線がいつになくよく見える。
2023年01月15日 08:40撮影 by  iPhone XR, Apple
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青谷の水線がいつになくよく見える。
さあ、バリエーションルートに突入だぞ。
2023年01月15日 09:07撮影 by  iPhone XR, Apple
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さあ、バリエーションルートに突入だぞ。
青谷のご老人に、かつて行かぬようにと諭された老婆谷。しゃれこうべが出てきた話などを聞かされたが、特段の悪場はない。
2023年01月15日 09:09撮影 by  iPhone XR, Apple
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青谷のご老人に、かつて行かぬようにと諭された老婆谷。しゃれこうべが出てきた話などを聞かされたが、特段の悪場はない。
足元の悪さも、何とかこなしている。
2023年01月15日 09:21撮影 by  iPhone XR, Apple
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足元の悪さも、何とかこなしている。
時には這いつくばって。
2023年01月15日 09:27撮影 by  iPhone XR, Apple
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時には這いつくばって。
だんだんきつくなる。
2023年01月15日 09:49撮影 by  iPhone XR, Apple
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だんだんきつくなる。
いくっきゃないだろ。
2023年01月15日 09:56撮影 by  iPhone XR, Apple
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いくっきゃないだろ。
天狗道に出たー。と同時に遊びが入る。
2023年01月15日 09:56撮影 by  iPhone XR, Apple
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天狗道に出たー。と同時に遊びが入る。
はや、石段の所まで来た。
2023年01月15日 10:06撮影 by  iPhone XR, Apple
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はや、石段の所まで来た。
三等三角点によってみる。変な顔して見せる。
2023年01月15日 10:17撮影 by  iPhone XR, Apple
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1/15 10:17
三等三角点によってみる。変な顔して見せる。
掬星台から。
2023年01月15日 10:23撮影 by  iPhone XR, Apple
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掬星台から。
方角を転じて眺める。
2023年01月15日 10:23撮影 by  iPhone XR, Apple
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方角を転じて眺める。
何じゃこれ。
2023年01月15日 11:15撮影 by  iPhone XR, Apple
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何じゃこれ。
掬星台からの東の眺望を楽しむ。
2023年01月15日 11:17撮影 by  iPhone XR, Apple
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掬星台からの東の眺望を楽しむ。
山寺尾根を下って。
2023年01月15日 11:55撮影 by  iPhone XR, Apple
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山寺尾根を下って。
海が見えてきた。
2023年01月15日 12:38撮影 by  iPhone XR, Apple
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海が見えてきた。
堰堤の向こうに長峰山。
2023年01月15日 12:58撮影 by  iPhone XR, Apple
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堰堤の向こうに長峰山。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ザック 昼ご飯 飲料 レジャーシート 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ GPS ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 サングラス カメラ シュリンゲ

感想

先週、孫の六甲デビューを成功裏に果たしたが、その際、孫の口から摩耶山に行きたいという台詞が飛び出した。やる気になっている感じだ。それは大切にしないと、と思っていたら、その機会はすぐにやって来た。昨日の土曜日は一日雨で山は無理。今日の日曜日もすっきりしない予報で、遠出はありえないから、自然と行き先は六甲山地となる。ならば孫を連れて摩耶山へ、ということで、今日、さっそく実行。とはいっても、「普通」に登るというのも芸がない。いっそ、孫の六甲山系バリエーションデビューにしようじゃないか。と悪乗り気味のasakinuが立てた計画は、青谷から老婆谷に入り、この谷筋を天狗道に出て摩耶山登頂、下山は山寺尾根で、というものだ。バリエーションといっても老婆谷は特段の問題個所があるわけではないし、実際のところ、山頂に達するもっとも効率のいい、且つ楽なルートである。
青谷橋まで、娘に車で送ってもらい、アプローチの街歩きをバッサリとそぎ落としてさっそく谷沿いのコンクリ道に入る。青谷道には、左右の稜線から降りてくる脇道が何本もある。それらを極めたいという気持ちもあって、コンクリ道の横の斜面に踏み跡らしきものを探すべく、視線を走らせる。今回は、虹の駅の稜線から下ってくる踏み跡を発見し、ヨシ、今度はこれを試すぞー、と記憶の引き出しに格納する。
それにしても、予想していたより天気が悪い。雨こそ降っては来ていないが、予定通りバリエーションルートに入っていいものか。朝まで雨が降っていて滑りやすくなっているし、こんなコンディションで6歳の子供を連れて老婆谷というのは、やっぱり無茶かもしれない。このまま青谷道で登るか・・・そんな試案をしているうちに、早くも行者堂跡に到達した。少し遅れて孫とやってきたkinuasaが、「ここから入るんだったわね」と言う。この一言がasakinuの背中を押した。老婆谷で行く!
孫に、ここから先は危ないから、ぴったりついてくるんだよ、と念を押し、ペースを落として万全の注意のもと、老婆谷・行者尾根への山道に入る。行者尾根は今では道がしっかりと踏まれている。行者尾根の端を越えるところで稜線への道をわかつと、踏み跡はすうーと薄くなる。落葉が堆積し、谷側に崩壊ぎみの箇所も増えてくる。足運びや手で支える方法を孫に教えつつ、ゆっくりと進んでいく。何度か転んだり滑ったりするうちに、コツを覚えたらしく、だんだんと孫の足取りが確かになってゆくのがわかる。老婆谷を離れて左に斜面を登るようになると、滑落の恐れはぐっと減る。一安心ではあるが、ここからはルートファインディングに力点はうつる。孫にケルンやマーキングが道を教えることを話し、通る人稀なバリエーションルートの歩き方を伝授するのだった。やがて上方に開けた空間が見えるようになり、天狗道の稜線近しと察せられる。そして道を行くハイカーの姿を目視で捉えるところまでくれば、するりと稜線に飛び出した。この地点には地蔵谷・黒岩尾根へのアドベンチャールートの分岐を示す道標が立っている(老婆谷方向へは何の指示もない・・・当然だが)。
こうして摩耶山への「王道」、天狗道を行く一員となる。
さすがにヒトが多い。ちびを連れているとちょくちょく声をかけてくれる。しかし天気はあいかわらず悪く、薄くガスもかかる。それでも老婆谷から上がってきたので、短時間であっさりと電波塔のある平坦地に達した。せっかくだから三角点へ、というkinuasaの希望で、三等三角点のピークに寄る。掬星台にたくさん人がいても、この摩耶山頂三角点で人にあったためしがない。実際、いつ来ても殺風景な山頂である。
山頂にとにかく立ったということで、掬星台へと道を急ぐ。六甲ケーブルと並んで運休していたこちらのロープウエイ、どうやら今日は運行しているらしくアナウンスが聞こえてくる。実際、掬星台にはロープウエイで到着した人々が徘徊しているのだった。
掬星台からの展望は、この天気にしてはまずまずである。そして展望台には見慣れない奇妙な構造物がある。真新しく小綺麗な家の扉が設置されているのだ。何だろこれは、と話していると、近くの中学生が、映画「すずめの戸締り」の扉だという。へー、そうなんだ。
掬星台で昼食をとり、たまたま居合わせた岳人とひとしきり山談義を楽しんだ後、山寺尾根から下山に入る。この尾根は登った事しかなかったように思うが、下ってみると確かに急な道である。とはいえ、一般ルートはよく踏まれていて何の心配もなく下ってゆける。ガンガン下って傾斜が緩んだ頃、落葉した木々の合間から隣の尾根の末端にある長峰墓園が目に入った。そして平坦地に達すると、杣谷がすぐ横に迫ってくる。ここで娘に電話して、長峰堰堤でのpick upを頼んでおく。
堰堤下に降り立って、車止めの杭に腰かけ、六甲の山並を眺める。堰堤の背後には長峰山のピーク群が綺麗に並んで聳えていた。何度も来ているのに、今日初めて気づく情景である。この六甲山地のおかげで、子供の頃、私は山になじむことができた。今、孫がその体験をしているのだという思いに、なんだか高揚感を感じる高齢登山者がそこにいた。

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