スリルと混雑の奥穂〜西穂縦走
- GPS
- 32:00
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 2,103m
- 下り
- 1,473m
コースタイム
- 山行
- 6:16
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 7:22
- 山行
- 8:41
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 9:36
天候 | 晴れ、時々曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
新穂高〜平湯〜松本(バス)〜自宅(電車) |
コース状況/ 危険箇所等 |
西穂高まで大方が岩稜で、浮き石多く落石注意。 鎖場の登りは腕力必要。 連休は渋滞必須? |
写真
感想
念願叶って奥穂高から西穂高へ縦走することが出来ました。
今夏の悪天候を取り返すかのような快晴でしたが、皆考えることは同じらしく、天候と引き換えにどこも大混雑でした。正確な時間はわかりませんが、とりわけ馬の背の通過待ちで恐らく40分以上の待機時間。かなり心が折れましたが、そんなアクシデントを含めても縦走するに魅力余りあるルートでした。自分も渋滞の一部ですしねw
初日は先週と同じく重太郎新道を使いました。岳沢パノラマなどでの光景は圧巻だし、随所に出現する岩場の通過は楽しいですが、さすがにちょっと飽きましたw 次は白出沢を使いたいです。
最初から、連休の初日だけあって人出が多いです。自分のペースではなかなか進めませんでした。奥穂高岳に着いた時点で昼前だったので、このまま山荘に行っても暇を持て余すだけだと思い、明日の下見で馬の背辺りまで行ってくることにしました。先週も行ったのですが、回数をこなせばいいってもんじゃないですね。緊張感は変わりないです。途中西穂方面からの縦走者と何名もすれ違いました。馬の背の予行練習が出来たので、それ以降は進まずに宿泊地の穂高岳山荘に戻りました。
到着すると受付に長蛇の列。そんな予感はしましたが、布団一枚に二人でした。この後、布団一枚に三人という不運なお客さんも出たようです。テン場も満杯で、結局小屋の真ん前にテントを張る人が続出していました。しかしこのおかげで、部屋の方達と色々お話することが出来ました。ありがとうございました。夜、頭上を見上げると一面を星が覆っていました。
二日目は朝から快晴の予感。既に渋滞が始まっている中、出発しました。朝陽に輝くジャンダルムの姿が見えてきましたが、馬の背付近の様子がおかしい…と思ったらやはり人・人・人でした。この列に業を煮やし戻って行く人もちらほら。待機は相当な時間に及びましたが、この間がとにかく寒い。前夜上高地での気温が6度となっていましたがここは何度だったんだろう? 何やかんやで馬の背を越えると、夜露が凍ったせいか、岩盤でかなり滑りやすい箇所がありました。その後下りですが、全体的に言われていることながら、このルートはとにかく落石注意です。自分が落とすのも怖いし、巻き添えになる可能性もあります。都合5回程「ラク!」の声を聞き、視界に入らないところまで石が落下していく光景を目撃しました。
渋滞でかなり時間を喰ったし、撮影スポットも占拠されてそうなので、今回ジャンダルムはパスして先を進みます。常に誰かしら先行者がいてルートミスすることはありませんでいたが、やはりマークは少なめで、間違った方向に行ってしまうとなると命に関わると思いました。西穂側からやって来る人とのすれ違いも多くなります。すれ違い時は必ず足下が安定した場所で行うことが大事ですね。ザックが触れ合ってバランスを崩すととんでもないことになりそうです。天狗のコルから天狗岳への最初の登りはすれ違いのせいで再度ストップがかかります。ガイドが付いた団体はザイルを掛けて登っていました。天狗岳頂上はのんびり休憩できます。天狗岳を過ぎると、西穂辺りをヘリが飛んでいるのが見えました。大丈夫かな?
その後逆層スラブの下りで、またすれ違いの為待機。一人ずつ鎖を頼りに下ります。乾いているので滑ることはほとんどないです。イメージと違ったせいか、私は下りながら長い鎖場だなぁと思っていて、ここが逆層スラブだと気づいたのは下った後でした。あまりいい写真撮れなかったぁと、自分のバカさを思っても遅かったです。後から後から人が来るので止まれないし、人が写り込んで肖像権的に?なので、全体的に余りいい写真が撮れませんでした⤵
これ以降はトラバースと登りがほとんどです。西穂側からだと下りなので、この辺はかなり危険ですね。西穂から奥穂方向の方がやや易しいと言われてるみたいですが、印象としてはそうでもないように感じました。馬の背は確かにそうかもしれませんが、他は逆のような気もします。
ハイマツ帯の道が出現すると、西穂まではもうすぐです。道標を見た時は安心しました。しかしガスがかかってきて、展望はほとんどありません。気がつくと、岩場の通過のせいか、ただ古いだけだからなのか、手袋に穴が…。これも記念ですw これ以降は落石などの不安は無くなりますが、やはりゴールまで緊張感を持続させることが大事です。独標の下りは、登りの順番を待っている人達で、これが山?と疑いたくなるほどの行列でした。ここからロープウェイ乗り場までほとんどの箇所で何かのイベント時みたいな行列でした。
人ごみなど予想外の事態はありましたが、今シーズンの目標を達成できてよかったです。自分の進む一歩一歩への注意力を怠らないことが最重要事項だと思います。
すれ違っていく方が「気をつけてね」と言ってくれました。自分も言えるようになりたいです。今言ったら「気をつけるのはそっちだよ」と言われてしまいそうなのでw 今回はなかなか余裕を持てなかったけど、ダイナミックな眺望に囲まれながらスリリングな素晴らしい時間を過ごすことが出来ました!
judeさん、はじめまして
この連休の穂高連峰の混雑は予想していましたが、写真で見ると凄いですね
早朝の馬の背通過待ちとは...
僕が奥穂〜西穂を行った時は空いていたので良かったのですが、このような順番待ちが激しい状態では歩く事より待つ事で疲れてしまいそうです(笑)
昨日は槍の往復5時間という記録が出たそうです
大自然の中でリラックスするという意味では厳しいシーズンですね
kaikaireiさんコメントありがとうございます!
本当にここが3000m?という感じの混雑でしたw
槍は5時間ですか!? 恐ろしや
ようやくの秋晴れだったのでしょうがないと思うしかないですね
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