冬の山伏から眺める冠雪の南アルプスと富士山(山伏登山口駐車場から往復)
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 1,196m
- 下り
- 1,195m
コースタイム
天候 | ☀晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
●山伏登山口駐車場 新静岡ICから梅ヶ島温泉までは約39km。県道は安倍川に沿って山奥へと向かっています。玉機橋交差点では左折して安倍川を渡ると井川や畑薙ダムに向かうことができますが梅ヶ島へは直進。その後、所々ですれ違い困難な幅狭区間を経由しながら進みます。 県道29号線の「関の沢橋」を渡ると、コンヤ温泉等の看板が現れます。その先に赤水滝展望台がありますので、その先の三叉路を左折します。「←大谷崩・山伏・別荘地方面」の看板がありますので分かりやすいと思います。 大谷崩分岐点には、「←山伏岳 大谷崩→」の標識があります。ここは左手に山伏方面に向かいます。間もなくで舗装路が終わると、未舗装路に入ってすぐに木の枝に赤テープが付けられた箇所がありますが、その左手が広い駐車スペースになっています。2014年版「山と高原地図」に記載されている登山者駐車場は、もっと先(登山ポストがある場所)なのですが、そちらは既に廃止されています。 山伏登山口は、一般車両通行規制用のゲートのすぐ近くにあり、駐車場からは少々歩きます。登山口近くの路肩に駐車している車両を複数見かけました。ピストン山行であれば、奥まで車を入れた方が便利です。道は石ゴロで凹凸がありますのでスピードの出し過ぎに注意しましょう。 最寄りのコンビニは、新東名道・新静岡ICから近いファミリーマート静岡牛妻店(静岡県静岡市葵区牛妻217-1)でした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
山伏(やんぶし)は、山梨県早川町と静岡県静岡市との境にある山で、安倍奥の最高峰(標高2013.2m)。日本三百名山、山梨百名山、静岡の百山に選ばれています。南アルプスの間ノ岳から派生する白峰南嶺(しらねなんれい)と呼ばれる稜線上のほぼ南端にあり、中間には広河内岳、黒河内岳(笹山)、笊ヶ岳、青薙山などがあります。 山頂付近はヤナギランの自生地になっており、毎年8月中旬頃には、井川雨畑林道が通じている西側の大笹峠や南側の百畳峠から多くのハイカーが訪れるのだとか。今回は梅ヶ島温泉方面の山伏登山口駐車場から山頂までを往復しました。 ●駐車場〜蓬峠 駐車場から登山口までは車両が通行可能な幅広の林道を歩きます。ゲート手前に登山口があり、その後は西日影沢沿いに大岩までを緩やかに登ります。数回渡渉をしますが、要所に簡易な橋が渡されていますので難しくありません。 大岩の先の渡渉地点からは尾根に向かって斜面を急登します。支尾根まで登ると周辺は崩壊地になっており、砂と小石混じりの崩壊地を横断して蓬峠(標高1480m)に到着します。峠からは山伏に続く大谷嶺や八紘嶺を見ることが出来ます。 ●蓬峠〜山伏山頂 大岩までの谷筋歩きと違い、ここからは尾根筋を歩きます。道は間もなくで一旦、尾根の左手の斜面へトラバースします。幅狭ですので踏み外しに注意。その先で九十九折に尾根に向かって登り始めると勾配が増し、尾根通しで急坂を西日影沢分岐まで登ります。 西日影沢分岐からは幅広の稜線を緩やかに山頂まで歩きます。分岐から間もなくでヤナギランの自生地があり、樹林帯を抜けるのですが、その先は東側に富士山、西側に南アルプス主稜線を見ることが出来ます。 山頂は嫋やかで、標識が無いとそれとは分からないかもしれません。 ●全体的に 大岩の標高は1200m余です。ここから蓬峠までの単純標高差300m弱と、トラバースの終点から山頂までの標高差約400mが急坂で、一気に高度を上げて行きます。蓬峠から稜線を見ると「山頂まで1時間もかからないのでは」と思いましたが、案外と時間を要しました。 雪は西日影沢分岐手前の尾根上でようやく見かけました。溶解を繰り返したのか凍結していて滑りますので、チェーンスパイクがあると良いでしょう。分岐から先の稜線は、踏み抜いてもくるぶしが埋まる程度の積雪でした。雪が少なくて寂しく感じましたが、今週明けには寒波がやってきて天気も崩れるそうですね。雪になりそうです。 指導標識は要所にあり、ピンクテープは比較的豊富でした。ルート上にトイレや小屋はありません。水場は沢沿いで数カ所見かけました。ワサビを育成する清流ですので、生で飲んでも大丈夫なんでしょうか。コップが置かれていました。 登山ポストは駐車場と登山口の中間にあり、用紙が備えられています。私のau携帯は、谷筋では電波が入りませんでした。 |
その他周辺情報 | ●梅ヶ島新田温泉・黄金の湯 静岡市葵区梅ヶ島の新田(にいだ)地区にある日帰り入浴施設です。お湯に浸かると全身がヌルッとして、こんな私(satotake)でも美容効果が期待できそうな感じが致しました。なお、休憩所にはハンモックコーナーがありました。 食事処の本わさび丼が気になったのですが、行動食のコンビニおむすびが余っていたので今回はパス。他に手作りのこんにゃくに静岡おでん等のメニューがあり、梅ヶ島温泉に宿泊して昼に立ち寄れば、ビール飲みながらいただけちゃいますね。 営業時間は、9時30分〜16時30分。月曜定休で大人は700円でした。 https://www.koganenoyu.com/ ●梅ヶ島温泉 標高約950mにある静岡・山梨県境に近い秘境の温泉郷で、1700年の歴史があるのだそう。12軒の旅館や民宿が営業していますが、木造の素朴な建物が多くとても雰囲気があります。 https://umegashima.blogspot.com/ |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
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感想
2週間前に安倍奥の十枚山と下十枚山に登ったのですが、南アルプスの景色が素晴らしく、またこの景色を見たいと思っていました。
今週明けには十年に一度の寒波がやって来るそうで天気も崩れる予報です。地図を眺めると十枚山よりも南アルプスの主稜線に近いのは山伏(やんぶし)。寒波が来る前に梅ヶ島温泉側から登ることにしました。自宅からは車で3時間余といったところでしょうか。
実は車でのアクセスが良い山伏。井川湖方面からの林道井川雨畑線や林道勘行峰線を使うと、大笹峠(標高1845m)や百畳峠(標高1770m)から山頂までは短時間で登れます。もっとも、現在は林道が冬季閉鎖中ですし、昨年の情報では「法面崩壊につきどちらの林道も通行止め」とのことでした。一方、山伏登山口から山頂までは、標高差1000m超で登り応えがあります。
雪を踏みながら登った山頂からは、富士山や南アルプスの眺望が一段と素晴らしく感じられて。来て良かったと心から思いました。
帰路に立ち寄った「黄金の湯」は、お湯がとろっとして効能が高そう。お湯に浸かっただけで肌がヌルヌル、スベスベした感じになりました。開湯から1700年という梅ヶ島温泉郷は、貴重な保養地だと実感できました。
今週明けには10年に一度の強い寒波がやってきます。山間の道路では、路面がドライに見えても凍結している「ブラックアイスバーン」への注意が呼びかけられています。それにしても「ブラックアイスバーン」って響きがカッコいいですねぇ。なんだか伝説のギタリストの名前みたいです。
( ゜∀゜)/φ ♪ジャ〜ン
私は今、未踏の山が多い安倍奥や身延の山歩きにハマっておりまして、また機会を作ってこの山域を訪れようと思っています。
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