南アルプス・光岳(てかりだけ)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 34.4km
- 登り
- 3,300m
- 下り
- 3,294m
コースタイム
- 山行
- 6:55
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 7:30
- 山行
- 9:10
- 休憩
- 1:55
- 合計
- 11:05
天候 | 3日とも晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※トイレなし。 畑薙第1ダムのところに10台ほど停められるスペースとトイレ有り。 ただし、夜は電気が付きませんでした。 ※東海フォレストのバスは畑薙第一ダムから1.5kmほど下ったところの大駐車場から出発します。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に大きな危険個所はありません。 畑薙大吊橋〜茶臼小屋は急斜面を巻いていく個所が多いので、滑落に注意。 ■畑薙ゲート〜畑薙大吊橋 平坦な未舗装の林道。 ■畑薙大吊橋〜ヤレヤレ峠〜ウソッコ沢小屋 畑薙大吊橋は長い吊り橋。強風時は注意。 ウソッコ沢小屋までは沢沿いの緩やかなアップダウン。 3つほど短い吊り橋があります。 ■ウソッコ沢小屋〜横窪沢小屋〜茶臼小屋 森の中の急斜面をジグザグに登っていきます。 急坂なので、登りも下りもキツイです。 キノコがいっぱいでした。 展望はありません。 ■茶臼小屋〜茶臼岳〜喜望峰〜易老岳〜光岳小屋〜光岳〜光石 緩やかなアップダウン。 茶臼岳からの展望はとてもよい。 ただし、喜望峰〜光岳は展望は森の中でほとんど展望がありません。 光岳山頂は展望なし。光岳から10分ほど下ると光石。 光石からは深南部の山並みが眺められます。 |
写真
感想
光岳。
「ひかりだけ」ではなく、「てかりだけ」と読みます。
山名の由来ですが、山頂の直下に石灰岩の大きな2つの岩があり、これが夕日に照らされて光ることから、その名が付いたということです。
その名前を知ったときから、ずっと登っていきたいと思っていました。
南アルプスの最南部に位置しており、アプローチが非常に困難で、相当準備をしないとなかなか行けないお山です。
最短ルートは長野県側の易老渡から。
去年の9月に、易老渡から聖岳〜茶臼岳〜光岳を3泊4日で歩こうと計画しましたが、台風が来て易老渡への道が崩落し、山行は中止。
今年、リベンジしたかったのですが、今年も8月上旬の台風で道が崩落し、途中で通行止め。
諦めきれず、畑薙第一ダムから茶臼岳経由でテント泊2泊3日で登ることにしました。
金曜日の仕事が終わってからすぐに出発。
しかし畑薙第一ダムは遠い。朝の3時にダムに到着し、しばし仮眠。
5時に起きるつもりでしたが、寝坊してしまいスタートは7時前になりました。
■1日目(9/13)
畑薙ゲート前の駐車場はほぼ満車でした。さすが好天の3連休です。
林道を40分ほど歩いて畑薙大吊橋に到着。この吊橋はなかなか怖いです。
ウソッコ沢小屋までは緩やか。
ウソッコ沢から上は森の中の急坂です。
テント装備の荷物が重く、どんどん抜かれていきます。
急坂の途中でところどころ踊り場のような平地があって、休憩できます。
ただ、展望がまったくないのでしんどいです。
キノコがたくさん生えていて、楽しめました。
14時半ごろ茶臼小屋に到着。ほぼ標準コースタイム通り。
20張りほど張れるテント場がほぼ満杯でした!
何とか平らなところにテントが張れて晩ご飯。
晩ご飯はトマト鍋。締めはコンビニおにぎりでリゾット。
海苔がチーズとよくマッチして美味しかった。
寝不足ということもあり、18時には眠ってしまっていました。
■2日目(9/14)
この日は茶臼小屋から光岳まで往復。
コースタイムは12時間弱と長丁場なので、朝は5時前に出発。
まだ暗いです。
茶臼岳付近で日の出。しかし、ガスっていて景色は楽しめません。
茶臼小屋から先は緩やかなアップダウンを伴った森の中の稜線歩き。
展望はありませんが、木々やシダの空気がおいしく、森林浴をしながら歩けて快適でした。
光岳の山頂も森の中。
そこから10分ほど先に下ったところにこのお山の名前の由来となった光石があります。
光石の上には10人ほど乗れますが、その下は断崖絶壁なので気をつけて。
帰りはイザルガ岳を経由して。
イザルガ岳、光岳付近はハイマツの世界最南端の自生地。
そして、雷鳥の生息地の南限でもあります。
残念ながら雷鳥さんには会えませんでした。
16時ごろテントに戻ってきて晩ご飯。
この日はおでんにしました。
■3日目(9/15)
最後に上河内岳(かみこうちだけ)も登って下山しようかと思っていましたが、しんどそうなので、これは次のお楽しみにして、下山することにします。
朝は茶臼小屋のテント場から眺める富士山がきれいでした。
急坂の下りはかなり足にきました。
最後、ヤレヤレ峠に向けて登り返しますが、これがキツかった。
「ヤレヤレ」の意味が分かりました。
今年の夏は週末はずっと天気が悪く、久しぶりの快晴の週末でした。
さらに3連休ということもあって、各地の山はものすごいにぎわったようです。
光岳も予想より多い登山者でしたが、それでも静かな山歩きを楽しめました。
南アルプス南部はこの静かさが良いですね。
もっといろいろ歩きたいです。
光岳は百名山ではありますが、標高が2600mほどで山頂からの眺望もなく、南アルプスでも地味な存在。
確かに、今回歩いたルートでは光岳のすべての姿が見えず、その魅力を十分に味わえなかったと思われます。
今度は池口岳に登ってみて、光石がピカッと光っているところを眺めたいと思います。
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