皇海山 松木沢(松木渓谷)・庚申山〜中倉山ルートで日帰り周回
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- GPS
- 11:23
- 距離
- 25.7km
- 登り
- 2,046m
- 下り
- 2,039m
コースタイム
- 山行
- 9:41
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 11:20
天候 | 快晴のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●銅親水公園〜松木沢〜三沢手前の堤体 基本は左岸の林道を歩きます。しばらく行くと(地形図の道の終点まで行くと)道が荒れてきますが、林道跡のようなものが残っています。河原を歩くよりはこっちの方が速いでしょう。何箇所か崩落しているところがあるので注意ですが、ちょっとだけです。三沢出合手前の広河原辺りで自動的に河原に出ます。ここからは河原歩き。林道と同じようなペースで歩けます。一度だけ右岸に渡ると思います。 三沢手前の堤体は右岸から越えましたが、左岸越えの方には足掛けが付いているようです。いずれにせよ、どちらからでも越えられます。 ●堤体〜ニゴリ沢出合〜モミジ尾根起点 堤体からは何度も渡渉があるので濡れてもいい靴に切り替えた方がいいでしょう。基本滝越えのない河原歩き+渡渉なので沢靴である必要はなく、スニーカーや裏ゴムの作業靴で十分と思います。一つだけ泳がないと無理そうな淵がありますが、これは左岸から越えられます。勿論泳いでもOK。 ニゴリ沢出合は左岸の岩に「ニゴリ沢」などといったマーカーがつけられています。ここで松木沢本流を外れて右俣のニゴリ沢に入ります。ニゴリ沢からモミジ尾根起点までは濡れずにも行けますが、登山靴への履き替えはモミジ尾根起点でいいでしょう。 モミジ尾根の起点では右岸に岩に消えかかっているマーカーで「国境平 〜時間」といったようなことが書かれています。ここで左岸の奥を見やると赤と黄のモミジの標識が続いていっています。 ●モミジ尾根〜国境平 モミジ尾根の急登はかなりはっきりとした踏跡があり、更に赤テープや赤と黄の標識が案内してくれ迷うことはないでしょう。やがて平坦になってくると笹薮で道が不明瞭になってきますが、基本何処でも登れます。国境平までは赤と黄の目印がありますが、尾根を見失わない範囲では何処を行ってもいいでしょう。 ●国境平〜皇海山 基本的には道がありますが、一部藪が邪魔をしてきます。下部は笹薮が腰くらいまであるところも。上部は倒木が邪魔をしてくるところが何箇所か。自分は皇海山直下で北尾根に転換するところで若干ミスって道を外しました。 ●皇海山〜鋸山〜庚申山 一般登山道です。鋸山周辺のみ岩場なので注意。鋸山〜庚申山の出だしは梯子と鎖場の連続の痩せ尾根です。しかしそれもちょっとの距離で終わり、以後は気持ち良い樹林帯歩きに変化します。 ●庚申山〜オロ山 道はありません。あるように見えるのは鹿道な気がします。基本笹薮の腰ラッセルです。笹薮ラッセルは疲れは殆ど来ませんが、唯一の注意点は倒木が見えないことです。ザクザク行くのは脛などをぶつけるので得策ではありません。 庚申山からの出だしが先の見通せない笹薮の広尾根で非常に分かりにくく、GPSやコンパスでしっかり方角を確認する必要があるでしょう。オロ山直下は木が密集していますが、少し南に外せば登りやすいです。 ●オロ山〜沢入山〜中倉山 オロ山からは時々赤テープも出てきますが、踏跡は薄いです。オロ山直下はまだ藪が濃く北尾根に入らないように注意。オロ山直下の急な箇所をやり過ごせば以後は殆ど藪はなく、あっても膝程度の笹薮で先は見通せます。中倉山まで迷う心配はないでしょう。また迷いがなければ、一般登山道と同じようなスピードで歩けることと思います。 ●中倉山〜銅親水公園 はっきりした登山道があり、中倉山から南の尾根に入り917m標高点まで降ります。迷う心配はありませんが、中倉山から東の尾根にも少し踏跡があるようなので出だしだけは間違わないように注意が必要です。 ※テントは国境平〜カモシカ平、オロ山〜中倉山の至る所で張れるかと思います。 |
その他周辺情報 | 温泉は庚申の湯。 |
写真
感想
皇海山にはこだわりがあった。百名山を登るにしてもその山のよさを知れるルートで登りたかったので皇海橋からの往復だけはしたくなかった。それでは普通は銀山平から鋸山経由で往復となるわけですが、往復は苦手な上にこれは非常に行程が長い。それではどうするか?そこで松木沢ルートの存在を知った。ここで松木沢〜皇海山〜鋸山〜銀山平〜自転車で登山口というルートを思い浮かんだ。
しかし、更に調べていく上で庚申山から一部道はないが稜線を歩いて松木沢ルートの登山口まで降りることが可能であることを知った。ただし、この庚申山〜オロ山〜中倉山のルートはネットで調べても松木沢以上に情報が出てこなかった。藪漕ぎを要するのは庚申山〜オロ山だけのようなのでコースタイムを試算してみた。
5:30銅親水公園-9:00ニゴリ沢出合-11:30皇海山-12:30鋸山-14:00庚申山-15:00オロ山-16:30中倉山-18:00銅親水公園でギリギリ日帰りができそうな気がした。9月は挑戦の時期と決めているのでトライしてみることとした。しかし、殆どがバリエーションルートな上で標高差2200m、平面距離25kmは中々のもの。(注:この周回コース自体がネットで一件しかなく、それも健脚な方が一泊を要しているので、僕のコースタイムをあてにして行くのはやめて下さい。)
出発が遅れてしまったが、松木沢ルートは噂に違わぬ素晴らしいルートだった。序盤は右岸の岩場が素晴らしい。終盤に近づくにつれ渓相が素晴らしくなっていく。その後のモミジ尾根〜国境平も気持ちのいい尾根で、いいペースで登っていける。松木沢がかなりいいペースで歩けたおかげで、皇海山山頂には予定通りの時間につくことができた。足にも余裕がある。よって計画を遂行することとした。
鋸山山頂では大展望。ここからの皇海山が特に素晴らしい。時間の都合で皇海橋からのピストンって方も深田久弥が皇海山を百名山に選定する理由の一つとなった鋸山には訪れてほしい。皇海山頂で「何これ・・?百名山・・?」なんて言ってる人たちを見ると目も当てられない。
鋸山から庚申山へ向かうルートの序盤は鎖場と梯子の連続。ホント、この周回ルートはおよそ登山における全てが楽しめますね。我ながらいい周回コースを見つけたと思います。庚申山に近づくにつれ気持ちのいい森に変わっていく。
庚申山からオロ山は笹薮の腰ラッセルですが、これもまた一興。ただし倒木が脛に当たって痛いw 笹薮を漕ぎに漕いだオロ山から先は楽園が待っていました。こんな標高の低いところで常に360度見通せる稜線歩きが楽しめるとは思ってもみませんでした。オロ山に標識があるのも頷けるね、これは。オロ山〜沢入山〜中倉山までずーっと楽園です。
中倉山から先はまさかの超はっきりした登山道で、標高差600mを30分で下ることができてしまいました。結局計画では休憩なしのタイムでしたが、休憩を十分にとった上でほぼ計画通りに歩くことができました。
皇海山、是非このルートでの周回をオススメします。これで百名山も・・残り・・秘密。
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