森吉山スノトレ(ゴンドラ山頂駅in/ゴンドラ山麓駅out) ※本年9回目
- GPS
- 05:30
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 381m
- 下り
- 1,004m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ゴンドラ山頂駅〜森吉山まで、踏み固められたトレースがあり、コースさえ外さなければつぼ足でも歩けるんじゃないか、というレベル。実際は「スノーシュー5:ワカン4:スキー/ボード1」といった感じか。 森吉山の山頂から阿仁スキー場方面へBCスキー/ボードで樹氷原を滑走する場合、鞍部から石森の稜線まで、深雪をひざラッセルしながらの直登(登り返し)が発生するため要注意!私は板を背負い、ゲレンデスキーブーツにワカンを装着して対応。 |
その他周辺情報 | 阿仁スキー場から乗り合いタクシーを利用して阿仁合駅まで戻る場合、駅周辺に日帰り温泉施設はなく、入浴は難しい。(私は風呂無しで即日帰京) |
写真
感想
厳冬期の樹氷ハイク!
自身登山史で10本の指に入るのは、2020年2月の山形・西吾妻山!
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2219470.html
今回の森吉山は、BCスキーという要素もプラスされ、想い出深い山行となりましたー。
日本三大樹氷(蔵王、八甲田山、森吉山)の一角にして、二百名山の森吉山へは、実は4ヶ月前(2022年10月)に初めて登りましたが、その時から今冬の樹氷狩りを見据えてて、むしろ昨秋は下見登山のつもりで、ゴンドラを使わずに麓からハイクアップしました。そして、ゴンドラ最寄りのペンション「阿仁の森 ぶなホテル」もその時にチェック済み。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4766556.html
そして今冬、毎週末森吉山の天候をチェックしてて、天皇誕生日を絡めた4連休のDay2(2/24)に晴れることがわかり、2日前(2/22)にペンションを予約し、待望の厳冬期・森吉山へ。
Day1(2/23)は、元々正午前にペンション&ゴンドラ山麓駅へ着くので、天候と眺望次第では下見に行こうと考えましたが、予報通り曇りではあるものの、麓からは眺望も利くし、時間もあるので、早々にゴンドラ経由で樹氷原へ。Day1の詳細はこちら↓。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5203224.html
下山後、ペンションでまったりし、夜は「夜の樹氷鑑賞」に参加するため、再びペンションオーナーに送迎してもらい、阿仁スキー場へ。実はこのツアーは前夜まで知り得ておらず、往路の新幹線でググって発見したもので、ラスト1枠に滑り込みました。しかも、ペンション宿泊者(私含めて3名)が全員ツアーに参加するため、夕飯も全員揃って19時半過ぎから、というおもてなしぶり。ツアー参加したら夕飯抜きだったら、ツアー参加しなかったかもしれませんので(笑)。
「夜の樹氷鑑賞」ツアー(参加者10名)は、蔵王のようにロープウェイを夜間運行させるのではなく、山麓駅から特大圧雪車に乗り込んでガタガタ登りあげていく形、斬新です。この圧雪車は往復でゲレンデの圧雪も同時に行っており、非常に効率的なビジネスモデルですねー(笑)。蔵王のように、ライト光源が樹氷の近くにあるわけではなく、圧雪車が動く光源なんですねー、色々と考えられた企画ですね♪。圧雪車のライト、及び自身のヘッドライトに照らされた闇夜に浮かび上がるアイスモンスターは、やはり魅力たっぷり。参加できてよかったですー!
下山後は、ペンションでのゴージャスディナー。熊肉や畑のキャビアの異名を持つ”とんぶり”、ニシンの燻製など、秋田の地のモノがズラリ。何より、軽く40〜50種以上ある選び放題のグラスで、これまた20種近くあるアルコールが飲み放題で、私は地酒「北秋田」と自家製梅酒+生ビールで攻めます。私以外の2名はお酒は嗜まないようで、私一人でガンガン飲ませて頂きましたー。最後は白湯で中和しましたが(笑)。
そして、当日。予報通り、朝から青空が見えます。朝7時、やはりペンションのゴージャス朝食を頂き、9時前にペンションオーナーの送迎で3度目となる阿仁スキー場入り!昨日は往復チケット(ペンション割で1,800円)でしたが、今日は下りはスキーなので、片道チケット(1,400円)を調達し、9時始動に合わせて、まずはゴンドラ山頂駅へ。
スキー装備一式を背負って、昨日昼夜で2回訪れた樹氷平へ達すると、青空が現れ、太陽が燦々と輝いてます!これを見たくて、はるばる日を選んで秋田入りしたんです。全てが報われた瞬間でしたねー。前夜のライトアップ樹氷と、早朝のサンライト樹氷、甲乙つけたがい大自然の絶景です!
昨日同様、樹氷平を抜け、まずは踏み固められたトレースを辿り、石森まで。道中、ずっと青空というわけではありませんでしたが、適度に太陽も照り、ポカポカ登山日和ではあります。なにより、右も左も様々な風貌のアイスモンスターだらけで、重たい荷を背負っても、疲れを感じるヒマもありません!
石森からもトレースはバッチリで、順路を辿る分にはつぼ足でも行けそうな気がします。ただ、石森より先は、一度下って登り返す形になるので、BCスキーだと那須・三本槍岳同様、必ず登り返しがあるんですが…。順調に阿仁避難小屋まで到着し、天候回復待ちのため、ここで1時間ほど滞在しました。私以外、ここで長時間滞在する人はおらず、一人でバージンスノーへ踏み込み、大自然と戯れました。詳細は各写真にて。
段々と青空が増えてきたのを待ち、再び稚児平(冬季は標識が埋まり、GPS使わないとわからない)を経由し、森吉山の頂を目指します!ここから樹氷のハイライトですねー。青空に映える様々な形のアイスモンスターが、入れ代わり立ち代わり出現する、さながらスノーズー!ちょくちょく立ち止まって三脚撮影しているので、普段とは真逆で、後続者にガンガン抜かされていきますが、まぁこういう登山もありですねー。
そして、ゴンドラ山頂駅から1時間半強で、スキーブーツ&板を担ぎ上げ、2度目となる森吉山の頂へ!ちょうど私が登頂する頃より再び曇りはじめ、私が到着時は山頂滞在者は私以外に1,2名で、ほどなく私一人となり、かれこれ1時間弱、山頂は貸し切り!気温こそ氷点下1〜2℃ですが、風速は4〜6m程度と弱風で、風下にいれば十分に耐えられるレベルでしたー。
山頂で担ぎ上げたゲレンデブーツへ履き替え、ショートスキーを履き、冬靴+ワカンをしまい、装換完了!ここからは草津白根山、那須三本槍岳以来、自身3度目となる山頂からのBCスキーが始まります!雲が掃けるまで20〜30分待っている間、後続者(BCボーダー)がやってきたので、挨拶をして、ひと足お先に滑走スタート!
ショートスキーでの沈み込み具合の確認も兼ね、稚児平までは夏季登山道に沿って、バージンスノーと思しき雪原を滑走します。稚児平から進路を右に変え、ついにいくばくのスキートレースしかない樹氷原に滑り降ります!この山行のハイライトですねー。一気に滑り降りてもいいのですが、随所随所で撮影しながら、のんびり滑走します。かかと側に重心をかけてスピードさえ殺せば、至極安全・快適に、重力に任せて下っていける感じですねー。
が、楽しいひと時の後には苦行が待ってます。山頂から200m程下ると鞍部(谷)。そこから石森までは50mほどの登り返しとなります。最初は板だけ担ぎ、スキーブーツのまま直登しようと思いましたが、深雪過ぎて無理。やむを得ずスキーブーツにワカンを装着し、ガチの登り返しモードへ。ワカンって、本当に優秀なスノーデバイスですねー。私のちょい前に、地元のBCスキーヤーが1名いらして、スノーシューに装換し、トレースを作ってくださりましたが、そのトレースを辿っても、スキー板込みで9kgの荷を背負うと、ひざ下ラッセルとなり、決して楽ではありません。もしトレースなかったら、もっと沈み込んだはずです。BCスキーは登り返しの技術力・装備も不可欠ですね。
石森まで登り返すと、後は下りのみ。いうなればオートルート。重力に任せて滑走すれば、一気にゲレンデ山麓駅まで達します。道中、この2日間で4度目となる樹氷平の撮影スポットを経由し、安全なゲレンデを経由して下りていきます。調べたら、昨秋、ゴンドラ山頂駅からブナ帯登山口までトレランで20分、今回のスキー滑走では、撮影時間を除くと10数分。トレランも結構速いんだなー、と改めて実感(笑)。
避難小屋に1時間、山頂にも1時間強いましたが、純粋な山行時間は3時間半ほど。蔵王で地蔵山頂駅からざんげ坂を滑走する樹氷ツリーランはしたことありますが、あれは文明の利器だけに頼った労力なしパターンなので、今回己の脚力で登頂し、そこからの樹氷ツリーランは自身の登山史で初!とっても刺激的、かつ思い出に残る山行となりましたー。
次は、厳冬期に行ったことのない、日本三大樹氷のラストを飾る八甲田山を目指します!
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