【紫煙作戦】寄〜鍋割山〜塔ノ岳〜ヤビツ峠〜大山【丁51.8】
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- GPS
- 09:11
- 距離
- 24.1km
- 登り
- 2,446m
- 下り
- 2,407m
コースタイム
- 山行
- 8:04
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 9:12
天候 | 快晴 台風の影響で陵線強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:大山ケーブル下〜伊勢原駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
鍋割山まで:徐々に傾斜を増す。栗ノ木洞から一旦下っての登り返しがクライマックス。 鍋割山〜塔ノ岳:アップダウンはあるものの陵線歩きで道も整備されているので、それほど疲れはしない。風が心地よいのも体に追い風。 塔ノ岳〜三ノ塔:ガレた急降下の道を、もちろん、途中に行者岳や烏尾山といったピークを踏んでいくのだが、慎重に下った後に三ノ塔への急勾配を登らされるのは辛い。 三ノ塔〜ヤビツ峠:三ノ塔に登ってしまえば、暫くは楽。 ヤビツ峠〜大山:一部急な箇所はあるが、よく歩かれているのか、あまり歩きにくくはなかった。山頂直下はガレ気味。 大山〜大山ケーブル下:ガレた坂道をずっと下る。夜間とは言え、阿夫利神社まで結構時間がかかった。神社から先は照明あり(男坂は照明無いが、ストレートの階段が断続的に続く。)。 |
写真
感想
前日は群馬県伊勢崎市に花火を観に行ったが、日曜日は秦野市たばこ祭で花火を打ち上げるというので、大山から花火見物でもするかと南に足を向ける。
花火の打ち上げは1930時〜2000時のため、逆算して通常より2時間遅く出発する。秋の日和は快晴で申し分ないが、時間がやや遅めのためかバスに乗る人は少ない。或いは5月に来た時もそうだったが、単純に、大倉尾根に集中しているだけなのかもしれない。
ルートは5月と同じく櫟山、栗ノ木洞、鍋割山を経て塔ノ岳に至る。
鍋割山へは急登や、大きく下って大きく上る箇所があるが、前回よりも楽に歩けたような気がする。ただ、急登が終わってから山頂まではやや長く感じた。
鍋割山は快晴の青空の下、ちょうど昼食時ということもあり大盛況。混んでなければ鍋焼きうどんを頼もうかと思っていたが、手持ちのおにぎりで済ます。
丹沢というと人が多いイメージがあり、鍋割山にも数十人はいたが、いざ陵線を歩いてみると、三々五々といった感じ。日曜の午後というのと台風が近づいているというのが大きいのかもしれない。実際、陵線の風は強い。塔ノ岳山頂も人の数は5月に来た時の半分以下と思われた。
山頂から300mの水場に下る。5月に来た時は下りも上りもヒイコラいったところだ。そういう経験があるので警戒して降りて行ったのだが、こちらも意外と前回ほどには疲弊しない。
思えば、今回はグッスリ寝てから来たのに対し、前回は泊まった友人宅が熱気と湿気で充満してほとんど全く寝られなかった。もとより睡眠不足は健全な活動の妨げとなるが、睡眠不足後のパフォーマンス低下の度合いが30歳代になって一気に大きくなってきたように思う。寄る年波には勝てないか。今後は、全く寝られなかった場合は山行の縮小、場合によっては中止を考えた方が良いかもしれない。
塔ノ岳から久し振りの表尾根へ。それまでと違い、大小の石や岩が転がったり露出したりしており注意を要する道だ。こうして歩いてみると、主陵から表尾根、鍋割山からの道、大倉尾根と、道の様相が結構違っているのが面白い。あと、丹沢で歩いていない所といえば、西丹沢の方だが、そちらの方はどうなっているだろうか。今秋か来春か、遠からず歩いてみたいものだ。
新大日、行者ヶ岳、烏尾山とアップダウンを繰り返す。行者ヶ岳の鎖場は以前と逆方向だったが、恐怖感は無い。やはり逆方向だと高い所から切れ立った絶壁を見ながら下るのに対し、今回は眼の前の岩肌を見るだけだからだろう。この調子でオベリスクも行けたら良いのだが、あそこは足場の確保がなあ。
下るにつれ三ノ塔の岩肌が見えてくる。大倉尾根と違い、下る一方ではないのが曲者だ。チラッとヤビツ峠で終わりにしようかなと思ったりしてしまう。足はそれほど疲れていないが、平前日ということもあり楽をしたい気持ちが芽生えているのだ。しかし、今回の山行は大山に到達しないと話にならない。そこで、ヤビツにバスが来ていたら、それに乗るかもしれないが、特段急ぎはしないということにした。つまり、ケ・セラ・セラである。
私の過去の記憶ではバスの最終は16時台だったので、もともと期待はしておらず、護摩屋敷に水を汲みに行くくらいだったが、15時過ぎに追い越した休憩中のランナー3名と二ノ塔付近で追い越した老夫婦(表尾根で見かけたのはこれだけ)がバスに間に合うかの心配はしていた。バス停で17時台が最終とわかり、安心した次第である。
さて、日没まで時間があり、大山までは2.3km、バスが来るまで40分以上、体力に余裕あり、と来れば、当初予定通り大山へ向かうのが筋というものだ。
鹿しかいない大山を、まずまずのペースで上る。よくよく考えれば、ヤビツ峠から大山までは500m近い標高差があり、長々と歩いてきた身には結構堪えるはずなのだが、そのようなことは考えず、ただ歩くことに集中していたら、案外と足が動くので、後半は意気揚々。日没直後に山頂に到達した。
花火の打ち上げまで2時間弱もある。当初想定ではヤビツ峠に17時半頃、大山に19時頃と考えていたが、予想時間の算定が適当なこともあって大幅にずれてしまった。山頂が強風ということもあり、ずっとじっとしているのも手持ち無沙汰なので、阿夫利神社下社まで下ることとした。途中、下社分岐でヤビツ方面から山頂へ向かう男性を見送る。日がまともに届くのは分岐まで。その後は太陽の反対側を歩くので真っ暗になる。暗い上にガレているので慎重さが求められる。一度浮石に乗って足を挫くかと思った。時々見える夜景が励みになる。
大山から阿夫利神社までは結構時間がかかり、これは結構時間を潰せたなあ、などと気楽に考えていたのだが、阿夫利神社に到達して夜景を見ながら気がついた。「ここから秦野方面は見えない」と。
というわけで、肝心の花火は見えなかったが、大山まで疲弊せず歩きとおせたこともあり、充実感でいっぱいである。最近、体力について自信喪失気味だったが、改めて自信を回復することもできた。また、山々が、青空が、暖かく見守り、素晴らしい光景を見せてくれたことが有難い。この勢いで次の山行も成功させたいものである。
来年改めて花火を観に来るかどうかは未定だが、秦野の場合は三ノ塔や塔ノ岳からの方が良いのかもしれない。しかし、ヤビツ、大倉は遅くまでバスが無いので帰りに難ありか。時間はあるのでよくよく検討することにしよう。
〜おしまい〜
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