赤星山縦走 中ノ川→野田
![情報量の目安: S](https://yamareco.org/themes/bootstrap3/img/detail_level_S2.png)
![](https://yamareco.org/include/imgresize.php?maxsize=90&crop=1&fname=%2Fuploads%2Fyp03c8813419bc515.jpeg)
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.9km
- 登り
- 1,666m
- 下り
- 2,109m
コースタイム
- 山行
- 11:20
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 11:50
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
JR伊予土居駅から中ノ川登山口まで歩いて車を取りに行く。 ハズがグダグダになり、タクシーで帰る。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
崩落あって中ノ川登山口まで車で行けませんでした。 取り付きは崩落個所からなので注意必要かと。 峨蔵越→ハネヅル分岐まではゴッツ濃いヤブでした。 赤星山までは薄い踏み跡アリ。赤テープもアリ(信用できないテープも多数) 赤星山・山頂直下は灌木ヤブでした |
写真
装備
個人装備 |
武士道(bushido)<br />アークテリクス・アルファジャケット<br />100均のフォーク
|
---|
感想
壊れたと思っていたデジカメが息を吹き返したのでレポります。少し前の記録なので今現在はどのようになってるかは分かりません。大差ないかも知れません。
何でも二ツ岳から赤星まで縦走できるようなので情報を集め、行ってみた。集めたとは言ってもイマイチ人気がないのかこのルート、情報が極端に少ない。少ないし古い。(エントツ山さん等のブログ見たのは下山後だった)まぁ完璧に調べてから臨んでもロマンに欠けるというものだ。
メンタル乙女の王子とすぐ投げ出しがちなワタクシ二人では心もとないので、筋骨隆々ミヨッシーを召喚、ヤブを押し付けることにした。2時間ほど仮眠し、マイナーな中ノ川登山口から3:00、スタート。
暗くて登山道を見つけられなくなったが、ミヨッシー自慢のハイパワーヘッドライトで道を見つけることができた。このライト、反対側の山の斜面もクッキリ照し出し、さながら軍隊のサーチライトのよう。「フルパワーで使うと三時間で電池が逝く」んだそう。そこまでのライトが必要かー?とか思ったが、実際容易に道を見つけられたし、ミヨッシーもご満悦そうな様子だったので黙っておいた。
ノコノコ登って峨蔵越。けっこうキツかった。いつかはやるであろう全山縦走のスタートはここ中ノ川登山口からかなと思っていたが、こんなしんどいのでは無理そうだ、やはり肉淵からにしよう。
ちょっと進むとすぐ優に180センチ以上あろうかという笹みたいなのが立ちはだかるヤブ道に到達。コイツら、スズタケと言うんだそう。ヌーンとかき分けてみるがどうにも「重い」 スズタケ自身が逞しいのと、時折太い幹の木が混ざっているのとで、ちょっと押したくらいではビクともしないのだ、コイツら。そして痛い。ぶっといトゲがあるのも潜んでいて、そこら辺の軍手ではあっさりトゲに貫通されてしまう。両手で平泳ぎしながら進むが平泳ぎしてると防御お留守、ノーガードの顔面に容赦なく蜘蛛の巣がかかる。
仕方ないので半身になり、右手でヤブ押さえつけつつ左手に持った拾った棒切れで蜘蛛の巣コチョコチョやっつけながら進む。顔はのけ反りぎみだ。そして息を止める。右手が疲れてきたら勇者の剣を持ち替え、コチョコチョする。繰り返してるうち、だんだん面倒くさくなってきたのでエイヤッ!とヤブに突っ込んでみた。突っ込んだはいいが、あっという間にスズタケたちに絡まれ、全く身動き出来なくなるという始末。
もうワタクシは心折れたのでトップ交代、王子に代わってもらい後ろに離脱。二番手は二番手でこれまた進むのもなかなか難しい。先頭がヤブをかき分けた後、埃をモロに喰らうのと、スズタケどもの戻りが強く、ビシバシ体を打ち付けてくるのとでストレスが溜まる。ここは先頭のスリップストリームに付けたほうが良いんじゃないかと言うことで先頭の背後に密着しザックに顔を埋め、腰を掴んで進んでみる。
これはいい、ずいぶん楽に進めるではないか。ミヨッシーも心得たのか、ワタクシの後ろに付き、同じ体勢を取る。
しばらくシュッシュッポッポしてるとだんだんヤブが濃くなり、ついにはかき分けられない深さになってきた。どうしたものか思案してると王子がいいのを考案する。スズタケの足元なら進めるだろうと、しゃがんで進もうと言うのだ。しゃがみ、片手で斜め上方を払いつつウサギ飛びの要領でピョンピョン跳ねながら「涅槃で待つ」と王子はヤブの奥に消えて行った。仕方ないので我々も続く。
しかしなんと言うか・・疲れる。特にウサギはことさら疲弊するので、もう数回ウサギをやらなければならないようなら撤退もやむなしという考えがよぎる。帰りの体力も考えとかないといけない。そんなことを考えていると急に前方が明るくなり、ヤブ道終了、ハネヅル分岐に出る。
ここから先もプチ迷ったり、中尾登山口に下山しそうになったりしたが順調に赤星山頂直下まで進む。最後のほうは道もヘッタクレもなかったので各自思い思いに登り、山頂到着。あとは普通に野田登山口まで下山し、車を取りに中ノ川登山口まで歩いて帰る。 つもりが途中でネをあげ、11号沿いでタクシーを呼んだ。
キッタネー恰好に全身イカ臭い三人だったので乗るのに恐縮したが、グラサンかけ豪快口調、華奢な体つきの横山やすしみたいな運ちゃんは意にも介さない。自身もよく登山するんだとのこと。「中ノ川から登ったんかオマエら?」「ワシはよく豊受山に登んねん」とよく喋る喋る。道が悪いので底をゴリゴリぶつけても「なんじゃこりゃあ。怒るでしかしー」と言いつつも臆することなく進んでくれるいいオッサンだった。「エエかー、豊受や。豊受に登るんやで!」と言い残し、やっさんは帰って行った。
ヤブも美しい滝の小道も全部ぶっ飛んだ。やっさんに全部持ってかれた。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する