八ヶ岳 阿弥陀南稜
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 1,238m
- 下り
- 1,085m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
踏み跡明瞭。岩場は巻けばハイグレードハイキング程度。 |
その他周辺情報 | 通常の舟山十字路への道は通行止め中。う回路を行こう。 |
写真
装備
個人装備 |
ザイル 8mm30m(1)
シットハーネス
エイトorATC(1)
カラビナ
スリング
カム・ナッツ
ビレイグローブ
ヘルメット
サングラス
読図セット
日帰り登山装備
前泊用具
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感想
2014.09.29 八ヶ岳 阿弥陀南稜 快晴 もっさん
舟山十字路で前夜泊をした。
ツェルトを張ろうと思ったらストックを持ってくることを忘れたことに気づく。
しまった。
どうしようか。雨が降る気配もないのでそのまま寝るか?
などと一瞬思ったのだが いややわ。こんなクマの出そうなところ。
ここに来る途中も 凶悪そうな絵の熊に注意の看板があった。
居れた枝があったので拾ってきて それで立てることにした。
風の心配がないところならではというところか。
3時半起床。
ふむ。涼しいというか寒い。
この前、新調したマウンテンイクイップメントのパウダーヂュベ90の暖かさがありがたい。
やはり、マルイで買ったアパレルダウンとは保温力が段違いである。
4時過ぎに出発。
真っ暗やみの中、ペツル ミオRXPの灯りを頼りに広河原林道を行く。
広河原橋を過ぎると右手に看板が闇に浮いて見えた。
右へ行くと広河原へ降り、それを渡り踏み跡を見つけ南稜へ取りつく。
暗い中地道に歩みを進めていく。尾根場に出ると徐々に夜が明けてくるのが分かった。
立場山に着く頃には稜線の向こうから太陽が顔を出し 明るくなった。
青ナギあたりで下を見ると紅葉がキレイだった。赤はないがとてもきれいな黄色が眼下にあった。
無名峰まで来ると核心部が眼前に迫ってくる。
うーむ。これからあれを登るのかぁ。
無名峰は良い展望台となり権現や阿弥陀をよく眺めることが出来る。
ふと、ツルネに目をやると一人の登山者が立っていた。
今日は平日だぞ? 赤や硫黄ならともかく まさかこんな早朝のツルネに人がいるとは思いもしなかった。
八ヶ岳も人が今まで以上に増えているのだろうか?
静かな山歩きはコアな場所に行かなければできなくなってきているのだろうか…
クライミングギアを並べて取りあえずパシャリ。
もっさんが持ってきた道具も大分渡された
じゃ、ゆきさん 直登で。
はい?(゜o゜)
まさかの初見リードを言い渡された。完全にフォローのつもりでいたから不意を突かれた。
P3を目指す。P1,P2はサクッと躱していきP3基部に到着。
どうにも もっさんには足取りが重いように見えたようだが
単純に重かっただけじゃないかな。 装備が。あそこまでガチャ類を付けて歩くことなんてないから。
P3は出だしが核心かな。と見えた。4m位。そこを越えてしまえば楽になるかな?
取付いてみるとやはりそうだった。ちょうど岩が狭まっている場所が少しホールドを探したが
基本的にホールドはよくあり 登りやすかった。ただ……
高くて怖かった。( ノД`)… いや、私 高所恐怖症の気があるので 本当に勘弁。
高度に恐怖を感じながらもクリア。
設置されていた終了点が抜けていて1本のみ。あらら。どうしましょ。
ハーケンを打ってみるも決まらない。低い岩にスリングを回し少し一つ、あとは残ったボルトで確保。
そして、少し下がり岩から抜けないように位置を調整して、もっさんを待つ。
フォロービレイに慣れていないのでザイルが散らかる(-_-;)練習しなきゃなぁ。
続いてのP4直登。
いや…すぐ横にイージーコース見えるんですけど…(・。・;
直登コースは出だし核心。スタートから10m近く支点が取れない。
気休め程度と言うか気を紛らわす為に下部にカムで一ヶ所入れておく。
それに岩が剥がれやすいのでP3よりもこちらのが難しく感じる。
そして取付いてみると 数メートルで…
うぬぅ 動けん。怖い。無理。
核心が進めずにもっさんと交代。
フォローで登ってみると出だし部分はあまり登りすぎてしまうと身体が縮こまってしまって動けなくなるようだ。
難しくはないんだけれども怖い。やはり高いところは怖いなぁ。
核心後は階段状の比較的登りやすい凹状を登るのですが安定していない岩が多く注意が必要。
足を外側のフレーク状に張ろうとしたら添えただけで
ガゴッ と音を立てた。おい。勘弁しろ。一抱えほどあろう岩がそんな簡単に動くな…っ!
凹状に入ると古いハーケンが3本ほどあった。
P4を抜けてしまえば阿弥陀岳は目の前だった!
気付けば太陽は天高く輝いていた。
登ってみればあっという間だった南稜。
だけれども充実感のある登りでした!。
私のスキルでは正直 この辺りが限界。もう少しスキルアップをしなくては!
阿弥陀岳からの眺望はとても素晴らしく八ヶ岳の山々のみならず
富士山、南アルプス、中央アルプス、北アルプス…そして あの御嶽山。
信州の名峰が見渡せた。
阿弥陀岳も平日だというのに大変にぎわっていた。まだまだ上がってきそうだ。
秋の静けさを求めて…とはいかないねぇ。
下山は中央稜。西の肩から南西方向に伸びる尾根でわりとハッキリとした踏跡があり、
相方談 御小屋尾根よりも雰囲気も良くて歩きやすい。
ただ、一部踏跡が分かりにくい場所や悪いところがあるので注意は必要。との感想。
比較的にサクサクと降って行けました。
天候にも恵まれた素晴らしい山行。山の友に感謝!
去年初めて嫁さんと登った阿弥陀南稜。踏み跡もハッキリしており、P3のルンゼ状以外は一般ルートとさほど変わらない感じですが、P3、P4を直登すれば初級のアルパインクライミングが楽しめます。前回は全てリードでしたが今回はP3をセカンド、P4をリードで登りました。2度目でも新鮮な緊張感で気持ちの良いクライミング。登山靴で登るなら自分にはコレ位が限界ですが、自分の技術を確認する意味でも毎年1回位は登っても良いんじゃないかと思います。あと、舟山十字路への下山ルートは御小屋尾根と中央稜が有りますが、去年は御小屋尾根を降り、今年は中央稜を降りました。中央稜の方が見晴らしも良く、急な分気持ち良く高度が下がりお勧めですが、それなりに慣れた人向けです。実は今年冬季に挑戦して敗退しているので、今度は是非冬季に登ってみたいと思います。
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