燕岳 こちらの女王様からは歓待(ライチョウ付)
- GPS
- 08:35
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 1,565m
- 下り
- 1,552m
コースタイム
- 山行
- 5:51
- 休憩
- 2:43
- 合計
- 8:34
天候 | 晴れ(下の方はガス) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
平日のため入山時はまだ7-8台ぐらい空き、下山時はガラガラ |
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備されています。 |
写真
感想
先日の仙丈ヶ岳で痛めた右足は、幸い大事には至らずほぼ回復しました。金曜にたまたま振替休暇が取れたので、仙丈ヶ岳に続く女王様つながりで、燕岳に行くことにしました。時期的にも、今シーズンのラスト高山でしょうから、最後は景色のよい山で締めたいというもくろみです。
平日でしたので、朝6時前で駐車場にはまだ十分空きがありました。中房温泉への道は噂どおりすれ違いの難しい厄介な難路でしたが、美濃戸へのダートと比べれば、舗装されているだけでも天国みたいなもの。…といいつつも、寝不足とカーブの連続のせいで、運転しながら軽く酔ってしまいましたが(汗)
登山口でしばらく車酔いを醒ましてからスタート。きれいなトイレもあって、ほんと有難いことです。前回の仙丈ヶ岳の教訓から、今回はペースを抑えて抑えて、ゆっくり登り始めます。ちょっときついなと感じたら、オーバーペースのサインととらえてさらにペースを落とします。北ア三大急登の前評判通り急登が続きますが、多くの方がレコされている通り、丁度よい間隔でベンチが続くので、ペースはつかみやすかったです。
第2ベンチあたりからエンジンがかかってきて、合戦小屋まではまあまあのペースで登れました。ペースを落とした分、休憩の回数が減ってコンスタントなペースで登り続けられたようです。ウサギとカメみたいなものでしょうか。
合戦沢の頭まで来ると、一気に視界が開けます。正面に目指す燕岳と燕山荘、左は大天井の向こうに槍、右は針ノ木・蓮華、遠くに鹿島槍。振り返ると、雲海の向こうに南ア、八ヶ岳、そして富士山。下界は曇りですが、山の上は快晴。まさに、この景色を見に来たんだ!という感じで、テンションが上がります。しかし、燕山荘の手前ぐらいで、いきなり足が重くなりました。絶景につられて、オーバーペースになってしまったようです。朝食はパン2切れだったので、シャリバテも考えられます。
重い足を引きずるようにして燕山荘まで到着。水晶、野口五郎などの重厚な稜線が、一気に眼前に開けます。燕岳に続く、白い花崗岩の稜線もなんとも美しい。シャリバテ対策で山荘のソーセージを注文しましたが、皮がパリッとして香ばしく、予想以上に本格的なソーセージでした。うまかったです。
もう燕山荘だけでいいかなという気分になりましたが、ここまで来たらやはり燕岳へ。一度軽く下って登り返しますが、距離は短いのに地味にきつく感じます。北ア三大急登が、ここにきて結構足にこたえています。10メートルおきに息を整えつつ、ようやく山頂へ。燕山荘よりもう一段高くなった感じで、ちょっと違った角度からの絶景が望めました。鹿島槍方面はガスに呑まれてしまいましたが、他の山々は雲海の上にクリアに見通せます。立山、剱も存在感を放っています。(燕山荘の前からは、剱が燕岳に隠れてしまいます。)もちろん、槍穂の絶景は言うまでもありません。さすがは北アの展望台といわれるだけあります。ただただ、固唾を呑んで景色に見とれるだけ。ほんと、来た甲斐があるというものです。(ここは信州ですが…)
山頂は狭いので、名残惜しいですが燕山荘に戻って昼食。しょぼいカップメンでも、絶景を見ながらだとこの上ないご馳走ですね。大天井から常念への縦走もいいなとか、独特の存在感のある笠ヶ岳に笠新道から行ってみたいなとか、自分の脚力はさておき、あれこれ妄想が膨らみます。正午を過ぎて徐々にガスが上がってきたのを機に、下山することとしました。日帰りではもったいないと何人もの方に言われましたが、ほんとそうですね。時間が許すならばいつまでも眺めていたい景色です。
後は黙々と下るだけですが、燕山荘から少し下ったところでなんとライチョウと遭遇。晴れていたので出てこないと思ったのに、嬉しい誤算でした。5・6羽はいたでしょうか。身体の下半分が白く、冬毛への生え変わりの最中のようです。えさを探しているのか、くぅーなどと鳴きながらちょろちょろ動き回る姿は、かわいいことこの上なし。絶滅危惧種だそうですが、この姿がいつまでも見られ続けることを切に願います。
さすがは北ア三大急登で、下りも最後の方はかなりダレましたが、道はよく整備されていて結構快適に歩けました。今日は、絶景にライチョウと、最高に充実したラッキーな1日となりました。北アの女王様は、有難いことに、私に微笑んでくれたようです。
※余談ですが、中房温泉からの帰り道、サルの群れに包囲(?)されました。包囲といっても、ただ道に居座ってどかないだけで、こちらに危害を加えることはないのですが、何せ全くどいてくれないので、3分ほど立ち往生する羽目になりました。この辺はサルが多いのか、行き帰りで計4回もサルの群れに遭遇しました。通行の際は、猿身事故(?)に注意が必要です。
景色いいですね 行きたくなりました
aki47さん、こんにちは。
燕岳は北アルプス入門編といわれるぐらい定番となっている山ですが、
定番になるのはやはりそれだけの魅力があるからだということが、登ってみてわかりました。
aki47さんも、ぜひ天候のよさそうな日に登られてみてください。
燕だけだと物足りなければ…槍ヶ岳への表銀座縦走コースもありますし
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