快晴の稜線歩きで静かな小屋閉めの船窪小屋へ(扇沢ー針の木ー蓮華ー船窪ー七倉)
- GPS
- 27:39
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 2,007m
- 下り
- 2,294m
コースタイム
- 山行
- 6:46
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 7:20
- 山行
- 2:45
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 2:47
7:10 大沢小屋
9:01針ノ木小屋9:19
10:09 蓮華岳10:12
11:56 北葛岳12:10
13:23 七倉岳
13:37 船窪小屋
7:13 天狗の庭
7:43 鼻突八丁(八合目)
8:19 岩小屋
8:48 唐沢ノゾキ
9:38 七倉登山口
9:38 七倉山荘
天候 | 快晴 無風すぎて暑し。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
下山後はタクシーで七倉ダム→扇沢(\6,200) |
コース状況/ 危険箇所等 |
針の木雪渓はイワイワの高巻道を通る。 蓮華の大下りの下部と七倉への登りは岩場。 |
その他周辺情報 | 下山後は大町の薬師の湯。 |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
感想
3連休であるが台風接近とのことで、「土曜日に奥多摩日帰りするか」と妻に提案したが、天気図を睨んでいた妻が、「日曜日早々に下山すれば台風の影響は無いと思う。今年は船窪に行ってなかったから、小屋閉めで混んでなければ行ってみようか」と言い、電話して聞いてみたところ、「キャンセル続出で空いています。」とのこと。
七倉からピストンでいいかと思ったが、「いや、土曜日は天気いいよ。稜線歩きたいから扇沢から針の木蓮華越えて行こうよ。翌日は台風が早まるかもしれないから七倉へ下山しよう。」と言うのでそうすることに。
何度も歩いているルートであるが、最近は逆向きで歩いていることが多かったし。
3連休初日であったが、6時の時点で扇沢に新しくできた第二無料駐車場はまだガラガラであった。区画もされていて駐めやすい。
快晴の青空でテンションアップ!
室堂へ向かうトロリーバス待ちの大行列を横目に見ながら針の木への登山道へ。紅葉も綺麗だし、静かである。誰もいない。
もう閉まっている大沢小屋を経て針の木雪渓へ。もう雪渓は歩けず高巻道となる。夏は雪渓歩きも涼しくてよいが、ここの高巻道は鎖のかかる岩場が続くので、妻は高巻道の方が好きである。
高度があがって振り返ると、針の木の稜線から、鹿島槍もよく見え、快晴で非常に気持ちいい。登っている人も殆どいないし、静かで気持ちいい。
気分がいいとテンション上がって、針の木小屋まで2時間40分で着いた。これは調子いい。槍穂もよく見えるし、白馬も見えるし、気分最高!
しかし、針の木小屋で休憩した後蓮華に向かい出したら、気温が劇的に上がり、陽ざしは強いし、稜線で日陰は無いし、でノロノロに。無風で暑く、ハイマツから大量の虫が放出されているので、ネットを被って歩いていたらさらに暑くなった。
蓮華岳山頂からは剱・立山がドーンと見える大展望で好きな場所。下山時であれば山頂でいつもまったりするところであるが、今日は先へ進む。
蓮華の大下りは、最初はザレガレの道であり、下部が岩場である。
鞍部までひたすら下るが、見上げる北葛岳がデカい。こんなにデカかったっけかな?暑くて無風であるが、陽ざしは強いし、時折なぜか熱風が吹き付けてくるスポットがあり、暑いのなんの。北葛への登りがあまりに暑くて疲れた。
北葛岳の山頂もいつも大展望。ここの山頂ではよく雷鳥に会うが、今日はいなかった。ここで腹ごしらえをして、暑いが出発。またかなり下って七倉へ登り返す。が、こちらの登りは岩場が多いので標高は稼ぎやすい。
七倉岳山頂手前で、妻が「雷鳥だ!」と言ったが、半分冬毛の雷鳥はあっという間にハイマツの中へ消えて行ってしまった。
七倉岳山頂からも大展望。ここから船窪小屋まではすぐ。
いつものとおり鐘を鳴らしてもらって船窪小屋到着。1年ぶり。今年も来ました。今日は最高の景色。小屋閉めでボランティアの方が多く、青空の下で午後のお茶会。小屋関係の方もお客さんもみんな一緒にコーヒーとお菓子を振る舞って頂いた。剱から槍までのぐるり大展望の中でのコーヒータイムは最高。
暖かくて天気がいいので、夕飯までずっと外のベンチでまったりのんびり。
お客さんの姿が見えると、ウェルカムの鐘を鳴らし、到着と同時にお茶がふるまわれ、サンダルを持ってきてくれて靴を脱げるので、到着したお客さんが、「ホテルなみのホスピタリティ!」と感動していたが本当にそう思う。
存分にまったりしてからお待ちかねの夕飯。
いつも美味しいが、今日は小屋閉めでさらにグレードアップされていた。
黒米ご飯、野菜の天麩羅、具沢山の豚汁、具沢山の煮物、野菜の酢の物、南瓜のジャンボコロッケ、刻み山葵を載せた冷ややっこ、山菜の白和え、漬物、黒豆のゼリー、とここまではいつもと同じ(といっても既に十分すぎるが)、さらに、太巻と厚切りの鰹のタタキ、ジャンボおはぎがついて、もうお腹がはじけそうになった。このおはぎ、巨大すぎて1個がお茶碗位ある。さらに小屋閉めのため、ビールとコーラが飲み放題!!「出されたものは完食する」主義のため、無理無理詰め込み、「もう入らない・・・」という妻の分も食べてしまったため、完全に動けない位まで食べてしまった。
唸りながらなんとか薬師岳に沈む夕日は撮影したが、苦しくて早々に寝てしまった。
妻の方は恒例の「夕飯後の囲炉裏端でのネパール茶の会」に参加し、いつものとおりビデオを見たり、お茶を飲んだり、みんなで自己紹介して歌を歌ったりし、最後はボランティアの方による、「アコーデオン演奏会」を堪能し、その後は、満天の星空の下で川中島の花火を山の上から眺めたとのこと。
お客さんはキャンセル続出だったとのことで、結局13人のみであったため、広々していてふかふかの布団でぐっすり眠れた。
ということで「朝ごはんですよ」と呼ばれるまで寝てしまった!朝ごはんの後はご来光を見に外へ。富士山まで綺麗に見える。今日も快晴だ。
ご来光は浅間山のてっぺんから出てきた。「ダイヤモンド浅間」である。
こんなに天気が良いのであれば今日も稜線を歩きたくなるが、台風と帰りの渋滞のことを思うと早いとこ東京に戻っておきたい。当初予定どおり今日は七倉へ下りることとする。
ということで七倉へ下りるだけなので、存分に景色を楽しみ、いつも早々に出発するので参加できない「全員での朝のラジオ体操」にも参加。
最高の景色の中のラジオ体操は気持ちよすぎ。
今日は船窪のお父さんが下山するので、全員で記念撮影。
お別れをしたり景色を楽しんだり、していたらあっという間に7時近くになってしまった。こんなにのんびり出発することも珍しいが、たまにはいいか。
お見送りの鐘を鳴らしてもらって下山にかかる。槍穂を見ながら気持ち良く下山。途中でお父さんに追いつき、記念撮影。お父さん、また来年までお元気で。
登ってくる人に3人しか会わなかった静かな七倉尾根。先日ブナ立尾根を登ったとき来たばかりの七倉駐車場にタクシーがいたため飛び乗って扇沢へ戻る。
下山後はいつもの薬師の湯でまったりし、安曇野のそば庄で冷やしワサビ菜を食べ、さらに安曇野インターそばのモンベルで買い物をして帰宅。
明日は誰も出歩かないだろうし、連休2日目の午後にかかったので、中央道の小仏渋滞があるかと思ったら全然無かった。3連休出かけた人は少なかったのか?
ということで、快晴で大展望の稜線を満喫し、船窪小屋でいつも以上のおもてなしに会い、しかもキャンセル続出でガラガラに空いていた、という大満足の山行になった。
(注:例年の小屋閉めの時はかなり混んでいます。)
お父さんお母さんお元気で。また来年も行きますね。
※船窪小屋ブログ みんなで記念撮影しました。(殆どボランティアの方)↓
http://funakubogoya.net/?p=7913
船窪小屋の歌↓(妻が好きでよく歌ってます。偶然ですが、この5年前の日もこのギターのおじさんと下山中にすれ違いました!)
https://www.youtube.com/watch?v=ImXSXXz4hi8
コメント
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ペンさんと同様に、同行者に、台風遅れてるっと知らされ、急遽の二日行程。日帰りで速攻しようと思っていましたが、行き先も変更。
本当にいいお天気でしたよね。この稜線行きたいと思っていて、まだ果たせずですが、行きたいところがいろいろあり、なかなかめぐり合いません。計画に針の木も入っていたので、バッタリもあり得ました・・いや、ないな、追いつかないから。
こちらは蒲田川から槍、南岳周りでした。二日間本当によく、おまけて空いていて、槍のてっぺん、ガラガラの時もありましたからね。ちょっと偵察した大キレットも人の気配、ほんと少なかった。
また、楽しみにしています。
新穂高から槍、南岳でしたか。昨年の10月3連休は、自分たちもそこでした。
ただ、昨年は降雪で寒かったですが、今年は暖かいを通り越して日中は真夏かと思う位暑かったですね
こんなに暑いんじゃ3000mの稜線に行けばよかったねと妻と話していました
針ノ木にいらしていればお会いできたでしょうか?
台風の動きが遅く、土日は素晴らしいお天気で良かったですね。
紅葉に の稜線歩きと、巨大なオハギで少し
マッタリ感があってイイですね〜
台風と噴火などの影響が重なってやや空いてたのかと思いますが、
ペンさんが行かれたルートは、私にはまだ思いつかないので
ベテランルートですかね。
でも、剱や立山の帰りに、蓮華岳やズバリとか針ノ木は行きたいな〜と
思いながら、スノーシーズンになっちゃってます。
ダイヤモンド浅間とはお見事な でした。
台風に備えてキャンセルした方が多かったようです。
船窪小屋は小屋だけ目当てに行ってもいいくらいですが、針ノ木谷下部は紅葉、稜線は青空、そして暖かくて外のベンチでまったり、と+αも最高でした。
スバリも好きですが、何気に渋いですが蓮華と北葛岳の鞍部や七倉はイワイワしてるのでイワメンcarolさんもぜひ
浅間から日の出とは思ってもいなかったので感動でした
天気図をにらんで急遽決定、流石です。
船窪小屋ってお料理凄いですね。
この日が特別なのかも知れませんが・・
来年行くことにします。
決定→行動の機敏さはプロですね。
あらためて感心しました。
鰹のタタキと太巻とおはぎ以外は、通常ご飯です。
いつも美味しいですよ。
早く到着すると+αで常連さん持ち込みのつまみやお菓子も大抵お裾分けに預かれます
お父さんお母さんはもう喜寿を越えられていて、皆で古い山の歌を皆で歌ったりもしますので、古い山の歌をたくさんご存知であれば愉しさアップされるかと。来年ぜひぜひ。今では珍しい電気の無い静かないい小屋です。
…行き先を提案してるのはたいてい妻でして、自分は運転専科です
でも、初めてのところに行く時はそれなりに慎重です。
最近、というかここ数年同じとこばかり行ってるかも
Pengin22さん、こんにちは。
山行お疲れ様です。
台風前で天気が良く最高でしたね〜。
船窪小屋は一度は泊まりたいですね。おもてなしは素晴らしい話を良く聞くし、小屋メシも豪華で美味しそう。来年の10月連休は決まりですね。
こんばんは。
台風の動きが遅く、土日はいい天気を満喫できました。
船窪小屋は何度訪れても本当にいい小屋です。
でも例年の小屋締めの日はもっと混んでいますので、ご注意を。
電気が無く、お父さんのこだわりで自家発電もしてません。
モーター音のしない、らんぷと囲炉裏の静かな小屋です。
来年ぜひぜひ
ペンさんコースタイム5時間のところ2時間40分ですか
調子よすぎです
私は3時間30分を切るのがやっとだったのに、早すぎです^^;
昨年晩夏に蓮華まで行きましたが、その先を魅せていただき
ありがとうございました
今シーズンは、烏帽子に行こうと画策していたのですが
このルートもいいですね扇沢へのタクシー代 しておきます^^
来週こそは山に帰ります…
針ノ木までは快適に歩けましたが、稜線に出てからは真夏かと思う位暑くて参りました 普通稜線に出てからは涼しくなって歩きやすくなるのですが、逆でした。
特に北葛岳への登りはウンザリするほど暑かったです。
でも、アップダウン多く、大きく下って登って、ですので、縦走感は満喫できること請け合います。
その先の烏帽子への稜線もアップダウンが続いて歩きごたえは抜群です。
不動岳までは崩壊地点が多いですので、お天気のよいときにぜひぜひ
船窪小屋、ぜひ泊りにいきたいとおもっていましたが、ペンさんたちのレコで来年絶対行こうと思いました。
小屋閉めあたりは混み合うのですいていそうな時に行きたいと思います。
最近は、接待山行も月に一度はおこわなければならないので 参考にさせていただきます。ありがとうございました。
平日で天気イマイチの日であれば、空いていること請け合います
でも、景色のいいところですのでやはり た日にぜひ。
地味な山域ですが、人も少なく静かでいいですよ
雨の日は囲炉裏が燻って、服が燻製になりますが、それも船窪小屋の匂いとして思い出になります
もうもうとした煙の中でいつも平然としている船窪のお父さんがすごいです。
船窪は泊まってみたいな〜〜〜と思いつつ
まだ行けてない小屋です。
お天気良くて良かったねえ。
この前もらったメールの最後の文章はイヤミとしか思えませんが〜〜〜
この連休もワタクシ、バタバタと職場で走り回っていましたとも
自分は逆に行きまくってますが、いつでもご一緒しますよ
お天気は予報に反して良くて良かったです
この前のメールとはなんぞや?と思ったのですが、妻に聞いたらわかりました
あのときは予報は壊滅的に悪かったですからね
自分は95%くらい奥多摩日帰りのつもりでしたし。
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