箕ノ裏ヶ岳〜梶山〜シャクナゲ尾根〜天ヶ岳〜戸谷峰
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- GPS
- 11:06
- 距離
- 30.3km
- 登り
- 2,036m
- 下り
- 1,902m
コースタイム
- 山行
- 10:06
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 11:06
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
叡山電鉄 - 出町柳〜岩倉 270円 叡山電鉄 - 鞍馬〜出町柳 430円 京阪電鉄 - 出町柳〜祇園四条 220円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■岩倉駅〜箕ノ裏ヶ岳〜江文峠〜大原バス停 岩倉駅から一般道を歩いて行くと、その後は林道となり、分岐にて右へ。 林道終点を経て、尾根へ。 この尾根はあまり歩かれていないとの印象で、西寄りの尾根が一般的なよう。 その後は特に問題はなく、坂原峠へ。 隣接の墓地では、階段を上がって行けば先へと通行可能。 その後も特に問題のない道が続き、瓢箪崩山の登山口に至り、江文峠はすぐそこです。 ここまでの区間では、分岐には標識がある場合が多く、目印も十分にあり、基本的には歩きやすい道が続くとの印象です。 大原バス停までは一般道となります。 ■大原バス停〜梶山 大原バス停から三千院や来迎院への参道へ進み、その先に登山口があります。 音無の滝までは観光地でもあるようです。 音無の滝を過ぎると、まずは滝を高巻く道となり、鎖も設置されています。 その先からは沢沿いの道となり、何度となく渡渉を繰り返して行きます。 倒木がそれなりにありますが、ある程度の処理はされており、通行への支障は限定的でしょうか。 その影響も含めて、道が狭くなっていたり、滑りやすそうだったりする所があります。 難易度は程々と思われ、歩き慣れていれば、あまり問題のない道でしょうか。 梯子っぽい階段と鎖場があり、三の滝を高巻いて進みます。 三の滝の直下まで行くのも可能ですが、流木が堆積しており、少し近づきにくくなっています。 沢沿いの道を進み、沢の水がわずかになる辺りから尾根道となり、大尾山の肩を経て、すぐに梶山山頂に到着です。 以前のレコでは、広く認知されている『大尾山』の名称を使用していましたが、本来の山名である『梶山』と表記しています。 ■梶山〜伊香立峠〜小出石バス停 梶山から北へ延びる尾根を辿ります。 尾根分岐で支尾根に進まないように注意しておきたいですね。 ルートが分かりにくいかなと思われる辺りでは、目印が多くなっており、問題なさそう。 伊香立峠から谷へ進んでいますが、予定とは違う谷へ間違って進んでいるし、一般のルートでもないので、参考外という事で。 舗装路に出合い、国道を越えて住宅地を歩いて行くと、小出石バス停へ至ります。 ■小出石バス停〜シャクナゲ尾根〜天ヶ岳 小出石バス停から国道を歩き、右手の天ヶ森登山口を見送り、少し先で林道へ。 橋を渡ると、程なくして天ヶ岳登山口に至ります。 登り始めは急登で、踏み跡は分散しており、登りやすそうな辺りを進むのが良さそう。 急登区間を抜けると標識があり、その先はアップダウンのある道となります。 鉄塔下の好展望の場所を経て、今回はP604を通り、天ヶ岳方面へ。 やや傾斜が増した辺りは岩っぽくなっているけど、登りだと問題なし。 百井峠方面との分岐があり、近くの鉄塔下の展望所に寄り道しています。 展望所から尾根伝いに戻り、その先の『迷』の標識の方には進まず、下へ。 林道と並行する登山道を進むと、天ヶ岳山頂に到着です。 ■天ヶ岳〜戸谷峰〜鞍馬駅 少しアップダウンのある尾根道となり、ルートは標高点などの小ピークを巻いて進んで行く事が多いとの印象。 薬王坂からは京都一周トレイルのコースとなります。 少し下った辺りからはやや歩きにくい道となるので、足下に注意して進み、京都一周トレイル北山42地点にて下山完了となります。 橋を渡れば、後は舗装路歩きとなり、すぐに鞍馬駅に到着です。 |
写真
感想
春の花の季節に入り、どこにいつ行くかというのは、例年の事ながら、頭を悩ませられますよね。
過去に訪れた時期を踏まえつつ、今年の気温の推移を勘案して、さらに天気予報にも左右されるので、正解に辿り着くのは難しいものがあります。
この時期、大原の山へシロバナネコノメソウやイワウチワを見に行くのが楽しみなのだけど、昨年は出かけられず、今年は是非とも行っておきたい。
でも、翌週の週末は天気が良くなさそうとの予報なので、まだ早いとは思うのだけど、ここで行っておくしかなさそう。
岩倉駅からスタートし、まずは川沿いの道へ。
少し進んだ辺りから京都らしい情緒が感じられるようになり、カモが食事中でさらに雰囲気が良い。
実相院の門前を経て、先へ。
林道の入口には『立入禁止』系の文字があるけれど、登山地図にも載っているルートだし、大丈夫だろうとの判断で進み、写真3の分岐で右へ。
イワナシやミツバツツジが咲き始めており、いよいよ春の到来かという感じです。
林道終点まで進んでから尾根に乗ろうとしたのだけど、ちょっと判断を誤ったようで、少しうろうろした後、尾根へ。
この尾根はあまり歩かれていないようで、西側の尾根が一般ルートだし、そちらへ進むべきでした。
そちらからの踏み跡に出合い、その後は歩きやすい道を辿り、箕ノ裏ヶ岳山頂に到着です。
今回が初登頂になります。
その後も概ね歩きやすい道が続き、峠に到着。
坂原峠との名称は帰宅後に知りました。
隣接の墓地では登り階段を進むのが正解のようで、再び山道へ。
どうしようか迷っていた鞍部の三角点に寄り、その後もほぼ順調に進んで行き、瓢箪崩山からのルートと合流。
登山口に到着、江文峠を経て、大原の里へ。
スミレやツクシなど、辺りはもう春の雰囲気に包まれています。
想定よりも遅れて、大原バス停に到着。
これぐらい時間がかかってしまうかも知れないと思っていたので、想定範囲内だけど、この後はそれなりのペースを保つ必要がありそう。
三千院などの参道へ歩を進め、まずは川沿いのシロバナネコノメソウの観察。
まだ咲き始めぐらいのようだけど、見頃になっている花もいくつかある。
今回の目的の一つだし、まずは花を見る事ができ、良かった。
土産物店の方が声をかけてくれたのだけど、大きいザックを背負っているのに観光客だと思われたようで、「いや、お寺ではなく、山へ行くんです」と返答し、簡単にルートを説明。
どれだけ分かってもらったかは分からないけど、大変そうだというのは伝わったはず?
写真13の登山口から少し進むと、音無の滝です。
思っていたよりも水量は少ないけど、佇まいは良好で、見ていて気分が落ち着きます。
あれの観察を終え、滝を見ながらパンを食べて、この後に備えます。
滝横の道には、ルートに関しての注意書きがあり、気を付けて進みます。
難しくはないけど、高度感があるので、怖さを感じてしまいます。
その後は沢沿いを進むようになり、何度となく渡渉するのだけど、この日は水量が少なく、問題なく渡渉可能。
一頃よりも荒れ具合は落ち着いており、順調に進んで行き、三の滝を経て、その先で谷を離れて、尾根へ。
疲れているような、そうでもないような感覚のまま登って行き、梶山山頂に到着です。
過去のこの時期の山行では、山頂でカタクリを見ていたのだけど、この日は見当たらず。
写真27に写っているケルンの辺りに生えていたような気がするのだけど、ケルンを解体する訳にも行かず、恨めし気に見やるのみ。
府県境の尾根を辿り、北上して行きます。
こちらでも過去にカタクリを見ており、探しながら進んで行きますが、やはりまだ早かったようで、何とか蕾を確認。
その後、ミヤマウズラの葉っぱを見つけて撮影している際、逆方向からやって来られた女性グループが話しかけて来られ、「ミヤマウズラですよ」との事で、少しお話しを。
順調にピークハンターさんのプレートを確認しつつ進み、伊香立峠に到着。
ここで府県境の尾根を離れ、小出石方面へ。
それなりに確認しつつ進んでいたつもりだったのだけど、誤って想定外の谷へと進んでしまう。
こちらでも問題なさそうなので、そのまま進む事にします。
林道に出合い、その先で国道に合流。
小出石バス停を経て、天ヶ森の登山口を通過、すぐに天ヶ岳の登山口に到着です。
すでに20kmぐらい歩いており、ここから再入山というのは心身両面でしんどいものがあるのだけど、見たい物があり、頑張って進むのみです。
ここからはシャクナゲ尾根と呼ばれており、序盤は急斜面となっているのだけど、ここは意外と足取り軽く登る事ができたような。
シャクナゲが各所に見られるようになり、花芽の具合をチェック。
これまでに歩いた時に比べ、明らかに花芽の数は多いように思われ、今年は当たり年だと予想。
もう14時を過ぎていて、昼食を食べようと思っている鉄塔下までの道中が長く感じられる。
何だかんだで疲れているのでしょう。
鉄塔が近づいて来ると、何やら物音がするので、何かなという感じ。
鉄塔に到着すると、鉄塔の塗装作業をされていて、ここで昼食はできないと判断し、先へ。
イワウチワの具合をチェックしていると、何とか咲き始めているのを見つけ、思わず声が漏れてしまう。
まだ咲いていないと思っていただけに、とてもうれしかった。
P604に到着し、ここで遅い昼食にします。
空腹も満たされたし、過去の山行のデータからしても、時間の余裕は適度にあるはずだし、ちょっと気を楽にして先へと進んで行きます。
シャクナゲ尾根を含め、この後のルートも何度となく歩いているので、一定の安心感はあります。
京都北山らしく、辺りに人の気配はなく、孤独感が心地良い。
この辺りのシャクナゲも花芽が多く見られ、きっと当たり年になるはず。
2年ぶりながらも、このルートの雰囲気は以前と変わっていないように感じられる。
鉄塔下の展望所に寄ってみると、樹木の成長で比良の方はちょっと見えづらくなっているように思われ、やはり何某かの変化はあるのでしょう。
林道と並走する登山道を進んで行き、天ヶ岳山頂に到着です。
後は無事に下山するのみで、鞍馬へと至る尾根へ。
200m毎に設置されていると思われる標柱があり、意識しながら進んで行きます。
この日、この区間で気になったのは、マウンテンバイクか何かのタイヤ痕があった事。
個人的には、山道は歩道との認識なので、入って来て欲しくないと思うのだけど、世間の認識はどうなんでしょうか?
戸谷峰を経て、ようやく薬王坂に到着。
叡山電車と京都バスの両にらみだったのだけど、叡山電車の便に間に合いそうなので、それに合わせて進んで行きます。
下山完了し、舗装路を歩いて行って鞍馬バス停を通過し、鞍馬駅にてゴールです。
春の花を求めての大原への山行でしたが、想定していた通り、まだ開花は進んでいませんでした。
そんな中、わずかに咲いていてくれた花があり、感謝の思いが溢れ出るような思いでした。
たくさんの花を見られるに越した事はないのだろうけど、こういう貴重な出会いはまた別の深い印象を残してくれるので、これはこれで良かったように思う。
京都北山の魅力に改めて触れた山行になりました。
コメント
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写真 9 のP410地点から瓢箪崩山からのルートと合流の少し手前にヒカゲツツジが咲くはずです、私が去年4月20日に行ったときはほぼ終わりかけで残念だったのですが、今年は早そうなのでそろそろなんでしょうか。
情報ご存知ならごめんね。
ミツマタは私と同じ日でしたね、v-gさんがミツマタ見ている時間はもう帰っていました。
少し前までは膝や足首に不安があったのだけど、あまり雪山に出かけなかったせいか、それなりに回復したように思われ、調子に乗って長い距離を歩いてしまうという習性が顔を覗かせているようです。
ただし、花粉が飛ぶ季節なので、長時間の山行はあまり好ましくないのだけど。
この日もできるだけマスクをするようにしていたけど、帰宅後に花粉症の症状が出て、少し苦しめられました。
ヒカゲツツジについては、この山域で咲くという情報には接しているけど、詳しい位置までは把握していませんでした。
まだ見た事がない花なので、気になっているのだけど、色々と出かけたい山が多い時期だし、これまでは機会がなかったのです。
今年は出かけるのは難しいけど、来年以降にイワウチワと絡めて歩くとかの選択肢はありそうですね。
MtMrSsさんのミツマタのレコ、見させてもらっていましたが、時間がずれていたようですね。
ご近所なので、お昼を食べてからののんびり歩きでした。
この日は気持ちのよい晴天で、ミツマタも輝くように咲いていて、気分良く歩いて楽しまれたんじゃないでしょうか。
また新たに苗木を植えているようだし、さらにミツマタの群生は充実して行きそうですよね。
そろそろ春本番、今年も色々な花に楽しませてもらう事になりそうですね。
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