霊仙山 ↑落合登山口↓
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- GPS
- 04:58
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 978m
- 下り
- 978m
コースタイム
- 山行
- 4:16
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 4:57
天候 | 雨後曇り 気温8〜10℃ 最大風速は山頂で5m/s |
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過去天気図(気象庁) | 2023年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
汗拭き峠の登りは、ルートミスに気づきましたが、遊びついでに尾根上のルートへそのまま進みました。落ちたら大怪我する土の崖です。そんなところを登りなれている方以外は危険です。山頂台地の霊仙山から稜線までのバリエーション区間は、特に危険はありません。南霊仙山の南側斜面も急登のトラバースのバリエーションです。足場が悪いので、慣れた方以外は少し大変かも。落石、滑落のリスクありますので、慣れた方以外は控えた方が良いです。 それ以外は普通の登山道ですが、雨が降ると滑るので、それなりの靴とポールがあった方が安全だと思います。 |
写真
それでも諦めきれずに色々検討していたところ、PMからは小雨になりそうなので、大好きな霊仙山に行くことにしました。
駐車場の車は・・・・やっぱり少ない。
装備
個人装備 |
モンベルウィックロンクールロング
モンベルウィックロンジオサーマルロング(未使用)
モンベル長そで
モンベルクリフパンツライト薄手
サングラス
非防寒テムレス(使用せず)
レインウェア上下
ザック(パーゴワークスrush28)
食パン3枚(消費450kcal)
ポンカン1個(消費)
非常食(柿の種)
ヘッドランプ(レッドレンザーMH5)
GPS(ガーミンmap66sを1個)
スマホ
ココヘリ
防寒着(化繊)
ツェルト(juza)
水1.2L(0.3L消費)
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感想
今回、フクジュソウの大群落を見たのだが、その後、夫婦であれやこれや話をして気になった点を備忘録として記録します。
融雪後、どの花よりも早く開花して昆虫類の受粉を独占する方法を選択したフクジュソウ。それならば、日当たりの良い南斜面が環境的に好適なはずだが、今回はなぜか南東尾根の北側斜面の樹林帯が一大群落地だった。それはなぜなのか?現場での個人的な推測では、樹林帯のない南東斜面はシカの餌となる草本植物や低木の芽吹きも早くシカたちの恰好の餌場となるのだろう。実際に多くのシカに遭遇し、低木の若葉や草もことごとく食害されていた。そのため、踏み跡で地面が荒らされて、フクジュソウが根付くのも難しいように見えた。その斜面で比較的多くのフクジュソウが見られたのは、シカたちが歩きにくい急登の岩場だった。このことからも、上記推測はそれほど外れていないように思う。つまり、シカたちの踏み荒らしや表土の流出によって、本来ならば絶好の環境であるにも関わらず、フクジュソウが根付きにくい環境だったのではないか。対してフクジュソウの大群落が確認できた尾根の北面斜面は日当たりが悪い樹林帯で苔が繁茂しており、下草や低木も少ない。そのため、シカたちも餌場とせず、地面が踏み荒らされず、フクジュソウの大群落へと成長できたのではないか。もし踏み荒しが多い場合は、苔さえ生えることができないので、この推測も大きくは外れていない様に思う。
ここで1つの懸念が脳裏に浮かぶ。それは、この大群落に多くの登山者が入り込み、地面を踏み荒らした場合だ。当然、フクジュソウの群落へ少なからず影響がでるだろう。そう考えると、この大群落の一番の懸念は、花を求める登山者自身になってくるのだろう。今後もこのフクジュソウの大群落を楽しむためにも、登山者自身の何らかの配慮が必要なのかもしれない。
その他、今回調べた際の関連情報について
・フクジュソウの学名はAdonis ramosa。その由来はギリシャ神話で出てくる少年アドニスによる。彼は猪の牙に付いていたフクジュソウの毒(根と茎にある)で死んだということだ。フクジュソウの仲間が世界中にあり、しかも毒があるとは驚きだ。だからシカたちも食べなのだろう。
・石灰質岩の土地を好む。花は太陽光に応じて開閉するだけでなく、太陽光を求めてパラボナアンテナのように常に太陽の方向を向くように開く。太陽光を集光させ、花を温め、初春の寒い時期に昆虫類を引き寄せるためといいう説がある。
・オニシバリ
ジンチョウゲの仲間。樹高1m程度の低木の有毒植物。6月ごろに結実する実にも毒がある。樹皮が強靭でちぎれにくいため、鬼を縛っても切れないということから名前がついたらしい。ネーミングされた方、面白い(笑)。昨年来た時には、晴れていたこともあり、南東斜面のオニシバリ群落では花の香りが辺り一面に漂っていた。バリエーションに慣れた方ならば、ぜひともいかれることをお勧めします。
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