早苗「イカちゃん愛してるうぅぅー!!」 ★恋のときめき・花じょろ道をチャリで行け!!(ヒネゴ沢乗越)★自転車パスハン 山北町八丁(旧・共和村)から高松山稜線を越えて虫沢・田代向集落へ
コースタイム
※高松稜線を超え、虫沢ー田代集落に入ったあと、いにしえの行商人のごとく”寄ー三廻部(中山峠)ー渋沢ー秦野”に繋げようという案もあったのですが時間切れで新松田に退散w
険道710でダウンヒルしましたとさ
天候 | 小春日和の穏やかさ |
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過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
自転車
帰りは新松田から輪行 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■ジャンル:(自転車)パスハンティング ・自転車担ぎは腕一本使えないので”3点確保”ができず足元が危ういです。 今回は前々日・前日に、雨が降らなかったので決行しました。 ・花じょろ道の虫沢集落側は、乗車率が高いシングルトラックが続きます。当たり前ですがハイカー優先でお願いします |
その他周辺情報 | ■花じょろ道に関して 花じょろ道は、八丁(旧共和村)と虫沢集落を結ぶ峠越えの古道である。 人遠や八丁では、かつては玄倉や寄との縁組が多かったという。八丁では初産の子を産むために嫁が実家の玄倉に帰る際、お腹が痛くなってから山を越えるので大変だった。という話が伝えられている。 (中略)秦野峠の手前を通る道をハナジョウロウ道と呼んだという。 ※山北町史より(山北町図書館) ■両集落について 山北の八丁(旧共和村)と松田の虫沢集落は、高松山・山陵を挟んだ”お隣り”にある。 高松山山陵の西と東に位置し、両者は源流に近い急傾斜の山岳部に展開、交通は八方塞がりの”似た者同士”である。 ■八丁(旧共和村)概略 八丁からの至便集落は県道が開通する前は、同じく過疎の虫沢方面であり、 南にある繁栄地域・山北から矢倉沢往還道(大山道・現R246)・東海道方面(現R1)に抜けるには、急峻な谷筋を歩かねばならならないため、寒村状態にあったようだ。 ☆現在の八丁は、R246に通じる県道725が開通し、車両でのアクセスが可能になった。 ■虫沢概略 虫沢は幾分マシで、プチ峠を越え西隣りの”田代”、そこから中津川沿いを北に2時間登れば”寄”に至る。さらに西側・くぬぎ山方面にある”中山峠”を越えれば、三廻部ー秦野、そして伊勢原・平塚に至る矢倉沢往還道や東海道へと繋がる。(んー、それほどマシじゃねぇ罠w) ただし、南側から直接・山北や東海道に出るには急峻な谷を延々とくだらねばならず、危険を伴った。 ☆現在の虫沢は、R246に通じる県道710が開通し、車両でのアクセスが可能になった。 ■現在の八丁・虫沢 それぞれ都市部に繋がる県道が開通したものの、両地区そのものを結ぶトンネル等は建設されず、皮肉なことに交流は分断された。 集落を行き来するには、南のR246に降りて大きく周回するか、昔のように徒歩で高松山稜線を越える(花じょろ道)しかない。 ■現在の花じょろ道 県道開通以来・行き来する人がいなくなった”埋もれた古道”を復活させたのが”虫沢古道を守る会”である。 標識やルートが整備され歩きやすい道となって蘇った(古ルートとの相違は要検証) なおこのルートは行政の管理下になく、町発行のハイキングマップ等には記載されていない。公式ルート「再」昇格が待ち望まれる。 ■峠越えに関して 稜線歩き・ピークハントが、信仰・レジャーが目的なのに対し 峠越えは、山脈を突破する(コルを越える)、”現実な移動”のために歩かれる。 よって多くの峠道は稜線の一番低いところや、山肌を削った切通しを越えていく。 現在は土木技術が進歩し、主要な峠には、隧道・橋梁などが整備され、移動を容易にしている。 ■今回の攻略に関して 過去に八丁から虫沢に嫁ぐ娘が、この”峠道”を通ったという。 数頭の馬の背に、花嫁・家財道具を積んで嫁入りしたのだ。 峠とは、山と山の間の一番低い稜線の部分のことなり。 おいらはピークハントではなく生活道をチャリンコ担いで移動するなり ジャンル的には(自転車)パスハンティングと呼ばれるなり ■「パスハンティング」=サイクリングの一形態 (pass―峠 hunting―漁る)という大仰な名がついているとおり、それはただの峠越えとは異なる特別な峠道、一般の車両が通行しない、林道、旧道、古道、廃道などを対象とする。 こうした道は一般への露出が少なく情報が乏しいため、攻略には冒険、探検的な要素が強くなり、経験を積んだ愛好家ほど、人跡まばらな知られざる道、忘れられた道を追い求める傾向がある。これらの道は管理が行き届いていない場合が多く、倒木や降雨による洗堀、土石の崩落、植物の繁茂などによって荒廃していることが普通である。このため、パスハンターは荒地を走破するのに適した装備、形態を持つことが求められる。 徒歩での登山と同様、事故や遭難のリスクが常にある。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%B9%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC |
写真
装備
個人装備 |
山装備+ロードレーサー
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感想
明治末まで、花嫁が越えたという、山北町八丁(旧・共和村)と、松田町・虫沢ー田代集落を結ぶ峠道を自転車で探索してきました
花嫁は山北から松田側へ一方的に嫁ぐばかりだったといいます
そこで、便が悪い山北側からの突入となりましたが、実際も山北側より松田側のが開けているように感じました。
■花嫁にとって新生活は、幼少の頃から見ていた山(稜線)の向こう。3時間の峠越えも単なるイントロ
もしや、夏祭り等のイベントで招かれたことがあるかもしれないし、繭を運んだり、生活道具を購入しに出向いたこともあるかもしれない、いわば生活道。
残念ながら、常夜灯や山守住居跡、切通し、など発見できなかったですが
お互いの集落自体が手のひらサイズ、、さほど往来は多くなかった?と推測しました
古老に聞いたところ、八丁(旧・共和村)から、松田中心部に行くには沢伝いに3時間の苦難。
待ち望んだ県道が開通したら、旧経路である沢道は堰堤が出来・通行不可に
便利になりすぎ住民が都市部に流出してしまったという。。
■”峠を越えた花嫁さん” 後々の苦労を含めMVPに!
準MVPは虫沢古道を守る会のみなさまと、集落を育んだ高松の里山、皆瀬川、虫沢川へ。
特別賞は西丹沢詳細図へ
■時代は違えど、点と点を繋げた”あずペロ号とおいら”に
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・この峠路の呼称は、はなじょろ道(現場の道標)・花じょろ道(西丹沢詳細図)・ハナジョウロウ道(山北町史)などあり。当レポはヤマレコ仕様ということで、西丹詳細図の”花じょろ道”としました。
・山道や険道の自転車乗車に関しては、ハイカーの立場が解るゆえ特に配慮しました。
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■関連する記録
丹沢 這いよれ高松山 猛暑で(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー 2014年08月15日(金) [日帰り]
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-494305.html
新緑求めてシダンゴ・高松山 あずぺろ号で三廻部・中山峠・寄 歩きで宮地山・タゴチバ山・シダンゴ山・高松山・第六天、チャリに戻り酒匂川CR・自宅まで 2014年05月03日(土) [日帰り]
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-438632.html
(パスハンの記録)
チャリで犬越路林道・歩きで犬越路(大室山断念) ダメだよ、神之ちゃん。 ひとりぼっちにならないでって言ったじゃない。 2014年04月19日(土) [日帰り]
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-430911.html
ガッツリ内容&写真で読み応えありですね〜
いろいろ語句等の説明と言うか注釈があり勉強に。
面白かったですよ!
それと最初のあたりの写真で道路のバックに山がちょこっと見えたりガッツリ見えたり・・・山の無い所に住む私から見るとわくわくする風景です。
昔、山を見て自転車で(←ココが大事)登りたくなった感じをチョイと思い起こしましたよ!
まあしかし、えらく長丁場の担ぎやりましたね〜。
※今回は、牛丼ナシでしたか。。。
こんばんは
> ガッツリ内容&写真で読み応えありですね〜
> いろいろ語句等の説明と言うか注釈があり勉強に。
> 面白かったですよ!
そりゃどうもです。苦労の甲斐がありました。
正直言って稜線歩きではここまで色々書けませんし(良い悪いは別として)
日本アルプスの禿山?はもっと書く事がないかも。。(←禿山にけんかを売っているわけではありませんw
里山・峠・人大好きかも。。
> 山の無い所に住む私から見るとわくわくする風景です。
> 昔、山を見て自転車で(←ココが大事)登りたくなった感じをチョイと思い起こしましたよ!
ああ、そのわくわくは同じですね。
ですので”見える山・近くまで行った山”に行くことが多く、見えない山は評判が良くても興味がわかないかもです。。
こんばんは。
休日を満喫されましたね
自転車も乗りながら、自然に触れる事が出来たみたいですね
私は、自転車を担ぎながら登ったり下ったりはできませんが
ダウンヒルも楽しめたようですね!
「パスハンティング」勉強になりました。
さやなおさん、こんばんは
確かに自然と触れる。・・いや自然に圧倒された・・土地の文化に触れる山行でした。
稜線歩きですと、どうしても雲の上というか、、
峠を”ただのコル”としか見ないでしょ?
満喫というより人間臭い、、少し鬱です(苦笑
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