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記録ID: 532437
全員に公開
ハイキング
奥多摩・高尾

長沢背稜縦断(鳥屋戸尾根→蕎麦粒山→仙元尾根)

2014年10月19日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
05:07
距離
14.4km
登り
1,741m
下り
1,709m
歩くペース
とても速い
0.40.5
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:47
休憩
0:08
合計
4:55
8:44
3
10:01
10:01
18
笙ノ岩山
10:38
10:38
18
10:56
10:56
12
11:08
11:08
8
11:16
11:24
12
11:36
11:36
25
12:01
12:01
98
13:39
13:39
0
13:39
浦山大日堂BS
天候 快晴 昼頃ちょっと雲が出たくらい
過去天気図(気象庁) 2014年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
【往路】
 ↓(JR青梅線)
奥多摩駅
 ↓(西東京バス・東日原行き)
川乗橋

【復路】
浦山大日堂
 ↓(秩父市営バス)
西武秩父駅入口
 ↓(徒歩1分)
西武秩父駅
コース状況/
危険箇所等
※軌跡はGPSロガーで記録しています

1.鳥屋戸尾根への取付
川乗橋バス停から百尋の滝方面へのゲートに入り、
5分足らずの2つ目と3つ目のカーブミラー(間隔はすぐ)の間の左手に、
小さく「←蕎麦粒山」という木製の看板が立っている。
ぼんやりしていると見過ごす。

2.鳥屋戸尾根
2014年のエアリア「奥多摩」では破線ルートになっている。
笙ノ岩山(しょうのいわやま)まではかなりの急登。
いわゆる「奥多摩三大急登」に引けを取らないくらい。
そりゃ、みんな百尋の滝に行くわな。
踏み跡は明瞭。破線ルートとは思えないくらい。
次のピーク、松岩ノ頭付近が若干迷いやすい。

3.仙元尾根
2012年のエアリア「奥武蔵」では実線ルートになっているが、
鳥屋戸尾根に比べて明らかに踏まれていない上、
落葉でルートが埋まっているところが多く、
かつて、秩父と多摩を結ぶ唯一の道だったという面影は全くない。
しばらくは尾根沿いの急下降だが、
大楢(1167ピーク)から一旦東(右)へ逸れる。
ここから先は目印が極端に減って分かりにくく、
そのまま東に伸びる尾根へと下ってしまわないよう注意。
常に左手に尾根を見る形で下ることを意識しないとルートミスする。
東電の57号鉄塔まで辿り着くと、そこからは鉄塔巡視道の道標沿い。
下山口から右手がバス停。左手が浦山口駅方面(10kmくらいある)。
ここも間違えて左手に下る人が結構いるらしい。
その他周辺情報 【行きのバス】
奥多摩駅→東日原行(土日祝)
6:27、7:27、8:35、9:35・・・

8:35発に乗車、1台増便で両方満員。

【電車×バスメモ】
6:27
立川発5:06青梅乗換6:25着

7:27
立川発5:28奥多摩行6:52着(鴨沢西行が接続するのでそこそこ混む)
立川発6:04青梅乗換7:15着

8:27
立川発6:21奥多摩行7:37着(接続悪いが空いてる、みんな小菅行に乗る)
立川発7:05青梅乗換8:21着(丹波行にも接続するので、激混み)

9:35
立川発7:50青梅乗換9:07着
立川発8:11ホリデー快速奥多摩行9:14着(混む)

【下山後入浴】
下山後はすぐ近くの旅館「渓流荘」で入浴可能だそうだが、
立ち寄らなかったので詳細不明。
料金は100円らしい。

【帰りのバス】
浦山大日堂→西武秩父駅入口→秩父駅行き。
土日は1日4本。定員14人。300円。
http://www.city.chichibu.lg.jp/menu2064.html
自由乗降だが、最安料金は200円なので、
バスまで時間があるからと言って秩父駅方面へ歩いてもあまり変わらない。
距離も長いし、バス停付近で適当に時間を潰した方がいいかも。
奥多摩駅のこの光景はお気に入り。来るたびにパチリとしてしまいます。
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奥多摩駅のこの光景はお気に入り。来るたびにパチリとしてしまいます。
川乗橋バス停前で。1台増発され、2台で運行したバスはいずれも満員。皆さん準備に余念がありません。
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川乗橋バス停前で。1台増発され、2台で運行したバスはいずれも満員。皆さん準備に余念がありません。
皆さんは川苔谷の奥に向かって歩くわけですが、ぼくは間もなくお別れ。よーく見ると左の道端に小さな標識があります。
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皆さんは川苔谷の奥に向かって歩くわけですが、ぼくは間もなくお別れ。よーく見ると左の道端に小さな標識があります。
「蕎麦粒山」という看板が出ていますが、ここが鳥屋戸尾根への取付点です。今年のエアリアでは破線ルートとして記載されています。
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「蕎麦粒山」という看板が出ていますが、ここが鳥屋戸尾根への取付点です。今年のエアリアでは破線ルートとして記載されています。
笙ノ岩山(1254.8m)まではかなりの急登です。
笙ノ岩山(1254.8m)まではかなりの急登です。
古びたロープも時々。
古びたロープも時々。
意外にも道はよく整備されています。何年か前まではエアリアの破線ルートですらありませんでしたが、危険個所もほぼありません。
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意外にも道はよく整備されています。何年か前まではエアリアの破線ルートですらありませんでしたが、危険個所もほぼありません。
東京・・・市?
標高1000mを越えると、だんだん色鮮やかな葉っぱたちが迎えてくれます。
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標高1000mを越えると、だんだん色鮮やかな葉っぱたちが迎えてくれます。
おまけにとても静か。幸せな気持ちで歩きます。
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おまけにとても静か。幸せな気持ちで歩きます。
割合新しい看板ですね。このエリアでは結構珍しいかも。
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割合新しい看板ですね。このエリアでは結構珍しいかも。
お手製の看板。結構手が入っているルートです。
お手製の看板。結構手が入っているルートです。
笙ノ岩山ピーク。急登はここまで。ここからは細かいアップダウンはありますが、さほど長続きしません。
笙ノ岩山ピーク。急登はここまで。ここからは細かいアップダウンはありますが、さほど長続きしません。
あと1〜2週間もしたら、素晴らしい色になるだろうなー。
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あと1〜2週間もしたら、素晴らしい色になるだろうなー。
少し展望が開けてきました。川苔山の標高(1363.3m)に近づいています。
少し展望が開けてきました。川苔山の標高(1363.3m)に近づいています。
標高を上げるほど、艶やかな宝石が散りばめられるようになります。
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標高を上げるほど、艶やかな宝石が散りばめられるようになります。
日向沢ノ峰(ひなたざわのうら・1356m)と左に続く長沢背稜。地味ですが個人的には奥多摩エリアでも最も好きなお山のひとつです。
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日向沢ノ峰(ひなたざわのうら・1356m)と左に続く長沢背稜。地味ですが個人的には奥多摩エリアでも最も好きなお山のひとつです。
日向沢ノ峰から川苔山まで
日向沢ノ峰から川苔山まで
地に横たわる彩葉は、枝に垂れる者たちをどんな気持ちで見ているのでしょうか。
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地に横たわる彩葉は、枝に垂れる者たちをどんな気持ちで見ているのでしょうか。
染まり始めた秋色を楽しませてくれた鳥屋戸尾根はここで長沢背稜と合流して終わりです。蕎麦粒山へ歩きます。
染まり始めた秋色を楽しませてくれた鳥屋戸尾根はここで長沢背稜と合流して終わりです。蕎麦粒山へ歩きます。
蕎麦粒山頂(1472.8m)。相変わらず静かでいいお山です。
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蕎麦粒山頂(1472.8m)。相変わらず静かでいいお山です。
今日も川苔山は賑わっているんだろうなあ。
今日も川苔山は賑わっているんだろうなあ。
後半。長沢背稜にはすぐ別れを告げ、仙元峠へと向かいます。
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後半。長沢背稜にはすぐ別れを告げ、仙元峠へと向かいます。
少し曇ってきましたが、いい色です。
少し曇ってきましたが、いい色です。
仙元峠。「川俣」=浦山地内の字名です。少し紛らわしい。
仙元峠。「川俣」=浦山地内の字名です。少し紛らわしい。
名残惜しいけれどもまた近々行きます。長沢背稜。
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名残惜しいけれどもまた近々行きます。長沢背稜。
仙元峠、なかなか由緒ある峠のようです。
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仙元峠、なかなか由緒ある峠のようです。
仙元峠への下降点はいきなり枯れ果てた倒木が・・・大丈夫か?
仙元峠への下降点はいきなり枯れ果てた倒木が・・・大丈夫か?
間もなく落ち着きましたが、鳥屋戸尾根より明らかに踏まれていません。
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間もなく落ち着きましたが、鳥屋戸尾根より明らかに踏まれていません。
物騒な標識が・・・。
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物騒な標識が・・・。
武州中川から詰めていくフナイド尾根だと思われます。この尾は仙元尾根より悪いと聞きますが、ここから長沢背稜に上がってみたいなあ。
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武州中川から詰めていくフナイド尾根だと思われます。この尾は仙元尾根より悪いと聞きますが、ここから長沢背稜に上がってみたいなあ。
有間山稜。こちらもあまり歩かれませんが、高圧鉄塔が走っているので、関係者がよく歩いているようです。
有間山稜。こちらもあまり歩かれませんが、高圧鉄塔が走っているので、関係者がよく歩いているようです。
突然尾根を塞ぐロープが現れます。
突然尾根を塞ぐロープが現れます。
ここが仙元尾根最大のポイント。この標識につられて矢印方面へ真っ直ぐ下りると、ルートロストします。50mほど降りたら、すぐ尾根をトラバースするように並行して歩くのが正ですが、目印がなく、踏み跡をよく見ないと間違えるそうです。
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ここが仙元尾根最大のポイント。この標識につられて矢印方面へ真っ直ぐ下りると、ルートロストします。50mほど降りたら、すぐ尾根をトラバースするように並行して歩くのが正ですが、目印がなく、踏み跡をよく見ないと間違えるそうです。
そしてぼくは気づかず下降。作業道があちこちに走っている上、リボンも至るところにあるので、大変紛らわしいです。
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そしてぼくは気づかず下降。作業道があちこちに走っている上、リボンも至るところにあるので、大変紛らわしいです。
この通り、作業道はかなり悪いです。
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この通り、作業道はかなり悪いです。
高圧線が見えたので、作業道から突き上げたら56号鉄塔。ここから広河原谷林道へ下る作業道があります。正規ルートはもう1本北の57号鉄塔を通ります。
高圧線が見えたので、作業道から突き上げたら56号鉄塔。ここから広河原谷林道へ下る作業道があります。正規ルートはもう1本北の57号鉄塔を通ります。
56号鉄塔のすぐ近くにある小さな看板。やっぱり通っているひとがいるようですね。
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56号鉄塔のすぐ近くにある小さな看板。やっぱり通っているひとがいるようですね。
広河原谷林道へは56号鉄塔から10分ほど。そこから40分ほど歩くと浦山大日堂のバス停に着きます。市営バスはなんともかわいいハイエース!
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広河原谷林道へは56号鉄塔から10分ほど。そこから40分ほど歩くと浦山大日堂のバス停に着きます。市営バスはなんともかわいいハイエース!
IC乗車券は使えません。何ともローカル。
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IC乗車券は使えません。何ともローカル。

感想

素晴らしい秋晴れの下、久々に長沢背稜の雰囲気を味わいたくなったので、
鳥屋戸尾根から蕎麦粒山に登り、秩父側へ下降しました。

川苔山がどれだけ人々で賑わっても、
やっぱり長沢背稜はいつも人がまばらです。
川乗橋から川苔谷へ入ってすぐ、鳥屋戸尾根の末端に取り付くぼくを、
ひとびとはちょっとびっくりしたような目で見ていました。

-----

情けないことに、下降の仙元尾根でルートロストしてしまいました。
大楢(おおだる)という場所があるのですが、
そこから尾根の東側に50mほど下ります。
その後、尾根沿いをトラバースするように歩いていくのですが、
踏み跡を見失ってそのまま東側の尾根に乗ってしまい、
最終的には有間山稜から続く林道に下りました。

元々、秩父から長沢背稜に乗るルートはどれも踏み跡が薄く、
登りもさることながら、殊に下りは間違いやすいことはよく知られています。

今回、体力や腰の具合という点では成果ある山行でしたが、
ルーファイの鈍り加減と、心構えは大反省でした。

これからの長沢背稜は更に素晴らしくなりますので、
近々また酉谷避難小屋にお世話になろうという計画がありますが、
その際は秩父側からアプローチして、
ルーファイをもう一度しっかりやり直したいと思っています。

-----

下山後のバス停で、ぼくより先に仙元尾根を正しく下ったおじさんと話をしました。
そのおじさんは長沢背稜や奥多摩、奥武蔵の
地図に記載されていないルートをかなり歩きこんでいるようで、
このエリアのことをぼくよりもずっとよく知っていました。

ぼくは山行中に他の登山者と長時間話すことはほとんどないのですが、
帰りの電車が途中まで一緒だったこともあり、
ふたりで地図を広げながら、1時間以上もこの山域について話し込みました。
いろいろと勉強になりました。

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コメント

鳥屋戸尾根
いい尾根ですよね。
看板あるんですね。
随分前に歩いた時、取り付きが分からなくてうろうろした記憶があります。
仙元尾根は、2月の雪が深い時に、motchさんと逆にバスに乗ってきて登りを歩きました。バスの1便の到着が11時頃で、大楢の辺りでテント出しちゃいました(笑
東に下りる尾根、たぶんあそこだと思います。
あれ、しょうがないですよネ(笑
2014/10/27 23:59
Re: 鳥屋戸尾根
kihaさん、コメントどうもありがとうございます。

鳥屋戸尾根への取付の看板はそれほど古びていないので、
付けられたのはここ数年のことじゃないかと思います。
あれがないと、わかりにくいですよね。

秩父側から厳冬期に長沢に取り付くとは、さすがですね。
それにしても、いくら一便のバスが遅いとは言え、大楢までとは・・・。
今冬は長沢をいっぱい歩こうと思っていますが、
(グミの滝を見たいなあと・・・)
やっぱり日帰りは無理だろうなあ・・・(笑)

昨日も別ルートから長沢に上がってまた仙元尾根を歩いたんですが、
あの場所はちょっとしたブービートラップだよなあと言い訳しつつも、
足元よりも先ばっかり見ていた故のロストだと反省しています・・・。
(レコは明日アップ予定です)
2014/10/28 0:34
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