仙丈ヶ岳は冬支度 北沢峠〜仙丈ヶ岳ピストン
- GPS
- 08:51
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 1,202m
- 下り
- 1,198m
コースタイム
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
バス 仙流荘〜北沢峠 手荷物料金込みで片道1,340円。ザック18リットル相当以上の手荷物で手荷物料金発生。 当日は定刻始発より前の5時45分ころから運行してくれた。 戻りも利用者が集まれば随時臨時便をだしてくれていたようだ。全員着席です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大滝ノ頭から上からは雪が表れはじめる。影になる部分は凍結もあり。勾配の急な箇所では通過に難儀し渋滞の発生も。そろそろスパイク、アイゼンがあると安心です。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
次は3000mオーバーを目指そう…
北アルプスの女王、燕岳への山行を終え、次の候補地の相談をはじめたとき、ふたりの頭に浮かんだ山はすでに限られていた。
御嶽か仙丈だな…
10月に入り、2人の予定が揃ったときには、選択肢がなくなってしまっていた。
「今日行く山って火山じゃないよね?」…家族の心配もごもっとも。
あのような状況の中では対策の取りようがなく、運にまかせるしか方法がない=しばらく火山は封印かな?
またこうして山に登れる喜びを噛みしめつつ…
ついに!南アルプスデビュー&3000mオーバー!
しかもまたまた女王様!
なぜだろう…今回ほどワクワク?した山行はなかった…
いつもどおりの前夜祭なのになぜか気合い入りまくり、買い出しに寄ったスーパーでなかなか晩餐のメニューが決まらず、予定時刻を大幅に超過。
せっかく早めに家を出て、高速利用は最小限、の予定が狂ってしまった…帰り道で調整だな。
いつもどおり駐車場で、食・酔・話に一花咲かせ、明日に備えて早めに就寝、のはずがやはり気持ちが昂りなかなか寝つけなかった。
朝は予定どおり4時に起床、朝食と暖かいコーヒーを楽しみつつ準備をはじめたが予定オーバー…幸い?バスの動き出しが5時30分を過ぎたため始発に間に合ったが、なんだか嫌な予感。
北沢峠。
標高2030m、山頂との標高差はおよそ1000。
前回の女王、北アの燕・合戦尾根のほぼ7掛け、しかも前回までの反省と対策として、今回から行動食(柿ピー、アーモンド、チョコ)を導入。登りの燃料切れはこれでなくなるハズ…楽勝か?意気揚々と出発。
道程は連れのレポに詳しいので端折るが、結果、行動食の効果は??だった。
前半はペース抑えたつもりだが、2500を越えたあたりから酸素が足りない?
やはり足が上がらなくなりペースが落ちてくる…
仙丈ヶ岳=初心者向きの山、との説には、凍結箇所の印象のせいもあるが、正直??
序盤の樹林帯から前回登った燕・合戦尾根に似た印象だし、ストックが邪魔になるような岩場もあり…意外と険しい。
結局山頂着は相方に10分近く遅れをとったかな?
筋力up&体重down!もっとパワーウェイトレシオを下げねば…
山頂。
360°の大展望!
目の前には北〜間の稜線、肉眼でもはっきり見えるオベリスク、ド迫力の甲斐駒〜鋸、その奥には八ヶ岳と後ろに秩父山塊、遠くには富士山や北に浅間山、西には木曽駒越しに見えるあの山から乗鞍〜槍穂〜立山連峰…魅力的な未踏の山のオンパレード!
その山もあの山も…登りたくなる山ばかり!
次の目標を見極める!?という意味では初心者向きなのかな…
当初予定していた大仙丈をあきらめ時間に余裕ができた?(と勘違い…)
山頂でのんびり祝杯をあげてから仙丈小屋へ降り、飯とする。
北斜面、凍結路の下りが予定外のクセモノだったことにもその時は気にもせず、のんびり?慎重に下り、小屋でもまたのんびり湯を沸かしはじめるがここで誤算、湯が沸かない!
気付いたら予定コースタイムでは最終バスに間に合わない時間になってる〜!
…しかも目の前の登り返しが自分的にはかなりの急登に見える!
ヤバいかも…いつもの愉しみ、食後のコーヒーもキャンセル!こんなの初めて!
小屋からの登り返しを死に物狂いで一気に上がる!
その後もスピードMAX!(のつもり)で降りるが、前を歩く山ガールに追いつかない…
焦る!
最終バスに乗れなかったらどうやって帰るんだ?
明日は仕事だし、何より家族が心配するだろう…
ということで、帰りの道程は写真ナシ!
何とか間に合いました…ホッ♥️。
帰りのバス、緊張?焦燥感から解放された安堵にむしろ高揚?…
鋸岳の、甲斐駒以上の異様に心惹かれ、また青空と岩と紅葉の見事なコントラストに魅了され、疲れているハズなのに眠気まったく催さず、写真では伝わらないであろうことは理解しつつも、撮る!
総括、自分的には充分過ぎるほどの歩き応えのある道程、何より期待を上回る好天と絶景!次のターゲットも見極めることができたし…大満足。
これだから山はやめられない!!
家に着き、家族と顔を合わせた時、心のなかに言葉が浮かんだ…
今日も素敵な一日をありがとう…
無事に帰れた幸運に、そして明日からも変わらぬ日々を送れることに感謝!
今回は「3,000m超を目指す」ということで以前から行きたかった仙丈ヶ岳にした。
登りやすい山とのことだけども、終バスというタイムリミットがあるので、タイムマネジメントが重要となる。僕らの山行はいつものんびりしてしまうので今回は気を引き締めていこうと思う。
未だにお目にかかれていない雷鳥に会いたいので時間余裕あれば目撃レポがあった大仙丈ヶ岳まで足を伸ばしたいところだ。
前日夕に駐車場にて、相棒と合流。
繁忙期を過ぎた広大な駐車場はがらがら。余裕で自分好みの河川敷エリアの静かな箇所をキープできた。
車の脇で夕食。作戦会議。星がキレイだ明日はきっと晴れる!
翌朝4時に起床。まだ暗い。雲ひとつない空に星が輝いている。ヨシ!
朝食・準備。トイレがキレイ。水洗・ペーパー完備はありがたい♪
登山届けを書きながら窓口が開くのを待つ。
5時15分頃、窓口が開き乗車券を購入。車庫のシャッターもあがり、バスがずらりと現れ暖気運転開始。夜明け前の闇に灯火を浮かばせて、ずらと並ぶ車両が、山行前の高揚も相まってか、壮観でカッコイイ。レーススタート前のような高揚?
5時45分に乗車開始、全員乗るとすぐに出発してくれた。全員着席できるだけ車両を出してくれるようです。繁忙期には5時に臨時便出してくれることもあるようですが今回はこの時間。でもありがたいっす。
車両が新しく気持ちいい。運転手さんがフレンドリーで、ちょっとした見どころ・動物との遭遇で速度を落としながら解説やコメントをいれてくれる。車窓の景色・紅葉も見事で、小一時間の乗車は意外とあっという間だった。
北沢峠に到着。寒い!まだ薄暗いなか出発準備にいそしむ登山者たちでにぎわっている。この雰囲気にテンションもあがる。
天気はバッチリ快晴だ。身支度をととのえて出発!
しょっぱなから尾根筋にでるまでの急登がきついんだな。ペースつかむまでは意識してゆっくりあがる。ろくに展望のきかない樹林帯。紅葉もとっくに終わっており黙々と登る。時折後ろを振り返ると甲斐駒がちらとみえる。
大滝ノ頭。馬の背へのルートは凍結のため通行禁止。テープで規制されていた。
このあたりから雪や霜柱がちらほら。もう冬ですね。
小千丈が近づき、樹木の背丈が低くなり展望がひらけはじめる。期待を高めつつ足元の雪に注意しながらすすむ。
小千丈へ上がる直前の急登箇所になにやら渋滞が。足掛かりが少ない箇所の雪が凍結していて、登るのに難儀しているのだ。狭い箇所なので降りて来る人も通過待ちの渋滞。両手も駆使してなんとか通過。つるつるなので怖い。下りのときはもっとこわいぞー。
難所を超え、背丈大のハイマツ帯を抜けると、視界が開けほどなく小仙丈ケ岳へ。
視界が360度開ける。目の前に女王と呼ばれるにふさわしい、雪化粧を施した美しいカールをようした仙丈ヶ岳。四方には名だたる山々が広がる。北ア女王の燕岳から続き、女好きだな僕ら。
しばし撮影タイム。
いよいよ次は仙丈ヶ岳だ。
。左手に富士山、北岳、間ノ岳とトップ3を一望しながら稜線を歩く。天気は相変わらず快晴。風も穏やか。こんなにいい天気なのはいつ以来だろうか。
稜線の陰には雪が残り凍結もあるので気をつけて通過しよう。
一時間ほどで仙丈ヶ岳。
初の3000オーバーに達成感じわり。気持ち空気もうすいかな。
山頂標と共に記念撮影を済ませ、相棒と作戦会議。時間的に大仙丈までは無理と判断。山頂タイムをもっと楽しむことに。雷鳥はまた今度にしよう、快晴時は滅多に現れないというし。
そうと決めたら、持参した缶ビールだ!適当なポイントに腰を下ろし、乾杯!くーたまりませんな。
雷鳥のかわりに岩ひばりみれたし。
ランチはもうちょっと足場の良い場所にと、仙丈小屋へ。山頂付近はあまり落ち着く場所がないのです。
山頂から仙丈小屋へ下るが、雪がのこった急斜面で意外とてこづった。ここも要注意ですぞ。
仙丈小屋に到着。いそいそといつものランチ。、袋めんの準備にとりかかる。麺にがっついてると相棒がもうすぐ13時だと。げ。終バスヤバくね?そういえば小屋回りも閑散としてるし!いつの間にか、いつもののんびりモードになってた!
食後のコーヒータイムカットね!
よかったー大仙丈までいかなくて。
あわただしく出発!さあ、ここからは時間との勝負!急ぎ歩くも、往路難儀した凍結箇所、やはりツルッツルッに。半分這いつくばりながらクリア!あとはひたすらノンストップ!いつもは下りゆっくりめの相棒が早い!なかなか追い付けない。そんなわけで写真もろくにありまへん。
北沢峠着。15時30分。ふー。間に合ったー。
バスという時間の制約の厳しい山行で慌ただしさがあったものの、久々の快晴に恵まれ初の3000超を制覇できた充実した山行だった。
鋸岳の穴が肉眼で見つけられなかったことが無念なのと帰路の中央道渋滞にはうんざりしたけど。
「想い出の山」写真&レポートコンテスト 「山行記録部門」 by モリパーク アウトドアヴィレッジ(MOV)
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