山伏〜大谷嶺周回（西日影沢↑大谷崩れ↓）

2023年04月08日(土) [日帰り]

• GPS: 08:04
• 距離: 15.5km
• 登り: 1,588m
• 下り: 1,600m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:35
• 休憩: 0:27
• 合計: 8:02

6:07 スタート地点
6:20 6:20 山伏登山者用駐車場
6:26 6:28 山伏 登山口
7:06 7:07 大岩／ワサビ小屋
7:43 7:44 蓬峠
9:03 9:04 西日影沢分岐
9:15 9:16 山伏
10:28 10:28 大平沢ノ頭
10:42 10:42 新窪乗越
11:20 11:38 大谷嶺
12:13 12:13 新窪乗越
12:54 12:54 扇の要
13:03 13:07 大谷嶺登山道入口
13:12 13:13 大谷嶺駐車場
14:11 ゴール地点

天候

晴れ
朝6時　登山口7℃
朝9時　山伏山頂5℃
午後下山12℃
風速7〜10m/s　

週末はここ最近の気温からはグッと下がり季節が3月に戻った様だった。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

山伏登山口手前の河原の駐車場利用。
トイレ無し。広くて何十台も駐められる。

※山伏登山口駐車場は利用不可っぽい（崩れている）

※下山で通過した大谷嶺登山口はトイレは無いが道も良く10台以上駐められる駐車場だった。

コース状況／危険箇所等

・西日影沢コースで山伏
10回くらい渡渉するが、危うい場所は1箇所のみ。
蓬峠より先にある細いトラバース箇所も注意すれば大丈夫。
結構長く急登が続く。

・山伏から新窪乗越
山伏から先残雪あるが爪は無くても良い。
残雪箇所は道が分かりにくい

・新窪乗越から大谷嶺
全体的に急で細くて足元が悪い

・大谷崩れ下降
ガレガレのザレザレで非常に歩きにくい。
下を行く人がいる場合落石注意。
なるべく早く抜けたい区間

その他周辺情報

梅ヶ島温泉黄金の湯…大人700円　17:30まで（冬季は16時まで）

写真

4/8 6:07

前日の雨で西日影沢コースが通行不能になっていないかビビりながら山伏登山口手前にある河原の駐車場に到着。
少なくとも駐車場が水に沈んでいるという事はなかったw

先行車2台だけ。
一台はテン泊装備の2人組が準備中だった（←大谷嶺にて再開する）
挨拶をして6時過ぎに出発する。

4/8 6:18

山伏方面は雲がガッツリ。
しかし予報は晴れ、山頂に着く頃には青空の筈…😓

暫く進むと道の脇に水場があった。

4/8 6:22

ヤマレコマップ上で山伏登山口駐車場となっている場所だがロープで左に入る道は塞がれていた。
覗いてみると崩れている様でどうやら利用不可の様だ。
登山ポストもここにあった。

4/8 6:25

河原の駐車場から20分弱、いよいよ登山口か。
洗い越しになっているが沢の流れが激しかったので脇の木の板が渡してある上を渡った。

4/8 6:26

左側はゲートがあり車で入れるのはここまで。
正面右から登山道開始。

4/8 6:29

西日影沢コースで山伏山頂を目指す。
かなり急登らしいが、来る途中の川の様子をみるに結構増水している様なので何度もあると言う渡渉が心配だ。

4/8 6:30

沢沿いにワサビ田があるらしく、モノレールが暫く登山道沿いを走っていた

4/8 6:32

昨日の雨のせいか登山道にも水が流れている

4/8 6:37

モノレールが対岸に向かっていたので見てみるとワサビ田らしきものが見えた。
ここから降りて渡渉の様だ。
…ついに来てしまったか。濡れずに渡れるかな？

4/8 6:39

滑らない様に足場に注意しつつ気合いをいれてエイヤと飛び越えた！

4/8 6:40

橋が流されて無ければもう少し楽に渡れそうだったが、何とかなったな。
この後幾度も渡渉するがここが1番の難所だった。

4/8 6:43

そこら中滝だらけ

4/8 6:45

道の脇に二つ目の水場発見

4/8 6:47

橋を渡った先でロープを掴みながらまた渡渉

4/8 6:53

またまた渡渉。あの対岸に渡る

4/8 6:55

かつてのワサビ田跡を進む。
作業小屋があったり、昔は今よりもっと奥まで人の生活があったんだなあ

4/8 6:58

ワサビ田の先でまた渡渉。
ここは浅いので余裕

4/8 7:00

またまたまた渡渉。もう何回目だ？（6回目）
破壊された木橋があるな

4/8 7:01

今みで比較的緩やかだったが大岩手前から斜度が急になって来た

4/8 7:02

これが大岩か〜デカい！

岩の脇になんか小屋があるな。物置か？

4/8 7:03

熊が出るらしい

4/8 7:05

この先山伏まで要所要所でベンチがあった。
やはり昔はもっと賑やかなコースだったんだろうな

4/8 7:05

！？

あの滝がある場所を渡渉するのか？
そんなん無理っしょ〜
やはり雨の翌日に沢コースなんて来るべきじゃなかったのか…

4/8 7:06

と思ったら普通に渡れました…

幾つかの沢が合流する地点だった。
増水時は通れなそう

4/8 7:07

あちらは上の方まで滝だらけ

4/8 7:08

登山道側もまた軽い渡渉アリ

4/8 7:08

おお！石の上に足跡が。
河原の駐車場にあった車の持ち主かな？
（足跡の主とは新窪乗越にて出会う事に）

4/8 7:10

なかなか沢沿いから道が離れないな

4/8 7:14

３つ目の水場を通過。
これが最後の水場だったかな？

4/8 7:16

ここから本格的に急登開始。
遥か先を行く人影が見えた。
先行の登山者か。

4/8 7:24

急登に息も絶え絶え。
また沢を渡る

4/8 7:38

ずっと日陰の沢沿いを来たが崩壊地をトラバースする時眺望が開けた。
あれば安倍奥東山稜の十枚山だ。

4/8 7:43

登山開始から1時間半程で蓬峠到着。
なかなか変化に富んだ登山道だったな…

この少し手前まで先行者の影が見え隠れしていたのだが、完全に置いていかれて見えなくなったな。

4/8 7:43

この先は今迄の濡れた沢沿いの道とは様相が異なり、乾いた冬枯れの登山道に。
まだここまで春は来ていない様だ。

4/8 7:44

これから歩くであろう山伏から大谷嶺への稜線が見える

4/8 7:53

暫く登った後はトラバースが続いた。
陽を受けた明るい道が続く。

4/8 7:56

途中保温ボトルの落とし物が。
マジックでMORITAの文字。

4/8 7:58

登山道を度々雲が覆う。
なかなかスッキリ晴れないな

4/8 8:25

何度か雲が湧いて来たが長時間ガスに包まれる事は無かった

4/8 8:25

今日は風が強い予報で、標高を上げるに従いゴーゴーと風の音が鳴り始めている。
雲が湧いてもすぐ流れて行くのが救いか

4/8 8:26

稜線が近づくにつれ九十九折りの急登となる。
ベンチで休みたいところだがグッと我慢、行動食でエネルギー補給だ。

4/8 8:38

ここら辺は道が細く張られているトラロープを頼った

4/8 8:45

木々の隙間から今日の初富士が見えた。
雨の翌日に敢えて来たのは空気が澄んでて眺めが良くなる事を期待した面もあるけど、真冬の様にはいかない様だ。

4/8 8:52

最後のひと登り、根性〜！！

4/8 8:56

稜線に到達！
中々歯ごたえあったな…
風が強いのでここら辺で防風着を纏う。
山頂まではもう少しだ

4/8 9:02

西日影沢分岐到着

4/8 9:02

ここから右に進めば山伏小屋や百畳峠方面。
百畳峠から楽々登山も考えたが、まだこの時期は冬季通行止だった。

4/8 9:03

山伏（岳）の岳の字が標識から消されてるんだが、山伏岳と山伏、どちらの表記が正しいのだろう

4/8 9:09

9時までに山頂に着く目標だったが間に合わなかったか

4/8 9:09

南アルプス深南部の難関、大無間山だ

4/8 9:10

山伏山頂付近はヤナギランの保護の為木道が整備されていた。
ヤナギランは夏の花らしく今は影も形もない

4/8 9:11

山頂付近は樹木が疎で広々しているな

4/8 9:11

富士山、良い眺め！

4/8 9:12

木道は結構傷んでいてガタガタだった

4/8 9:13

4/8 9:13

富士山の方、雲沸いて来てるな…

4/8 9:14

山伏（やんぶし）登頂！
安倍奥最高峰2,014m…らしい

ここは山伏岳表記なんだな

4/8 9:15

山梨百名山86座目！
いよいよ90の大台が見えて来たな

4/8 9:16

南アルプスがよく見える。
朝早く出発した甲斐があるな

4/8 9:17

右から布引山、頭だけ見えた塩見岳、左には荒川岳

4/8 9:18

荒川岳の東岳と中岳、左に赤石岳

4/8 9:18

聖岳と上河内岳

4/8 9:18

こちらは山伏表記の山頂標識

山頂で撮影していたらソロ男性が一人やって来た。
先歩いていた人かな？小屋によっていたのだろうか

アプリで山座同定

4/8 9:24

休憩もそこそこに先へ
次なるピーク、太平沢ノ頭を目指す。
稜線に出てから残雪が目につき始めた

4/8 9:28

凍結箇所もあり注意しながら進む。
チェーンスパイクは一応ザックに入れて来たが出番は無さそうだ

4/8 9:46

山伏を出てから30分弱、山頂を振り返る

山頂で会った男性はとっくに先を行かれ誰にも会わない稜線歩き…

4/8 9:48

前方にはおそらく太平沢ノ頭らしきピーク

4/8 9:48

十枚山方面は雲が湧いていた

4/8 9:49

静かな稜線歩きは楽しい。
天気が良いのであまり寒さも感じない

4/8 9:54

植生が変化に富んでいて眺めがドンドン変わるから飽きない。
右前方に何か看板があるな

4/8 9:55

蓬沢ノ頭…とある。
ここもピークなのかな？

4/8 9:56

休憩でベンチ代わりになる倒木を探しているのだが苔ふわふわで座れる木が見当たらない

4/8 9:57

人工物発見！

4/8 9:57

これは林業遺構ってヤツだな

4/8 9:57

ワイヤーがピーンと張られたままなんだが危なくないのかな

4/8 10:23

山伏も大分遠くなったな

4/8 10:27

どうやらここが太平沢ノ頭らしいのだが、標識も何もないぞ

4/8 10:31

太平沢ノ頭付近から見た笊ヶ岳！
山梨百名山完登を目指すならいつか登らねばならないのだが…キツそう〜😅

4/8 10:32

これは危なそうな道

この先新窪乗越手前でソロ男性とすれ違う。
（この男性とは下山時まだすれ違うことになる）

4/8 10:39

遂に本日の最終目的地、大谷嶺が見えたぞ〜！
真っ黒で迫力ある山容だな

4/8 10:43

新窪乗越到着。
山伏から1時間20分かかった。

ここで休憩中だったご夫婦がどうやら河原の駐車場に車を停めていた人みたい（下山時に同じ道を降っていた為おそらく）

4/8 10:43

新窪乗越から見下ろす大谷（おおや）崩れ。
これマジで降りるの…？

4/8 10:43

大谷崩れで下山する前に大谷（おおや）嶺に向かう。
なんか足元悪そうな道だわ

4/8 10:47

大谷崩れの崩壊地の際を進むので中々緊張感ある道だ

4/8 10:47

荒々しい眺めが楽しい

4/8 10:50

富士山がいつの間にか雲に完全に隠れていた。
十枚山も雲に覆われてしまいそう

4/8 10:54

あれ？今登ってるのが大谷嶺じゃなかったの？
まだ先あるじゃないか…

4/8 10:56

あんな崩れてるんじゃそのうち山がなくなってしまうんじゃないか

4/8 11:16

キツイ急登と悪い足場で結構辛い道のりだ

4/8 11:21

新窪乗越から約40分かかって大谷嶺到着。
標高2,000mか。　
2,000年に来たかった気もするが、その頃はまだ登山してなかったか。

4/8 11:21

大谷嶺から八紘嶺もいつか歩かねば。

4/8 11:21

破壊された山頂標識！？

4/8 11:22

大谷嶺は静岡側の山名で山梨側では行田山というらしい

4/8 11:22

山伏からの稜線と大無間山

4/8 11:23

安倍奥東山稜方面の眺望

4/8 11:24

大谷嶺山頂全景

4/8 11:37

毀損された行田山標識。
お互いの標識を破壊し合う争いが行われているのか！？

4/8 11:37

15分ほど休憩しおにぎりなどを齧った。
そろそろ下山するかな

4/8 11:40

新窪乗越までの帰り道も意外に長いんだよな

4/8 11:48

あまり端には寄らない様にしよう

4/8 11:50

長い急な下り。慎重に歩く

4/8 11:55

4/8 11:56

新窪乗越と大谷嶺の間にあるこのピークが邪魔ものなんだよなあ

4/8 11:59

4/8 12:05

十枚山は雲に隠れた

4/8 12:06

南アルプスも雲に覆われてしまった様だ。
山伏で雲が湧く前に眺望を得られて良かった

4/8 12:12

新窪乗越で駐車場にいた二人組登山者と再会。
ホントは光岳に行く予定でテントを担いて来たのだが、色々トラブルがあり山伏に来たと言う。
この大谷崩れをテン泊ザック担いで登るとは…

今日は山伏小屋に泊まり明日下山予定だとか。

さて、いよいよ本日のメインイベントの大谷崩れでの下山開始だ

4/8 12:13

足元がザレザレで非常に歩きにくいし、次第に踏み跡が怪しくなって来て道があるんだかないんだか

4/8 12:16

やたら落石させてしまったが、他に誰も居なかったのでセーフ？

4/8 12:17

急だなあ

4/8 12:21

ピンクテープがたまにあるが、最悪適当に降ればいけるだろな

4/8 12:27

ここを降ってる途中に崩れ出したら一貫の終わりだろうなあ

4/8 12:28

4/8 12:37

4/8 12:39

あっちの壁面、やたら工事の痕があるな。

4/8 12:44

ふう、安全地帯まで降ることができたか。
緊張したなあ

4/8 12:53

扇の要到着。
大谷嶺に行く途中すれ違った二人組が休憩していた。

4/8 12:54

4/8 12:57

また道が判別しにくいゾーンに来ちまったな

4/8 12:59

4/8 13:02

林道終点に出た。
ここからは道迷いなどの心配ない消化試合だな

4/8 13:03

大谷崩れは日本三大山崩れらしい

4/8 13:07

砂防ダム
下界の被害を防ぐモノ

4/8 13:09

大谷嶺登山口

4/8 13:09

工事用道路な為か、いきなり広くて綺麗な舗装路に

4/8 13:12

ここが大谷嶺登山口駐車場か

4/8 13:12

ここから河原の駐車場まで約1時間のロードだ

4/8 13:21

巨大な落石がらあちこちに

4/8 13:27

仮設っぽい橋を渡る

4/8 13:32

4/8 13:38

ミツマタが満開だった

4/8 13:43

4/8 13:49

稜線に蓬沢ノ頭があったが、ここがその蓬沢か

4/8 13:57

別荘地に咲いていた椿とツツジの花

4/8 13:58

桜は流石に終わりかけ

4/8 14:01

新窪乗越手前ですれ違ったソロ男性と再びスライド！
自分とは逆回りで車は大谷嶺登山口に止めたパターンか

4/8 14:04

左を行けば河原の駐車場へ

4/8 14:11

ゴール！
車が数台増えてるな。

本日すれ違った人数は10人。多いのか少ないのか…
この後大谷嶺山頂で会った夫婦もこの駐車場に向かって歩いているのを見かけた

4/8 14:37

黄金の湯の食堂で蕎麦を食す

4/8 15:25

露天風呂に桜の花びらが舞い落ちて風流だった

4/8 15:48

梅ヶ島温泉黄金の湯で汗を流す。

この後東名で神奈川まで帰還した。

撮影機器：

iPhone 12 128GB SoftBank Apple

感想

kukaminn

今回は山梨百名山の一座である山伏（やんぶし）ピークハントと、有名な大谷崩れを歩いてみたくて縦走で計画してみた。

同じく山梨百名山である八紘嶺まで縦走しないのかとの声が聞こえて来そうではあるが、そんなロングコース歩きたくなかったのと、それだと大谷崩れを素通りになってしまう為今回八紘嶺は見送った。

前日雨が結構降った様で登山口に向かう途中の安倍川は激しい流れを見せていた。
登りに使う予定の西日影沢コースは何回も渡渉するルートであり、増水時に通行可能か非常に不安だったが、結果的には危うそうな場所は1ヶ所だけだった。

この日は予報通りの晴れ模様。
西日影沢コースの急な沢とともに標高を上げていく道も、山伏から大谷嶺への変化に富んだ道も、大谷崩れの大迫力も好天と相まってどれもが楽しめた。

安倍峠が通行出来るようになったら今度は八紘嶺から大谷嶺を目指してみようかな…