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Yamareco

記録ID: 5369025
全員に公開
ハイキング
甲信越

春を探しに★下越・後編(やっと縦走した櫛形山脈は日本一だ!)

2023年04月15日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
08:59
距離
17.7km
登り
855m
下り
857m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:44
休憩
1:15
合計
8:59
距離 17.7km 登り 855m 下り 861m
7:21
47
中条グランドホテル
8:08
8:14
51
9:05
9:17
49
10:06
10:11
61
11:12
13
11:25
11:55
134
14:09
14:30
47
16:18
16:19
1
16:20
奥山荘歴史館
天候 曇り時々雨
過去天気図(気象庁) 2023年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
中条駅(JR信越線)
S 当日は、前泊した中条グランドホテル(中条駅から徒歩15分 登山口まで40分)
G 奥山荘城館遺跡・江上館(中条駅から徒歩15分)
コース状況/
危険箇所等
全般によく整備されている。ルート明確、指導標も多い。
小さなアップダウンが続く。急登が多いが、ロープが設置してある。
1か所(写真コメント参照)を除き危険個所はない。
その他周辺情報 前泊 中条グランドホテル 朝食6:30-
後泊 瀬波温泉 木もれびの宿 ゆのか
前泊の中条グランドホテルをスタート。今日は縦走なので長丁場だ。天気は良くない。降水確率60%。雨は覚悟の上。どれだけ降るかが問題。
2023年04月15日 07:21撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
4/15 7:21
前泊の中条グランドホテルをスタート。今日は縦走なので長丁場だ。天気は良くない。降水確率60%。雨は覚悟の上。どれだけ降るかが問題。
眼前の山脈を左から右へ行く。こう見ると。高さはない。まず左の白鳥山に向かう。
2023年04月15日 07:28撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 7:28
眼前の山脈を左から右へ行く。こう見ると。高さはない。まず左の白鳥山に向かう。
前日、中条駅手前の車窓から写したもの。左端(白鳥山)から鞍部を超えて右側の左寄りのピーク(櫛形山)まで縦走する。櫛形山からは手前に直降りてくるのが予定コース。
2023年04月14日 10:31撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
4/14 10:31
前日、中条駅手前の車窓から写したもの。左端(白鳥山)から鞍部を超えて右側の左寄りのピーク(櫛形山)まで縦走する。櫛形山からは手前に直降りてくるのが予定コース。
右の林道がルートのはずだが、徳岩寺という寺に「白鳥山」という石塔(右側)がある。行ってみるか。
2023年04月15日 07:43撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
4/15 7:43
右の林道がルートのはずだが、徳岩寺という寺に「白鳥山」という石塔(右側)がある。行ってみるか。
石の参道には黄色い花が。。。
2023年04月15日 07:44撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 7:44
石の参道には黄色い花が。。。
こんなところにオオバキスミレではないか。今回の目当ての花の一つ。
2023年04月15日 07:45撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
5
4/15 7:45
こんなところにオオバキスミレではないか。今回の目当ての花の一つ。
ラッキー(このあと、山にはいると群落がいくつもあったが)。
2023年04月15日 07:45撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 7:45
ラッキー(このあと、山にはいると群落がいくつもあったが)。
白鳥山? この寺の山号ということかな。ここが白鳥山であるわけないので、先へ進む。
2023年04月15日 07:48撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
4/15 7:48
白鳥山? この寺の山号ということかな。ここが白鳥山であるわけないので、先へ進む。
林道に合流。
2023年04月15日 07:50撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 7:50
林道に合流。
そこには、大きな案内図が。奥山荘城館遺跡の全体写真だ。中条駅及び白鳥山周辺には多くの遺跡があり、中世史きっての遺跡群となっている。この地図は同時に櫛形山脈の北側1/3にあたる。
2023年04月15日 07:50撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
4/15 7:50
そこには、大きな案内図が。奥山荘城館遺跡の全体写真だ。中条駅及び白鳥山周辺には多くの遺跡があり、中世史きっての遺跡群となっている。この地図は同時に櫛形山脈の北側1/3にあたる。
田園地帯となり、櫛形山脈の北側が近づいてきた。いい景色だ。
2023年04月15日 08:00撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
4/15 8:00
田園地帯となり、櫛形山脈の北側が近づいてきた。いい景色だ。
ヤマザクラも多く咲いている。
2023年04月15日 08:02撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
4/15 8:02
ヤマザクラも多く咲いている。
田んぼには白い花の大群落が。
2023年04月15日 07:56撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 7:56
田んぼには白い花の大群落が。
何だろう、この可憐な白いスミレは???
2023年04月15日 07:57撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
3
4/15 7:57
何だろう、この可憐な白いスミレは???
地上茎がないので、タチツボ系ではない。
2023年04月15日 08:02撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 8:02
地上茎がないので、タチツボ系ではない。
スミレサイシンの白バージョン?
2023年04月15日 07:55撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 7:55
スミレサイシンの白バージョン?
いや、毛があるからスミレサイシンではない。
2023年04月15日 07:57撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 7:57
いや、毛があるからスミレサイシンではない。
葉が細長くて立っている。柄が長い。
2023年04月15日 07:59撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 7:59
葉が細長くて立っている。柄が長い。
シロスミレのようだ。東北〜中部の山地草原、北海道の原野に咲くという。東北では太平洋側に多いというが、、、。
2023年04月15日 07:55撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 7:55
シロスミレのようだ。東北〜中部の山地草原、北海道の原野に咲くという。東北では太平洋側に多いというが、、、。
一方で、田んぼに多いタネツケバナ。
2023年04月15日 08:06撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 8:06
一方で、田んぼに多いタネツケバナ。
宮の入コースの登山口に着いた。
2023年04月15日 08:08撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 8:08
宮の入コースの登山口に着いた。
ここには、奥山荘城館遺跡の…産箴覽椶瞭館がある。
2023年04月15日 08:09撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 8:09
ここには、奥山荘城館遺跡の…産箴覽椶瞭館がある。
山頂にある鳥坂城とは別に、麓に居住用として作られたもの。
2023年04月15日 08:09撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 8:09
山頂にある鳥坂城とは別に、麓に居住用として作られたもの。
説明版の下にはタチツボスミレか、、、
2023年04月15日 08:15撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 8:15
説明版の下にはタチツボスミレか、、、
と思ったら、距が白いのでオオタチツボスミレ。多雪地帯に多いという。
2023年04月15日 08:15撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
4/15 8:15
と思ったら、距が白いのでオオタチツボスミレ。多雪地帯に多いという。
で、…産箴覽椶瞭館の遺構は、森と化していてよく判らない。まあ、森の中だから整備せずに自然に任せればいいな。
2023年04月15日 08:17撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 8:17
で、…産箴覽椶瞭館の遺構は、森と化していてよく判らない。まあ、森の中だから整備せずに自然に任せればいいな。
距が長いナガハシスミレも咲いているし。日本海側に分布。
2023年04月15日 08:22撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
4/15 8:22
距が長いナガハシスミレも咲いているし。日本海側に分布。
そしてこれは、シハイスミレか。。。
2023年04月15日 08:30撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 8:30
そしてこれは、シハイスミレか。。。
葉の裏が紫を帯びている。
2023年04月15日 08:31撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 8:31
葉の裏が紫を帯びている。
森の下層は、ヤブツバキだらけだ、、、
2023年04月15日 08:27撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 8:27
森の下層は、ヤブツバキだらけだ、、、
いや、これはユキツバキだ。雄しべの花糸が黄色だ(ヤブツバキは白)。
2023年04月15日 08:45撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
4/15 8:45
いや、これはユキツバキだ。雄しべの花糸が黄色だ(ヤブツバキは白)。
ユキツバキは稜線にもたくさん咲いていた。ヤブツバキより葉が大きくて薄い。地を這うように育ってる。雪への適応と言われる。(このユキツバキは稜線のもの)
2023年04月15日 13:29撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 13:29
ユキツバキは稜線にもたくさん咲いていた。ヤブツバキより葉が大きくて薄い。地を這うように育ってる。雪への適応と言われる。(このユキツバキは稜線のもの)
登山道はよく整備されていて、すいすいと登っていく。
2023年04月15日 09:04撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 9:04
登山道はよく整備されていて、すいすいと登っていく。
白鳥山の山頂です。
2023年04月15日 09:05撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 9:05
白鳥山の山頂です。
胎内市街地(中条駅周辺)がよく見える。その向こうは日本海、
2023年04月15日 09:06撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 9:06
胎内市街地(中条駅周辺)がよく見える。その向こうは日本海、
ここが、鳥坂城(白鳥城)でもある。
2023年04月15日 09:06撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 9:06
ここが、鳥坂城(白鳥城)でもある。
こちらの説明の方が判りやすいかな。鎌倉時代の山城ということが文献でも確かめられている稀有な例(大抵は戦国時代)だという。当時の城はあくまで、臨時のものだった。
2023年04月15日 09:15撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 9:15
こちらの説明の方が判りやすいかな。鎌倉時代の山城ということが文献でも確かめられている稀有な例(大抵は戦国時代)だという。当時の城はあくまで、臨時のものだった。
先に進むと、いくつもの堀切が見られる。
2023年04月15日 09:19撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 9:19
先に進むと、いくつもの堀切が見られる。
これも堀切。
2023年04月15日 09:22撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 9:22
これも堀切。
それぞれ表示もあって親切だ。
2023年04月15日 09:25撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 9:25
それぞれ表示もあって親切だ。
城はほどほどにして、イワカガミ。いや萼片が長くて葉が大きいのでオオイワカガミっぽい。オオイワカガミは積雪地帯に多い。
2023年04月15日 09:29撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 9:29
城はほどほどにして、イワカガミ。いや萼片が長くて葉が大きいのでオオイワカガミっぽい。オオイワカガミは積雪地帯に多い。
タムシバ。
2023年04月15日 09:33撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 9:33
タムシバ。
タムシバも多雪地域に多い樹だ。
2023年04月15日 09:34撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 9:34
タムシバも多雪地域に多い樹だ。
これは、関東でもみられるマルバスミレか。
2023年04月15日 09:34撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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これは、関東でもみられるマルバスミレか。
あれが、次に目指す鳥坂山だろう。
2023年04月15日 09:40撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 9:40
あれが、次に目指す鳥坂山だろう。
これが、急登だった。
2023年04月15日 09:50撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 9:50
これが、急登だった。
長いし。ロープに頼ってやっとこさ登る。
2023年04月15日 09:52撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 9:52
長いし。ロープに頼ってやっとこさ登る。
さあ、山頂か。
2023年04月15日 09:55撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 9:55
さあ、山頂か。
三角点はあるが、山名標識はない。
2023年04月15日 09:55撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 9:55
三角点はあるが、山名標識はない。
よい展望だ。村上方面(北方面)。
2023年04月15日 09:55撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 9:55
よい展望だ。村上方面(北方面)。
高坪山方向。あちらには黒川城がある。
2023年04月15日 09:55撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 9:55
高坪山方向。あちらには黒川城がある。
鳥坂山はまだ先だった。稜線を行く。
2023年04月15日 09:56撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 9:56
鳥坂山はまだ先だった。稜線を行く。
このあたりにもユキツバキが多い。
2023年04月15日 09:59撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 9:59
このあたりにもユキツバキが多い。
あれが鳥坂山だろう。
2023年04月15日 09:59撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 9:59
あれが鳥坂山だろう。
独特な樹形。ユズリハに似ている。
2023年04月15日 10:00撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
4/15 10:00
独特な樹形。ユズリハに似ている。
葉もユズリハみたい。
2023年04月15日 10:01撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 10:01
葉もユズリハみたい。
ユズリハはたくさんあった。西日本に多い樹と聞くが、どうしてこんなところに。
2023年04月15日 10:00撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
4/15 10:00
ユズリハはたくさんあった。西日本に多い樹と聞くが、どうしてこんなところに。
ユズリハの花。
2023年04月15日 09:27撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
4/15 9:27
ユズリハの花。
これはマルバスミレ。
2023年04月15日 10:01撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 10:01
これはマルバスミレ。
鳥坂山です。展望は今一つ。
2023年04月15日 10:06撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 10:06
鳥坂山です。展望は今一つ。
少し稜線を行くと、飯豊連峰が見える。
2023年04月15日 10:13撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
3
4/15 10:13
少し稜線を行くと、飯豊連峰が見える。
すぐ、低木層に視界を遮られるが。。。
2023年04月15日 10:20撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 10:20
すぐ、低木層に視界を遮られるが。。。
また、ユズリハ。
2023年04月15日 10:25撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 10:25
また、ユズリハ。
開花寸前のユズリハ。
2023年04月15日 10:25撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
4/15 10:25
開花寸前のユズリハ。
ユズリハだらけ。
2023年04月15日 10:27撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
4/15 10:27
ユズリハだらけ。
小ピークだ。「ユズリハの峰」とある。ユズリハが多いからなのかな。
2023年04月15日 10:32撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 10:32
小ピークだ。「ユズリハの峰」とある。ユズリハが多いからなのかな。
見上げるとカエデが花を咲かせていた。垂れ下がらない赤い花と言えば、オオイタヤカエデのようだ。
2023年04月15日 10:37撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
4/15 10:37
見上げるとカエデが花を咲かせていた。垂れ下がらない赤い花と言えば、オオイタヤカエデのようだ。
下を見ると、シハイスミレの赤っぽいヴァージョン。
2023年04月15日 10:42撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 10:42
下を見ると、シハイスミレの赤っぽいヴァージョン。
ここからアップダウンが続く。
2023年04月15日 10:44撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 10:44
ここからアップダウンが続く。
次から次へとピークが現れる。
2023年04月15日 10:51撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 10:51
次から次へとピークが現れる。
さっきから、アゲハのようで、アゲハとは違う蝶が何度も舞っていて、気になる。何羽もいるようだ。
2023年04月15日 11:02撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 11:02
さっきから、アゲハのようで、アゲハとは違う蝶が何度も舞っていて、気になる。何羽もいるようだ。
暫く追いかけていたら、地面に着地してくれた。これはまさかのギフチョウではないか。関東では絶滅危惧とされている地域が多いが、新潟ではよく見られるようだ。
2023年04月15日 11:04撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 11:04
暫く追いかけていたら、地面に着地してくれた。これはまさかのギフチョウではないか。関東では絶滅危惧とされている地域が多いが、新潟ではよく見られるようだ。
またまたロープ。
2023年04月15日 11:06撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 11:06
またまたロープ。
黒中山です。
2023年04月15日 11:07撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
4/15 11:07
黒中山です。
山頂のあの樹には花が咲いているぞ。
2023年04月15日 11:09撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 11:09
山頂のあの樹には花が咲いているぞ。
カエデにしては目立つ大きな赤い花を咲かせるのはハウチワカエデだ。
2023年04月15日 11:10撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
4/15 11:10
カエデにしては目立つ大きな赤い花を咲かせるのはハウチワカエデだ。
下の方にも咲いていたので、ハウチワカエデの花のアップ。カエデって、花をなかなか見つけられないのになあ。
2023年04月15日 11:11撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 11:11
下の方にも咲いていたので、ハウチワカエデの花のアップ。カエデって、花をなかなか見つけられないのになあ。
しばらく行くと、ひと際、鮮やかな緑が。
2023年04月15日 11:20撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
4/15 11:20
しばらく行くと、ひと際、鮮やかな緑が。
ブナです。
2023年04月15日 11:18撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
4/15 11:18
ブナです。
ブナの新緑!! 一部分だけブナ林となっていた。他の樹とこれほど緑の鮮やかさが違うんだな。
2023年04月15日 11:20撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 11:20
ブナの新緑!! 一部分だけブナ林となっていた。他の樹とこれほど緑の鮮やかさが違うんだな。
小ピークの坂入リノ峰で昼食だ、
2023年04月15日 11:52撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
4/15 11:52
小ピークの坂入リノ峰で昼食だ、
ここは、ブナ林に囲まれていて気持ちが良い。
2023年04月15日 11:55撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
2
4/15 11:55
ここは、ブナ林に囲まれていて気持ちが良い。
白い花の群落、、、
2023年04月15日 12:02撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 12:02
白い花の群落、、、
イワウチワだ。
2023年04月15日 12:02撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
4/15 12:02
イワウチワだ。
珍しく、スギの人工林となるが、、、
2023年04月15日 12:10撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 12:10
珍しく、スギの人工林となるが、、、
黄色い花の群落があった。
2023年04月15日 12:11撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 12:11
黄色い花の群落があった。
オオバキスミレだ。多雪地域特産。東北ではどこにでも見られるといい、ここでも麓で咲いていたが、山の方が似合うな。
2023年04月15日 12:13撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
3
4/15 12:13
オオバキスミレだ。多雪地域特産。東北ではどこにでも見られるといい、ここでも麓で咲いていたが、山の方が似合うな。
美しい。
2023年04月15日 12:11撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 12:11
美しい。
横顔もいいね。
2023年04月15日 12:14撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 12:14
横顔もいいね。
オオバキスミレとナガハシスミレのコラボ。このあとこの両種はたくさん咲いていた、
2023年04月15日 12:15撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
4/15 12:15
オオバキスミレとナガハシスミレのコラボ。このあとこの両種はたくさん咲いていた、
げっ、鳥坂山からまだ半分も来ていないのか。この後が長かった。
2023年04月15日 12:22撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1
4/15 12:22
げっ、鳥坂山からまだ半分も来ていないのか。この後が長かった。
ナガハシスミレ。
2023年04月15日 12:38撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 12:38
ナガハシスミレ。
お馴染みのヒオドシチョウ。
2023年04月15日 12:42撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 12:42
お馴染みのヒオドシチョウ。
小ピークの坂井越。
2023年04月15日 12:44撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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小ピークの坂井越。
ここからも飯豊連峰が見えた。
2023年04月15日 12:45撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 12:45
ここからも飯豊連峰が見えた。
アップダウンが続き、疲れも出てきた。
2023年04月15日 12:51撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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アップダウンが続き、疲れも出てきた。
目の前にタムシバの花があったので思わず撮影。純白。
2023年04月15日 12:56撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 12:56
目の前にタムシバの花があったので思わず撮影。純白。
横顔。
2023年04月15日 12:56撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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横顔。
また、小ピーク。名前はない。
2023年04月15日 12:57撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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また、小ピーク。名前はない。
あれが櫛形山、のわけはない。
2023年04月15日 13:05撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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あれが櫛形山、のわけはない。
飯角分岐のピークだった。この辺りで雨が降ってきた。雨具を装着。
2023年04月15日 13:09撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 13:09
飯角分岐のピークだった。この辺りで雨が降ってきた。雨具を装着。
次のピークは?
2023年04月15日 13:22撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 13:22
次のピークは?
あれが櫛形山か? さすがに山脈というだけのことがある。まだ遠そうだな。
2023年04月15日 13:25撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 13:25
あれが櫛形山か? さすがに山脈というだけのことがある。まだ遠そうだな。
オオバキスミレや、、、
2023年04月15日 13:27撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 13:27
オオバキスミレや、、、
ユキツバキに励まされ。
2023年04月15日 13:29撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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ユキツバキに励まされ。
これは典型的なユキツバキ。あなたも雪に負けず頑張っているんだな。
2023年04月15日 13:29撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 13:29
これは典型的なユキツバキ。あなたも雪に負けず頑張っているんだな。
おっ、キクザキイチゲ。これも多雪地域に多い。
2023年04月15日 13:30撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 13:30
おっ、キクザキイチゲ。これも多雪地域に多い。
そしてショウジョウバガマ。
2023年04月15日 13:40撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 13:40
そしてショウジョウバガマ。
ピークは市ノ沢分岐だった。ここでエスケープできる。どうするか迷う。雨は小振りだがひどくならないか。櫛形山は最高峰だから登りが大変ではないか。
2023年04月15日 13:50撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 13:50
ピークは市ノ沢分岐だった。ここでエスケープできる。どうするか迷う。雨は小振りだがひどくならないか。櫛形山は最高峰だから登りが大変ではないか。
人も全然いないし、心細くもなってきたが、行くしかない。
2023年04月15日 13:50撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 13:50
人も全然いないし、心細くもなってきたが、行くしかない。
雪も残っているし、、、
2023年04月15日 13:56撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 13:56
雪も残っているし、、、
急登だし、、、
2023年04月15日 14:00撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 14:00
急登だし、、、
しかし、ブナ林の美しさ。
2023年04月15日 14:03撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 14:03
しかし、ブナ林の美しさ。
あれっ? いともあっさり櫛形山の山頂だった。雨もやんでいた。
2023年04月15日 14:08撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 14:08
あれっ? いともあっさり櫛形山の山頂だった。雨もやんでいた。
櫛形山は素晴らしい展望だった。見事な飯豊連峰の姿。
2023年04月15日 14:09撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 14:09
櫛形山は素晴らしい展望だった。見事な飯豊連峰の姿。
左のピークが朳差岳、その右のドンガリが鉾立峰、大石山・地神山・北股岳と続き、その右の手前が風倉山。
2023年04月15日 14:09撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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左のピークが朳差岳、その右のドンガリが鉾立峰、大石山・地神山・北股岳と続き、その右の手前が風倉山。
右にパンしたもの。大日岳から西大日岳のようだ。このうちどこか少しでも登ってみたいな。
2023年04月15日 14:09撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 14:09
右にパンしたもの。大日岳から西大日岳のようだ。このうちどこか少しでも登ってみたいな。
気に入ったのが、飯豊連峰に続く山地の様子。ここからずっと森が続いている。
2023年04月15日 14:28撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 14:28
気に入ったのが、飯豊連峰に続く山地の様子。ここからずっと森が続いている。
さあ、下山だ。恐る恐る降りていく。
2023年04月15日 14:33撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 14:33
さあ、下山だ。恐る恐る降りていく。
南側の日本海。新潟市までは見えないかな。
2023年04月15日 14:32撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 14:32
南側の日本海。新潟市までは見えないかな。
遠くは五頭山だろうか。
2023年04月15日 14:33撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 14:33
遠くは五頭山だろうか。
櫛形山脈は南側にまだ続く。今日は北半分(2/3ぐらいかな)のみ。
2023年04月15日 14:37撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 14:37
櫛形山脈は南側にまだ続く。今日は北半分(2/3ぐらいかな)のみ。
下りは意外にすいすいと降りることが出来た、と思ったが、、、
2023年04月15日 14:35撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 14:35
下りは意外にすいすいと降りることが出来た、と思ったが、、、
最後の分岐。らくルートでは、直進と左に大きく迂回するルートがあり、安易に直進してしまったのだが、、、
2023年04月15日 15:09撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 15:09
最後の分岐。らくルートでは、直進と左に大きく迂回するルートがあり、安易に直進してしまったのだが、、、
これがとんでもない激下り。掴まるものもないし。転がるように降りるしかなかった。ああ怖かった(まあそう危険ではないが)。山プラや正規の道は左へ迂回する道のようだった。
2023年04月15日 15:14撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 15:14
これがとんでもない激下り。掴まるものもないし。転がるように降りるしかなかった。ああ怖かった(まあそう危険ではないが)。山プラや正規の道は左へ迂回する道のようだった。
降りきって振り返って。左の斜面を降りてきた。広い道が続いていて、正しい道は、この先に接続しているようだった。
2023年04月15日 15:16撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 15:16
降りきって振り返って。左の斜面を降りてきた。広い道が続いていて、正しい道は、この先に接続しているようだった。
大沢尾根コース登山口が見えてきた。
2023年04月15日 15:16撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 15:16
大沢尾根コース登山口が見えてきた。
大沢尾根コース登山口。
2023年04月15日 15:16撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 15:16
大沢尾根コース登山口。
この先は林道だが、状態はかなり悪く車は無理。
2023年04月15日 15:26撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 15:26
この先は林道だが、状態はかなり悪く車は無理。
通行止めの刑事があったので、念のため。登山道も一部閉鎖していたようだ(現在は不明)。
2023年04月15日 15:39撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 15:39
通行止めの刑事があったので、念のため。登山道も一部閉鎖していたようだ(現在は不明)。
雨がまた降りだしてきて、しばらく降り続いた。一旦止んでくれて助かった。
2023年04月15日 15:46撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 15:46
雨がまた降りだしてきて、しばらく降り続いた。一旦止んでくれて助かった。
疲れ果てていたが、奥山荘城館遺跡の全体のガイダンス施設である奥山荘歴史館に行った。17時閉館のところ16:37着。
2023年04月15日 16:37撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/15 16:37
疲れ果てていたが、奥山荘城館遺跡の全体のガイダンス施設である奥山荘歴史館に行った。17時閉館のところ16:37着。
展示自体は大したことはなかったが、土日しか開館していないので、この日に来るしかなかったのだ。
2023年04月15日 16:24撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 16:24
展示自体は大したことはなかったが、土日しか開館していないので、この日に来るしかなかったのだ。
食事も含めぶらぶらして中条駅に着いたのは日が暮れていた。
2023年04月15日 18:10撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/15 18:10
食事も含めぶらぶらして中条駅に着いたのは日が暮れていた。
この後、瀬波温泉に宿泊。お世話になった「木もれびの宿 ゆのか」の温泉は素晴らしかった。写真の竹により、高温の源泉を冷ましている。加水しないてせ適温とする技。
2023年04月15日 19:36撮影 by  KeyMission 80, NIKON
4/15 19:36
この後、瀬波温泉に宿泊。お世話になった「木もれびの宿 ゆのか」の温泉は素晴らしかった。写真の竹により、高温の源泉を冷ましている。加水しないてせ適温とする技。
(以下、おまけ1)
奥山荘城館遺跡の9松經曚悗倭案の夕方に訪ねていた。奥山荘歴史館の隣にある。
2023年04月14日 17:45撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/14 17:45
(以下、おまけ1)
奥山荘城館遺跡の9松經曚悗倭案の夕方に訪ねていた。奥山荘歴史館の隣にある。
江上館は、室町期の居城。
2023年04月14日 17:44撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/14 17:44
江上館は、室町期の居城。
堀はあるが、要塞ではない。室町期までは要塞はあくまで臨時のもの。白鳥山にあった鳥坂城は、有事の時にしか使われなかったことが文献史料に出てくる。
2023年04月14日 17:47撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/14 17:47
堀はあるが、要塞ではない。室町期までは要塞はあくまで臨時のもの。白鳥山にあった鳥坂城は、有事の時にしか使われなかったことが文献史料に出てくる。
すぐそばには、鎌倉期のに珪覺曄
2023年04月14日 17:58撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/14 17:58
すぐそばには、鎌倉期のに珪覺曄
こちらは堀すらもない。鎌倉期から戦国期への館=城の変遷がたどれるのだ。
2023年04月14日 17:59撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/14 17:59
こちらは堀すらもない。鎌倉期から戦国期への館=城の変遷がたどれるのだ。
(おまけ2)
翌日、雨の中を瀬波温泉から歩いて村上駅に向かっていたら、国道の脇に咲いていた花があった。
2023年04月16日 08:52撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/16 8:52
(おまけ2)
翌日、雨の中を瀬波温泉から歩いて村上駅に向かっていたら、国道の脇に咲いていた花があった。
このスミレは南関東でも国道わきによく見かけるので、咲いていても何ら不思議はない。
2023年04月16日 08:55撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/16 8:55
このスミレは南関東でも国道わきによく見かけるので、咲いていても何ら不思議はない。
しかし、同じように白いスミレも咲いていたのだ。
2023年04月16日 08:51撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/16 8:51
しかし、同じように白いスミレも咲いていたのだ。
前日、櫛形山脈の麓の農地で咲いていたのと同じだ。シロスミレとしておいたが、山地草原に咲くとされ、さすがに国道に咲くような種ではない。
2023年04月16日 08:50撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
4/16 8:50
前日、櫛形山脈の麓の農地で咲いていたのと同じだ。シロスミレとしておいたが、山地草原に咲くとされ、さすがに国道に咲くような種ではない。
ごくまれにスミレの白花もあるというが、さすがに2か所で見つかるとは思えない。あとはアリアケスミレが耕作地や公園で咲くとされるが温暖な地域だという。ここは海に近いから温暖で、アリアケスミレのような気がしてきた。
2023年04月16日 08:50撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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4/16 8:50
ごくまれにスミレの白花もあるというが、さすがに2か所で見つかるとは思えない。あとはアリアケスミレが耕作地や公園で咲くとされるが温暖な地域だという。ここは海に近いから温暖で、アリアケスミレのような気がしてきた。

感想

櫛形山脈の名を初めて知ったのは、昔、坂町の高坪山に登った時に櫛形山脈への道標を見た時だった。調べてみると飯豊連峰の造山期に押し出された褶曲地形で正真正銘の"山脈"。両側が飯豊連峰から流れ出る加治川と胎内川で切れているから短い。日本一小さな山脈とのことだった。その時はアクセスが不便そうだったので、そのまま放置していた。

しかし最近、櫛形山脈を中世史の本で目にした。このあたり胎内市には奥山荘の古文書と遺跡が多く残っていて、吾妻鏡にも出てくるし(板額御前)、平安後期から戦国期までの館=城の変遷を辿れる稀有な例という。

雪国の里山なので、花も多いに違いない、とルートを検討したところ、登山口の近くに宿があり(中条グランドホテル)、距離は長いが早朝に出れば何とかなりそうだった。

(雪国の美しい花たち)

春の野草の花は日本海側が素晴らしいので良く行くが、花の山とは知られていない櫛形山脈もその例に漏れず百花繚乱。オオイワカガミ、ナガハシスミレ、オオバキスミレ、キクザキイチゲなど日本海側特有の花たち、森の下層や稜線にはヤブツバキの積雪による変種のユキツバキが沢山の花を咲かせていた。稜線のヤブツバキはみたことがないので、環境への適応ということの偉大さがよくわかった。

意外だったのが山脈の北側は山じゅうがユズリハだらけだったこと。この樹は西日本に多いはず。あるいは積雪による変種のエゾユズリハかもしれない。ブナの新緑も改めてその美しさが(日が射していないのに)際立っていた。

(さすがに山脈だけのことはある)

でもやはり、山そのものに堪能した。さすがに山脈です。小さい分、急峻でロープが頼り。名前が付いている大きなピークは白鳥山、鳥坂山、黒中山、櫛形山くらいだが、小ピークは20くらいあった。雨模様でもあり、延々と続く尾根道では、途中疲れ果てて、このまま降りることができないのではないか、特に最後の最高峰の櫛形山への登りがキツそうだ、と不安だらけになった。

それだけに、最後の櫛形山に登頂した時、そこから圧倒的に迫ってきた飯豊連峰の眺望がすばらしかったことよ(意外に最後の登りはあっけなかった)。

(中世史のこと)

平安後期から戦国期までの館=城の変遷を辿れる稀有な例といったが、今回、鎌倉期の地頭屋敷(に珪覺)、室町期の居城(9松經)、鎌倉初期〜戦国期の山城(…産箴覘鳥坂城宮の入館)を見て回ることができた。

これらのうち…産箴襪世蔚形山脈の尾根上にあり、残りは麓の平地にある。鳥坂城も常時使われるようになったのは、戦国期からだと解っている(何と珍しく古文書史料に出てくる)。鎌倉時代の城は要塞でない館で、徐々に土塁等で囲うようになり、戦国期に要塞化した山城として山にのぼった、そんな歴史の推移が実感できるのだった。戦国期から豊織期に、山城から平城となるのは良く知られているが、その前の城は要塞化されていなかった。戦国期より前は戦いは異常だったわけで、武士は平地で平和に暮らしていた、ということなのだ。

(参考文献)
斎藤慎一『中世武士の城』(吉川弘文館 2006)

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