兵庫労山六甲全山縦走(脱落しました)
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- GPS
- --:--
- 距離
- 26.3km
- 登り
- 2,146m
- 下り
- 1,424m
コースタイム
7:10 横尾山
8:40 高取山
11:30 菊水山
12:57 大龍寺CP(滑り込みセーフ)
15:05 摩耶山
17:00 記念碑台CP(タイムオーバー)
六甲ケーブルで下山
過去天気図(気象庁) | 2008年03月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
いよいよやってまいりました。六甲全山縦走の当日です。
治りきらない股関節に不安を感じながら、約50kmの長丁場。
しかも時間制限付き。
目標としましては・・・(CP:チェックポイント制限時間)
6:00 須磨浦公園スタート
6:45 旗振山
7:40 栂尾山
8:45 妙法寺
9:30 高取山
11:15 菊水山
12:15 鍋蓋山
12:40 大龍寺(CP〜13:00)
13:00 市が原
14:30 摩耶山
15:50 記念碑台(CP〜16:30)
16:35 極楽茶屋
17:25 六甲山(CP〜18:00)
18:25 船坂峠
19:15 大谷乗越
20:05 塩尾寺
20:20 ゴール(CP〜21:30)
県労山の案内ではTOTAL45.7km。
縦走地図で区間距離を積み上げると50.9km。
どっちが正しいのかなぁ。
前半・後半に分けて練習した時もこのタイムより遅かったんですけど。
コレを1日で?
どうなることでしょう???
今回のチャレンジメンバーは香川支部♂・♀さんとせーちゃん&ほーちゃんコンビの4名。
早朝出発になるので全員ほーちゃん邸でお泊り。
そろって出発しました。
5:35塩屋駅発の始発電車にのって一駅先の須磨浦公園へ。
受付を済ませて5:50スタート!
六甲の縦走路はよく整備されており、特に旗振山への道はほとんど遊歩道状態。
つまり、よく整備された階段の連続です(^^;
階段ってしんどいのよね。。。
旗振山にはあっと言う間に到着!
日が昇り始めてて朝焼けが綺麗でした。
合言葉「目指せ!旗振山!!」の目標達成!!!
と言うことで後はお気楽に〜(おいおい!)
スタート時間が10分早かったと言うのもあるけど、序盤は順調に進み
7:40→6:55 栂尾山
8:45→8:00 妙法寺
9:30→8:45 高取山
と、かなりのアドバンテージを確保。
神戸市主催の全縦は約2000人が参加し、普段山に登らない人も多数いるので、前半はかなり渋滞すると聞いていたけど、今回参加した兵庫県労山主催の方は参加者約500人で普段から山に登ってる方がほとんどの様子。
菊水山の登りで少しペースが遅かった位で渋滞は無し。
普通のペースで歩いてると、ガンガン追い抜かれていく状態でした。
高取山から菊水山までの間は市街地はコース。
ここでサポーターのボランティアの方より推定順位315番とのお告げをいただく。
結構後半ぢゃん。みんなもっとペース速いのね・・・
そもそも目標タイムの設定の仕方が悪いのか。。。
しばらく舗装路を歩いていると次第に股関節の痛みが出てきてスローダウン。
げっ!まだまだ序盤なのに!!
16.5km地点、菊水山下のCPに足を引きずりながら到着。
せーちゃんがテーピング用のテープを持っていたので試しに貼ってみる。
うん、マシになった気がする。
貼り方を知らずに適当に貼っただけなので、「ホントかよ!?」って感じですが、まぁ、気持ちの問題と言うことで。
香川支部♂・♀さんにも気を使っていただき、ちょっと長めに休憩。
ありがとうございますm(..)m
で、いよいよ菊水山の登り。
前半はとにかく一山ずつ登って、降りての繰り返し。
その中でも特にきついのが菊水山。
標高458.8mの低山ですが急登で階段もひたすら続く。
登りの遅い私はみんなについて行けません(;;)
ほんと、もうちょっとトレーニングして体力つけないと・・・
菊水山山頂で早めの昼食休憩。
テーピングのお陰か、舗装路でないお陰か、股関節の痛みもあまり気にならないくらいになってたんだけど、「時間も稼いでるし、ちょっとペース落として行こう」と言っていただきました。
ホントすみません。。。
で、後から記録のため時間の整理をしてたら、菊水山の出発時刻って11:30。
目標タイムより15分オーバーしてる。。。
鍋蓋山に着いた頃にはもう制限時間まであまり余裕がない!
もう少し休憩したいところだったけど、早々に出発。
ちょっと前から膝の痛みを訴えてた香川支部♂さん。
そうとう痛みがひどくなっているようでペースがあがらない。
大丈夫か!?
大龍寺前のチェックポイントにはタイムアウト3分前12:57の滑り込みセーフ!
でも、アンカーが遅れてるからあと30分くらい余裕があった様子。
制限時間は目安との情報もありちょっと安心。
ほっとして休憩、すぐには出発できない。。。
う〜ん、まだ半分来てないんだけど。
完走はかなり不安・・・まぁ、行けるとこまで行きましょ。
膝の痛みの気になる香川支部♂さん。
摩耶山に向かう途中でスローダウン宣言。
我らの足を引っ張らないようにと、気を使っていただいた様子。
お心遣い・・・ありがとうございます!
摩耶山への登りが正念場。
せーちゃん軽快に登るが着いていけない。
暑さのせいかかなりバテバテ。
15:05摩耶山到着。
そのまま歩き続けるか、休憩するか。
お昼も結局おにぎり1個だったし、バテ防止に燃料補給をすることに。
タイム的には出発した方がいいけど、時間制限も目安みたいだし、とちょっと気を緩めてしまった。
飲み物も補充してさあ出発!
と歩き出したら、後から追いついた香川支部♂・♀さんにバッタリ。
チェックポイントではないけど、アンカーの人にタイムアウトでカードを取られた!って?
げっ!時間ってそんなにシビアなの!?
時間、結構ギリギリ。ヤバイ!
香川支部さんも記念碑台までは歩くとのこと。
とにかく次のチェックポイント、記念碑台を目指す。
せーちゃん「足切りには絶対あいたくない!!」宣言。
ペースアップするせーちゃんを必死で追いかける。
でも登りが・・・ついていけない。。。
ポイント、ポイントで待ってもらうのが申し訳ない。
アゴニー坂を過ぎたあたりからしばらくは舗装道路が続く。
どうも、この舗装道路が股関節にとってネックの様子。
また痛みだし、せーちゃんとの距離がどんどん開く。
自然の家から登山道に入るところで車が1台。
ゼッケンをつけたサポーターが降り立つ・・・
せーちゃんは既に登山道を登り始めている。
私はまだ分岐のだいぶ手前。
記念碑台16:30には結構厳しい時間。
「ここでチケットを取られてしまうのか!?」
ドキドキしながら近づくと
「縦走路はこちらです」
ほっ、案内の人だった。。。。。
舗装路からしばらくは登山道を歩く。
足の痛みがマシになった。
やっぱり舗装路がネック?
やっぱり土の道がいい。。。
痛みはマシになったものの、やっぱり登りは遅い。
でも、日が傾きはじめたからか、あまりバテた感じにはならない。
う〜ん、足さえ動けば・・・
坂を上り切った所に、もうせーちゃんの姿は見つからない。
制限時間目指していっちゃったね。
どうか間に合いますように。
でも、ちょっと寂しい。
そんな感傷に陥ったせいか、後ろから人が歩いてくる気配がするんです。
香川支部♂・♀さんが追いついたのかな?って振り向くけど・・・誰もいない。
気のせいか。。。
また、背後で音が・・・
振り向く・・・誰も居ない。
歩く・・・振り向く・・・いない。。。
いや〜ん、六甲山ってその手の話多いのに!!!
「気のせい!」と自分に言い聞かせて前に進む。
やっと、車道との交差路にでて一安心。
「縦走路」の標識にしたがってまっすぐ進む。
後で気が付いたんだけど、ココから車道歩きでよかったみたい。その方が楽だったみたい。
やたらと分岐があり、標識を確認しながら進む。
嫌いな舗装路。
しかも降り積もった雪がアイスバーンになってる。
この辺りは時計と睨めっこしながら・・・
タイムリミットの16:30が刻一刻と迫ってくる。
舗装路続きで股関節の痛みがひどくなる。
16:30のリミットにはもう絶望的。
せーちゃんは間に合ったかなぁ。。。
16:30 丁時ヶ辻到着。
チェックポイントまでさらに1km。この足では確実に15分以上かかる。
しばらく進むとせーちゃんから電話が!
制限時間内に間に合った様子。よかった。
車道コースを歩いてきたアンカーが到着して、チェックポイントは16:30であっさりたたまれた様子。
先に進むのであれば、もう出発しないといけないと・・・
私の現在地とこれ以上は歩けない旨を伝える。
せーちゃんから「ここであきらめるのも、ひとりで行くのもどっちもイヤ!」と悲痛な声が・・・
動かない足が悔しい。
間に合ったんだから行かせてあげたいけど、一人で行かせるのも不安。
この先、迷って確認できなかった道もある。
夜道でひとりっきりで行かせられる?
記念碑台から先は交通機関がないから、下山を決めるなら記念碑台。
「とりあえず最高峰まで行けない?」と聞かれるが、そこからの下山方法は?
バスもなかったはず。一番近い下山口は有馬温泉のはず。
ほ「バスはなかったような・・・歩きなら有馬温泉。
チェックポイントの人に下山方法聞けない?」
せ「やっぱり交通機関はないって。有馬温泉に下りるのが一番近いみたい。」
せ「アンカーの人、ここからゴールまで歩くみたい。一緒に行けそう」
せーちゃん、かなり迷っている。
でもゴールを目指すなら早く出発しないと・・・
私は後を追いかけることは出来ないけど、主催者側のアンカーの人が一緒に歩いてくれるなら大丈夫?
ここであきらめたら、きっと後悔するだろうなぁ・・・
背中を押してみる。
せ「とりあえず最高峰めざす!宝塚無理そうなら有馬に下りる。」
ほ「有馬への道は凍ってるだろうから気を付けて!無理しないように!!」
送り出しては見たもののかなり不安。
電話を切ってから思い至ったけど、最高峰から有馬温泉への魚屋道はまだ歩いたことがないはず。
18:00最高峰なら下山時にはもう真っ暗になるはず。
しかも裏六甲、アイゼンなし。
ひとりで知らない道を下りるより、アンカーと宝塚目指す方が絶対安全。
なんで有馬なんて言わずに宝塚を目指せって言わなかったんだろう。。。後悔。
でも制限時間に間に合えば、絶対ゴールを目指すはず。
その期待に応えて、せーちゃんは見事時間内に歩ききりました!えらい!
かくいう私は・・・
丁字ヶ辻から記念碑台チェックポイントまでのほぼ平坦な車道を、電話をしてたと言えども約1kmを30分かけて17:00チェックポイント到着。
私を気遣って、せーちゃんがチェックポイントの人にもうすぐ来ることを伝えたところ、チェックポイントは閉めたけど、到着まで待っててくれるとのことだった。
でも、記念碑台にそれらしき人影はなく。
展望台の方も探してみたけどやはりいない。
30分もかかっちゃったもんね。係りの人も待ちきれずに帰っちゃったか・・・
とベンチにへたり込んでいると目の前に1台の車が止まって「縦走の方ですか?」と。
ちょうど帰るところだった様子。
「お連れさん、ギリギリまで待ってたわよ。」
「どうやって帰るの?」
「バスはもう終わってるわよ。ケーブルならこの道まっすぐだから。」
と声をかけてもらう。ありがたい。
香川支部♂・♀さんももう近くまで来てる様子だったので、申し込みをした山岳会にリタイア&下山の報告をする。
「あぁ〜、終わっちゃったんだぁ。。。」
改めて実感。
股関節が痛い以外は体もまだまだ元気だったので、やっぱり悔しい。
絶対リベンジするぞー!!
まもなく記念碑台に到着した香川支部♂・♀さんと合流して、ケーブルで下山しました。
っで、ケーブルの駅に向かう途中で「これぞ大阪のおばちゃん」に遭遇。
文章で雰囲気は伝えられませんが・・・
ケーブルを降りたのが18:10頃だったか。
最高峰チェックポイントの制限時間は18:00。
「せーちゃん、間に合ったかな?電話してみようか・・・」
「歩いてたらきっとそれどころじゃないよ。邪魔しない方が・・・」と香川支部♀さんに止められる。
そりゃそうよね。ともかく無事を祈る。
と、バスを待つ間にせーちゃんから電話が!
最高峰を過ぎて宝塚に向かってるとのこと。
やったー!頑張れー!!
もう、あとは泣いても笑っても宝塚に下るのみ。
この時間なら一旦家に帰って車でゴールに向かっても、せーちゃんより先にゴールに着ける!
と言うことで、ゴールにせーちゃんを迎えに行くことにする。
昼間はいい天気だったけど、雨もぱらつきだし、山の状況がきになる。
バスから電車に乗り換え、我が家の最寄り駅まで約30分。
「こんなに歩いたのねぇ〜!」と香川支部♀さん。
歩いた距離に感心すると同時に、文明の利器にも感心。
我が家まで車を取りに来た香川支部♂・♀さんを見送る。
今日は疲れた体を癒すため、「天使の羽」と呼ばれるマットレスのベッドがある、某豪華ホテルを予約しているとのこと。
ゆっくり体を休めてくだされ〜。おつかれさまでした〜。
雨も降ってることだし、そのまま温泉につれて行けるように、せーちゃんの荷物をまとめて車に乗り込む。
高速を飛ばして宝塚へ。
車って速いのね。。。
ぱらぱら降っていた雨がゴール地点に近づくにつれ次第に激しくなる。
木が茂っていたイメージだけど、結構降られているんだろうな。
ゴール地点がどこになるかはっきり知らなかったし、車を停めれるかどうか分からなかったけどとりあえず、ゴール方面に車を走らせると見えました!
「六甲全山縦走ゴール」の横断幕。
広場になってて車も結構停まってる。
乗り入れていいのかな?と思いながらソロソロ進入。
ちょっと前にせーちゃんから「まだだいぶかかりそう」と電話があったからかなり待たないといけないかなぁ。。。
確認できるか分からないけど、とりあえず「ゴール地点に車を停めている」とメールを送る。
しばらくして、ふと顔をあげると車の正面に立ってるじゃないか!
21:19無事ゴール!!
途中からはアンカーに追い立てられるようにして歩いていたようです。
アイスバーンも多々あり、せーちゃんも他の参加者もこけまくっていたとか。
アンカーは最初から一緒だったのではなく、全くのひとりで歩いていた区間も。
みんなをおいてきてしまったことや、ひとりで歩く不安、誘導してくれるサポーターの心強さや、ゴールの感動。
いろんな想いがせーちゃんのほほを涙で濡らしていました。
よく頑張ったぞ!せーちゃん!!
なにより無事でよかった。
次は私もリベンジはたすぞ!!
って、めっちゃ長い日記になってしまいました。。。
これから縦走にチャレンジしようと思ってる方の参考になればと思って細かく書いてたつもりが、自己満足日記になってしまった。。。
最後までお付き合いいただいた方(がいらっしゃれば^^;)ありがとうございます。
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