【日光白根山】美しい五色沼に感動!…でもいろいろ大反省の山行
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,440m
- 下り
- 1,428m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
五色山ー湯元温泉 笹が深く足元が見えない上に道もえぐれていて、1m近い段差を降りたりしなければならず、かなり歩きにくい道です。 その上滑りやすいので、雨の日や暗くなってからでは通りたくない道でした。 |
写真
感想
今回は晩秋の日光白根山に登りました。
最近山登りに付き合っていただいているkenboさんが、雑誌で見て「行ってみたい」とおっしゃっていたので、私も便乗することに。
雄大な景色とエメラルドグリーンの沼の風景を期待して、秋晴れの空の下晩秋の日光白根山を楽しむ周回ルートを歩くことにしました。
しかし、この日は最初から予定外のことが重なってしまい、私にとってはかなり反省しなければいけない山行となってしまったのでした。
まず、登山開始の時間が予定より遅れてしまったこと。
これは日光の紅葉渋滞を甘くみてしまったせいです。
このルートを8時に登山開始は、鈍足の私にとっては遅かったと思います。
加えて季節は秋。日暮れも早いし、午後から天気が崩れる予報なのはわかっていました。
もう一つは私の体調が良くなかったこと。
たぶん寝不足と昨夜夕ご飯を抜いてしまったせいだと思うのですが、少し貧血気味で登りが続くとめまいがして息が上がって凄くつらい…。
kenboさんがしきりに「体調が悪いなら下山しよう」と言ってくれたのですが、「登りが終われば大丈夫。」と無理をしてしまいました。
本当はここで下山するか、ルートの変更をお願いすれば良かったと思います。
結局ペースが上がらないまま登り続け、結果としては下山時間が遅れてしまい、挙句の果てにはkenboさんに荷物を持ってもらうという大失態になってしまいました。
日光白根山の湯元温泉からの登山道は意外と急登で、体調万全であっても私だったらゆっくりゆっくりペースで登らないときつかったと思います。
木の根が張り出していて歩きづらいし、段差が大きく足に負担が掛かります。
外山鞍部に到着したら、緩やかな道になったので少しホッとしたのですが、前白根山から避難小屋への下り、奥白根山への登り返しがまた大変でした。
下山も天気と日暮れとの戦いで、暗くなる前になんとか下りたいと思いましたが、結局駐車場に着く頃には真っ暗になってしまっていました。
しかも頼りのヘッドランプは、電池が残り少なく明るさが足りない…
電池の残量のチェックを怠っていたのが原因です。
本当に準備不足、体調管理不足で反省しきりです。
それでも初めて登った日光白根山は、雄大な山容と点在する美しい沼の風景で、疲れた心と体を癒してくれました。
特に前白根から五色沼を眺めながらの稜線歩きは素晴らしかったです。
紅葉はもう終わってしまっていましたが、山頂から眺める景色も最高でした。
本当はもう少し余裕を持って歩ければ、もっともっと楽しめたんだろうなぁと自分の体力のなさが悔しいです。
こんなヘタレな私に毎回付き合ってくれるkenboさん、本当にありがとうございます。
荷物を持たせてしまってすみませんでした。
今度はこんなことのないよう、体力作りと体調管理をちゃんとしようと心に誓いました。
骨折明けで、近場の日帰り登山でリハビリしていた当時、憧れであった北アルプス特集が組まれていた山と渓谷の7月号を購入し、熟読していました。同号の訪れたい山風景という連載で日光白根山が紹介されており、五色沼界隈の綺麗な風景を実際に見てみたいと思っていたのでした。
先月に乾徳山に登った際に、kazuruさんに日光白根山のことをお話してみるととても乗り気だったので、一緒に登っていただくことになりました。
10/22〜25は台湾出張で、食事が美味しい上に全然身体を動かせなかったこともあり、ちょいと肥えてしまいました。また、帰国後に帰宅してから慌てて準備をしたため、自宅を出発するのが予定より遅い5時となってしまいました。
肥えた身体と疲労が重なり、若干不安を抱きながら車を走らせると、この時間の割には東北自動車道を走る車の量が多く、不安感が増していきます。この時期は日光へ紅葉狩りをする方が多いのである程度覚悟はしていたものの、予想通り宇都宮JCTで日光宇都宮有料道路へ進む車が大半。清滝ICで下りると渋滞が発生しており、いろは坂の先にあるスタート地点の湯元に何時に到着できるか。あまりに渋滞がひどければ、予定変更も考えねば…。
結局、渋滞は明智平の展望台駐車場までがひどく、その先のT字路で華厳の滝へ向かうために右折する車も多く、左折した私はスイスイと車を走らせることができ、7時45分に湯元に到着。駐車場はまだ半分くらい空いていました。
出発前にトイレに行き、用を済ませて鏡の前で手を洗っていると…あれ!?ドライレイヤーの上にシャツを着ないまま、ウィンドブレーカーを羽織っていることに気が付きました。しまったぁ〜どうしよう?奥白根山の標高は2,600m弱。このままでは、身体を冷やしてしまう。頭を抱えながら車に戻ると、kazuruさんがかなり大きいサイズの服をゆったりと着ていたので、試着させてもらうと若干小さいけれど着れなくはない。デザイン的にも、男性が着ても大丈夫。恥ずかしながらお借りして、女性モノの服を着用してのスタートとなりました。
駐車場から登山道となる堰堤まで、スキー場のゲレンデの砂利道を歩きます。天気が良くて、暑くも寒くもない、絶好のハイキング日和。午後から大気の状況が不安定となる予報だったので、「五色沼が見える場所まで天気がもってほしいですね」などと話しながら歩いていました。
堰堤を超え、登山道になるとガレた急坂が続きます。台湾で肥えてしまった身体ではありますが、特に疲れることも汗をかくこともなく、身体の引き締めにちょうどいいや!と足を進めます。
一方、kazuruさんの様子は変でした。たいして暑くないのに、汗が噴き出しています。また、息を切らして足どりは重く、しばしば途中で立ち止まってしまいます。白馬岳の時より明らかにおかしかったので「大丈夫ですか?無理はしないでくださいね」と様子を見ながら進みます。依然としてkazuruさんの顔は険しいままなので「何かあっては遅いから、今日は諦めましょう」と下山を提案しますが、「外山鞍部まで行けば稜線歩きになるはずだから」とkazuruさん。「わかりました」とゆっくり進みます。
外山鞍部からの稜線歩きでkazuruさんが復活し、それでも心配なのでいつもよりゆっくり歩きます。天狗平から先には霜柱があり、北側の斜面はグチャグチャだろうな…と考えたりしながら、前白根山山頂に到着。
おぉ!あれが五色沼か…。エメラルドグリーンとまではいかずとも、後ろには雄大な奥白根山が聳えていて、とても素敵な風景でした。ただ、奥白根山へは、地図通りかなりの急登であることがわかります。不安がるkazuruさんに「大天井みたいなものですね。あれよりは楽かもしれませんね」と励まします。同時に、ここまでほぼCT通りであったため、下山時間が気になりました。
ここから避難小屋までは五色沼を眺めながらの気持ち良い稜線歩きで、ルンルン気分でした。避難小屋までかなり標高を下げてしまうため、もったいないなぁと考えながら避難小屋に到着。内部は布団が干されたかたちで用意されており、そこそこの整備状況でした。机の上に置いてあったノートをパラパラと捲ると、奥白根山の山頂でプロポーズした、されたという書き込みが多いのに驚きました。中には「プロポーズしようと考えている。ダメだったら五色沼で泳ぐ」という、笑うに笑えない書き込みもありました。
奥白根山はプロポーズのメッカなのでしょうか?私なら、特別の思い入れがある奥穂高岳を選んでしまいそうですが…。
避難小屋を出てしばらくすると、急登になります。kazuruさんはやはり辛そうで、励ましながらゆっくりと登りました。そして、目的地の奥白根山山頂に到着。途中で曇ってきてはいましたが、ガスが出ていなかったので五色沼を含めて綺麗に見え、癒されました。風が強かったので、風除けになりそうな場所を探して昼食にしました。
さて、下山です。CT的には、17時頃となる予定。この時間だともう暗いですし、天気予報通りに雨が降ることに備え、下りだから少し早歩きで時間を稼ごうかな。
弥陀ヶ池手前まで、歩きにくいゴツゴツした下りとなります。下りが苦手な上に体調が悪そうなkazuruさんが怪我しないように、ゆっくりと進みます。CTよりも遅れて弥陀ヶ池に到着。五色山までは登りが続くので、ここで呼吸を整えてから進みます。
ここでもやはりkazuruさんは辛そうでした。このままでは、下山時間が18時を過ぎてしまう。加えて、雨でも降られたら…。五色山と五色沼との分岐点で試しにkazuruさんのザックを持ってみると、5〜6kg程度な感じ。うん、これなら大丈夫。私の分と合わせても、お泊りセット持参時よりは軽いので余裕です。私が背負うことを提案しました。kazuruさんは拒否されましたが、私が無駄に体力をつけてしまっていることを承知されているからでしょうか、渋々ながらも応じていただけました。
ザックを私に預けても、登りが辛そうなkazuruさん。これまで私に遠慮して相当無理をしていたな?と思いながら、もっと早くザックを背負えば良かったと反省&後悔でした。何とか五色山に到着。ガスが出てきてしまい、眺望は楽しめず、先に進みます。
国境平に着く頃にはkazuruさんの歩く速度も徐々に早くなり始め、少し安心する一方で、それでも無理をしていないか?と思いながら進みます。
国境平から先は、地図に記載の通り厄介でした。「部分的にササが深く足元よくない」「きつい急坂」とあるように、背丈ほどの笹藪をかき分けたり、霜柱のせいで足元が一段と悪い中を転倒しないように進みます。CT1:30のうち、このように大変な場所は少しだけと思っていたのですが、公道に出る手前まで、ほぼ厄介な道が続きます。段差が大きい場所では、kazuruさんにザックを一度預けてから下り、ザックを受け取る…などを何度も繰り返し、全く時間を稼ぐことはできません。ようやく平坦な道に辿り着いた時には17時頃で、かろうじて先が見える明るさでした。
道迷いをしないようにプレートを探しながら慎重に進みますが、一箇所わかりにくいところがあり、「目印となりそうなこの大きな倒木を覚えていてくださいね」と進むと、やはり怪しい雰囲気に。ここで、ヘッドライトを出します。
先に出したkazuruさんが点灯すると「あれ?暗い。電池がないのかなぁ」とおっしゃるので、「私のものは大丈夫ですよ」とスイッチを押すと、灯りが点きません。「あれ?涸沢と富士見平小屋で少し使っただけなのに…。あの時は煌々と点いてたのに…」どうやら、何かのタイミングでスイッチが入ってしまい、電池が切れてしまったようです。
二人とも、事前に確認を怠っているどころか、予備の電池を持ち合わせておらず、これではまるでNGな山行のお手本です。反省している暇はないので、次回からはきちんと電池を確認することを心に誓いました。
kazuruさんのヘッドライトをお借りしてプレートを探し、正規ルートに復帰。転倒だけに気を付けてなんとか公道に出て、ゴールとなりました。
スタート時間が遅かったことやヘッドライトの電池等、反省すべき点がたくさんあり、とても勉強になりました。しかし、それよりも今回含めて5回一緒に登っていただいたkazuruさんは、私に遠慮していつも無理をされていたのかな?と思えてしまいました。kazuruさんのペースに合わせていたつもりが、いつの間にか私に合わせていただいていたのかと…。もしそうであれば、申し訳ございませんでした。以後、気を付けます。
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