西上州の岩峰・鍬柄岳で鎖まつり（鍬柄岳登山口→大桁山→鍬柄岳を周回）

2023年04月20日(木) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 6.7km
• 登り: 607m
• 下り: 597m

コースタイム

鍬柄岳登山口駐車場8：10→川後石峠8：45→大桁山9：20→鍬柄岳分岐9：35→鍬柄岳10：25→鍬柄岳登山口駐車場10：50　【歩行時間:2時間40分】

天候

☀晴れ、夏日で暑い (A′0`;)=з

アクセス

利用交通機関：

自家用車

東京都日野市→青梅IC→圏央道→鶴ヶ島JCT→関越道→藤岡JCT→上信越道→下仁田IC→国道254号線→道の駅しもにた先の「→不通渓谷」標識に沿って右折→鏑川に架かる不通橋を渡る→上信電鉄千平駅東側の踏切を渡る→道なりに林道に入る→鍬柄岳登山口駐車場

●鍬柄岳（くわがらだけ）登山口駐車場
　踏切を渡ると間もなくで「→鍬柄岳・大桁山」の標識が現れます。集落の先は舗装された林道になりますが、道幅は狭くすれ違いは困難です。鍬柄岳登山口（標識あり）の50m程先に無料駐車場がありますが、3〜4台分といったところでしょうか。
　「山と高原地図」には、更にこの駐車場の先に「駐車場（20台）」と記載されていますが、これは大桁やすらぎの森駐車場を指しています。
　https://tozanguchinavi.com/trailhead/trailhead-3146
　最寄りのコンビニは、24時間営業のセブンイレブン下仁田インター店（群馬県甘楽郡下仁田町大字馬山字山際2413-2）でした。

●上信電鉄千平駅
　高崎駅からは終点の下仁田駅の一つ手前にある駅です。所要約54分で片道1050円也。
　https://www.joshin-dentetsu.co.jp/station/32/

コース状況／危険箇所等

西上州（群馬県西部）は関東平野の北西端にあり、妙義山をはじめとした岩稜が多いことで知られています。今回は富岡市内の鍬柄山登山口駐車場から、大桁山（標高836m）、鍬柄山（標高598m）を反時計回りの周回コースで歩きました。

●鍬柄山登山口駐車場→大桁山
　距離は4kmで、川後石峠までは林道を約3km歩きます。峠からは左手へと斜面をトラバースしていき、山頂直下は階段状に整備された道。急登や岩場の通過などはなく、終始平和な雰囲気でした。

●大桁山→鍬柄山→鍬柄山登山口駐車場
　来た道を15分ほど戻ると、鍬柄岳への分岐（周回コース入口）があります。ここからは細いトレイルで、鍬柄山へと続く尾根を歩きます。鍬柄山の岩稜に辿り着くと右手に巻いていき、基部から山頂稜線までは鎖場となります。ホールドは豊富で鎖は連続して付けられているものの、上部は高度感があり断崖を歩きますので緊張しました。岩は滑りやすい感覚はありません。
　鍬柄山ピークからの眺望は素晴らしいものでした。

●全体的に
　標識、ピンクテープともに豊富です。私は鍬柄山付近で道をロストしてしまいましたが、戻ってよく見るとピンテが付けられていました。見落とし注意。
　今回ルート上に小屋や水場はありません。トイレは「下仁田フィッシングパーク」と「大桁やすらぎの森」にありました。私のau携帯は、概ね電波が入っていたようです。　

その他周辺情報

●一番
　上信電鉄上信線（高崎〜下仁田）の終着駅、下仁田駅近くにあるタンメン(650円)と餃子(450円)が看板メニューの町中華の店で、孤独のグルメseason7に登場してしまいました。週末は行列覚悟といったところでしょうか。
　営業時間は、11時30分〜14時「頃」、17時〜20時「頃」とありますが、本日は11時15分に到着したところ、早くも営業中で4人のお客さんが食事をされていました。
　定休日は、3の付く日（3日、13日、23日）で、臨時休業もあるそうです。　　　
　https://tabelog.com/gunma/A1005/A100501/10005946/

●下仁田荒船の湯
　荒船山や妙義山に近い、国道254号線沿いの日帰り入浴施設です。確か数年前に一度閉館していたはずですが、その後、居抜きで事業者が運営を引き継いだということでしょうか。荒船山の登山バッジを販売しています。
　営業時間は、平日が9時〜22時、土日祝が8時30分〜22時ですが、現在、10時〜20時に時間短縮中だそうです。無休。料金は大人が平日700円、土日祝は800円。70歳以上は100円引きでした。jROの会員証を提示すると割引があります。
　https://arafunenoyu.com/

●道の駅しもにた
　物産販売館では、名産の下仁田ネギの苗、こんにゃく、野菜や地酒を売っていました。営業時間は、8時30分〜18時で、第2火曜定休。
　下仁田ネギは、11月〜1月が収穫期で、いつもその時季が楽しみです。
　https://michinoeki-shimonita.com/

写真

4/20 7:41

上信越道の下仁田ICを下りました。これから向かう鍬柄岳と大桁山が見えています。
( ¯・ω・¯ ) これから行きますよ

4/20 7:53

国道254号線を右折して不通渓谷（とおらずけいこく）に向かっています。

4/20 7:54

渓谷に架かる不通橋。

4/20 10:58

こちらは上信電鉄の千平駅（せんだいらえき）。

4/20 7:55

駅東側の踏切を渡ります。

4/20 7:56

このあたりは、群馬県富岡市南蛇井地区。「南蛇井」と書いて「なんじゃい」と読むのだそう。大きなお寺は実相寺です。

4/20 7:57

鍬柄岳と大桁山の標識が見えてきました。

4/20 7:59

林道の様子。すれ違いは困難ですな。

4/20 8:01

鍬柄岳登山口駐車場が見えてきました。ここに車を駐めて、まずは大桁山を目指します。
(ง ・̀ o・́)งファイッ ง ` о´)۶オー!!

4/20 8:11

大桁山へは、林道を奥へと進みます。

4/20 8:13

藤が咲いている。栃木県の足利フラワーパークの大藤も今が満開だそうですね。

4/20 8:14

奥に黄色い看板が見えてきました。

4/20 8:14

三叉路に差し掛かります。

4/20 8:15

大桁山（残り4km）は直進。右折すると宮崎バス停とあります。

4/20 8:14

関東ふれあいの道の解説看板あり。

4/20 8:15

宮崎バス停へと右折しても「ふれあいの道」なのか。なるほど。

4/20 8:15

さて、先ほど見えていた黄色い看板は、下仁田フィッシングパークさんのものでした。

4/20 8:15

釣り堀。木曜の朝8時過ぎだからか人影はありません。
ε( ε^o^)э

4/20 8:20

先へ進みましょう。

4/20 8:20

左手の沢には大きな堰堤が設けられています。

4/20 8:22

ここにも標識がありますね。

4/20 8:22

右折すると「大桁やすらぎの森」で、駐車場と公衆トイレがあるようです。

4/20 8:23

すぐ先にもまたまた標識があります。

4/20 8:23

大桁山へは直進。その先に「車両通行止め」の看板も設置されています。

4/20 8:24

舗装はここまで。

4/20 8:24

未舗装部の林道には深い轍ができており、石がゴロゴロ転がっていて。

4/20 8:27

倒木も多く、とても車両は通行できません。
('ω'乂)

4/20 8:27

立派な石柱だなぁ。

4/20 8:29

道はトレイルの雰囲気になりましたが・・・

4/20 8:29

すぐ上でまた林道と出合います。

4/20 8:29

引き続きの林道歩きになりそう。

4/20 8:31

案外、山頂まで林道が続いていたりして？

4/20 8:39

ソロよりも、グループでお喋りしながら歩くのに向いている道。
ネー♪( o'ω'o)(o'ω'o ) ネー♪

4/20 8:42

正面に見えてきたピークが大桁山でしょうか。

4/20 8:46

川後石峠です。

4/20 8:46

大桁山頂（残り1.7km）は左折。

4/20 8:46

この左の道へ入ります。

4/20 8:47

標識あり。

4/20 8:49

他のハイカーさんを見かけなくて、少々心細いですな。

4/20 8:51

林道歩きゆえ、ゆっくりと高度を上げています。
((((。’ㅂ’)

4/20 8:55

「山火事に注意」の看板があるここで林道は終わり。右奥に階段状の道が見えています。

4/20 8:55

いよいよ山頂まで残り1kmとなりました。

4/20 8:55

トレイルに入ります。

4/20 8:56

分岐標識が見えています。
バィ_(・ω・_三_・ω・)_バィ

4/20 8:56

ここから、鍬柄岳への周回コースに向かうことができそう。大桁山登頂後、この道を使ってみましょう。

4/20 8:56

入口の様子はこんな感じです。

4/20 8:56

まずは大桁山へ。

4/20 9:00

登り始めたと思ったら斜面をトラバース。

4/20 9:05

右手の斜面。ここを登り詰めていきます。

4/20 9:06

また階段が現れました。

4/20 9:07

山頂直下まで来ています。

4/20 9:09

スミレが可憐に咲いている。
( *¯ ꒳¯*)

4/20 9:15

長い長い階段。

4/20 9:16

次第に青空が大きくなってきます。

4/20 9:18

最後の登り。

4/20 9:18

大桁山山頂に着きました。
ヾ(*´∀`*)ノ

4/20 9:19

樹木が旺盛で、南側に僅かに眺望があります。

4/20 9:19

山頂標識。標高は836m。

4/20 9:19

ベンチが置かれています。

4/20 9:21

平成18年度の整備事業で、周囲の樹木の伐採を行ったようですね。

4/20 9:23

さて、鍬柄岳へと向かうことにしましょう。

4/20 9:30

指導標識に従って、来た道を戻ります。

4/20 9:36

先ほどの分岐まで戻りました。

4/20 9:37

鍬柄岳への周回コースに入ります。

4/20 9:37

これまでと変わって、細いトレイル。

4/20 9:38

踏み跡は分かりますし、所々にピンテが付けられています。

4/20 9:38

未舗装林道を横切ります。

4/20 9:40

比較的大きく下っています。

4/20 9:41

鞍部が見えてきました。

4/20 9:42

どうやら尾根を歩いているようです。

4/20 9:43

またまた下り始めました。

4/20 9:47

階段あり。

4/20 9:48

ここを登り返して、引き続き尾根を進むようです。

4/20 9:51

新緑が励ましてくれています。
( '灬' و(و " がんばるね

4/20 9:52

大きな岩稜が現れました。これが鍬柄岳でしょう。

4/20 9:52

まずは右手に巻きます。

4/20 9:52

下りながらトラバースします。

4/20 9:54

ピンテを確認しながら進んでいます。

4/20 9:55

あれ？？ 道が流失してる・・・。先まで行ってみましたが様子がおかしいので引き返します。

4/20 10:04

岩稜に沿って、来た方向に戻るようにピンテも付けらています。行ってみましょう。

4/20 10:06

なんだか、一般道の雰囲気ではなく、足場がたよりない。
まじか？？　Σ(゜Д゜；o)
ロストする直前の箇所まで戻ることにします。

4/20 10:08

やり直して。さっきはここで下って行きましたが、よく見ると上部にピンテが見えています。岩稜に沿って奥へと進むんですね。
(。 ・д・) なるほど

4/20 10:09

トレイルに復帰いたしました。

4/20 10:11

この辺りが岩稜の基部。道が岩壁に向かっていきます。

4/20 10:12

いよいよ鎖場に入ります。

4/20 10:13

ホールドは十分。

4/20 10:13

どんどん登っていきます。

4/20 10:14

登る分だけ視界が広がっていきます。

4/20 10:14

鎖は連続して付けられています。

4/20 10:15

右は断崖。緊張感が高まります。

4/20 10:16

どんどん登りましょう。

4/20 10:17

勾配が増しています。

4/20 10:18

眼下の景色。
:;((•﹏•๑)));:ブルブル

4/20 10:18

周囲の山々もよく見えています。

4/20 10:19

道の駅しもにたは、あの辺りかな〜。

4/20 10:20

山頂直下では、ツツジの花が綺麗に咲いています。

4/20 10:21

先ほど登った大桁山。

4/20 10:21

山頂稜線にも鎖。

4/20 10:22

祠があるピークまで来ました。鍬柄岳山頂はその先に見えています。

4/20 10:24

南西神社奥之院入口とあります。

4/20 10:25

鍬柄岳山頂にとうちゃこ。標高は598m也。

4/20 10:25

いやー、緊張しました。噂どおりに眺望は申し分ありません。

4/20 10:25

ツツジと大桁山。思い切って出かけて良かったです。
σ・ω・)σ 最高！

4/20 10:28

富岡市街を見下ろして。さて、鎖場に戻って下らねば。

4/20 10:38

鎖場の下りは写真を割愛させていただきました。下りは更に緊張しました。

4/20 10:39

駐車場へと向かいましょう。

4/20 10:42

下っています。

4/20 10:48

これは？？

4/20 10:48

鍬柄嶽阿夫利大神。丹沢・大山にある阿夫利神社と同じ名前です。

4/20 10:49

どんどんと下ります。

4/20 10:51

林道が見えてきました。

4/20 10:51

山頂から下り始めて20分余。ここは鍬柄岳登山口です。

4/20 10:52

振り返って。

4/20 10:52

この50m程先の右側に駐車場があります。お疲れ様でした。
(o'∀')人 ('∀'o)

4/20 11:07

下仁田ネギでお馴染みの下仁田町中心部まで来ました。

4/20 11:07

こんにゃく手作り体験道場（群馬県甘楽郡下仁田町大字下仁田390-1）併設の無料駐車場を使わせていただきます。

4/20 11:09

こちらは上信電鉄下仁田駅。

4/20 11:10

孤独のグルメseason7で、五郎さんが座っていたベンチです。
( ˘ω˘ )zzz...

4/20 11:08

こんにゃく料理の常盤館さん。宿泊施設ですが、立ち寄っての食事も可。
https://www.tokiwakan.jp/

4/20 11:12

只今11時10分。ちょっと早いのですが、ランチにしたいと思います。

4/20 11:13

町中華の「一番」さん。孤独のグルメseason7に登場した時は驚きました。
お隣のコロムビアさんは、すき焼き店です。
https://s.tabelog.com/gunma/A1005/A100501/10005687/

4/20 11:24

注文してから包み始める餃子。

4/20 11:28

そしてもう一つの看板メニューのタンメン。どちらも野菜たっぷりの優しい味です。
(๑´ㅂ`๑)ŧ‹"ŧ‹"

4/20 11:41

駐車場へ戻りましょう。こちらは和菓子店の紙屋さん。
http://okashi-kamiya.com/

4/20 11:41

下仁田は山間にある長閑で良い町です。

4/20 11:57

「道の駅しもにた」に来ました。毎年11月からは下仁田ネギを売っているので、楽しみでよく訪れているんです。
https://kisetsumimiyori.com/shimonita/

4/20 11:58

正面に鍬柄岳の岩稜。その奥に大桁山が見えています。隠れた名山たちでした。
(*´▽`人) アリガトウ

撮影機器：

SCG15 samsung

装備

個人装備

Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 日よけ帽子 靴 ザック 行動食 飲料 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 保険証 携帯 時計 タオル カメラ

感想

さとたけ

休日出勤が続いており、合間に休暇をいただくことにしまして、向かったのが西上州の鍬柄岳（くわがらだけ）です。西上州の山の盟主と言えば、上毛三山（赤城山、榛名山、妙義山）にして、日本三大奇景の一つとされる妙義山ですが、鍬柄岳もまたこの山域によく見られる岩峰。鎖場を山頂からの眺望は素晴らしいと聞いていました。

昨年の暮れ、付近の荒船山にsatonyaoと登った際も、天候や時間の都合でこの山も候補にあがったものの、鎖場の存在があり断念していたもので、今回は実地踏査ということで思い切って行ってまいりました。

大桁山は登りの大半が林道歩きで平和な雰囲気。山頂は樹木に囲まれて眺望が乏しいものの、グループで登ってランチでもするのが良いように思いました。一方の鍬柄岳は、岩稜帯の鎖場を登っていきます。大桁山よりも標高が低いものの、断崖の山なので眺望は抜群。スリルを感じることができ、対照的な山でした。

群馬県富岡市は、「富岡製糸場と絹遺産群」が世界遺産に登録されたことで有名ですし、妙義山もまた富岡市の山。一方、下仁田町は西隣にある山間の町で、下仁田ネギにその名を冠していて、テーブルマウンテンの荒船山でも有名です。
本日は、穴場の名山に触れることができ、温泉と優しい味の町中華をいただいて良い休日になりました。また明日から、仕事を頑張ります。