15.岩木山 「誰が為に鐘が鳴る」
- GPS
- --:--
- 距離
- 1.1km
- 登り
- 157m
- 下り
- 147m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2003年08月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
○今回は路線バスとリフトを利用して山頂近くまで楽して登りました。 |
写真
感想
八甲田山からの続き
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-54260.html
第15座 誰が為に鐘が鳴る
八甲田山を登った翌日、青森駅前のホテルから弘前へと電車で移動した。弘前駅から登山口のひとつである嶽温泉までの路線バスに乗り込んだ。嶽温泉から八合目までは津軽岩木スカイラインを通る別のバスに乗り込んだ。そのバスはつづら折の道を登っていった。
八合目の駐車場まで着くと、肌寒くたまらずレインウェアの上着だけを着込み、リフトに乗った。終点である鳥海噴火口駅に着くと、山頂まであとわずかだ。一番きつかったのが鳳鳴ヒュッテを過ぎたあたりであった。なにしろ登り坂が急なのだ。その登り坂を越えると山頂に着いた。岩木山神社の祠があり、鐘も祠から離れた位置にぶら下がっていた。僕はその鐘を高らかに鳴らした。鐘の音は山頂の空気に溶け込むように消えていった。景色も曇っていて遠くまでは見えなかったので、来た道をたどって八合目まで戻った。
いやはや軟弱登山モードになってしまったが、その分多くの時間が出来た。青森に戻り、巷では話題になっている三内丸山遺跡へ向かった。ここは野球場を建設しようとしたら、縄文時代の住居跡ややけにバカでかい住居跡、極めつけは6箇所の大きな穴が開いていて何だろう? と調べていたら、神殿かもしれない? じゃあ、これは大発見じゃない! ということで野球場建設は凍結し、貴重な遺跡群を国費で保存されているのである。その上、入場料が無料というのも嬉しい。
僕は20人前後の人々と共にガイドさんに引っ付いて一つ一つの遺跡を見学した。ここの遺跡は縄文時代の割には文化が進んでおり、バカでかい住居跡は集会所として利用されたか、複数の世帯が暮らしていたかのどちらかであろうといわれているし、6本の太い柱が建っている神殿らしき建物は三内丸山遺跡を象徴するランドマークタワーであるといってもいい。さすがに日本史の教科書を書き換える大発見の場となった遺跡である。すべての屋外の建物を見学した後、最近建てられたばかりの資料館に入った。
資料館は縄文文化を体験できるコーナーがあったりして縄文人が実際に着たといわれている服を実際に着てみたりした。その時、頭にバンダナを巻いていたこともあってか、我ながらよく似合っているなと鏡で見ていて思った。それ以外でも、僕が知らなかった縄文文化にも触れることも出来、本当に楽しかった。青森に行ったときは必ず行っておきたい観光スポットである。
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