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Yamareco

記録ID: 5430838
全員に公開
アルパインクライミング
日光・那須・筑波

日光白根山 北面中央リッジ マイナーアルパインルートを再訪

2023年04月29日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
09:27
距離
7.6km
登り
916m
下り
902m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:48
休憩
0:40
合計
9:28
6:29
9
スタート地点
8:50
8:50
274
13:24
14:04
49
14:53
14:53
58
15:57
ゴール地点
天候 晴れのち薄曇り
過去天気図(気象庁) 2023年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
菅沼登山口駐車場に駐車しました。
コース状況/
危険箇所等
アプローチには沢沿いの冬道を使いましたが、落石危険箇所と三俣での道迷いに注意です。三俣は一番右の沢に入り途中から一本左の沢へ小尾根をトラバースし弥陀ヶ池へ詰め上がります。

白根山北面は中央リッジに向かいダイレクトに詰めます。今シーズンの北面は比較的残雪が多く安定していました。踏み抜きも例年より少ない印象でした。

中央リッジは浮石が多くロープの擦れによる落石が頻発する場所ですが、今シーズンは残雪に覆われた箇所が多く落石の発生も少なめでした。残置無しなのでプロテクションは全てNPです。カムやスリングを多用しました。
菅沼登山口から入山。
2023年04月29日 06:35撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/29 6:35
菅沼登山口から入山。
沢沿いに冬道へ。落石注意地点を通過します。
2023年04月29日 06:52撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/29 6:52
沢沿いに冬道へ。落石注意地点を通過します。
弥陀ヶ池へ詰めます。
2023年04月29日 08:02撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/29 8:02
弥陀ヶ池へ詰めます。
弥陀ヶ池到着。樹林を抜けると白根山がドーン!というのが毎度嬉しい。
2023年04月29日 08:17撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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4/29 8:17
弥陀ヶ池到着。樹林を抜けると白根山がドーン!というのが毎度嬉しい。
北峰の一番高い所から残雪が真っすぐ降りて見える部分が北面中央リッジです。
2023年04月29日 08:19撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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4/29 8:19
北峰の一番高い所から残雪が真っすぐ降りて見える部分が北面中央リッジです。
取り付きへ向かい残雪の急斜面を登ります。
2023年04月29日 09:17撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/29 9:17
取り付きへ向かい残雪の急斜面を登ります。
振り返ると燧ヶ岳のネコミミ。
2023年04月29日 09:12撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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4/29 9:12
振り返ると燧ヶ岳のネコミミ。
バンドの所まで来ました。
2023年04月29日 09:47撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/29 9:47
バンドの所まで来ました。
北面中央リッジ全景。
2023年04月29日 09:47撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/29 9:47
北面中央リッジ全景。
ルートの様子はこんな感じです。
2023年04月29日 09:47撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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4/29 9:47
ルートの様子はこんな感じです。
1P、40m掘銑犬鬟蝓璽匹靴泙后
2023年04月29日 10:26撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/29 10:26
1P、40m掘銑犬鬟蝓璽匹靴泙后
sさんビレイ宜しくお願いします。
2023年04月29日 10:46撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/29 10:46
sさんビレイ宜しくお願いします。
1P終了点は薮っぽくロープの取り回しがやりずらい。sさんが登ってきます。
2023年04月29日 11:49撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/29 11:49
1P終了点は薮っぽくロープの取り回しがやりずらい。sさんが登ってきます。
2P、50m兇sさんのリード。薮を抜けてザレ斜面を3P付近までロープ一杯まで伸ばします。
2023年04月29日 12:20撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/29 12:20
2P、50m兇sさんのリード。薮を抜けてザレ斜面を3P付近までロープ一杯まで伸ばします。
3P見上げ。次のピッチもsさんリードの都合上、2P終了点の上でセルフを取り、ロープの受け渡しをしました。
2023年04月29日 12:42撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/29 12:42
3P見上げ。次のピッチもsさんリードの都合上、2P終了点の上でセルフを取り、ロープの受け渡しをしました。
3P、20m靴sさんのリード。
2023年04月29日 12:46撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/29 12:46
3P、20m靴sさんのリード。
リード中のsさん。周りの景色も素晴らしいピッチです。
2023年04月29日 12:47撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/29 12:47
リード中のsさん。周りの景色も素晴らしいピッチです。
3Pはこの景色を背負ってのクライミング。最高じゃないですか!
2023年04月29日 13:07撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/29 13:07
3Pはこの景色を背負ってのクライミング。最高じゃないですか!
3P見下ろし。
2023年04月29日 13:07撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/29 13:07
3P見下ろし。
3P終了点で歓喜のsさん。
2023年04月29日 13:20撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/29 13:20
3P終了点で歓喜のsさん。
ロープを畳んでひと登りで北峰の道標の辺りにでます。
2023年04月29日 13:26撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/29 13:26
ロープを畳んでひと登りで北峰の道標の辺りにでます。
白根山頂〜。ナイスクライミングでした!
2023年04月29日 13:34撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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4/29 13:34
白根山頂〜。ナイスクライミングでした!
景色を眺めながら大休止。
2023年04月29日 14:02撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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4/29 14:02
景色を眺めながら大休止。
帰りは一般ルートから…。
2023年04月29日 14:11撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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4/29 14:11
帰りは一般ルートから…。
と思いましたがザレ泥登山道を嫌って雪の急斜面をクライムダウン。
2023年04月29日 14:43撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
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4/29 14:43
と思いましたがザレ泥登山道を嫌って雪の急斜面をクライムダウン。
朝に比べて随分溶けた弥陀ヶ池。降りも冬道から下山しました。
2023年04月29日 14:55撮影 by  COOLPIX W300, NIKON CORPORATION
4/29 14:55
朝に比べて随分溶けた弥陀ヶ池。降りも冬道から下山しました。
撮影機器:

感想

超マイナーなアルパインルートをsus440さんと5年振りに3回目の訪問。

今シーズンは残雪がしっかりしており、ストレスなく行動できたお陰も有って、記憶に有った印象よりも楽しめました。

残置等が無いので基本的にオールNPで、薮やザレの野趣あふれるクライミングとも言えますが、それでいて高度感のある景色はちゃんとアルパイン的で気持ちの良いルートです。

グレード的にも掘銑個度で楽しく登れる範囲というのも自分達には丁度良く、アプローチを通してダイレクトに山頂へ向かうルートを描けるのはこの季節ならでは。

5年振りともなると、記憶も曖昧な上に崩落などでルートの状況も変わるのか、前回との印象が違う所もあったりで新鮮でした。

白根山のバリエーションは東稜や3ルンゼが良く登られていますが、北面中央リッジは短いながらもマルチピッチクライミングとして成立する好ルートだと思います。

sus440さんありがとうございました。またよろしくお願いします!


・1P、40m、掘銑検yリード
斜めに掛かるルンゼを渡った先のチムニー状が1Pのスタート地点です。このピッチがクライミング的に本ルートのハイライトとなります。

登り始めはチムニーの左壁から、この辺は薫未任后その先チムニーが終わる所まで上がると、岩が先を阻むのでこれを右へかわしつつ、チムニー上部を跨ぐようなムーブが足が少なくて鍵漫

ここが核心部分ですが前回よりも難しく感じ、むしろ初回時に感じた印象に近くて不思議です。検証の為、1P終了点からの見下ろし写真を前回の物と比較したら、今回は大きな岩の左から登っているのに対して前回は右から登っているように見えます。

つまり前回はチムニー右壁を使ったか、離陸は左壁だとしても早いタイミングでチムニーを右へ渡った可能性があります。コレは今後の調査課題かもしれません。乗り越した先はザレの斜面になり、右上に見える藪の残雪へ。

前回の記録に有った左側の岩にスリングとカムで終了点。ってのが見当たらず(地形変わったかも?)右側の藪をスリングで束ねて2点から終了点。

・2P、50m、供sリード
箸休めピッチですがザレと藪で思わぬスリップと落石に注意。ロープは要らない感じですが、薮の終了点でコイルにしてコンテに替えるのも面倒なのでsさんがリード。50mいっぱいまで進み岩壁の基部へ。基部のピナクルと細い立ち木の2点から終了点。

・3P、20m、掘sリード
このピッチは景色が素晴らしく気持ち良さ的に本ルートのハイライト、見上げてみたら前回の記録に比べて明らかに短く見えます。今シーズンは残雪に覆われた所が多いせいか、2Pを上がり過ぎて3Pのスタートが高くなったのかもしれません。

正面に見える岩壁左側の凹角状が弱点でカムも使えます。その右隣にチョックストーンのチムニー状が有り、こちらの方が難しそうに見えますが当然簡単な方へ。

岩壁を抜けると草付き斜面から気持ちの良い草原広場に抜けます。草付を少し直上しピナクルから終了点。


前回2018年の記録はこちら。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1444931.html

初回2015年の記録はこちら。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-623751.html


以下再訪に備えた備忘録です。
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・頭部
キャップにメットだがニットキャップとネックゲーターは一応持つ。あとサングラス。

・グローブ
コメリ軍手にオーバーグローブ。ウインドシェルグローブとBDグリセードとインナーも一応持つ。

・上半身
クライミング用ロンTと半袖T、ニュウモラップフーディ、からしストームクルーザー。インサレーションとしてナノパフベスト、レッドポイントベリーライトジャケットを一応持つ。レッドポイントはストクルの上から着られるサイズ感なのでビレイパーカ的運用も可能。

・下半身
下着の上にライトトレールタイツ、ストームゴージュアルパインパンツ、クロコゲーター。カッパズボンは一応持った。

・ブーツ
冬用ウールソックスにトリオレプロ、セミワンタッチのサルケン。チェンスパは要らない。弥陀ヶ池でブーツ増し締め。

ストックは薮で引っ掛かるので不要。雪壁の登降でダブルアックスは有効。クライミング時は片方は忍者差しで。クライミング時はコメリ軍手で登り必要に応じてオーバーグローブを付ける為ハーネスに下げておく。

水は500mlで足りた。お湯も500ml持ったが丸々残った。お湯はコーヒーセットにするなら300mlでも良いかもしれない。

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