17.霧島山 「いま、登りにゆきます」
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.0km
- 登り
- 509m
- 下り
- 494m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2005年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
○えびの高原の駐車場は広いのですが、シーズン中は混雑しますので、レンタカー利用の方は、早めに到着して駐車されるたほうがいいかと思います。 ○登山道はよく整備されているのですが、2009年11月に両親と先行して登っていた小学生が、道迷いの末亡くなっています。子供と一緒に登るときは、子供のペースに併せるのは無論ですが、子供を先に登らせることは避けたいことだと思います。 ○当時は行き当たりばったりでホテルに投宿していたのですが、ことの他、宿泊出来ない場合もあるので、これをきっかけに事前にホテルの予約をするようになりました。 |
写真
感想
第17座 「いま、登りにゆきます」
今回は全く失礼ながら、登山よりもこの年に開港した中部国際空港(セントレア)に行くために計画されたようなものだった。いざ開港されて間もないこの空港に足を踏み入れて閉口したのが、展望デッキや数々の店舗に行くだけでも、つづら折り状に列を作らされやっとそこへたどり着く有様だった。当然展望デッキも人が金網にへばりついて隙間がないほどだったし、軒を連ねる店舗もどこもかしこも長蛇の列をなしていた。僕はここでパンとアイスコーヒーを飲み食いしただけで、さっさと搭乗口に入った。
搭乗待合室はやけに広かった。その上に展望デッキなどの混雑と比べるまでもないほどに人が少なかった。僕はその静けさに面食らいながら飛行機を待っていた。僕が乗った宮崎行きの飛行機は何の問題もなく離陸し、夕刻に宮崎空港に着陸した。バスで小林市内に入ったが、ここのビジネスホテルは数軒ですべて満室だった。窮した僕はとっさの判断で都城まで行くことにした。ここならビジネスホテルは10軒ほどあり、小林市内で路頭に迷うよりはマシだろうと思ったからだ。僕は都城駅前にあるビジネスホテルに駆け込みシングル一室をゲットした。これで夜露をしのぐことが出来る・・・。
かくして5月4日の朝は明けた。天候は申し分がないほどの晴天であり、それだけでも気分がウキウキする。都城からワンマン電車で小林に戻り、ここからえびの高原へと向かうバスに乗ったのだった。小林市内から生駒高原に入った。遠巻きながら鮮やかな何かの花を見かけたし、沿道にはキャベツ畑が広がっていた。浅間山麓のキャベツ畑と比べると小規模であったが、もう栽培が始まっており、小振りながらも株が出来上がっていた。ここからカーブが連続して、ちょっと気持ちが悪くなった。
そうこうしているうちに、えびの高原に到着した。えびの高原にはたくさんのクルマが往来しており、駐車場はそんなクルマで一杯だった。僕は大方の荷物をコインロッカーに入れ、ディバックに必要なものを詰め込んで、霧島山へと向かった。
半年ぐらい前だっただろうか? 火山活動が活発であり、登山者は注意せよと新聞報道などで読んだことがあったが、僕が通った時は比較的噴煙が少なくておとなしく思えた。
噴煙地帯を越えると登り坂が続いた、体重が増えた僕の体は早くも悲鳴をあげていた。登山道の大半は階段状に丸太が置かれており、比較的整備されていて登りやすかったような気がする。四合目まで来ると、えびの高原や、バスで通った不動池などが眼下に眺めることが出来た。ここからは樹木はなく、急だった坂も緩やかになったような気がした。六合目まで来ると、火山口の縁を歩いている形となり韓国岳ももうすぐだ。
歩き始めて2時間程度で山頂である韓国岳に到着した。記念撮影の後、三角点があったので足蹴にし、とりあえず山頂でやることはやった。山頂を眺めると、火山口跡に水が溜まり池となった大浪池やその向こうには天孫降臨神話で出てくる高千穂峰まで眺めることが出来た。運がいいと桜島や開聞岳まで見えるらしかったが、春霞でそこまでは見えなかった。しかし、雨天になる場合が多いという霧島山にベストコンディションで登れたのは良かったのではないか? まわりを見渡すと家族単位で登ってくる人が多く、その大半が運動靴を履いていた。僕みたいに革の登山靴で登る人は見かけなかった。
もし、もう一日休みがあったなら、霧島山から南にある開聞岳にも登ってみたいと思った。縦走中雨に降られると、もう登山なんてこりごりなんて思ったりするのだが、晴天が続くと、もう一座と欲が出てしまうのは多分僕だけではないだろう。そんな気持ちを抑えながら、翌日の早朝に宮崎空港から中部国際空港に戻った。今回は夕方到着で早朝出発というスケジュールで旅情に浸りきれなかったのが反省すべき課題が残った。
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