三子山・四方草山・高畑山・錫杖ヶ岳にて亀山7座完登(鈴鹿山系)
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- GPS
- 07:10
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 1,827m
- 下り
- 1,809m
コースタイム
- 山行
- 7:09
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 8:01
天候 | 快晴でほぼ無風でした。最高のコンディションでした(^^)。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は新しい崩落もなく、安全に通行できます。 |
写真
感想
やっと休みがやってきました(^^)。前回仙ヶ岳にて亀山7座の面白さに触れてからようやく残りにチャレンジさせていただくことになりました。そういえば去年、京都東インターにも乗れずに敗退したGWですので、まずは取り付けるかにドキドキ。なんとか高速に乗れたのでホッとしつつ鈴鹿峠に向かいます。
鈴鹿峠のトンネル手前から右折して駐車場へ。8時だというのにすでにほぼ満車!停められて良かった(^^;)。やっぱり連休はエグいですね。とにかく登山ができることに一安心。ここにはきれいなトイレもあるので使わせていただきまして、まずは四方草山方面を目指して出発します。というかこの駐車場があるところって、旧東海道なんですね。看板を見て知りました。なんかテンション上がります(^^)。昔はここを多くの人が往来しただけでなく、歴史の要人も通っていったと思うとロマンがあります。
程なく左に折れて登山道に向かいます。まず最初に目指すのは三子山。道は階段になっており、とても良く整備されています。なんか歴史街道みたいな感じ。でもそういったものはこの先ありませんでした。最初の道標が現れたと思ったらその先は登山道になりました。緩やかな傾斜がいい感じのウォームアップになります。今日は風がないので、暑いけれど安心して登れそうです。
鉄塔のそばを越え、ちょっとした登りを詰めると登山道のはずれに三子山南峰がありました。本日最初のピークです。うん、眺望なし(^^;)。事前情報でわかっていたことなので、写真だけ撮ると先を目指します。一旦下って登り返すと、やがて中峰に到着。ここもとりたて見るものはありません。そして北峰へ向かいます。登山道も厳しいわけではないのですが、アップダウンがそれなりにあるので思ったより足が疲れますね(笑)。
北峰(1峰)からは少し眺望が開けました。多分見えているのはこの先の四方草山でしょうか。あそこに行くんですね。ちょっと水分補給をします。今日は気温が高いので汗を消費してしまいます。しかしクマンバチのカップルがブンブンしているので、あまりゆっくりさせてもらえず先に進むことになりました(^^;)。
ここからはちょっと高度を下げることになりました。杉林の中を下っていきますが、あちこちに踏み跡があるのでちょっと別方向に引き込まれそうになります。上から見て杉林の右端、自然林との境界にルートがありました。一旦ぐっと高度を下げて、鞍部に着いたらいよいよここから四方草山への登りのスタートです。
鞍部からしばらくは普通の道でしたが、ふと見ると足元が花崗岩のザレになっていたりと、鈴鹿らしくなってきました。お助けロープも出てきたりして、だんだんアスレチックっぽくなってきます。足だけで登れないほどの急登ではありませんが、手を使ったほうが楽なシチュエーションが増えてきました。やがて木の根っこを掴んで左から巻いて登る場所を通過すると、細尾根に出ました。
この細尾根は左が切れ落ちているので、右寄りに進みます。そのうち岩の崖に出ますが、ここは右に巻いていくようでした。テープに沿って巻いていきます。この巻き道、厚手で照りがある滑る葉っぱが乗っていてちょっと怖い(^^;)。この葉っぱあちこちで見ますね。注意してトラバースしていきます。
そしてその先で、ちょっと迷うことに。尾根へのまあまあの直登にトラロープがかかっています。そしてその右に新しめの登山ロープがトラバース方向にかかっていました。踏み跡の踏まれ具合からトラロープ方面を選択して進みまして、程なく稜線へ。ここからは優しい稜線でした。
四方草山南峰へ到着。ここも開けていて眺望は良かったのですが、またしてもクマンバチの先客がいらっしゃる(^^;)。とりあえず写真を撮ると北峰に向かうことにしました。ちょっとした稜線を歩くと北峰に到着。事前情報通り、特に眺望はありませんが、亀山7座は北峰が選定されてたはずなので一応行っておきました。
さて、このまま稜線を歩いて霧ヶ岳方面へ足を運んでみることにしました。もし気持ちのいい稜線だったら味わってみたいと思っていたのですが、まあ普通の稜線であったことと、まあまあの下りが出てきたので引き返すことに。ピークハントをしているわけでもないので登り返しもあれですし(^^;)。さて、ここから登山口まで戻ることにしますか。
北峰を通過し、南峰へ。相変わらずのクマンバチなので、ここも通過して行きます。登りで迷った登山ロープルートからの出口は分からなかったので、結局トラロープルートを通過。細尾根は登りで見たときよりも2回めだけあってさほど高度感は感じませんでした。そしてロープがあるキレット。ここも切れ落ちてなく死ぬ危険もないのでむしろ細尾根より怖さはありません。ここで本日初めてハイカーさんとすれ違いました。
あの駐車場の人達は高畑山でしょうかね、なんて会話を交わします。それからまた先に進み、ようやく四方草山から鞍部に戻って三子山へ。しかしこの三子山、登り返しが足にこたえます(^^;)。三つ子じゃなくて六つ子やないかーい、なんてつまらないこと(^^;)を思いながらなんとか越えていきます。やがて最後(最初)の道標まで戻るとあとは下り道。登山口まで戻りました。
すぐさま近くの高畑山登山道へ取り付きました。やさしい登山道がありがたい。ほどなく鏡岩という看板が出てきたので行ってみることにしました。なるほど、そういうことですか。登山道に戻り再開。先に進みます。
段々と斜度が出てくると、一度燃やしきった大殿筋と大腿筋が働かなくなってきました。思ったよりしんどいな。これが今の体力の限界なんだろうな。エネルギーの補給が遅かったのかな。いろいろ勉強になります。この辺の体の作りはもっと試してみないといけないですね。
稜線に出ると歩きやすくなりました。さらに明るく気持ちがいい。なるほど、だから四方草山に人がいなかったのか。あちらもとても楽しい山でした。ルートの面白さもあって、いい山だったと思います。でもこの気持ちよさを知ると、どっちかに行くかとなればそういうことなのかもしれないですね。自然林なのであちこちで春の花にも楽しませていただけました(^^)。
大きめの鞍部を越えると、いよいよ頂上かというピークが見えてきました。さて、そろそろ頂上かと期待が高まるものの、2回もはずれ(^^;)。そしてようやく山頂に到着しました。ここはなんと360度の眺望が迎えてくれました。眺望良しの山はいくつもありますが、全方位見渡せるのはお見事!しかもこの時期にも関わらずゆっくり過ごせるというのは素晴らしい!
山頂には今朝方、駐車場でご挨拶させていただいた美人お二人が休憩されていたので、改めてご挨拶させていただきました。しかしここは東には御在所、鎌ヶ岳、雨乞、さらに伊勢湾も一望でき、北には雨乞から綿向までの稜線を楽しめ、西にはこの先山域が終わっていく稜線が一望できるのみならず、そこから徐々に北に目を向ければ比叡山から比良山系、その手前に琵琶湖が見えるという眺望。さらに山の静と、高速道路の動が相まっていつまでも見ていられそうな景色でした。
名残惜しくも先があるので下山します。久々に名残惜しいや。順調に下山していくも、突然足に凶兆が走りました。足攣りです。攣り切る前に伸ばしてペースを落として下山していきます。しかし内転筋に極力負担をかけずに歩くも鏡岩の先で完全にいってしまいました。
右内転筋の攣りでした(^^;)。本当に足が千切れそうなので薬を飲み、快方を待ちます。飲まなくても待てば快方に向かうと思うのですが、今日はもう1座ありますので飲んでおくことに。しかし、今までなら飲んですぐに徐々に回復していくのに今日はおかしい。左内転筋も来てしまった。うそやん(^^;)。一人登山道で悶絶すること幾ばくか、ようやく動けるようになりました。
登山口に降りて平地を車に歩いていると、今度はハムストリングスに凶兆が。いやいや、これは大きい筋肉だから攣り切ると死ぬと思い、膝を伸ばして前屈。その体勢で内転筋再発。おいおい、なんぼ今日は気温が高いからって、体おかしいやん。芍薬甘草湯飲んだのになんで効かないのでしょう(^^;)。
だましだまし歩いて車に到着も、ふくらはぎや土踏まず、右外転筋なんかが次々と攣りかけ兆候をかもすので、車まで辿り着くと水分を取りながらしばらく休憩。なんとか落ち着いたかなと思ってトイレに行くと内転筋再発。トイレ前で変な体勢で悶絶してるおっさん、一人で泣き笑いながら悶絶してました(^^;)。
今日はもうあかんなと、ゆたーっとしつつ一服。栄養補給と水分補給で回復を待ち、せっかくだから錫杖ヶ岳の取り付きだけも見て帰ろうと思いました。なんとか運転できるまでに回復すると錫杖ヶ岳向井駐車場へ向かいました。
途中、見つけた自動販売機でスポドリなど水分を買い足し、向井駐車場へ。結局行ってみるとムズムズと登りたくなります。で、車から降りようとした途端、上げた右足の内転筋が激攣り(^^;)。開けたドアに寄りかかって大波をやり過ごします(^^;)。どないやねん。こんなん無理やん。というか運転すらやばい。それ以前に今この体勢から動けへん。背中に当たる太陽も相まって、だらだら汗が流れます。
やっと回復。痛みの我慢で残り体力がわからない状態。やけど取り付きだけ見ておこうと登山口に向かいます。しかしながらちょっと先に行ってみようやと、悪魔がささやきます(^^;)。悪魔、好きやわ。引き返す前提で行っちゃおう。
優しい登山道に、つい進んでしまいます。200mごとの標識が、ますます安心感を満たしてくれます。いやはや、正直楽しくてたまんない(^^)。この登山道、なんかいい。速さを競わなくていいし、難易度も競わなくていい。ただ山域にいるだけで楽しい。
ちょっと負荷をかけると攣りそうになる。体は元気なんですけども。体力も十分ある。ただ足が攣る。努めてゆっくり歩き、足に負担をかけないように。ゆっくりゆっくり。下山の方とすれ違いながらゆっくり登ります。これでええねん。なんで大汗かいて登ってきたんやろ。これでええねん。バランスを崩すとカウンター動作で攣るんで、ゆっくり登ります。
疲れてないから休憩もいらない。変に足を曲げると変なところが攣るから座らない。ただゆっくり進みます。路を譲られると急げないので路を譲ります。譲り合いの中、足攣りなので先に行ってほしいと言ったところ、漢方の提供をおっしゃってくださった方、ありがとうございました。飲んでいてこれなんです(T_T)。
やがて鎖場に到着しました。ちょっとうれしい(^^)。けど、本当は登る気満々だったくせに撤退前提と自分に嘘をついたことは反省反省。さて第一歩目のハイステップをあげようとしたところ、またしても内転筋の攣り爆発。動けない間、上から人が降りてこられなかったのは幸い。でもこりゃまずい。用法的には8時間開けなければいけない芍薬甘草湯の再投下を決定し、ここで服用。
とたんに今日初めて芍薬甘草湯が効いてきた感じが足に充満。おお、もしかしたら1包目は破れでもあったのだろうか。うん、力を入れられる。とはいえ足をかばいつつ、錫杖ヶ岳を登り切ることができました。
山頂からの眺望はこちらも本当に素晴らしいです。なんで連続していないこの山が7座に選ばれているのか、登ってみて初めてわかりました。亀山につながる鎌ヶ岳からの稜線は入道へも別れますが、宮指路からの稜線が仙ヶ岳に繋がり、そのまま峠をはさみつつ高畑山へと続きます。それをここから一望できるんですね。こりゃすごいわ。6座を南から一望できるんですから(^^)。
さて、今度こそ本当に下山。薬のお陰で足の攣りが収まってきて、下山のペースがめちゃ上がっていきます(^^)。おかげで順調に下山。足攣りは本当にやばいですね。色々ありましたが、無事4座登頂して亀山7座完登できました。ありがたいことに最高の天気と眺望。本当に幸せでした。鈴鹿は近場ではとにかく楽しい。森林限界の上もあればマトリックスに自由に歩けたり。
今日もありがとうございました。さて、次はどこに行きましょう(^^)。
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武奈ヶ岳ではお世話になりました…
あれから丁度一年、お互い元気に山
に登れてる事に感謝致します♪…😄
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