【大根沢山西尾根〜サクラ沢〜椹沢ノ頭南尾根〜信濃俣北東尾根】

2023年05月03日(水) ~ 2023年05月04日(木)

• GPS: 21:37
• 距離: 30.5km
• 登り: 3,241m
• 下り: 3,243m

コースタイム

1日目

• 山行: 10:28
• 休憩: 0:37
• 合計: 11:05

距離 13.4km 登り 1,777m 下り 1,543m

4:38 スタート地点
7:49 8:01 田代沢の頭
9:04 9:30 大根沢山
15:44 宿泊地

2日目

• 山行: 10:05
• 休憩: 0:25
• 合計: 10:30

距離 17.1km 登り 1,464m 下り 1,707m

6:38 宿泊地
9:49 椹沢山
10:07 10:31 信濃俣
16:45 16:46 信濃俣大吊橋
16:52 信濃俣大吊橋下降点
16:57 16:58 大根沢山登山口
17:10 ゴール地点

天候

◎1日目→晴れ

◎2日目→晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

◎畑薙第一ダム

コース状況／危険箇所等

◎畑薙第一ダム〜大根沢山
一般ルートにつき割愛

◎大根沢山西尾根
大根沢山からブナ沢出合付近へ伸びている。永野さんの本に紹介されているルート。
とても大きな尾根である為、ルートの特定が難しく下降の場合は外しやすいと思います。

◎サクラ沢出合〜営林署宿舎跡
沢登りになります。
悪場はサクラ沢大滝の高巻きと2m滝。
サクラ沢大滝は右岸からの高巻き、滑ると川床まで滑落するので経験者の同行が望ましいです。
倒木が噴水状に飛沫をあげている3m滝は右岸をへつり直登。

◎椹沢ノ頭南尾根
取り付きから怒涛の急登。
倒木や伸びた枝が多少邪魔ですが、昔の杣道の跡が感じられる尾根で悪場は無く気持ちの良い尾根でした。
1800m付近の崩壊地はdocomoの電波入りました。

◎信濃俣北東尾根
信濃俣山から中俣沢・小沢出合へと伸びている尾根。
山頂からしばらく針葉樹が煩い。
ここも昔は道があったようで急斜面や崖は巻いているような跡がありました。
1500圏は緩やかで美しい森でしたが、そこから出合までの区間は完全に地形図とは違う傾斜でロープ無しでは降りられないと思います。
最後は急斜面のルンゼを滑り降り着地しました。
変化に富み美しく良い尾根ですが、とにかく取り付きが悪いので他に良い取り付き（下降点）を探した方が良いでしょう。

写真

5/3 4:34

畑薙第一ダムからスタート。
楽し過ぎるメンバーと未知のコースに興奮！

5/3 7:52

登路で一般ルートはひさしぶりかも。登り一辺倒でもとても歩きやすい。

5/3 8:16

途中の展望地から信濃俣方向。
下山ルートは上部だけ見える。

5/3 9:05

ひたすら長い2100圏にウンザリしながら大根沢山に到着。

5/3 9:06

ここで今日来れなかった友人からスコーンのサプライズ！
めっちゃ美味しかったです！

5/3 9:49

ワイワイ大根沢西尾根を下る。

5/3 9:49

手前に神明ホツ。奥には丸盆岳〜不動岳方向。

5/3 9:51

それなりに倒木があります。

5/3 10:34

見た目よりも急斜面。南側から小さく巻きました。

5/3 11:44

無事にブナ沢に着地。

5/3 12:07

出合方向へ下ります。

5/3 12:13

出合で小休止。
今日はみんなにプレゼントしてもらった井川めんぱに妻が具材をいれてくれました。
めっちゃ美味しかった！

5/3 12:24

サクラ沢出合。
何度見ても美しい。

5/3 12:33

サクラ沢を遡行して宿舎へ向かいます。

5/3 12:40

サクラ沢大滝15m。とても見事な滝。
ここは直登不可なので右岸を高巻きます。

5/3 12:48

ザレ気味の急斜面。ワンミスで行動不能になるのでここはチェーンスパイク着用。

5/3 12:56

滝上に来ました。

5/3 12:58

吊橋跡がありました。
サクラ沢付近には吊橋跡多いです。

5/3 13:00

滝上に着地。
しばらく快適に遡行します。

5/3 13:02

新緑の季節は気持ちいい！

5/3 13:09

岩清水！めっちゃ美味しかった！

5/3 13:11

おっと。右岸から倒木の押し出し。

5/3 13:15

多くから噴水が見え笑わせてもらった。
倒木の上を平均台は無理なので右岸をへつって直登。

5/3 13:21

右岸のへつり。
自分が行けるくらいなのでbombjack君にはアクセント程度だろう。

5/3 13:23

空荷で登ったので荷揚げ。

5/3 13:36

滝上は平和。
もう直ぐ目的地の宿舎跡。

5/3 13:41

人工物が出てきたという事は。。。

5/3 13:41

吊橋跡。
この対岸に建物が見えました。

5/3 13:45

行ってみると地形図に描かれている宿舎がありました。

5/3 13:45

内部は床が腐っています。雨風は凌げる。

5/3 13:46

お風呂。ここだけ現役のようでした。

5/3 17:42

さぁ、お楽しみの時間！

5/3 17:59

まずは焚火を盛大に！

5/3 18:01

鳥の唐揚げ。
いつも多過ぎるので今回は控えめに持参。

5/3 18:10

唐揚げとイワナのなめろう。
なめろう最高！

5/3 18:21

途中で採ったコシアブラは鉄板のてんぷらで。

5/3 18:28

あまごのてんぷら。間違いない！

5/3 18:28

酒のお供に砂肝。

5/3 19:17

ここからはシェフの独壇場！
源流で中華鍋振って酢豚。

5/3 19:39

私はクラフトビール。

5/3 19:51

お餅を揚げてあんバターで。めちゃ美味い！

5/3 20:23

いつもお世話になっているareaさん宅の鹿ステーキ！
今回はガーリックチップで。

5/3 20:57

SBMXさん、誕生日おめでとう！
シェフのアップル鯛焼きでお祝いしました。

5/4 5:08

◎2日目
4時過ぎに起床。

5/4 5:19

朝食はコシアブラの炊き込みご飯とカニ玉、お味噌汁。

5/4 6:00

昼ごはん用にめんぱに炊き込みご飯を詰めてもらいました。

5/4 6:38

目の前が今から登る椹沢ノ頭南尾根。

5/4 6:40

サクラ沢を飛び石渡渉して取り付きます。

5/4 6:41

昨日下見したので取り付きは安定。

5/4 6:42

怒涛の急登！

5/4 7:15

幕営地から上空に見えたワイヤーの基部。
索道だろう。

5/4 7:52

植林帯を抜けて気持ち良い尾根になってきた！

5/4 8:06

四つん這いプレイも笑顔が絶えない笑笑

5/4 8:38

俺は限界だからオフィシャルドリンクをチャージ！

5/4 8:48

大根沢山。
昨日下ってきた西尾根の全貌が分かる。ルートミスも仕方なし。

5/4 9:04

2000m過ぎに入ると気持ち良い草地になった。

5/4 9:04

テント張ってもう一泊したい。

5/4 9:13

多少幼木が煩いが全然甘い。

5/4 9:44

きたー！
一般ルートに出ました。

5/4 9:51

ひと上りで椹沢ノ頭。
ここは広いので縦走中には良い幕営地。

5/4 9:53

とりあえず信濃俣山に向かいます。

5/4 9:55

信濃俣山直下のガレ縁展望地。

5/4 9:56

展望地から見る深南部右岸尾根。素晴らしい！

5/4 10:17

狭い山頂の信濃俣山。
ここで大休止。狭いって！

5/4 10:30

下降方向を見る。
激藪の予感にテンション爆上がり！

5/4 10:32

下り始めるとそうでも無かった。

5/4 10:33

下り始めて直ぐの崩壊地から南アルプス南部の展望。
手前のイザル尾根がよく分かる。見慣れぬアングルからの展望は藪尾根の特権だろう。

5/4 10:58

この尾根は明瞭な尾根地形なので外しにくい。
伸びた枝や倒木で道が無いように見えるが、踏み跡の軌跡や地面の硬さから過去の道を感じられる。

5/4 11:06

ただただ気持ちいい。

5/4 11:19

二重山陵にはデカめのヌタ場。
もう少し大きければ幻の池となっていただろう。

5/4 11:41

平場にも人工物は無かった。

5/4 11:57

1500m圏に入ると痩せ尾根が始まる。北側は切れているので慎重に通過。
ここは許容範囲。

5/4 12:37

1400mから下は尋常では無い勾配。地形図と勾配が違うので何度も現在地を確認した。

5/4 12:56

この辺りは木に捕まりながら何とか降ることが出来たが、、、

5/4 13:09

そろそろ限界。
ワンスリップで100m以上滑落して沢に落ちるのでロープを張りました。

5/4 13:13

やはりロープの安心感は絶大。

5/4 13:24

ルンゼの下に中俣沢。
ここを行くしかない。

5/4 13:27

滑り降りて中俣沢へ着地。

5/4 13:38

この斜度。。。
登りでも使おうと思わない。笑笑

5/4 13:44

無事に降りてきた所でお弁当を食べて休憩。

5/4 14:54

信濃俣を歩いて畑薙第一ダムへ戻ります。右岸からアシ沢。

5/4 16:26

過去の記憶とはアテにならないもので、こんなに沢歩きに時間が掛かるとは。。。

5/4 16:41

やっと戻ってきたー！
足裏痛い。

5/4 16:51

吊橋から林道までの登りがラスボスだった。

5/4 17:10

畑薙第一ダム。
めっちゃ疲れ無事に帰ってきた事を安堵したと同時に楽しすぎた二日間が終わってしまった切なさを感じました。

撮影機器：

iPhone SE (2nd generation) Apple

iPhone 12 mini Apple

iPhone SE (3rd generation) Apple

感想

kaikairei

GWのメインイベント！
今年はいつもの仲間と深南部の最深部へ。

今回のルートは畑薙第一ダム→大根沢山→大根沢東尾根→サクラ沢→椹沢ノ頭南尾根（未踏）→信濃俣北東尾根（未踏）
私にとって2本の未踏ルートを含む深南部の中でも深いエリアへの山行を計画しました。

詳細は写真に記載しますが、文章では表現出来ないほど濃く充実した2日間で、私の深南部での山行の中で最高の山行の一つでした。

深南部の中でも特に深く体力的にハードなエリアに重い荷物を背負って楽しんでくれる強過ぎる友人達には感謝しかない。
今年のシーズンも可能な限り多くの山行を友人達と過ごせますように。。。

コメント

area

何度も読み返して写真も見て、本当にうらやましい山行‼️ぜひ行きたかったです‼️またご一緒させてください☆お疲れさまでした‼️

kaikairei

areaさん、おはようございます！
今回も天鳥の時のように刺激的な場所があったりで笑いが絶えない2日間でしたよ。
こちらそこ是非是非ご一緒したいのでタイミングが合えばよろしくお願いします！

tomhig

kaikaireiさんの域に達すると最早このエリアの尾根、渓流と一体化してると言うか。
私がこの山域やるなら水の調達が懸念事項ですがなんとまぁ贅沢な。
転ばぬ先の杖で勘所でザイル使ったり。
これぞヤマヤ。
今年は雪少ないんですかね、新緑や爽やかな渓相に癒されました。
アウトドアの雑誌、サイトから取材来てもおかしくないようなアウトドアっぷりですがルートがアレ(笑)ですね。

kaikairei

tomhigさん、おはようございます。
深南部は私が師匠に初めて連れて行ってもらい藪尾根に興味を持った場所なので特別な思いがあります。
最初は永野さんの本を読みイメージだけで楽しんでいましたが、次第に自分の足で歩くようになり更に深南部登山が楽しくなりました。
今では一般に楽しんでくれる強く頼りになる友人達が同行してくれる事が多くなりました。
1人でガツガツ登る登山は深い山と自分と向き合う楽しさがあるのですが、友人達と22kg背負ってヒーヒー言いながら笑って幕営地で焚火を囲む登る登山は言葉にならない幸せを感じます。
完全に自己満足の世界なのですが、、、笑笑