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Yamareco

記録ID: 5533771
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

チェーンスパ不要 赤岳(八ヶ岳)

2023年05月24日(水) ~ 2023年05月25日(木)
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
09:09
距離
18.2km
登り
1,476m
下り
1,472m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
2:28
休憩
0:01
合計
2:29
13:28
12
13:40
29
14:09
9
14:18
14:19
47
15:06
51
15:57
2日目
山行
5:42
休憩
0:28
合計
6:10
6:12
27
6:39
8
6:47
6:48
68
7:56
7:59
7
8:06
8:07
30
8:37
17
8:54
7
9:01
9:07
7
9:14
9:20
3
9:23
9:24
4
9:53
6
9:59
10:05
42
10:47
51
11:38
11:39
3
11:42
27
12:09
11
12:20
12:21
1
12:22
ゴール地点
天候 1日目晴れ、2日目曇り
過去天気図(気象庁) 2023年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
美濃戸登山口にある八ヶ岳山荘の駐車場に駐車
2日で1600円(800円/日)駐車券で八ヶ岳山荘のコーヒが1杯(500円)が無料になります。

感想

前の週に瑞牆山に登った際に、八ヶ岳の赤岳を眺めたら山頂や尾根に雪がなさそうなので、登った方のYAMAPの登山記録を見てみたら、確かに雪がないことが分かり、赤岳鉱泉に前泊して赤岳に登ってみました。

 八ヶ岳は人気の山で、夏山シーズンに土日がらみの日程で行くと駐車場がいつも満車になることが多くて、なかなか登れなかったので、少し早い時期の平日に行ってみました。

【今回のミッション】
○「山と高原地図」の標準タイムよりも、
  休憩込みで早く登る。
○ 地蔵尾根コース、文三郎尾根コース、
 北沢コース、南沢コースを歩いてみる。
○ バス停のある美濃戸口登山口から登る。
○ 山頂から、金峰山方面、富士山、
 南アルプス、中央アルプス、御嶽山、
 乗鞍岳、北アルプスを眺める。
○ 前泊して、赤岳鉱泉の夕食の絶品ステーキ
 を食べ、鉱泉のお風呂に入浴する。

【結果】
 ミッションの全てを実行できました。
「山と高原地図」の標準タイム9時間45分よりも早く、休憩込みで9時間で登ることができました。
 曇りではありましたが、山頂からは、金峰山方面、富士山、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、北アルプスを眺めることが出来ました。

【概要】
 美濃戸口にある八ヶ岳山荘の駐車場に駐車。2日分で1600円(1日800円)でした。

 美濃戸口登山口からスタート。前泊として赤岳鉱泉まで登って宿泊し、夕食に人気の牛ステーキを食べました。この牛ステーキは脂身は少なめですが、柔らかめで凄く美味しいです。

 赤岳鉱泉は1泊2食付きで12000円で、鉱泉にも入浴できました。昼食用に頼んだお弁当(1000円)は、チマキが2個入っており、美味しかったです。
 赤岳鉱泉はAUの通信は不可ですが、小屋にフリーWiFiがあり、食堂付近であればWiFi通信ができました。スマホの充電も可能です。

 北沢コースで登り、南沢コースで下った感じでは、赤岳までの距離は南沢コースの方が短いですが、北沢コースの方が、美濃戸山荘から更に林道部分が堰堤広場まで続き、それ以降も木の根や岩はありますが、南沢コースほど岩が凸凹していなくて歩きやすいと思いました。
 南沢コースの下りは最初は歩きやすいですが、岩が凸凹した下り区間が長いので、下りでは意外に足の裏と膝上の筋肉がやられます。南沢コースで登って、北沢コースで帰るのが足に優しいかも...。

 急登の地蔵尾根コースで登り、文三郎尾根コースで下った感じでは、登りに地蔵尾根コース、下りに文三郎尾根コースが歩きやすいと思いました。
 地蔵尾根コースは急登ですが、行者小屋から地蔵の頭までの半分以上登った階段や鎖場になるまではポールを使えるので意外に楽できます。

 赤岳鉱泉より上では、赤岳天望山荘のみ営業してました。赤岳天望山荘から山頂までの尾根の急登が意外にキツかったです。

 山頂までは殆ど雪がなく、赤岳頂上山荘手前の1箇所だけ氷になっている雪の塊がありましたが、横の岩側に避ければチェンスパイクは不要でした。
 
 山頂からは、曇りでしたが、金峰山方面、富士山、南アルプス、中央アルプス、北アルプスの山々を眺めることが出来ました。

 下りの文三郎尾根では、最初の尾根の下りで、鎖の無い段差が大きい下りがあり、少し高度感があるのでかなり慎重におりました。
 また、鎖場では急なところがあったので、後ろ向きに足場を確保しながら、鎖につかまりながら慎重に下りるところがありました。
 その後もガレている急坂や急な下り階段が多く、膝上の筋肉がキツかったです。
 行者小屋から文三郎尾根コースを登るのは結構大変なので、登りは地蔵尾根だと思いました。
 
 行者小屋からは南沢コースで美濃戸口山荘まで下山。更に美濃戸口までは登り55分、下り45分でした。
 駐車料金は1日800円ですが、八ヶ岳山荘で駐車券を見せると駐車券にスタンプが押され、コーヒー1杯(500円)が無料提供されます。2日間停めると駐車券が2枚なので、きっと2人で1杯づつ飲めるのかも...。

 私は利用しませんでしたが、八ヶ岳山荘では入浴も可能でした。
 
【詳細】記録用のため長文ご容赦ください。
 美濃戸口登山道を13時20分ごろにスタート。
 林道を少し登ると沢までは一旦下りになりました。そこからは、美濃戸山荘(休業中)までは、ひたすら林道歩きの上りです。
 途中のやまのこ村は休業中。赤岳山荘は営業中でした。
 また、赤岳鉱泉のある北沢コースにすると、美濃戸山荘から堰堤広場まで更に林道歩きで楽でした。

 赤岳山荘近くの駐車場には、乗用車でもホイールベースの短いフィットやマーチ、軽自動車が結構停まっていました。 
 私は美濃戸口登山口の駐車場に車を停めましたが、小型の乗用車や軽自動車ならば、凸凹した林道でもゆっくり運転すれば底を擦らないで結構ココまで来れるのかも....。

 堰堤広場から赤岳鉱泉までは本格的な登山道になり、途中、川を橋で渡るところが何箇所かあり,木の根や岩もありますが、急登ではないので歩きやすい登山道です。

 16時頃に赤岳鉱泉に到着(美濃戸口登山口から2時間40分)。
 受付で13000円(1泊2食分12000円+翌日昼食用お弁当1000円)の支払いを済ませて、大部屋へ。私が泊まった時には大部屋は3人だけでした。

 大部屋にはストーブがあり、夜にはストーブが焚かれていて部屋の中は暖かかったです。(消灯時にストーブは消されました。)
 大部屋ではAUは通信できませんでしたが、食堂にWiFiがあって通信可能で、スマホの充電コーナーもありました。また、食堂にはテレビもありました。

 お風呂が18時までとのことで、夕食前に入浴(石鹸などは使用不可)し、ひと汗流せました。タイマーでボイラーを焚いたり、冷たい水を入れたりして、湯加減を調整できました。

 夕食は人気のステーキでした。この山小屋のステーキは厚めの牛ステーキで、肉も柔らかめで、旅館の様に固形燃料で焼きながら食べられて凄く美味しいです。
 ご飯と味噌汁はおかわり自由でした。

 20時過ぎに就寝して、5時頃に起床。

 ネットには朝食は6時だとの情報のありましたが、5時30分からでした。
 朝食の大ぶりの鮭の塩焼きと温泉卵を美味しくいただきました。ご飯と味噌汁はおかわり自由でした。

 飲み水1.5ℓを赤岳鉱泉で補給し、6時過ぎに赤岳に向けてポールを使いながら出発。
 私は利用しませんでしたが、赤岳鉱泉では有料ですが、1ボトル、お茶(200円)、お湯(100円)の提供がありました。

 小屋の外の温度は5℃でした。このため、低山登山の冬用の服装(ジャケット+フリース+シャツ+インナー)で登り始めました。

 行者小屋(休業中)まではさほど急ではありませんでした。
 ココからは地蔵尾根コースと文三郎尾根コースに分かれるのですが、事前に地蔵尾根コースで登った方が急登区間が短く無難との意見が多かったことや、地蔵の頭から山頂までの尾根歩きを登りで歩きたかったので、今日は地蔵尾根コースから登ることにしました。

 行者小屋からの地蔵尾根コースは傾斜は急になってきますが、尾根の地蔵の頭まで登る手前の半分くらいまで登ったところにある急傾斜の階段がある手前までは、ポールを使って登れたので、意外に楽に登ることが出来ました。
 ココの階段手前でヘルメットを装着してポールをしまいました。ココでドリンク休憩。

 いよいよ急登の開始。最初の階段は少しグラグラして、ちょっと怖い感じでした。
 その後も階段や鎖場が続きましたが、岩に手をかけて足場もしっかり確保しながら、また、必要に応じて鎖につかまりながら気をつけて登れば、高度感を感じるところはほとんど無いので、8時頃には地蔵の頭の尾根まで問題なく登れました。

 地蔵の頭から5分ほどで赤岳天望荘(営業中)に到着。

 意外にキツいのが、赤岳天望荘から赤岳頂上山荘(休業中)までの尾根の登り。
 鎖をつかまりながら、岩に手をかけながら登るような急登で、息が上がるほどではないものの、呼吸が荒くなりました。

 尾根では風もそれなりに吹いていたので、顔に当たる風がかなり冷たかったです。
 赤岳鉱泉が5℃でしたので、標高からすると山頂付近は0℃くらい、それに風が吹いていたのでそれ以上の寒さに感じだったと思います。

 曇ってはいるものの、8時30分くらいに山頂に到着(赤岳鉱泉から2時間20分)。
 山頂からは、金峰山方面、富士山、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、北アルプスを眺めることが出来ました。

 山頂では、寒かったことやスペースが狭いので、周りの景色を一通り眺めて写真を撮った後は直ぐに文三郎尾根コースで下山。
 山頂からは、一旦東側(金峰山側)に巻きながら文三郎尾根コースの入口へ。
 山頂からだと、どっちに文三郎尾根コースがあるのか分かりにくいので、注意する必要があります。

 最初の梯子を下りたところから少しの区間は急な下りでも鎖が無い区間があり、下を見ると高度感もあるので、かなり慎重に下りました。

 その後は、急傾斜であるものの鎖があったので、後ろ向きになり足場を確保しながら鎖につかまっておりたりしたので、問題なく急傾斜区間をクリア出来ました。
 ただし、最初の急な鎖場区間は、注意しないとコースアウトする可能性があるところが何箇所かあるので、どっちが下山ルートか十分に確認する必要があると感じました。
 
 その後も、ザレた急坂と急な下りの階段で、膝上の筋肉が結構キツかったです。

 急なザレた下りが終わり、少し急な下りの土道の登山道を下ると、行者小屋の手前では緩やかな登山道になりました。

 10時ぐらいに行者小屋(休業中)に到着(山頂から1時間30分ほど)。ドリンク休憩して南沢コースで下山。

 南沢コースは、最初はなだらかな林道ですが、少し歩くと岩がゴツゴツしてきて、傾斜も少し急になってきます。
 南沢コースは、岩が凸凹した区間も多く、膝上の筋肉や足の裏が結構キツかったですが、沢や両側が苔むした林間区間などがあり見どころも多いです。
 途中で何回かドリンク休憩。
 登りを南沢コースにして、下りを北沢コースにした方が足に優しいかも....。 

 11時30分ごろに北沢コースと南沢コースが合流する美濃戸山荘の手前に到着(行者小屋から1時間ほど)。ココでドリンク休憩。

 車を停めた駐車場のある美濃戸口登山口にのある八ヶ岳山荘に向けて林道を更に下山。12時20分頃に無事に下山しました。(山頂から3時間50分ほど)

 八ヶ岳山荘では、駐車券を見せると、コーヒーが1杯無料とのことで、駐車券にスタンプを押してもらいセルフでコーヒーをいただきました。

 車の中で、赤岳鉱泉で頼んでおいた昼食のお弁当(1000円)のチマキを美味しくいただき帰宅。
 チマキは、竹の皮に紐で縛ったおにぎり形になった本格的なものでした。

 余談として、帰りにガソリンを入れようと値段を見たら180円/ℓという値段にビックリして給油を断念。残り2ℓくらいで自宅にたどり着きました。

 最後までお読みいただきありがとうございました。


(参考)
○ 事前に見たホームページ
「八ヶ岳連峰最高峰の赤岳で定番の登山コース「美濃戸口」で悩む5つの選択肢を解説」
 https://camp-quests.com/96216/
○ 事前に見たYoutube
「初心者必見!赤岳(八ヶ岳)危険登山ルート解説!」(地蔵尾根コース)
 https://www.youtube.com/watch?v=8NvpkbNq-jg&t=12s

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