北ノ俣岳(飛越新道)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 1,450m
- 下り
- 1,435m
コースタイム
二日目 : 小屋 6:00 - 6:50 寺地山 - 7:40 仙人峠 - 10:00 登山口
(特に下山時のコースタイムは 休憩・撮影時間を沢山含んでいます。)
天候 | 曇り時々雪 --> 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
泥濘や 水による浸食の為の凸凹が結構多い。 危険な個所はほとんどないし、 急登もあまりない。 |
写真
感想
飛越新道と聞けば ”泥濘登山道”で敬遠されている登山道・・・ でも北ノ俣岳に行ってみたい。 ということで登山靴のシューズカバーをAmazonより仕入れ、 登山口まで車がはいれることを確認して 出かけた。
登山口に到着すると 蝶の採集に来られたという年配の方がテント泊をされていたほかに 車はなかった。
朝、 目を覚まし車より外に出てみると 昨夜来の雨が雪に変わって少しだけ車に積もっていた。 ひょっとして山の上は 結構積もっているかも・・・ チェンスパは用意してきたが アイゼンは持ってこなかったが 登れなければ帰ってくるのみ・・ということで 出発。
少しづつ 雪は増えたが せいぜい数センチ ふんわりと積もっているだけで 問題はなかったが 寺地山を過ぎるまで 曇り空で しばしば雪が舞っていて 眺望が全く得られなかったのが残念。 しかしながら 登り始めてすぐに ミズバショウや ツバメオモト、バイカオーレン ムラサキヤシオ、 ショウジョウバカマなどが咲き乱れ目を楽しませてくれた。
いっぽう、 泥濘は思ったほど大変ではなく、 道の端っこを通れば 登山靴がズボッとはまり込んでしまうようなことは無く せっかく用意したオーバーシューズの出番は最後までなかった。 しかし、一応防水の登山靴であったが、 何処かが劣化しているのか 左足のみ水がしみてきて不快であった。
残雪も 寺地山を越えてから ほんの少し出てくる程度で チェンスパの出番はなかった。 (山頂の稜線より東側は さすがにまだ 残雪が沢山あった。)
避難小屋が近付くころには青空が一杯に広がり テンションUP。 雪の付いた木道を慎重に歩き小屋へ。 あと100m程のところで気が緩んだせいか 傾斜した雪の付いた木道で激しくスリップ転倒し、 したたか左腕を打ったが 打撲だけで済んだ。
小屋に着いてしばらくしたら スノーボードを担いだ青年?が一人到着した。 驚いたことに 私と同じ碧南市内の近くからの来訪者で 一晩 同宿することになった。 氏は 25日は薬師岳までピストンしスノボを楽しんで、 同日下山するとのことであった。 (そして 26日は出勤とのこと。) 若いとは云え、 すさまじい体力だ。 羨ましい限りだし、 若いということは 素晴らしい。
避難小屋は 修繕されてはいたが、 内部は少しだけ傾斜していたが 問題ないレベルだ。 水はホースが小屋前に引っ張られており 潤沢に出ていて超便利で、 全てに感謝です。
大休憩後、 晴れた空に気をよくして山頂に向かった。 途中 這松に付いた新雪が溶け始め 下半身は雨具を付けたので問題なかったが 上半身は濡れてしまい、 風に吹かれてとても寒かった。 (朝、 気温は0℃で小屋付近では 陽だまりで10℃ぐらいであった。)
稜線近くでは もう夏の羽に生え変わった雷鳥にも会え、 山頂では 360°の展望が楽しめたが 超寒くて長居は出来なかった。 また、 山頂で撮った写真は 寒くて 眩しくて液晶が良く見えない中で撮ったので全て露出オーバーで失敗してしまい 少々残念。
二日目は できれば早朝に稜線まで上がり ご来光を見たいと思っていたが、 疲れすぎていたし、 朝方には雲が広がっていたので中止し、 明るくなってから ゆっくり下山した。
昨日降った雪は 完全に消失し 草木の葉も乾いて快適に歩けた。
初日に 花の多さにはびっくりしたが、 雪が消えて更にびっくりした。 寺地山-仙人峠-登山口はフラワーロードで ミズバショウ、バイカオーレンは数限りなく咲き乱れ、 他にツバメオモト、ショウジョウバカマ、タケシマラン、タムシバ、 オオカメノキ、 ヒメイチゲ、 ムラサキヤシオなどが次々に咲いていた。 また、 まだ花は咲いておらず 新芽でツボにの出たものがほんの少しあっただけだけれど、 おびただしい数のニッコウキスゲ、イワイチョウ、ユキザサが芽吹いていた。 これらの盛期はまた素晴らしいものがありそうだ。
往路では 途中まで曇っていたり雪が降っていたので全く分からなかったが、 帰路では寺地山の手前では剣岳まで見えるほど素晴らしい眺望が広がり この辺りまでの登山でも景色と花が楽しめる素晴らしいルートだった。雪の付いた北アルプスの景色を目当てに登ったが、 思いがけず雪景色や 素晴らしいフラワーロードに巡り合えた 楽しい山行でした。
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