富士山スノトレ(富士宮口五合目in/out) ※本年27回目
- GPS
- 07:41
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 1,493m
- 下り
- 1,485m
コースタイム
- 山行
- 5:43
- 休憩
- 1:57
- 合計
- 7:40
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
<富士宮口五合目(2380m)〜八合目(3220m)> ずっと夏道。ガレ場・ザレ場多く、転倒や捻挫に注意。 <八合目(3220m)〜富士宮口頂上(3710m)〜剣ヶ峰(3776m)> ずっと雪がつながっており、アイゼン必須。富士宮口頂上までは直登/直下降。登りはダブルストック、下りはピッケル利用。 <お鉢巡り> すべて雪でつながっている。剣ヶ峰直下の急斜面トラバースは噴火口(大内院)側に転落しないよう、ピッケルとアイゼンで制動して進む必要あり。そこ以外に危険と思しき経路はなし。 |
その他周辺情報 | 御胎内温泉健康センター(800円)で日帰り入浴。 |
予約できる山小屋 |
八合目池田館
|
写真
感想
登山を始めたのは2016年6月。思えば初代山の日(2016/8/11)に、ガイドツアーを利用して1泊2日で山梨側の吉田口から富士山(剣ヶ峰)へ登頂し、それが私の百名山1座目となりました。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-939790.html
それから足掛け3年ちょっとで百名山を完登し、今は二百名山完登を目指しつつ(5/27現在80座+百名山100座=180座)、年間60日近く山へ分け入り、一年中登山をしています。
今や厳冬期・残雪期問わず、色々な雪山へ登っている私でも、その後の富士山へは足が向いていませんでしたが、やはり人混みのない、静かな白銀の富士へ登りたい想いが募り、記録的少雪の今年であれば、それほど苦労せず登れるのではないか、と目論見、ついに富士への2登目にチャレンジすることに♪
前夜22時前に富士宮口五合目に到着し、元々は4時に出発予定でしたが、晴れ間があるのは9時頃までの予報のため、現地判断で「雪が現れる8合目以降をヘッドライトなしで登れる」よう、出発は2時に前倒し。3時間ほどの仮眠で、朝2時、誰もいない時間帯に富士登山をスタート!
途中で前方にヘッドライトが複数見え、先行者がいることを知ります。最終的には7合目辺りで外国人4人パーティーを追い抜き、8合目でアイゼンへ装換してからの雪の急斜面直登以降は、私が一番手となりました。そして予定通り、8合目過ぎにヘッドライトを消し、明るい時間帯を迎えることができました。
夏道だとジグザグつづら折りで、かつガレたりザレたり、歩きにくい斜面だと思うので、雪がついていると最短ルートを直登でき、効率的に標高を上げることができ、夏よりだいぶ楽に登れます。しかも誰も周囲に人がいないため、完全にマイペースで登れます。富士はさすがに厳冬期は怖いので、残雪期が最も登りやすいシーズンかもしれませんね。
入山から2時間45分で、頂上富士館(富士宮口頂上)へ到着し、ちょうど私を待ちわびていたかのように、ハロ(光の輪)に覆われた神々しいご来光を拝むことになりました!そこからせっかくなので三島岳を経由して剣ヶ峰へ向かいましたが、これが大正解!おかげさまで、富士山(剣ヶ峰)と影富士がワンビューで見えました(撮れました)!とってもミラクルな体験です。日本最高地点の剣ヶ峰へ続く最後のビクトリーロードも、夏季はザレザレの砂礫地ですこぶる歩きにくいですが、雪+アイゼンの組み合わせだと最強で、極めてイージーに登れます!
そして入山から3時間で、ついに剣ヶ峰へ到着です!初登の2016年8月(ガイドツアー参加)は、晴天&人だらけで、富士宮口より距離が長い吉田口発とは言え、剣ヶ峰まで1泊2日で計9時間半近く要したようで、その間の自身の登山スキル・脚力向上をベースに、人がいない今の時期だからこそ果たせた時短ですねー。この7年で色々成長したな、と改めて思いました♪。
そうそう、4つあるルートの内、富士宮ルートが最短距離で登頂でき(他の3ルートだとより登頂に時間を要するため)、外国人4人パーティーを追い抜いた後、誰ともスライドしていないので、本日の登頂第一号(5時半)は、きっと私だったと思います。白銀の富士の頂を最初に踏むって、なんかロマンティックで、感無量です。
常々南アルプスの高峰に登ると、「富士山、近っ!!」と感動してましたが、今日は逆に「南アルプス、近っ!!」と感動しました(笑)。空気が澄んでいれば、向こうからは見えるので、中アや北アまで見通せそうなもんですが、今日は南アルプス〜八ヶ岳〜丹沢山地あたりの遠望しか見えませんでしたが、それでも十分な絶景です。富士五湖のうち、本栖湖、河口湖、山中湖は大きいのでシッカリ見えました。
そして、3月の八甲田山でのお鉢巡り以来となる、日本最高峰でのお鉢(大内院)巡りも今日のメインディッシュです。剣ヶ峰直下の急斜面トラバースが今日の核心部(最も危険な場所)で、ここで初めてダブルストック→ピッケルへ装換し、以降は8合目でアイゼンを外すまではピッケルで通しました。お鉢巡りは360度を歩くため、周囲の高峰を見ていると、最初は箱根外輪山、天城&愛鷹山、そして南アルプスAll Stars、八ヶ岳、丹沢山地など、徐々に見える景色が変わっていきます。そうそう、富士外輪山(毛無山、七面山、御坂黒岳・三ッ峠山、御正体山など)も忘れてはいけませんね。
1時間でお鉢巡りを終え、富士宮口頂上から下山を開始すると、大量の人たちが登ってきます。下山までに軽く120〜130人ほどとすれ違ったかと思います。今日は9時までの晴れ予報で、私がお鉢巡りを終えた辺り(8時前)までは遠望バッチリでしたが、8時以降から徐々に雲が湧き始め、9時以降は上も下も大規模にガスが掛かってしまい、遠望はとても限定的になってしまいましたね。下山後、水ヶ塚公園に立ち寄りましたが、富士山と宝永山は分厚い雲に覆われ、お近くの二子山だけスッキリ見えてました。
最終的には10時前、富士宮口頂上からは1時間45分、入山からだと5時間45分ほどで富士宮口五合目まで戻ってきました。やはり早出早着はいいこと尽く目ですね♪。1月の二子山登頂時と同様、御胎内温泉に浸かり、その後たいした渋滞に巻き込まれることもなく帰京することができました。いつか未踏の御殿場ルート、須走ルートでも登下山しないと!
が、それよりも、、、海抜0m(田子の浦みなと公園or富士塚)で駿河湾タッチしてから、一気に剣ヶ峰まで登る「富士山登山ルート3776」(↓)に興味があります。朝0時に出れば、ワンデーで剣ヶ峰まで行けると思うので、願わくば今日通過した頂上富士館で一泊し、翌日に吉田口か須走口方面に下山したいな、と。いつかこの変態企画に1泊2日でチャレンジしてしまいそうです(笑)。
https://route3776.jp/
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