山本山〜湖北丸山〜賤ヶ岳〜大岩山〜岩崎山〜大平良山
- GPS
- 08:44
- 距離
- 26.7km
- 登り
- 1,225m
- 下り
- 1,215m
コースタイム
- 山行
- 7:24
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 8:16
天候 | 晴れ/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰路 - JR北陸本線・湖西線の近江塩津駅にて乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山道全般 山本山の登山口から余呉湖までは良く整備されたルートで、標識も豊富で特に問題なし。 大平良山へのルートも特に問題ないでしょう。 ■その他 P299.6の三角点へのルートについては、目印や踏み跡はあるものの、藪となっているような区間もあり、やや歩きにくいとの印象。 権現峠の前後、地形図のルートが存在しているのかは不明。 登りは明瞭なルートを辿っています。 下りについては、谷を越える際に谷が荒れているように見え、薄めの踏み跡のトラバース道を辿り、南の尾根を下ってから本来のルートに合流しています。 これであまり問題はなかったのだけど、一般のルートから逸れての行動なので、参考にされるのであれば、ご留意を。 |
写真
感想
5月上旬の山行で右膝に異常が生じ、まだ不安が残る状況でもあり、これまで通りの山行は避けておく方が良さそうで、例年の比良へのベニドウダンやサラサドウダンを目当ての山行は諦める事にします。
膝への負担を考慮すると、きついアップダウンがない所が良く、基本的には標高の低い山がその範疇に入るはず。
暑さが本番になると、標高の低い山は避けたくなるし、今のうちに訪れるのが良さそう。
そんな感じでどこにするかと考えてみると、真っ先に思い浮かんだのが湖北の山本山から賤ヶ岳へのルート。
ほとんど下調べができないままだったのだけど、期待と共に出かけて来ました。
初めて降り立った河毛駅からスタートし、西へ。
しばらく歩いて行くと、右前方に山本山とそこから連なる稜線が広い田畑越しに見えるようになる。
田植えはすでに終わっており、エサを狙っているシラサギが何羽も目に入る。
最後は地図を確認しつつ進み、朝日山神社に到着し、お詣りを。
すぐ近くの登山口に移動し、看板の情報を少し確認後、入山。
すぐに小さなお寺があり、その先にゲートがある。
さらにその先に石碑があり、そこから下界が眺められる。
その後は特に記すべき事もなく、山本山の山頂手前の広場に到着。
山本山城の二の丸跡らしく、ここからは琵琶湖が見えていて、良い感じ。
その奥が山頂となっていて、人為的な凹凸の地形で、確かに城址という感じです。
少し進んだ辺りからイワカガミの葉が見られるようになる。
でも、思っていたよりも生息範囲は限られているよう。
程なくして古墳群エリアに入ったようで、案内板がいくつも設置されているのだけど、普通の自然な尾根のアップダウンのように見えてしまい、どうも良く分からない。
雑木となっている辺りでは、ネジキの花がたくさん咲いている。
甘い香りが広がっているので、低い位置の花を確認してみると、花をくすぐるような匂いで、香りの発生源となっているよう。
野草の花に見るべき物が少ないので、その代替の要素という感じ。
P299.6の三角点に寄り道し、通常のルートに戻ります。
このルートは近江湖の辺の道として整備されており、歩きやすい道が続きます。
写真欄に示したように、表示の距離に誤りを含んでいそうだけど。
湖北丸山山頂に到着、空腹なので、ここでパンを食べようと思っていたのだけど、植林帯で味気なく、先延ばしに。
送電線の下を通過する際、左側に琵琶湖が見え、水面の色合いがくっきりと分かれていて、どんな影響によるものなのかと気になる。
山梨子への分岐を経て、一登りすると、リフト乗り場に到着。
乗客の乗っている頻度は低いようで、係員の人は暇つぶしに勤しんでいるよう?
この先、賤ヶ岳の山頂までは観光地でもあり、お金を払った人をも満足させるであろう展望が得られるようになる。
そんなに人は多くないかなと思ったけれど、山頂に到着してみると、まずまずの賑わいとなっている。
とは言え、十分な広さがあるので、混雑しているというほどでもなく、初めてお目にかかる余呉湖が見える位置に陣取り、昼食にします。
戦国時代には激戦の舞台となるなど、周辺は重要な地域だったのだろうけど、今ではひたすら穏やかな風景が見られるのみです。
まあ、観光地として整備されているからこそ、これだけ各方面の展望が得られるのだけれども。
下山の途に就くと、時間帯にもよるのか、結構な人数の方々とすれ違います。
余呉駅からのアクセスだと、手頃ですしね。
穏やかな道が続き、適度に寄り道をしつつ進んで行きます。
ここまでは思っているよりも時間がかかっており、予定を変更し、余呉湖をぐるっと回って山行を終わらせようかなと気持ちが傾き、下山を完了。
少し手間取った後、余呉湖畔へ。
いつも見ている琵琶湖に比べ、水が濁っていて、水質が良くないよう。
考えてみれば、注ぐ川はあるものの、出て行く川がないんですよね?
このタイミングで曇りがちになっていたのもあってか、歩いていても楽しさがあまり感じられず、周回する気が失せてしまう。
当初の予定だと、余呉湖の南東の辺りから再入山し、大平良山へ向かうつもりだったのだけど、時間的にも気力的にも難しい。
権現峠から大平良山へのピストンなら可能ではと思われ、そうする事に。
そうすべく進み、住宅街でタブレットの画面を確認していると、地元の方が声をかけて下さり、権現峠への進み方を親切に教えていただく。
日々の暮らしでは、人の嫌な部分を見る事が少なくないけど、山行で過疎地に来ると、人の優しさに触れる機会が時としてあり、人へのまなざしをあるべき位置に少なからず戻してくれるように感じます。
自分もそういう優しさを示す事ができれば良いのだけど、これが簡単ではない?
2組の男女ペアとすれ違い、権現峠に到着。
峠には、コアジサイが咲いている。
その香りを確認し忘れてしまったのは、不覚と言うしかない。
踏み跡は明瞭ではないものの、普通に視認できる範囲で、歩きやすい道が続く。
日曜の山行でもあり、早く帰宅したいのもあり、少し時間が心配だったのだけど、ヤマレコマップに示されている時間の半分ぐらいで大平良山山頂に到着。
近江塩津駅がゴールの予定で、もう時間の心配は薄らいだよう。
来た道を引き返すので、退屈な行程になるかなと思っていたら、ヤブレガサやギンリョウソウを見かけたりで、進行方向が逆になる事で何が見えるのかという違いに気づかされ、ピストンも悪くないのかなと思わせられる。
ちょっと幸せな気分で権現峠に到着。
近江塩津駅に向けて、峠道へ。
歩く人は多くないのか、はっきりとした道ながら、堆積した落ち葉がとてもふっくらとしていて、足への負担は少ない。
道にギンリョウソウが生えているぐらいだし、ルートとしての利用度は低いのかも。
谷を越える際、やや荒れていて、谷沿いのルートが確認しづらい。
薄めながらも、トラバース道は見えているので、そちらへ進んでみる。
下って行く気配はなく、本来のルートではなさそうだけど、谷の南の尾根の傾斜は程々なので、そちらを辿って正しいルートに合流できそうでもあり、そのまま先へ。
結果としては、林業作業者が利用しているのか、尾根にも少し踏み跡はあり、特に問題なく下って行き、最後は平坦地を何となくの方向感覚で進み、ルートに合流。
この辺り、色々な方向から小さな流れがあり、自然のままだったら、楽しい事になっていたのではと思わせられる。
ゲートを通過し、その後は田舎の風景の中を歩いて行きます。
最後は幹線道路沿いとなって風情は失われ、近江塩津駅にてゴールです。
冒頭にも書いた通り、例年なら比良へドウダンツツジを見に行っているのだけど、右膝の具合を勘案し、負担を軽減できそうな山行としました。
以前から気になっていた湖北の山で、実際に歩いてみた感想としては、野草などの植物相は想像していたのと違い、いつも歩いている京都の山と大きな違いは感じられず。
雪深い地域ではあるはずだけど、もう少し標高が高くないと素人目にも明瞭な差異は生じないのかも知れません。
そんな中、賤ヶ岳山頂からの展望は素晴らしく、お金を払っても見る価値があるかなと思わされました。
リフトを利用しての来訪者が大半と思われ、だからこその整備がされていて、あの展望があるはずですね。
蓬莱山に比べると、何となくながらも、納得のアウェー感でした?
横山岳や金糞岳を始めとして、湖北には気になる山があり、いつかは訪れたいと思っているので、今回はその足掛かり的なものになったのかなと思います。
初めまして。いつもレコを拝見して草木の名前など勉強させていただいております。
賤ケ岳頂上の銅像は、地元彫刻家による、特に名のない秀吉方の武者で、つまり勝った方だそうです。傍の冊子の形をした碑に創作意図が書かれてありました。
https://washimo-web.jp/Trip/Shizugatake/shizugatake.htm
以前行った時に、ガイドの方が解説されているのを横から小耳に挟んだのですが、憔悴して見える佇まいがやはり負けた方に見えるらしく、「落ち武者」のあだ名があるそうです(笑)
山本山から賤ケ岳の縦走は、低山ゆえに琵琶湖と余呉湖が間近に見え、比良山地とはまた違った良さがありますよね。今後湖北の山にも足を向けられるかもしれないとのこと、春ならば行き帰りのついでにマキノ駅から歩いてしばらくの「清水(しょうず)の桜」をお勧めさせていただきます。(以前近くを歩いていらっしゃるようですが)
湖北の桜と言えば海津大崎が有名ですが、清水の桜は桜博士の故・笹部新太郎が太鼓判を押したたいへん見事なもので、知る人ぞ知る穴場で静かに楽しめます。
突然の長文失礼しました。これからの山行記録も楽しみにしております。
コメント、ありがとうございます。
お名前はアイルランドのバンドのLúnasaから採られたのでしょうか?
前から気になっていました。
レコに載せている草木の名前を参考にしていただいているとの事で、うれしく思います。
僕も同じようにして名前を少しずつ覚えたので、そういうレコへの感謝の思いは今もあります。
まあ、僕もまだまだ知らない事だらけで、勉強中ですが。
名前を知っていると、実際に見かけた時に親近感が増すように思うのです。
季節が巡り、あるべき時期になると健気に花を咲かせる姿を見ると、心を動かされますよね。
件の写真、湖北というイメージで浅井長政と書いてしまいましたが、賤ヶ岳の戦いで敗れたのは柴田勝家でしたね。
この頃についての知識の大半は大河ドラマ経由なので、きちんとした知識はないのです。
載せていただいたサイト、見させてもらいました。
次の機会があれば、今よりも理解を深めた上で訪れるようにしたいですね。
今回の山行では、今までとは違う琵琶湖の風景が見られ、とても印象的でした。
今年は比良のベニドウダンやサラサドウダンを見られなくて残念だけど、賤ヶ岳山頂からの展望は本当に素晴らしく、良い選択だったと感じています。
清水の桜は知らなかったです。
場所を確認してみると、初めて高島トレイルを歩いた際に、帰路で近くを通っているようですね。
バスでマキノ高原へ向かう時にも、同じく近くを通っており、どの辺りかは分かります。
海津大崎の桜もどんな感じなのかと気になっているものの、実際に見た事はなく、その辺りと絡めて見に行くのも良さそうですね。
では、これからもよろしくお願いしますね。
相変わらずのロングトレイルお疲れさんです。
写真35のトンガリ山は岐阜県揖斐郡揖斐川町 の蕎麦粒山(そむぎ山)だとご指摘いただきました。
蕎麦粒を立てたような形が由来みたいです。
去年私も疑問でしたけど、関東のアミさんから教えてもらいました。
印象的なトンガリですもんね。
コメント、ありがとうございます。
あのトンガリ山、気になりますよね。
当日、iPadとにらめっこで探っていたのだけど、PCの画面よりも表示範囲が狭くて、どうも良く分からないままでした。
1300m近くある山のようで、離れた位置でも顔を覗かせるのも納得でしょうか。
地形図での印象だと、見る方向によっての見え方の変化が大きそうですね。
ヤマレコを始めた当初に比べ、時間の余裕がなくなったりで、レコをチェックする時間が少なくなってしまっています。
MtMrSsさんの賤ヶ岳のレコも未チェックのままでした。
改めて見させてもらうと、季節の違いもあって、いくらか印象は異なるものの、山頂からの展望はやはり素晴らしいですね。
早く見ていれば、昨年の秋ぐらいに訪れていたかも。
ちなみに、首洗いの池はそんなに怖い感じの場所ではなかったですよ。
池ではなく、水溜りという感じで、その横から湧き出している水の方に目が行く感じでした。
そろそろ気温が高くなって来たので、暑さや虫への対処が必要になって来そうですね。
家で涼しく過ごしていたいとの思いもあるけど、今年も頑張って歩かねばと思っています。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する