記録ID: 5577807
全員に公開
ハイキング
近畿
日程 | 2023年06月04日(日) [日帰り] |
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メンバー | |
天候 | 晴/曇 |
アクセス |
利用交通機関
樽見の大ザクラの駐車場に自転車をデポして、大屋川、明延川沿いを南下し、大屋町糸原の県道から「みづめ桜」方向へ向かう分岐点に入った所の道脇の空きスペースに車を停めて歩き始めました。
車・バイク
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地図/標高グラフ


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コースタイム [注]
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
コース状況/ 危険箇所等 | 特に危険なところはありませんが、倒木があちこちにあります。また、御祓山から樽見の大ザクラの間は道が不明瞭で、基本尾根歩き、一部林道を利用しました。 |
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過去天気図(気象庁) |
2023年06月の天気図 |
装備
個人装備 | 長袖シャツ サポーティングタイツ ジャンパー ズボン 靴下 グローブ 日よけ帽子(キャップ) 登山靴(ローカット) サブザック(19L) 行動食(飴) 昼食・予備食(シリアルバー他) 飲料(お茶600mL) 地図(行程図・地形図) スマートホン(GPS+ナビ) iPad mini(GPS+ログ) ドローン(MavicMini) サブバッテリー カメラ 腕時計 ラジオ ヘッドライト クマ鈴 冷感タオル 日焼け止め |
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写真
感想/記録
by Katsuhara
台風の接近と前線の活発化によって、週末の山歩きは諦めていたが、予想以上に台風が早く通り過ぎて日曜日が晴れ予報になったので、土曜日の晩に山行計画を立てた。最近、鳥取県内と岡山県の山を歩くことが多いので、久しぶりに兵庫県の山を歩てみることにし、「ふるさと兵庫100山」で、まだ歩いていない山を物色したら、氷ノ山の東方に標高差、歩行距離の手頃な「御祓山」というのを見つけた。2つの登山口を結ぶ車道の走る山の縁で自転車を走らせたら、程よい距離の縦走コースが設定できる。ただ、山行記録を見ると、ほぼ4月の記録ばかりだ。読んでみると、名物の桜の木があって、みんなその桜の花を目当てにやってきているようだった。この時期、特に見どころも無いのかもしれないが、花が無くても新緑の大きな木は力強さと生命力が感じられるので、見て損は無いだろう。急登を上りにした方が膝への負担が少ないと思われるので、南側の登山口から歩き始めることにした。
県道から登山口へ向かう分岐点には「みづめ桜」「秘境のツツジ回廊」と記された標識がある。登山口の駐車場もずいぶん広い。桜の時期には賑わうのかなぁ。実際歩いてみると、上りの山道が続き、まあまあキツイ登山道だ。きちんと登山の支度で挑む人は良いが、案内板につられて花見気分で登る人がいたら、騙されたと思うだろう。登山道はまあまあ明瞭で道を迷うことは無さそうだが、傾斜と距離がそれなりにある。標識も設置されているが、いくつかは地面に落ちている。説明板も何カ所かにあったが、薄汚れていて説明が読みにくい状態になっている。最近あまり行政の手が入っていないように見受けられた。
歩き始めて1時間と少しで「みづめ桜」へ到着した。桜の木の周囲は木が伐り払われていて桜の枝の邪魔にならないようにしてあるが、大きな枝が折れて斜面の下に横たわっていた。桜の老木は朽ちやすいのだ。けれどもこれも自然の試練なので甘んじて受けなければならない。いつか「銘木」の称号を返上する時が来てもそれを運命として受け入れるべきだろう。
桜の上の道を通り過ぎて山腹から尾根に入り上り続けると、1時間ほどかけて御祓山の山頂に到着した。周囲は木が生い茂っていて展望は無い。頭上も枝葉が覆っていてドローンを飛ばすこともできなかった。この山はアカマツが多い。植林されているのはスギよりヒノキが多いようだ。広葉樹はコナラ、ウリハダカエデ、葉の大きなのはホオノキかな。低木は、もう花が終わっているがアセビのようだ。林床には下草がほとんど無いのでスッキリとはしているが、シカの食害が伺える。
御祓山山頂から先は尾根と、それに沿った林道(作業道)を歩く。登山道として整備はされていないようだ。時々進むべき尾根の方向をGPSで確かめながら進む。空が見える所でドローンを飛ばしてみたが、見通しが悪いからなのか、少し離れると電波障害や通信切断になり、自動Return to Home帰還してきた。地図の等高線通り傾斜は割と穏やかで歩き易い。地図で実線の道があるところまでやってくると、作業車が入れる程度の道になっており、そこから少し進むと突然広い畑が現れた。畑の脇にはトラクターがあり、大規模に耕作している様子だ。その脇の林道に侵入して次の巨木を目指した。標識もなく、GPSと地図を頼りに林の中の歩けそうな所を下りて行くと休憩舎があり、その前の細い道を進むと太い枝を広げた大きな木が目に入った。「大あべまき」だそうだ。この山の途中で見かけた、コルク質の樹皮をもつ、よくあるアベマキとは随分たたずまいが異なる。「古いものには魂が宿る」という言葉を思い出した。
大あべまきから来た道を少し戻って、また道無き杉林の中を横切って3つ目の巨木を探した。山腹の少し開けた場所に木造の休憩舎があり、その向こうに目指す古木があった。樽見の大ザクラは周囲に立入禁止のネットが張られ、その枝は鉄管や丸太の柱で支えられ、何の建築現場かと思うような物々しさだ。休憩舎にはこの桜の由緒や、保存に多くの人が関わっていることが記された説明が掲げられている。山中の多くの木が人知れず朽ちていく一方で、人々に愛され多くの思いを背負っているこんな木もあるのかと、複雑な思いが頭を過るのだった。
暑くも寒くもなく、蒸し暑くもなく足下のぬかるみもない良いコンディションで程よい山歩きができた。確かに、花の咲く時期に歩くのが最高に良い場所ではあるのだろうが、この時期でも緑は美しく、人と自然の関わりを感じることのできるロケーションだ。ただ、道中も山頂も展望はほとんど無く、時折木立の隙間から周囲の山が見えはするもののなかなか山の名を特定できる程ではなかった。登山開始から終了まで誰にも会うことはなく、新緑萌える中、一人で自分に向き合いながら歩く時間を過ごすことができた。
県道から登山口へ向かう分岐点には「みづめ桜」「秘境のツツジ回廊」と記された標識がある。登山口の駐車場もずいぶん広い。桜の時期には賑わうのかなぁ。実際歩いてみると、上りの山道が続き、まあまあキツイ登山道だ。きちんと登山の支度で挑む人は良いが、案内板につられて花見気分で登る人がいたら、騙されたと思うだろう。登山道はまあまあ明瞭で道を迷うことは無さそうだが、傾斜と距離がそれなりにある。標識も設置されているが、いくつかは地面に落ちている。説明板も何カ所かにあったが、薄汚れていて説明が読みにくい状態になっている。最近あまり行政の手が入っていないように見受けられた。
歩き始めて1時間と少しで「みづめ桜」へ到着した。桜の木の周囲は木が伐り払われていて桜の枝の邪魔にならないようにしてあるが、大きな枝が折れて斜面の下に横たわっていた。桜の老木は朽ちやすいのだ。けれどもこれも自然の試練なので甘んじて受けなければならない。いつか「銘木」の称号を返上する時が来てもそれを運命として受け入れるべきだろう。
桜の上の道を通り過ぎて山腹から尾根に入り上り続けると、1時間ほどかけて御祓山の山頂に到着した。周囲は木が生い茂っていて展望は無い。頭上も枝葉が覆っていてドローンを飛ばすこともできなかった。この山はアカマツが多い。植林されているのはスギよりヒノキが多いようだ。広葉樹はコナラ、ウリハダカエデ、葉の大きなのはホオノキかな。低木は、もう花が終わっているがアセビのようだ。林床には下草がほとんど無いのでスッキリとはしているが、シカの食害が伺える。
御祓山山頂から先は尾根と、それに沿った林道(作業道)を歩く。登山道として整備はされていないようだ。時々進むべき尾根の方向をGPSで確かめながら進む。空が見える所でドローンを飛ばしてみたが、見通しが悪いからなのか、少し離れると電波障害や通信切断になり、自動Return to Home帰還してきた。地図の等高線通り傾斜は割と穏やかで歩き易い。地図で実線の道があるところまでやってくると、作業車が入れる程度の道になっており、そこから少し進むと突然広い畑が現れた。畑の脇にはトラクターがあり、大規模に耕作している様子だ。その脇の林道に侵入して次の巨木を目指した。標識もなく、GPSと地図を頼りに林の中の歩けそうな所を下りて行くと休憩舎があり、その前の細い道を進むと太い枝を広げた大きな木が目に入った。「大あべまき」だそうだ。この山の途中で見かけた、コルク質の樹皮をもつ、よくあるアベマキとは随分たたずまいが異なる。「古いものには魂が宿る」という言葉を思い出した。
大あべまきから来た道を少し戻って、また道無き杉林の中を横切って3つ目の巨木を探した。山腹の少し開けた場所に木造の休憩舎があり、その向こうに目指す古木があった。樽見の大ザクラは周囲に立入禁止のネットが張られ、その枝は鉄管や丸太の柱で支えられ、何の建築現場かと思うような物々しさだ。休憩舎にはこの桜の由緒や、保存に多くの人が関わっていることが記された説明が掲げられている。山中の多くの木が人知れず朽ちていく一方で、人々に愛され多くの思いを背負っているこんな木もあるのかと、複雑な思いが頭を過るのだった。
暑くも寒くもなく、蒸し暑くもなく足下のぬかるみもない良いコンディションで程よい山歩きができた。確かに、花の咲く時期に歩くのが最高に良い場所ではあるのだろうが、この時期でも緑は美しく、人と自然の関わりを感じることのできるロケーションだ。ただ、道中も山頂も展望はほとんど無く、時折木立の隙間から周囲の山が見えはするもののなかなか山の名を特定できる程ではなかった。登山開始から終了まで誰にも会うことはなく、新緑萌える中、一人で自分に向き合いながら歩く時間を過ごすことができた。
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