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Yamareco

記録ID: 5577807 全員に公開 ハイキング 近畿

御祓山 〜養父市大屋町の巨木を巡る〜

情報量の目安: S
-拍手
日程 2023年06月04日(日) [日帰り]
メンバー
天候晴/曇
アクセス
利用交通機関
車・バイク
樽見の大ザクラの駐車場に自転車をデポして、大屋川、明延川沿いを南下し、大屋町糸原の県道から「みづめ桜」方向へ向かう分岐点に入った所の道脇の空きスペースに車を停めて歩き始めました。
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GPS
04:49
距離
7.8 km
登り
725 m
下り
660 m

地図/標高グラフ


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コースタイム [注]

日帰り
山行
4時間15分
休憩
35分
合計
4時間50分
Sスタート地点:県道糸原分岐点10:2711:36みづめ桜11:5612:33御祓山12:3713:50取付き点13:5114:21口大屋の大アベマキ14:2515:00樽見の大桜15:0615:15大桜登山口15:17ゴール地点:おおや花霞の森駐車場G
コースタイムの見方:
歩行時間
到着時刻通過点の地名出発時刻
コース状況/
危険箇所等
特に危険なところはありませんが、倒木があちこちにあります。また、御祓山から樽見の大ザクラの間は道が不明瞭で、基本尾根歩き、一部林道を利用しました。
過去天気図(気象庁) 2023年06月の天気図

装備

個人装備 長袖シャツ サポーティングタイツ ジャンパー ズボン 靴下 グローブ 日よけ帽子(キャップ) 登山靴(ローカット) サブザック(19L) 行動食(飴) 昼食・予備食(シリアルバー他) 飲料(お茶600mL) 地図(行程図・地形図) スマートホン(GPS+ナビ) iPad mini(GPS+ログ) ドローン(MavicMini) サブバッテリー カメラ 腕時計 ラジオ ヘッドライト クマ鈴 冷感タオル 日焼け止め

写真

この先に広い駐車場がありますが、登山の後自転車で戻ってくるので県道脇の空きスペースに車を停めて、ここから歩きはじめました。
2023年06月04日 10:28撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
この先に広い駐車場がありますが、登山の後自転車で戻ってくるので県道脇の空きスペースに車を停めて、ここから歩きはじめました。
桜の季節にはこの駐車場が車で埋まるのでしょうか。
2023年06月04日 10:30撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
桜の季節にはこの駐車場が車で埋まるのでしょうか。
駐車場の脇にヤマボウシが満開
2023年06月04日 10:31撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
駐車場の脇にヤマボウシが満開
右側の南ルートは荒れているらしいので、北ルートを行くことにします。
2023年06月04日 10:31撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
右側の南ルートは荒れているらしいので、北ルートを行くことにします。
ウツギ
2023年06月04日 10:36撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
ウツギ
ミツマタが所々にあります。花の時期はとっくに終わっています。
2023年06月04日 10:39撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
ミツマタが所々にあります。花の時期はとっくに終わっています。
モリアオガエルの卵
2023年06月04日 10:40撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
モリアオガエルの卵
「あずまや」の方向が北ルートです。
2023年06月04日 10:41撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
「あずまや」の方向が北ルートです。
尾根に上がる地点、あずま屋がありました。
2023年06月04日 10:42撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
尾根に上がる地点、あずま屋がありました。
このルート、ツツジも綺麗なようですが、時期が遅かったですね。
2023年06月04日 10:43撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
このルート、ツツジも綺麗なようですが、時期が遅かったですね。
常緑の針葉樹と落葉の広葉樹の混ざる森。
2023年06月04日 10:51撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
常緑の針葉樹と落葉の広葉樹の混ざる森。
登山道にはステップが設置されています。
2023年06月04日 10:51撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
登山道にはステップが設置されています。
コルク質の木肌、これがアベマキだと思います。
2023年06月04日 10:58撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
コルク質の木肌、これがアベマキだと思います。
右側(南側)
2023年06月04日 11:10撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
右側(南側)
左側(北側)
2023年06月04日 11:12撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
左側(北側)
標識があると安心して歩けます。
2023年06月04日 11:20撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
標識があると安心して歩けます。
杉林の中を進みます。
2023年06月04日 11:27撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
杉林の中を進みます。
みづめ桜、大きな枝が折れて横たわっています。
2023年06月04日 11:34撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
みづめ桜、大きな枝が折れて横たわっています。
グルっと廻って上に来ました。尾根に向かいます。
2023年06月04日 11:45撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
グルっと廻って上に来ました。尾根に向かいます。
氷ノ山かな
2023年06月04日 11:45撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
氷ノ山かな
御祓山への案内に従って進みます。
2023年06月04日 11:48撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
御祓山への案内に従って進みます。
急な尾根道。
2023年06月04日 11:50撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
急な尾根道。
尾根に執着せず、道らしきところを進みます。
2023年06月04日 11:54撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
尾根に執着せず、道らしきところを進みます。
アカマツが多く見られます。
2023年06月04日 12:08撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
アカマツが多く見られます。
傾斜が緩くなりました。もうすぐ山頂。
2023年06月04日 12:16撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
傾斜が緩くなりました。もうすぐ山頂。
山頂のようです。
2023年06月04日 12:20撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
山頂のようです。
三等三角点「糸原」
北緯 35°19′25″.9713
東経 134°42′03″.4760
標高(m) 773.13
2023年06月04日 12:20撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
三等三角点「糸原」
北緯 35°19′25″.9713
東経 134°42′03″.4760
標高(m) 773.13
御祓山山頂での360度写真「360度パノラマ写真ビューア」に切り替えてご覧ください。 眺望はありませんが。
2023年06月04日 12:35撮影 by insta360 x3Arashi Vision
御祓山山頂での360度写真「360度パノラマ写真ビューア」に切り替えてご覧ください。 眺望はありませんが。
ここから先は登山道は整備されていません。GPSで方向を確認しながら尾根を伝います。
2023年06月04日 12:36撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
ここから先は登山道は整備されていません。GPSで方向を確認しながら尾根を伝います。
イタチタケ?
2023年06月04日 12:37撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
イタチタケ?
ホオノキかな?トチノキとの区別がよくつきません。
2023年06月04日 12:38撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
ホオノキかな?トチノキとの区別がよくつきません。
まるで整備された遊歩道のような尾根。
2023年06月04日 12:52撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
まるで整備された遊歩道のような尾根。
地図には無い林道(作業道)を進みます。
2023年06月04日 12:53撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
地図には無い林道(作業道)を進みます。
ずっとこんな道だったら楽ちん。
2023年06月04日 12:55撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
ずっとこんな道だったら楽ちん。
サワフタギ
2023年06月04日 12:56撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
サワフタギ
ヤマボウシ
2023年06月04日 12:57撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
ヤマボウシ
頭上の空いている場所があったので、ドローンを飛ばしてみました。見通しが悪いので電波障害が生じてあまり遠くへは飛ばせませんでした。
2023年06月04日 13:20撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
頭上の空いている場所があったので、ドローンを飛ばしてみました。見通しが悪いので電波障害が生じてあまり遠くへは飛ばせませんでした。
《ドローン撮影》
御祓山山頂方向 方向的に、後ろは須留ヶ峰かな。
《ドローン撮影》
御祓山山頂方向 方向的に、後ろは須留ヶ峰かな。
《ドローン撮影》
西方向 一番遠くに見えるのが氷ノ山
《ドローン撮影》
西方向 一番遠くに見えるのが氷ノ山
この山域は中生代の海成層 砂岩泥岩互層だそうで、これは風化した泥岩(頁岩)のようです。
2023年06月04日 13:23撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
この山域は中生代の海成層 砂岩泥岩互層だそうで、これは風化した泥岩(頁岩)のようです。
林道が終わって道なき尾根に突入します。
2023年06月04日 13:24撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
林道が終わって道なき尾根に突入します。
ヤブコギでなくてよかった。
2023年06月04日 13:31撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
ヤブコギでなくてよかった。
共同アンテナかな。ヒトの痕跡があると少し安心します。
2023年06月04日 13:42撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
共同アンテナかな。ヒトの痕跡があると少し安心します。
また、林道に出会いました。
2023年06月04日 13:45撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
また、林道に出会いました。
アカヌマベニタケ?
2023年06月04日 13:48撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
アカヌマベニタケ?
これは地図に載っている道ですね。
2023年06月04日 13:50撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
これは地図に載っている道ですね。
車は通行禁止、歩くのはOKと解釈。
2023年06月04日 13:54撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
車は通行禁止、歩くのはOKと解釈。
獣害対策
2023年06月04日 13:56撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
獣害対策
山中に突然広い耕作地が出現。
2023年06月04日 13:58撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
山中に突然広い耕作地が出現。
右手に振り返ると御祓山が見えました。
2023年06月04日 14:02撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
右手に振り返ると御祓山が見えました。
左の林道に入ってみます。
2023年06月04日 14:09撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
左の林道に入ってみます。
これは比較的新しい道かな。
2023年06月04日 14:10撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
これは比較的新しい道かな。
休憩小屋、この前の道を進めば良さそう。
2023年06月04日 14:16撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
休憩小屋、この前の道を進めば良さそう。
口大屋の大アベマキです。太い枝が力強い。
2023年06月04日 14:19撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
口大屋の大アベマキです。太い枝が力強い。
国指定天然記念物だそうです。それで地図にも載っているんですね。
2023年06月04日 14:20撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
国指定天然記念物だそうです。それで地図にも載っているんですね。
北側、蘇武岳方向。妙見山かな?
2023年06月04日 14:21撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
北側、蘇武岳方向。妙見山かな?
これは溶岩ですね。割れ目の中は黒いので玄武岩質。
2023年06月04日 14:31撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
これは溶岩ですね。割れ目の中は黒いので玄武岩質。
1
ヒトクチタケ、名前と違って、食べられません。
2023年06月04日 14:32撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
ヒトクチタケ、名前と違って、食べられません。
距離は同じようなので、「カスミサクラを経て…」の方向へ進んでみました。
2023年06月04日 14:33撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
距離は同じようなので、「カスミサクラを経て…」の方向へ進んでみました。
勉強になります。
2023年06月04日 14:35撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
勉強になります。
締め付けられて苦しそう。
2023年06月04日 14:41撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
締め付けられて苦しそう。
道が不明瞭ですが、GPSを頼りに斜面を横切って進みます。
2023年06月04日 14:45撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
道が不明瞭ですが、GPSを頼りに斜面を横切って進みます。
いよいよ道がわからなくなった。けれども何とか進めそうなので目的の方向へ歩きます。
2023年06月04日 14:56撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
いよいよ道がわからなくなった。けれども何とか進めそうなので目的の方向へ歩きます。
小屋の裏手に出ました。
2023年06月04日 15:00撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
小屋の裏手に出ました。
大ザクラに関する様々な情報が掲示されています。地元の皆さんに愛されている樹だと伝わってきます。
2023年06月04日 15:02撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
大ザクラに関する様々な情報が掲示されています。地元の皆さんに愛されている樹だと伝わってきます。
樽見の大ザクラ、何だか物々しいです。
2023年06月04日 15:02撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
樽見の大ザクラ、何だか物々しいです。
下から。かなり手が入っています。
2023年06月04日 15:06撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
下から。かなり手が入っています。
杉林の中の小径を下ります。
2023年06月04日 15:11撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
杉林の中の小径を下ります。
自転車をデポしていた駐車場へ下りてきました。ここから先、自転車を走らせて、車のところまで戻ります。
2023年06月04日 15:20撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
自転車をデポしていた駐車場へ下りてきました。ここから先、自転車を走らせて、車のところまで戻ります。
1
天滝(日本の滝百選)、水芭蕉、鮎、紅葉
今回どれも目にしませんでした。そのうち、これらを見に来ようと思います。
2023年06月04日 15:37撮影 by X-T30 IIFUJIFILM
天滝(日本の滝百選)、水芭蕉、鮎、紅葉
今回どれも目にしませんでした。そのうち、これらを見に来ようと思います。

感想/記録

 台風の接近と前線の活発化によって、週末の山歩きは諦めていたが、予想以上に台風が早く通り過ぎて日曜日が晴れ予報になったので、土曜日の晩に山行計画を立てた。最近、鳥取県内と岡山県の山を歩くことが多いので、久しぶりに兵庫県の山を歩てみることにし、「ふるさと兵庫100山」で、まだ歩いていない山を物色したら、氷ノ山の東方に標高差、歩行距離の手頃な「御祓山」というのを見つけた。2つの登山口を結ぶ車道の走る山の縁で自転車を走らせたら、程よい距離の縦走コースが設定できる。ただ、山行記録を見ると、ほぼ4月の記録ばかりだ。読んでみると、名物の桜の木があって、みんなその桜の花を目当てにやってきているようだった。この時期、特に見どころも無いのかもしれないが、花が無くても新緑の大きな木は力強さと生命力が感じられるので、見て損は無いだろう。急登を上りにした方が膝への負担が少ないと思われるので、南側の登山口から歩き始めることにした。
 県道から登山口へ向かう分岐点には「みづめ桜」「秘境のツツジ回廊」と記された標識がある。登山口の駐車場もずいぶん広い。桜の時期には賑わうのかなぁ。実際歩いてみると、上りの山道が続き、まあまあキツイ登山道だ。きちんと登山の支度で挑む人は良いが、案内板につられて花見気分で登る人がいたら、騙されたと思うだろう。登山道はまあまあ明瞭で道を迷うことは無さそうだが、傾斜と距離がそれなりにある。標識も設置されているが、いくつかは地面に落ちている。説明板も何カ所かにあったが、薄汚れていて説明が読みにくい状態になっている。最近あまり行政の手が入っていないように見受けられた。
 歩き始めて1時間と少しで「みづめ桜」へ到着した。桜の木の周囲は木が伐り払われていて桜の枝の邪魔にならないようにしてあるが、大きな枝が折れて斜面の下に横たわっていた。桜の老木は朽ちやすいのだ。けれどもこれも自然の試練なので甘んじて受けなければならない。いつか「銘木」の称号を返上する時が来てもそれを運命として受け入れるべきだろう。
 桜の上の道を通り過ぎて山腹から尾根に入り上り続けると、1時間ほどかけて御祓山の山頂に到着した。周囲は木が生い茂っていて展望は無い。頭上も枝葉が覆っていてドローンを飛ばすこともできなかった。この山はアカマツが多い。植林されているのはスギよりヒノキが多いようだ。広葉樹はコナラ、ウリハダカエデ、葉の大きなのはホオノキかな。低木は、もう花が終わっているがアセビのようだ。林床には下草がほとんど無いのでスッキリとはしているが、シカの食害が伺える。
 御祓山山頂から先は尾根と、それに沿った林道(作業道)を歩く。登山道として整備はされていないようだ。時々進むべき尾根の方向をGPSで確かめながら進む。空が見える所でドローンを飛ばしてみたが、見通しが悪いからなのか、少し離れると電波障害や通信切断になり、自動Return to Home帰還してきた。地図の等高線通り傾斜は割と穏やかで歩き易い。地図で実線の道があるところまでやってくると、作業車が入れる程度の道になっており、そこから少し進むと突然広い畑が現れた。畑の脇にはトラクターがあり、大規模に耕作している様子だ。その脇の林道に侵入して次の巨木を目指した。標識もなく、GPSと地図を頼りに林の中の歩けそうな所を下りて行くと休憩舎があり、その前の細い道を進むと太い枝を広げた大きな木が目に入った。「大あべまき」だそうだ。この山の途中で見かけた、コルク質の樹皮をもつ、よくあるアベマキとは随分たたずまいが異なる。「古いものには魂が宿る」という言葉を思い出した。
 大あべまきから来た道を少し戻って、また道無き杉林の中を横切って3つ目の巨木を探した。山腹の少し開けた場所に木造の休憩舎があり、その向こうに目指す古木があった。樽見の大ザクラは周囲に立入禁止のネットが張られ、その枝は鉄管や丸太の柱で支えられ、何の建築現場かと思うような物々しさだ。休憩舎にはこの桜の由緒や、保存に多くの人が関わっていることが記された説明が掲げられている。山中の多くの木が人知れず朽ちていく一方で、人々に愛され多くの思いを背負っているこんな木もあるのかと、複雑な思いが頭を過るのだった。
 暑くも寒くもなく、蒸し暑くもなく足下のぬかるみもない良いコンディションで程よい山歩きができた。確かに、花の咲く時期に歩くのが最高に良い場所ではあるのだろうが、この時期でも緑は美しく、人と自然の関わりを感じることのできるロケーションだ。ただ、道中も山頂も展望はほとんど無く、時折木立の隙間から周囲の山が見えはするもののなかなか山の名を特定できる程ではなかった。登山開始から終了まで誰にも会うことはなく、新緑萌える中、一人で自分に向き合いながら歩く時間を過ごすことができた。
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