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Yamareco

記録ID: 5617712
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白山

夜叉ヶ池と夜叉丸

2023年06月17日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
04:29
距離
6.7km
登り
821m
下り
850m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
3:43
休憩
1:44
合計
5:27
9:44
9:45
106
11:31
12:49
16
13:05
13:16
12
13:28
13:42
88
15:10
15:10
0
15:10
ゴール地点
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2023年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
夜叉ヶ池登山口駐車場
コース状況/
危険箇所等
よく踏まれた登山道。
その他周辺情報 今庄に名物おろし蕎麦の店数店。
杉津PAから。
2023年06月17日 08:39撮影 by  iPhone 14, Apple
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6/17 8:39
杉津PAから。
同じく杉津から日本海。
2023年06月17日 08:39撮影 by  iPhone 14, Apple
6/17 8:39
同じく杉津から日本海。
幹回り14mのカツラ。
2023年06月17日 09:42撮影 by  iPhone 14, Apple
6/17 9:42
幹回り14mのカツラ。
最初から広葉樹林帯。
2023年06月17日 09:50撮影 by  iPhone 14, Apple
6/17 9:50
最初から広葉樹林帯。
コアジサイが林下を埋め尽くして咲いている。
2023年06月17日 09:57撮影 by  iPhone 14, Apple
6/17 9:57
コアジサイが林下を埋め尽くして咲いている。
水量豊かな沢に沿って。
2023年06月17日 10:09撮影 by  iPhone 14, Apple
6/17 10:09
水量豊かな沢に沿って。
この先、高みに上がってトラバース道となり、落ちたら一発。
2023年06月17日 10:10撮影 by  iPhone 14, Apple
6/17 10:10
この先、高みに上がってトラバース道となり、落ちたら一発。
500m間隔の道標。最後はサービスで細かくなる。
2023年06月17日 11:09撮影 by  iPhone 14, Apple
6/17 11:09
500m間隔の道標。最後はサービスで細かくなる。
2023年06月17日 11:28撮影 by  iPhone 14, Apple
6/17 11:28
見えてきた!
2023年06月17日 11:31撮影 by  iPhone 14, Apple
6/17 11:31
見えてきた!
夜叉ヶ池だ。
2023年06月17日 11:33撮影 by  iPhone 14, Apple
6/17 11:33
夜叉ヶ池だ。
透き通った水。
2023年06月17日 11:35撮影 by  iPhone 14, Apple
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6/17 11:35
透き通った水。
ニッコウキスゲはここにはない。
2023年06月17日 12:11撮影 by  iPhone 14, Apple
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6/17 12:11
ニッコウキスゲはここにはない。
池の背後の稜線に乗ると、打って変わってこのダイナミックな景観。
2023年06月17日 12:15撮影 by  iPhone 14, Apple
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6/17 12:15
池の背後の稜線に乗ると、打って変わってこのダイナミックな景観。
アザミが咲く。
2023年06月17日 12:16撮影 by  iPhone 14, Apple
6/17 12:16
アザミが咲く。
岸壁にかろうじて咲くニッコウキスゲ。
2023年06月17日 12:20撮影 by  iPhone 14, Apple
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6/17 12:20
岸壁にかろうじて咲くニッコウキスゲ。
対岸の岸壁。
2023年06月17日 12:28撮影 by  iPhone 14, Apple
6/17 12:28
対岸の岸壁。
この岸壁にニッコウキスゲの群生があるが、接近不能。
2023年06月17日 12:30撮影 by  iPhone 14, Apple
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6/17 12:30
この岸壁にニッコウキスゲの群生があるが、接近不能。
接近できる花はごく僅か。
2023年06月17日 12:41撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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6/17 12:41
接近できる花はごく僅か。
夜叉丸に取り付くと眼下に夜叉ヶ池が。
2023年06月17日 12:44撮影 by  iPhone 14, Apple
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6/17 12:44
夜叉丸に取り付くと眼下に夜叉ヶ池が。
コナスビとニガナの類。
2023年06月17日 12:45撮影 by  iPhone 14, Apple
6/17 12:45
コナスビとニガナの類。
2023年06月17日 12:45撮影 by  iPhone 14, Apple
6/17 12:45
県境尾根を振り返る。右の岐阜県側は切れ落ちて、左の福井県側は緩い。
2023年06月17日 12:46撮影 by  iPhone 14, Apple
6/17 12:46
県境尾根を振り返る。右の岐阜県側は切れ落ちて、左の福井県側は緩い。
アカモノか。
2023年06月17日 12:48撮影 by  iPhone 14, Apple
6/17 12:48
アカモノか。
2023年06月17日 12:48撮影 by  iPhone 14, Apple
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6/17 12:48
岩の多い尾根を行く。
2023年06月17日 12:49撮影 by  iPhone 14, Apple
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6/17 12:49
岩の多い尾根を行く。
ちょっとアルパインな感じがする。
2023年06月17日 12:50撮影 by  iPhone 14, Apple
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6/17 12:50
ちょっとアルパインな感じがする。
背後の左端のピークが三周ヶ岳
2023年06月17日 12:56撮影 by  iPhone 14, Apple
6/17 12:56
背後の左端のピークが三周ヶ岳
三周ヶ岳と夜叉ヶ池
2023年06月17日 12:58撮影 by  iPhone 14, Apple
6/17 12:58
三周ヶ岳と夜叉ヶ池
2023年06月17日 12:58撮影 by  iPhone 14, Apple
6/17 12:58
2023年06月17日 13:01撮影 by  iPhone 14, Apple
6/17 13:01
2023年06月17日 13:06撮影 by  iPhone 14, Apple
6/17 13:06
鞍部に戻って来た。イブキトラノオ?にハチが。
2023年06月17日 13:38撮影 by  iPhone 14, Apple
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6/17 13:38
鞍部に戻って来た。イブキトラノオ?にハチが。
2023年06月17日 13:40撮影 by  iPhone 14, Apple
6/17 13:40
ヤシャゲンゴロウは見つからず。
2023年06月17日 13:46撮影 by  iPhone 14, Apple
6/17 13:46
ヤシャゲンゴロウは見つからず。
コアジサイ再び。
2023年06月17日 14:11撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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6/17 14:11
コアジサイ再び。
ヤマボウシ。
2023年06月17日 14:48撮影 by  iPhone 14, Apple
6/17 14:48
ヤマボウシ。
帰ってくるとあの滝に陽が射していた。
2023年06月17日 14:51撮影 by  iPhone 14, Apple
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6/17 14:51
帰ってくるとあの滝に陽が射していた。

装備

個人装備
長袖シャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ザック 昼ご飯 飲料 レジャーシート 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ GPS ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 サングラス カメラ シュリンゲ

感想

今年もニッコウキスゲを見たいと思っていたが、赤兎山一辺倒というのでは芸がない。そこで調べているうちに夜叉ヶ池の名が浮上した。岐阜と福井の県境の稜線上にある池で、両白山地の西端近くに位置している。山上池というだけで興味をひかれるが、そこにニッコウキスゲが咲く情景を想像して、これは行かないではいられなくなった。この池にまつわる龍神伝説をもとに泉鏡花が作品を残しているとなれば、なおのことである。もっとも、大昔の中学入試のための暗記が、今日の自分が持つ教養のすべて自負するasakinuは、その作品が『金色夜叉』であることに疑いを持たなかった。しかし、なぜか不安が走って調べてみると、その根拠のない確信は完全に打ち砕かれる。貫一・お宮の『金色夜叉』は何と尾崎紅葉の作品だったのだ。えっ、そうだよな、貫一・お宮と龍神伝説とじゃ、どう考えても接点がない。で、本当は泉鏡花の作品『夜叉ヶ池』がアタリ。なんのことはない、そのものずばりのタイトルだ。しかも、泉鏡花が尾崎紅葉の弟子だった、なんてことは、中学入試の暗記から60年近くを経た今日、初めて知った。それに、教科書に近代日本の偉大な作家として登場する尾崎紅葉や泉鏡花が、実は随分と俗っぽい作品を書いていることにちょっと驚いたりするのだ。
さて、過去の山行記録を見ると、岐阜県側からのルートが福井県側からのルートよりもバリエーションに富んでいて面白そうである。だが、登山口までの林道は、岐阜県側からの場合、なかなか怖いという。asakinuとしては、デリカでそこに突っ込んで悶えるのが嫌だった。今回はおとなしく無難な福井県側から入ることにする。
北陸道木之本ICから下道を辿るつもりで高速を降り国道に乗るが、「福井県側通行止め」の看板を見て慌てて高速に乗りなおす。結局、今庄ICからのアプローチとなる。もっともこのおかげで、途中の杉津(すいず)PAからの素晴らしい日本海の眺めを満喫することができた。
今庄ICからはナビに「広野ダム」と入れてガイドさせる。ダムからは道なりにまっすぐ終点まで入る。最奥の駐車場は10台くらい停められるが、満杯だった。親切な方が今出るから、と空けてくださり、ありがたくそのあとに車を入れる。しかし、すぐ手前に3か所ほど広々スペースが舗装されているので、車を置くことに困難はないであろう。駐車地には樹齢400年の巨大なカツラが神木として聳えており、その木に守られる様にトイレが建つ(笑)。
豊かな水量の沢に沿って広葉樹の下を進む。林下をコアジサイが埋め尽くしている。あたりに立ち込める高貴な香りに酔いしれる。コアジサイはどこにでも普通に生えているが、このようなかぐわしい香りを放つことに、今日まで気づかずにいた。途中、3本の支沢を渡るが、そのたびに水の味を確かめてゆく。対岸に二段に落ちる豪快な滝を見て進めば、やがて道は沢の左岸の高いところを巻くようになる。なかなかの高度感。さらに進むと沢音は遠ざかって、尾根を登るようになる。500メートルごとに道標が立つが、その500mがなかなか遠い。最後の500mを過ぎると200m、100mというように標識は小刻みになっていく。そして傾斜が緩み、夜叉ヶ池は目前となる。人々の話声が近づいて視界が開けると、そこに透明な水をたたえた夜叉ヶ池が姿を現わす。
ニッコウキスゲは一体どこだろう。常連の方から話をうかがい、県境尾根の向こう側すぐのところにニッコウキスゲが生えていることを知る。さっそく現地に赴く。尾根に乗ると美濃側は一気に切れ落ちて、雄大な景色が眼前に広がった。そして待望のニッコウキスゲも。だが、ここに一本、それからあそこに一本、という感じで僅かな数である。美濃側へ露岩の斜面を下った地点から谷を隔てた左岸の岸壁を眺めると、そこには群落があるが、いかんせん遠すぎる。そして何人もの方が、以前はもっとたくさんあったのに・・・と残念がっていた。シカの食害によると思われるが、確かに断崖にしか残っていないのだった。あきらめて夜叉丸に登る。夜叉ヶ池を見下ろし、背後に三周ヶ岳に連なる尾根が真っ青な空に映える。夜叉丸山頂は身の丈の篠竹藪の先にある。ササ丈が低くなり足元に白い大きめの石が三つほどあるところが山頂である。むさくるしい山頂で、すぐに引き返した。
往路を淡々と下ってゆくと、再びコアジサイの清らかな香りに包まれる。実に幸せな気分だ。降り立った駐車場にはほんの数台の車を残すのみ。それにしても素晴らしい天気に恵まれ、最高な眺めを楽しむことができた。ニッコウキスゲはともかく・・・。そして心はすでに夕食の一献に向いている。今夜は今庄の宿かねおりに一泊する。豊かな食膳に打ちたての蕎麦。山形の田舎蕎麦に一脈通ずるおろし蕎麦は逸品である。

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