空木岳・南駒ヶ岳・越百山(伊奈川ダムから周回)
- GPS
- 19:59
- 距離
- 30.1km
- 登り
- 3,002m
- 下り
- 2,988m
コースタイム
- 山行
- 8:11
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 9:23
- 山行
- 9:02
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 10:34
天候 | 1日目: 快晴 2日目: 晴ときどき曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
梅雨の合間の好天週末、以前から狙っていた中ア縦走を実行する。
4時半に伊奈川ダムへ行くとゲート手前には既に数台の車が停まっていたが、なんとか駐車できた。
最初は2時間の林道歩き。うさぎ平から少し登ると五合目だがまた下って六合目の渡渉がある。私は飛び石で渡ったがyuzuafloは安全策で鞍を脱いで渡渉した。
その先はえんえんと登る。2週間前の有明山表参道ほどではないが、荷物が重いので応える。義仲の力水で明日の分も含めて給水。
力水の少し先で木曽殿越に登りつめると景色が変わる。ここまで出会った人はほとんどいないかったが、この先はすれ違う人が時々現れるようになる。青空の下、快適な稜線歩き…と言いたいところだがyuzuafloは岩場に苦労しているようだった。
それでも何とか空木岳に登頂。快晴で四方がよく見渡せた。来てよかった。
山頂で満足した後は伊那側へ少し降って駒峰ヒュッテへ。まだ営業はしていないが冬季小屋が開放されている。寒くもなく快適な一夜を過ごした。
翌朝は山頂で日の出を眺めた後、赤梛岳を経由して南駒ヶ岳へ。360度の景色を眺めながら楽しいハイマツ帯の稜線歩きが続く。岩場も多い。百間ナギ方面は通行止になっているが、摺鉢窪避難小屋は復活できるのだろうか。
南駒ヶ岳への登り返しはもう残雪もなく問題なく登れた。ここが今回の山行の最大の目的なので来れてよかった。無人の山頂で写真を撮り合う。空木岳からここまで、出会った人は1人だけだ。
続いて仙涯嶺へ。山頂周辺は岩だった。yuzuafloは疲れが出ているようだがまだ歩けている。仙涯嶺から先はうも急登はなくなだらかな稜線を歩いて越百山へ。
途中で数名の登山者とすれ違い、越百山の山頂にも若干の日帰り登山者がいた。うち1人はこれから南駒にチャレンジするという。
最後の記念写真を撮ってハイマツ帯と別れて樹林帯を降りる。30分ほどで越百小屋。ここもまだ営業していない。軽く休憩してあとはえんえんと樹林帯を降り13:30に福栃平へ下山。さらに1時間ちょい歩いてようやく車を停めたゲートまで戻ってきた。予想どおり天気もよく、目標も達成できて満足した2日間だった。
初めての中央アルプスで、空木岳〜南駒ヶ岳〜越百山の周回コースに挑戦しました。
重い荷物(と言っても私は小屋泊装備分しか持っていなかったはずなのですが・・・)での登山は久しぶり、一日で標高差2000メートルを登るのはたぶん初めて、さらにルート上にトイレがない泊まりの登山も初めてで、不安要素MAXでスタートしました。
伊奈川ダムからのながーい林道歩きから始まり、久しぶりの重装備が肩に重くのしかかります。登山道に入ってからは、道は整備されていて斜度も思っていたほどではなかったです。六合目の渡渉点で、私はうまく渡ることができず、oecさんに助けてもらいながら何とか対岸へ。ストックを1本流されましたがこちらも何とか引き上げてもらい、無事に先に進むことができました。この後のことを考えると、ここでストック1本にならなくて本当によかったです。
その後は順調に進みましたが、木曽義仲の力水で2日分の水を背負ったことでペースが大幅ダウン、疲労もたまってきて、空木岳の山頂手前あたりではゾンビのようになりながら登っていました。
何とか空木岳の山頂にたどり着くと、360度見渡す限り長野県の山!な絶景が広がっていました。木曽駒ヶ岳、御嶽山、南アルプスやふもとの駒ヶ根の街がとてもよく見えました。
今の時期は日が長く、日の入りもご飯を食べてひと眠りしてからのんびり見ることができました。ただ、疲労感はとてもあり(着替えを持ってきたのに着替える元気もなかった)、明日の行程に不安を覚えつつ眠りにつきました。
山に泊まりで来る時には、やはり星空を見たいのですが、駒峰ヒュッテからだと意外と駒ヶ根市街が明るくて、想像していたよりは星は見えませんでした。それでもたくさんの星が見えてよかったです。今回は無風で全く寒くなかったので、心ゆくまで鑑賞できました。
翌朝は空木岳の山頂で日の出を見てから、南駒ヶ岳〜仙涯嶺〜越百山の縦走コースへ。アップダウンもなかなか多く、重い荷物が堪えました。特に、南駒ヶ岳から仙涯嶺までの下りは足を滑らせたら終わりだろうというところもあり、全く余裕がなかったです。仙涯嶺から越百山への道はハイマツの中を進んでいくようなコースで、左右にハイマツがある安心感を存分に感じながら進めました。
越百山から先も標高差1700mを下る必要があり、なかなかのロングコースに心が折れそうになりましたが、こちら側の道もそこまで歩きにくい道ではなかったのが救いでした。塔ノ岳のバカ尾根を下る気分で頑張って下りました。
林道まで降りてきて、ひと安心でしたが、ここからの林道歩きもまた長く(前日よりは短いのですが)、ザックの重さを感じながらも何とか駐車スペースまで戻ってこれました。
今回は助けてもらえるところはだいぶ助けてもらった感じがあるので、1人ではこの行程は絶対こなせないだろうなと思うと(小屋が空いている時期でもこなせるか疑問)、本当にoecさんには感謝しかなかったです。
ずっと憧れだった南信州の山々、木曽谷から登る中央アルプスを満喫できて、本当に楽しかったです。そして次は木曽駒ヶ岳に行ってみたいなと思い始めるのでありました(というよくある無限ループ)。
※(ここから食事中の人は見ないでくださいのホンネ)※
トイレがないというのはやはり女性にとっては非常に問題です。携帯トイレを持って行って用を足しましたが、人に見られたくないし、荷物が軽くならないし、ニオイは気になるし、どうしてもガマンしてしまうし、なかなかツラいところでした。整備された日本の上下水道への感謝をより強く感じられるようになりました。
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