大同心雲陵ルート ソロ登攀
- GPS
- 12:41
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 1,267m
- 下り
- 1,253m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2023年06月の天気図 |
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アクセス |
写真
装備
個人装備 |
シングルロープ60m
補助ロープ50m
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感想
早朝、赤岳山荘からスタート。
林道から登山道へと入り、赤岳鉱泉まではゆるりと登っていく。そういえば、雪のない時期に美濃戸に来るのは初めてだ。
赤岳鉱泉から硫黄岳方面に進むとすぐに大同心沢にぶつかりそこから登山道を逸れる。踏み跡はしっかりしていてほぼ登山道なので迷うことはなさそう。
沢から大同心陵に出て急登を登り、樹林帯が途切れたあたりが大同心基部。向かって左手にトラバースして雲陵ルートに取り付いた。
■1P
古いトポを参照していたためRCCグレード表記になっていたが、その他の情報によるとここが5.9でグレード的にはルート上で最難のよう。1ピッチ目ということもあり慎重に登る。
出だしはプロテクションが取れずに5mくらい登ってテラスへ。その後はだいたいボルトが打ってあった。
草付きに入るとRCCとリングボルトの終了点があるが、そこはスルーし、少し右上するとテラスにハンガーボルト2つの終了点がある。
2Pまで繋げたかったが、ギアが足りなさそうだったので、ここで切った。カムはほとんど出番がなく、その分ヌンチャクにしたらいけてたかも。
■2P
出だしの岩を登り、草付き混じりをしばらく行くとテラス状の上にきれいな凹角が現れる。ここはこのピッチの核心で右面の右手アンダーと左手カチを使って突起部のガバを取った。
途中でナットが緩みきったボルトがあったので増し締め(動画 11:40くらいから)。今回からレンチを持ってきててさっそく役に立った!
その後も草付き、土混じりの岩場を登り、広めのテラスで終了。
■3P
ここはより傾斜がゆるくなって草と土の緩傾斜を登っていく。しばらくノープロテクション。その後岩が出てくるただいぶ浮き石が多かった。
RCCが3本打たれた支点をスルーして、ドーム状の基部を目指す。基部の手前にハンガーとリンボルで終了点に使えそうなところがあるが、ここもスルーして、ハンガーボルト2本の支点でピッチを切った。
■4P
上記の支点までくればここは歩けそうだったので荷物をまとめて行った。一箇所、飛び出た岩を越えるところは空身なら下をくぐれそうだが、荷物があるので慎重に手を探って身を乗り出して越えた。
■5P
広いテラスからスタート。1ピッチ目同様ボコボコと出っ張った石でホールドは豊富だが、1ピッチ目よりも下地が弱く剥がれやすそうに見えた。実際足を置いた小さい岩が剥がれたか、もともと浮いていた。ハングを越えてリッジに出る核心部あたりは高度感満載。ボルトが打てない、もしくは打っても外れてしまうっぽくてハーケンなのが怖い。
当初はあわよくば小同心も継続で、と思っていたが序盤でピッチを繋げられなかったこともあり、早々に断念を決めていたので、大同心ピークから最終ピッチを懸垂下降し、テラスからは大同心ルンゼに降りて、基部まで歩き。
登攀ルートは全体的に見ると、草付きの多いルートがあってルーファイに時間がかかったり、岩が脆くて慎重にいかざるを得なかったりとアルパインの嫌らしさもあり、素晴らしい高度感の中でハング超えをするなど登攀的な面白さもあるルート。
天気も良く、貸し切りで大同心を満喫しました!小同心は次のお楽しみということで。
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