ヒメサユリいっぱいの浅草岳〜六十里越登山口〜鬼が面〜狢沢カッチ経由浅草岳ピストン〜いまここは見頃最盛期
- GPS
- 08:59
- 距離
- 16.0km
- 登り
- 1,656m
- 下り
- 1,644m
コースタイム
- 山行
- 7:15
- 休憩
- 1:41
- 合計
- 8:56
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・50台くらいとまりそう ・朝6時で4台くらい。6時半までにさらに数台はいってきました。帰ってきたら真ん中のところにも車いたので日中は外周列は埋まっていたのかもしれない。 ・登山ポストあり、トイレなし ・舗装あり。アクセス路ダートなし。前回来たときより道路との継ぎ目がきれいになったような気がします。段差ありません |
コース状況/ 危険箇所等 |
○整備はされており大きく目立つ危険箇所は少ない ★ヒメサユリ開花状況は下に記しました。注意箇所の下にあります ********** ▲注意箇所 ▲南岳〜鬼が面はヤセ尾根歩きです。ザレているので通過には注意してください ・ところどころ崩落で幅が狭くなっている箇所あります。注意して通過してください。 ▲前岳〜山頂、残雪あります。 ・前岳直下のいつものところに数十m程度の残雪の登りとそのさき100m程度の残雪歩きあります。 ・雪は緩んでいるので日中以降気温の高い時間帯の通過にはチェーンスパイク等も不要だと思います。使用せずに通過しました。 ・ただし今年は昨年比で冬の雪が少なかったので残っている雪の厚みがいつもより少なく、端の位置が低いです。 ・雪が多い年だと残雪の端には笹薮が茂っていて、雪をはずして歩いても滑らなかったり、滑った際に笹を掴んでバランスをとったりもできますが、今年は雪の位置が低いので笹は遠く、雪をはずすとツルツルの下草なので歩けませんし、笹を掴んだりすることはできません。 ▲北岳〜狢沢カッチは非常に急な斜面の登り下りが連続します。 ・一昨年きたときにはなかったロープなどが設置されていて幾分歩きやすくなっていますが、ぬかるんだ場合などは途方に暮れるような箇所あります ・木の根が張り出していたり、登山道が狭くなっている箇所もおおいです。 ・全ての小ピークを通過する登山道なのでかなり体力を消耗します。 ▽このコースは健脚者むけと感じました。 ・累計標高差や距離だけを見るとそれほど難しくないコースにみえますが、実際には鬼が面以降全ての小ピークを通過する必要があり、その度に急登や急な下りを繰り返すことになります。そのため登り方向通過と下り方向通過でもコースタイムがほぼ変わりません。 ・細かいながら滑りやすい急勾配の小ピークを繰り返すためなかなか標準コースタイムより縮めるのが難しいです。 ・南岳以降浅草岳山頂までは樹林帯を抜けるため、基本的には日差しを遮るものはありません。 ・途中水場らしい水場はありません。標高も低いので気温も高く、直射日光に晒されると水の消費量が増えます。水は多く持っていくことをおすすめします。 ******* ◎お花 ●ヒメサユリ開花状況 ●南岳〜鬼が面:見頃ピーク。お花最盛期 ・八分〜九分咲。ほぼ満開に近い。つぼみの株はほとんどない。 ・見頃ピークだと思います。かなりお花が開いています ●鬼が面〜北岳:見頃序盤 ・七分咲くらい。まだつぼみの株も多少ある。 ・まだ来週までは見頃つづきそう。 ●北岳〜狢沢カッチ:ここにはヒメサユリの群落はありません ・時々はぐれヒメサユリが咲いています。 ・時折あらわれるヒメサユリは五分〜六分。つぼみと開花株が半々くらいです ●狢沢カッチ〜前岳:見頃 ・規模は少し小さめですが群落がいくつかあります。 ・七分咲〜八分咲。つぼみの株は少なくなってきています ・日当たりのいいところでは満開の株もあります。 ・前岳から30分程度下ったところの群落は見事です。 ・ニッコウキスゲとの共演がみられます。ニッコウキスゲは開花したお花も数輪ある ●前岳より先:咲いていません ・この区間で咲いているヒメサユリは1輪もみかけませんでした ・つぼみの株もあまりなく、この区間でヒメサユリはあまり期待できません ◎ヒメサユリをいま見に行くなら六十里登山口〜狢沢カッチ経由〜前岳のコースがオススメです。 ○傾向としては南岳に近いほど開花株が多く、前岳に近づくほどつぼみは多くなりますが、日当たりの関係か前岳近くの群落が咲き進んでいたり、逆に鬼が面の手前はつぼみが多かったりします。 ・聞いたところによるとネズモチ平側からの登山コースにはまだ全く咲いていないようです ○その他お花 ○サンカヨウ:反射板〜南岳でギリギリ咲いてます ・すでにお花は見頃終わっているようで、多くは散ってしまっています。 ・まだ残っているお花は朝露で透明になってます。 ・下の方はすでにお花はなく、上の方もすでに終わりかけて数が少ないので結構朝早めに登らないと透明の花には出会えないかもしれません。 ○ウツギ:見頃です ・ウツギは登山口〜南岳では満開で咲いてます ・上の方にも咲いてます ○ワタスゲ:前岳周辺で見られます ・数は少なめですが、前岳〜山頂までの木道区間の湿原で見ることができます ○その他 ・マイヅルソウなど様々な山野草はお花ピークです。よくさいています |
写真
感想
さて、年に一度のお楽しみ、浅草岳のヒメサユリの時期がやってきました。
6月頭にはこのあたりで開花株が出始めたとの情報がでて浮足立っていたのですが、どうもそのあとの雨で開花がストップしたらしく、この間の週末のみなさんの情報だと全然咲き進んでないとの話で、かなり情報収集をいろいろしてザワザワしながら迎えた梅雨の晴れ間のお仕事お休みの日です。
どうもネズモチ平からのコースでは全く咲いていないということらしく、例年通り南岳から見頃がはじまっているようですね。
さて、この数日間は貴重な貴重な梅雨の晴れ間。完全な快晴予報。
なんだかんだ今年の梅雨は梅雨らしいですからね。なかなか晴れ間が貴重。
ネズモチ平からのコースの方がはるかに楽なので、苦行が予想されるキツイ六十里越からの登山は大変だなぁ…と思いつつも、ヒメサユリを待っていると貴重な梅雨の晴れ間を逃してしまう。
結論は1つ、六十里越登山口からの浅草岳登山です。
実はこの六十里越登山口からのコース、一昨年無念の敗退をしたコースでして…。
あのときは南岳までは標準コースタイム通りに歩けたものの、その先が標準コースタイム通りに歩けずあれよあれよと言う間に時間を浪費して、結局予定より1時間も遅れてしまったので、狢沢カッチで無念のリタイアをして引き返した苦い記憶のあるコースです。
つまり今回のこれはリベンジマッチってことですね!
さて、前回来たときは駐車場があっという間に満車になって焦った記憶があったので今年は早め早めの行動で朝6時、駐車場着です。
…と…駐車場が思いの外にガラガラ。4台しかとまってません。
こころなしか駐車スペースも広がってる気がするし舗装もよくなってる…?
駐車場が確保できたのでちょっと落ち着いてここで朝食。
さて、朝食もとれたのでスタートです。
登山口〜南岳まではお花がいっぱいです。
ところどころ登り勾配がキツ目のところはありますが、それほどしんどい区間ではないのでここは難なく通過。
ウツギがとにかくあちこちでキレイ。
それでもって反射板の先くらいのところで、おおおっ!!サンカヨウ発見!!
ほとんどお花は終わってますが、ギリギリ咲いてる株もあって、朝露でギリギリ半透明なお花あります!お天気いいし気温高いからもう乾き始めてますがギリギリ半透明!(笑)
ほかにもいろんなお花咲いてました。
気持ちいい感じで南岳まで到着!
さて、お楽しみヒメサユリはどうかな?
おおっ!!!稜線がピンク色ですね〜これは期待できる!!
南岳のピークからちょっとおりたあたりはここは本当にヒメサユリが最盛期!!!!
開花してない株はないです。
あたりにはヒメサユリの香りが漂っていてとってもいい!
お花の写真を撮りまくって鑑賞しまくって、香りも堪能しながらゆっくり進みます。
ここから鬼が面まではヒメサユリの見頃続きます。
鬼が面近くなるとちょっとつぼみも出始めたかな。
さて、他の登山者さんとあまり会うこともないまま鬼が面着。
鬼が面山頂近くの群落はまだ開花半々かな。つぼみめだちました。
さぁ…………ここからが大変なんですよね………
ちなみに南岳〜鬼が面はヒメサユリを楽しみまくって写真撮ったりお花みたりしてたのでめちゃくちゃゆっくり歩いてしまいました。
鬼が面をでて北岳まで向かうとまたヒメサユリが見頃。
このへんもいいんですよね〜。
北岳手前にちょっとした岩があってそこにもヒメサユリが咲いててここは休憩にいいのですが、おととしはここでまったりしたのが後の敗因になってしまったのでここは一気呵成に通過。
さてさて、北岳を過ぎるとここから狢沢カッチまでは苦行ターンです。
北岳でてすぐ、急な滑りやすい下り。前来たときよりしっかりした新しいトラロープはかかっていて幾分通りやすいですが、まあ滑りやすい難所にはちがいないです。
前回きたときは雨のあとでここがツルツルで難儀したのを思い出します。今回はドライなのでなんとか…。
ここから先はひたすら小ピークをいくつも越えます。地図上で目立つピークとピークの間にそれぞれひとつふたつ小ピークがある感じ。一個一個の小ピークの難易度はそれほどないのですが、繰り返し繰り返し小刻みな急な登り下りを繰り返すので消耗します。
今度こそこれが狢沢カッチ!って思ったピークがただの小ピークみたいな感じで登りきったのに「ええっ…まだこれじゃないの…」みたいな感じで精神的にもしんどいです(笑)
何度小ピークをやり過ごしたかわからない。時々はぐれヒメサユリがでてきてくれるのが癒やし。あとマイヅルソウとかが足元で迎えてくれます。
しんどさがピークを迎えたころ、狢沢カッチ着です。
やっぱりキツかった。一昨年はここで泣く泣く断念したわけです…。一昨年の反省でかなり早め行動を心がけたのでまだ時間の余裕はありますが…。まだまだ遠くそびえる浅草岳。グッとおりて登り返す登山道…。
心が折れそうになるのを抑えて、2年越しのリベンジマッチに臨みます。
急な下りをおりていくと、おおっ!!!!ここにもヒメサユリの群落!!!
これが結構咲いてる!!!
鬼が面山頂付近はつぼみも目だってたのにここはなかなかの見頃!!!
さらにニッコウキスゲも咲いてます!!
ヒメサユリとニッコウキスゲの共演は貴重!!
どっちもいい香りしますね。
お花に癒やされるのでここは思ったよりはキツくない。ただし暑い!!!
最後の前岳までの急登はしんどいですが、お花で癒やされたのであとはリベンジへの気合で登りきりました。
前岳までくると登山者さんがたくさんいてちょっとびっくり(笑)ここまでほとんどすれ違う人も少ない山行でしたから…。
前岳まできてしまうと、あとはまあせっかくだからちょっと山頂寄ってくか〜って感じです。
前岳から先は、いつも通りのところに残雪です。
スキーできそうな雪渓。
しかし、去年と比べても雪の量が少ないから雪渓の端の位置が随分真ん中よりなんですよね。
去年は雪多かったので、端の方は滑りやすい下草じゃなくてちゃんと地面のところまで雪あったので実は雪をはずしても脇は歩けましたし、蹴りこめば十分蹴り込む厚みがありましたし、ツルッといきそうになっても笹を掴むこともできましたが今年は真ん中の方に雪があります。雪のないところはツルツルの下草で、雪を外すととても歩けない。蹴り込むとすぐ下草がでてきてしまうので角のたったステップを作りにくいですし掴めるような笹ははるか遠く。
なので実は雪が多い年より注意いります。
とはいえ気温もだいぶ高く、しっかりキックステップで蹴り込んでいけば歩けるので下りに使うことも考えてガツガツ蹴り込んでステップつくっときます。
そうこうしてるうちに前岳のピークをすぎて、あとはちょろっと登ったら山頂です。
山頂到着!!!無事、2年越しのリベンジを果たして六十里越コースでの浅草岳登頂です!!!
山頂は今日は空いていたのでここでご飯。
奥只見の山々を眺めながら絶景ランチしてきました。
さて、まあ帰りも長いので、正午過ぎには早々にでます。
と、帰りに湿原通りかかったらワタスゲありました。量はすくないですけどちゃんとフワフワしてました!
さ、前岳から狢沢カッチ方面にいくとまたグッと誰もいなくなり、キツイ下り。
ここから先狢沢カッチをへて鬼が面まではただただ苦行です。
登ったり下りたり、登ったり下りたり、全部急登のち急な下り。こんなに全部の小ピーク登らなくても…ってくらい全ての小ピークを全て通過するコースなのでそれはそれは消耗します。
そしてなにより暑い………
ひたすらに照りつける日差しを遮るものは何もない……
急登につぐ急登、からの滑りやすい急降下。上がり続ける気温、照りつける太陽、減っていく水、、、
節水を心がけて帰りに水残していましたが、下山は渇きとの戦いでしたね。
ヒメサユリはきれいですけどとにかく暑い!!!知ってたけどヒメサユリの時期の浅草岳は暑い!!!!
雲一つない快晴は気持ちいいですし、風がないのもいいことなんですけど蒸し焼きになりそうなハードな暑さでした。これでも異例の梅雨明け宣言が最初6月にでて超猛暑日だった去年のヒメサユリの時期よりは涼しいですけどね…(結局そのあと去年は梅雨前線もどってきましたけど)
渇きと疲労がピークをむかえ、それでもとにかく北岳までいけばなんとかなるので気合で北岳までいきました。
北岳のすこし下にある大きな岩の陰に入れるちょっとしたスペース、ここで日陰にはいれるとやっと風も抜けてここで小休止…。水の残りもだいぶ心もとないですが給水。
休憩で回復してからここから南岳までは足元不安定なので飛ばさず。ヒメサユリをまた見ながらなんとか南岳までたどりついたので、ここからは時間もあるしサーーーっと下山。
南岳以降は危険箇所はないのでここは速く歩けると思います。
ヤマレコの到着予想が19時だとか散々煽ってきましたが、ここからは飛ばせるので無事ちゃんと帳尻があって4時前に下山。
最後は案の定水不足に悩まされました。夏の浅草岳は一人2ℓではちょっと足りない。
でも2年越しのリベンジを果たせ、最盛期のヒメサユリを楽しめ、お天気にもめぐまれ絶景も楽しめたので今回は最高の登山でした。めっちゃ疲れたけど(笑)
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