関東ふれあいの道を行く〜埼玉編【1.水源のみち及び2.奥武蔵の古刹を訪ねるみち】


- GPS
- 11:46
- 距離
- 22.5km
- 登り
- 1,678m
- 下り
- 1,749m
コースタイム
- 山行
- 11:22
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 11:43
天候 | 晴れのち曇、風は穏やか |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路)西武池袋線吾野駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【川井駅〜百軒茶屋・奥茶屋】 駅の改札を出て左、線路下をくぐって右、すぐの交差点をまた右折して大丹波方面へ。あとはひたすらに真っ直ぐ道なりにずんずん登ります。 バスが使えるならバスで上日向か清東橋まで上がってしまうほうが楽であることは言うまでもありません(ただしバスは非常に本数が少ない)。 毎年この時期は大丹波イルミネーション開催中!のようです。朝方も一部イルミネーションが点いていました。 【奥茶屋〜棒ノ折】 山葵田に沿って登っていきます。奥多摩らしからぬ明るめの沢です。 鉄階段を上がり、小さな祠の前で左折すると樹林帯の登りとなります。 行く手に大きく空が開けてくると間もなく棒ノ折山頂。 特に危険箇所もなく、地味で落ち着いた登山道です。 【棒ノ折〜名栗湖】 棒ノ折から東に下り、ゴンジリ峠に至り、ゴンジリ峠から荒れた木段を下りて岩茸石へ。この区間は泥がひどく、靴底にこびりつきます。それで木段や木の根を踏むとよく滑るので注意。 岩茸石から左折して山腹をトラバースした後、やや急な斜面を下りて林道に出ます。 林道の先は白谷沢で、いわゆるゴルジュ帯な沢の道。岩場・鎖場の下りとなります。冬季は凍結することもあるので注意が必要です。 今回は雨後ということもあり、滑りやすい箇所が多く気を遣いました。 関東ふれあいの道の観点からは、撮影ポイントの「白孔雀の滝地名板」が見落としがちなところにあるので気をつけましょう。地名板は滝の上部(鎖場を登りきった上)にあるため、下り方向に歩いていると、「あ、これ白孔雀の滝じゃね?」と滝に気付いた時にはすでに通り過ぎています。鎖場を下りる前に、地名板を探しましょう。 【名栗湖〜竹寺入口】 ダムを渡り、さわらびの湯の前を過ぎて川又バス停付近まで歩きます。 左折して道なりに歩いていくと小殿バス停があり、そのすぐ先が竹寺入口です。 【竹寺入口〜竹寺】 それなりに急な道をガシガシ登っていくと鉄塔があり、その先一息つけるかと思いきや同じようなペースで登りが続き、最後の最後でやや緩む、そんな道のりです。 尾根を乗り越え、しばらく下ると竹寺です。 【竹寺〜子ノ権現】 今までに比べればゆるやかな道が続きます。 尾根の横腹をトラバースするように登り、豆口峠まではほぼ平坦で歩きやすい道となります。 その先は低山らしいアップダウンがありますがさほど険しい箇所もありません。 【子ノ権現〜浅見茶屋〜吾野駅】 特に改めて書いておくことはありません。 吾野駅までの舗装道歩きは、山歩きで疲れた後には少々長い距離ではありますが、浅見茶屋で一休みすれば何の問題もなし、と私は思います。 |
その他周辺情報 | ・お楽しみ会 浅見茶屋 http://asamichaya.jp/ |
写真
感想
[img]http://www.yamareco.com/uploads/photos/2945.gif[/img] [color=ff8c00]久しぶりの長距離![/color]
一応晴れ予報ながらかなり疑わしい日曜日。
頑張って遠くの山に行くとがっかりしそうな予感もしたので近場で長めの距離を歩こうという目論見で関東ふれあいのみちの埼玉コースに行ってきた。
第一のコース、水源のみちは東京から埼玉をつなぐルートで、埼玉県側ということで言えば棒ノ折から名栗湖までではあるが、前回の続きから歩くとなると奥多摩の川井駅からのスタートとなる。
名栗湖に下りた後、小殿バス停まで歩くと第二のコースにつながる。
第二のコース、奥武蔵の古刹を訪ねるみちは小殿から竹寺を経て子ノ権現へ至り、吾野駅へ下る。
子ノ権現から吾野駅なら当然ながら途中には浅見茶屋があるわけで、折りしも冬季限定の鍋焼きうどんが始まっているということもあり、これはぜひとも立ち寄らないわけにはいかない。
というか、二つのコースをつなげた目的は鍋焼きうどんに他ならない。
鍋焼きうどんにありつけなければ歩く意味がないとさえ言える。
関東ふれあいの道を歩くというのはあくまでも建前であり、実際の頭の中は鍋焼きうどんのことしか考えていないのである。
浅見茶屋の閉店時間は16時半頃なので、少なくともその1時間前くらいには着かないと慌しくなってしまう。
仮に閉店ギリギリでも浅見茶屋なら迎え入れてくれそうな気もするが、店の好意をアテにするわけにもいかない。
つまりタイムリミットは15時半。
距離にして約20キロ、累計標高差約1400メートルのコースを、10時間以内で歩くというタイムトライアルになる。
最近めっきり鈍ってしまった我々にとっては楽勝とは言い難い。が、不可能というわけでもない。
鍋焼きうどんを食うためなら、きっと歩き切ることができるに違いない。
が、鍋焼きうどんに染まった脳みそが後に仇となる。
川井から百軒茶屋まではひたすらに舗装道を歩く。
ここが最も、主に精神的にキツイのではないかと思っていたが、いざ歩いてみると「大丹波イルミネーション」の開催中だったのが幸いし、道沿いの家々に飾り付けられた電飾を眺めながら歩いたので(ほとんど消灯していたのではあるが)それほどつまらない道程ではなかった。
百軒茶屋の先、山葵田沿いに登っていく道も悪くない。奥多摩らしからぬ明るい沢の雰囲気は意外に新鮮さがある。
山葵田を過ぎてからはジミー・ナットザンド風な風景が続くので派手さはほぼ無いが、なかなか落ち着いた静かな登山道だ。
いつもは大勢で賑わう棒ノ折山頂も、早い時間には人影が少ない。
(いいじゃん、順調じゃん。これなら鍋焼きうどん間に合いそうじゃん)
と、調子こいて名栗湖へ向かって下る。
白谷沢の白孔雀の滝が関東ふれあいのみちの撮影ポイントなのだが、すでに頭の中は“鍋焼きうどん”に染められているため、撮影ポイントの確認がおろそかになる。
沢を下り始めて最初の滝で、
「あれ、これが白孔雀の滝じゃなかったっけ……」
と気付くものの、見回しても周囲に地名板が無い。
地名板が無い以上、撮影ポイントではないと判断して先へと進むが、次の滝は天狗の滝、その次は藤掛の滝と、どうにも白孔雀が出てこない。
これはおかしい、とさすがに気付いて地図を確認すると、やはり最初の滝が白孔雀の滝であった。
建前とは言え関東ふれあいの道のチェックポイント撮影は重要目的であるから、登り返さざるを得ない。
引き返してみると、白孔雀の滝の地名板は滝を登りきった上方にあった。
すなわち、下り方向から来ると滝が視界に入るよりも少し前に地名板があり、それから鎖場を下ると滝が見える。滝に気付いた時にはすでに地名板は過ぎているという罠。
頭の中が鍋焼きうどんになってなければもう少し気を配っていたかも知れないが、これは気付きにくい……。
登り方向であれば、滝の後に地名板なので見落としにくいとは思うけれども。
そんなわけで登り返して無事撮影はしたものの、約40分のタイムロス。これは痛い。
“鍋焼きうどん”に執着していたが故に“鍋焼きうどん”に間に合うかどうか怪しくなるという皮肉なミスだった。
名栗湖を過ぎ、小殿バス停までトボトボ歩き、竹寺への登山道に入った後がきつかった。
低山の登り始めによくある急な登り。
このくらいの登りは問題ないだろうと思っていたが、第二ラウンドなのでなかなかにツライ。
(鍋焼きうどん、鍋焼きうどん……)
呪文のように頭の中で繰り返しつつ登り切る。
竹寺を過ぎた後は、比較的平坦な道のりになるのでペースを上げる。
もちろん脳内は鍋焼きうどんである。
子ノ権現に到着したのが15時過ぎ。
その先は過去にも歩いている道であるが、浅見茶屋まではいつも30分程度かかっている。50分かかったこともある。
リミットに間に合うかどうかの瀬戸際だった。
我々は何故ここにいるのか。
答えは一つ、それは鍋焼きうどんを食するためである。
鍋焼きうどんにありつけなければ、我々がここに存在する意義が失われるのである。
存在意義が失われることは、即ちここまでの努力が水泡に帰するだけでなく、有限な時間を無駄に消費し、貴重なエネルギーを浪費したという結果になる。
時間及びエネルギーは人間社会にとって重要なファクターであり、資源である。
これらを無駄にすることは反社会的な行為に他ならない。
仮にも日本社会の一員として暮らしている我々であるから、背信行為は許されるものではない。
一人の背信を許せば、なし崩し的に社会は崩壊してゆく。
これは健全な社会を維持できるかどうかの極めて重要な問題である。
社会平和を守るため、健全な秩序を保つため、我々はなんとしても鍋焼きうどんを食さねばならないのである。
ペースを上げ、浅見茶屋に向かって下った。
タイムリミットの15時半、5分ほど過ぎちゃったものの、浅見茶屋に到着。
「すみません、まだ大丈夫ですか?」
声をかけると、
「大丈夫ですよ〜」
とのこと。
こうして我々は無事に鍋焼きうどんを食し、秩父錦で乾杯し、ご機嫌になって吾野駅へと下山した。
[img]http://f.st-hatena.com/images/fotolife/w/wicket/20140720/20140720165100.jpg[/img][b][color=228B22]東京から埼玉へ[/color][/b]
関東ふれあいの道を東京から埼玉へ繋ぐ為川井駅から歩いた。
このルートは間違いなく白谷沢を登りに使った方が楽しいルート。
埼玉編の最初だし、東京から埼玉へと繋ぐには棒ノ嶺(棒の折山という呼び方が個人的には好き)から埼玉へ行かないと!という気持ちがあった。
川井駅に着き一番難儀(退屈する)だろうと思っていた大丹波地域の舗装道歩きが以外にもイルミネーションイベントをしていたりで楽しく歩けた。
寒いかと思い防寒着など一杯持ってきたけれど風もなく汗だくだくになりながら棒ノ嶺へ到着。
まだ朝だから泥濘も凍っていると思っていたけれどぬちょぬちょでメンドクサイ事に。
入れ違いにトレランさんが数名山頂を後にするところで誰もいない棒ノ嶺なんて初めて見る。
最初にみつけた里程標には『棒ノ嶺⇔河又』とあった。
棒ノ嶺が起点(終点)ならば上日向スタート(ゴール)でなくてもいいのでは?
埼玉が棒ノ嶺までだからそういう里程標なのかな?
そしたら東京も『御嶽駅⇔棒の折山』にしておけばしっくりくるだろうに思ったり。
さてさて白谷沢下り…前日の雨の影響で沢の水も多くじゃぶじゃぶと足が水に浸かる所が多かったし、とにかく滑りたくないので慎重慎重にで疲れた。
「滑るの怖いからやっぱりここは登りがいいね」
なんて言っていたら撮影ポイント見逃してまた戻ると(´・ω・`)
登るのはいいけどそこをまた慎重に下るのが辛い。
って事でなんとか関東ふれあいの道埼玉編の第一歩が踏めた。
『奥武蔵の古刹を訪ねるみち』はみどころの法光寺・子の権現・竹寺などの古刹を訪ねるなんだけど・・・竹寺以外は今さら感があって新鮮な気持ちで訪ねる事が出来ず、ここだけでは歩きだすのに気分が乗らないので1と2をくっつけて『川井駅から浅見茶屋で鍋焼きうどんワッショイのみち』しちゃおうぜとなった訳です。
竹寺。
「茅の輪くぐると疫病や罪が浄化されて綺麗になるんでしょ?」
「浄化っていうか祓われるっていうか。まぁそうだな」
「駄目だわ…オラくぐった瞬間にじゅぼっ!って蒸発するわ。存在が邪悪」
「なるね(笑)」
竹寺はもうちょっと落ち着いた大人になったら精進料理食べに行こう。
子の権現。
でかい白い手(西雅秋:作)。
いい感じに苔がついて色づいてました。
仁王さん達もいつものように大迫力です。
ぶっちゃけ鉄の大わらじは好きじゃない…でも撮影ポイント。
時間と余力があったら鐘を突きたいところだけど…そんな余裕はなかった。
子の権現から浅見茶屋の間に里程標がある。
『吾野駅⇔正丸駅』もちろんゴールは吾野駅確定。
なぜなら浅見茶屋がそこにあるから。
法光寺。
お寺さんの前にある梵鐘。
まだ復興ならずかと観る度思う。
岩殿観音窟はパワースポット好きの友達を連れてこよう。
白孔雀の滝の事で心が折れかかったけれど最後まで歩けて良かった。
この日はいい感じの疲労感でぐっすり眠れた。
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