実証実験中の「甘利山タクシー」で千頭星山〜御所山までサルオガセ絡まる亜高山帯の森ハイキング
- GPS
- 06:25
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 867m
- 下り
- 848m
コースタイム
天候 | 曇ときどき晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
高尾06:48※定刻06:42の6分遅れ(JR中央本線) 韮崎08:28※大月以降は定刻どおり 韮崎駅09:00 「甘利山タクシー」¥2000乗合いタクシー2023年実証実験中※本日から運行開始 甘利山駐車場09:45 復路: 甘利山駐車場16:10(定刻は16:30)「甘利山タクシー」¥2000 韮崎駅16:50(定刻は17:15) 韮崎17:10(JR中央本線) 高尾19:10 |
その他周辺情報 | 甘利山タクシー 6月24日〜10月29日の土曜日・日曜日 および8月11日(金曜日祝)・10月9日(月曜日祝)※7月8・9・15・16日を除く 片道:2,000/人(税込)※事前予約カード決済制 https://sites.google.com/view/amariyama-taxi |
写真
感想
山で知り合った友人と初の登山。
雄国沼のニッコウキスゲの予定だったのだが、磐梯山方面の天気予報が良くないことと、まだニッコウキスゲが咲いていないようなので変更することに。
急遽候補に挙がったのが甘利山のレンゲツツジ。
友人が調べてくれたところ、韮崎市によりちょうど今日から「甘利山タクシー」という乗合いタクシーが運行されるとのこと。
韮崎駅から甘利山登山口駐車場まで1人片道2000円だ。
去年櫛形山から甘利山を眺めて行ってみたいなとは思ったが、交通アクセスが悪く計画していなかった。
ちょうどいいタイミングで乗り合いタクシーが運行されたものだ。
友人が事前に調べたところ、甘利山のレンゲツツジの見頃は過ぎているようだ。
なのにこのタイミングで乗合いタクシーが運行開始するとは少し不思議な気がする。
梅雨時にも関わらず2週連続で晴天に恵まれた週末。
乗り込んだ中央本線も山に向かう人の姿が目に付く。
甲斐大和駅で降りた人たちは大菩薩嶺だろうが、塩山駅で大勢の人が降りたのが不思議だった。
乾徳山だろうか、西沢渓谷だろうか、お揃いのオリジナルTシャツを着た若い人たちが多かったので何かイベントでもあるのだろうか。
友人とは韮崎駅で待ち合わせ。
「甘利山タクシー」は今日から運行開始で、しかも最初の乗客は我々のみとのこと。
しかも今年の運行は「実証実験」という位置付けらしい。
そのため地元メディアの取材があるので協力してほしいとの連絡が来ていた。
取材は主に友人が受けてくれたが、公共交通手段があると帰りの中央道の渋滞に巻き込まれなくて済むのでありがたいという意見を述べておいた。
実際この取材が韮崎市のコミュニティ誌に掲載されるかどうかは未定らしいが、地元自治体や観光協会などに意見が伝わるといい。
乗合いタクシーはマイクロバスのようなものかと思っていたのだが、普通のタクシーだった。
なので予約時の最大人数は4名とのこと。
タクシーの運転手さんによると韮崎駅から甘利山登山口駐車場までは片道6000円ほどなので、3名で乗れば同じ金額とのこと。
5〜6名ならミニバンタイプの車両があり、それは普通車のタクシーと同じ金額なので1人あたり一番安くなるとのこと。
この「甘利山タクシー」がお得になるのは1〜2名で乗車の場合だと分かった。
甘利山登山口駐車場に到着するとそれなりの賑わい。
駐車場付近のレンゲツツジの花は終わってしまっていたが、それでも標高を上げれば咲いている場所があるだろうかと期待して歩き出す。
甘利山山頂までは思ったよりもすぐで、そのまま千頭星山へ向かう。
周囲はカラマツを中心とした樹林帯で、それにサルオガセが着生している。
展望が開ける場所はほとんどないが、山の話をしているといつの間にか千頭星山に到着。
ここも展望はない。
千頭星山山頂の少し先に鳳凰三山の展望場所があるとのこと。
目の前に見えるはずの稜線が、夜叉神峠から苺平・辻山を経て鳳凰三山に至る稜線だ。
ただ今日はその稜線は雲に隠れていた。
梅雨時なのだから雨が降らないだけでもありがたい話だ。
再び笹原の「原っぱ」を経て、北側にある御所山のピークにも行ってみることにする。
途中視線を感じてその方向を見るとシカがこちらを見ている。
手を振ってみると耳をパタパタさせるのは音を聴きとっているのだろうか。
こちらが銃を持った狩猟者でないことが分かったのかそのままじっと見ていた。
植生を破壊したりヤマビルをまき散らしたりするシカは厄介者だが、仮に自分が狩猟者だったとして、その目を見てしまったら撃ち殺すことは不可能だろうなと思う。
シカの駆除という名目で実際ハンターたちには心理的な負担をかけているわけだし、なんとか自然淘汰的にシカを減らしていく術はないのだろうか。
御所山まで行くが、ここも展望の開ける場所ではない。
ここを下りて行けば鳳凰三山の登山口になる青木鉱泉だ。
帰りのタクシーで聞いたところ来週「甘利山タクシー」の下りのみの予約が入っているらしい。
青木鉱泉から韮崎駅までのバスは7/15からの運行なので、青木鉱泉から御所山を経て甘利山まで登り返して「甘利山タクシー」を使うのかなと想像した。
青木鉱泉から普通のタクシーに乗った方がお手軽だが、1人なら甘利山まで行けば「甘利山タクシー」で韮崎駅まで2000円で行けるのである。
甘利山まで戻ると、途中頭を出し始めていた富士山がはっきりと見え始めた。
今日は午後になるほど天気が回復してきたようだ。
花の終わったレンゲツツジ群落の向こうに、甲府盆地、御坂山地越しの富士山。
この時期に富士山が見られただけで大満足だ。
レンゲツツジの花の盛りにまた来てみたいが、その頃まで「甘利山タクシー」は運行されているだろうか。
行こうと思っていた雄国沼、裏磐梯でバスを運行する磐梯東都バスが今年の9月末でバス事業から撤退するらしい。
バス利用で安く登山ができる時代は終わりが近づいているのかもしれない。
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