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Yamareco

記録ID: 5659719
全員に公開
沢登り
甲信越

守門 破間川上祝沢(+守門川大滝沢)

2023年06月24日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
7.5km
登り
1,059m
下り
1,054m

コースタイム

日帰り
山行
6:29
休憩
0:32
合計
7:01
11:51
53
12:44
44
標高820m二俣(この後左俣探索)
13:28
32
左俣最高点(標高約950m)
14:00
18
標高820m二俣(この後右俣へ)
14:18
69
右俣連瀑帯取り付き
15:27
25
右俣連瀑帯上
15:52
16:14
56
登山道合流点(脱渓点)
17:10
17:20
92
天候 概ね晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
・上祝沢:体感2級。時期が早いせいかもしれませんが、ヌメりが少なくラバーソールがよく効きます。
・大滝沢:体感1級上。こちらは多少ヌメりますが、大滝は乾いたスラブを登るのであればラバーソール推奨。
参考記録:https://tomanokaze.sakura.ne.jp/Kiroku/2009/20090930_ootakisawa.pdf

いずれも脱渓まで約3時間で半日沢におすすめです。
沢慣れしていればロープは無くて良いですが、あった方が無難。
上祝沢は30mロープで十分、大滝沢は50m以上あると楽です。


入渓点の道路上より、上祝沢出合の渓相。安定の細流。
2023年06月24日 11:58撮影 by  DSC-RX0, SONY
1
6/24 11:58
入渓点の道路上より、上祝沢出合の渓相。安定の細流。
が、一瞬にして半分になる…。大丈夫かこれ。これは標高約625m地点の二俣で、右へ進む。
2023年06月24日 12:08撮影 by  DSC-RX0, SONY
2
6/24 12:08
が、一瞬にして半分になる…。大丈夫かこれ。これは標高約625m地点の二俣で、右へ進む。
特に何も無く、標高820mの二俣に到着。本命は右俣だが、時間があるので先に左俣を覗きに行く。
2023年06月24日 12:44撮影 by  DSC-RX0, SONY
1
6/24 12:44
特に何も無く、標高820mの二俣に到着。本命は右俣だが、時間があるので先に左俣を覗きに行く。
標高約910m地点にある滝。落差約22m。上部と合わせると40mくらい。大した滝では無いので少し悩んだが、もう来ることは無いのでとりあえず登っておく。⁻くらい。
2023年06月24日 12:59撮影 by  DSC-RX0, SONY
2
6/24 12:59
標高約910m地点にある滝。落差約22m。上部と合わせると40mくらい。大した滝では無いので少し悩んだが、もう来ることは無いのでとりあえず登っておく。⁻くらい。
その上部。
2023年06月24日 13:23撮影 by  DSC-RX0, SONY
1
6/24 13:23
その上部。
この約6mの小滝まで合わせて40mくらい。これの上は平凡になっていたので、左岸を巻き下りて820mの二俣に戻った。
2023年06月24日 13:24撮影 by  DSC-RX0, SONY
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6/24 13:24
この約6mの小滝まで合わせて40mくらい。これの上は平凡になっていたので、左岸を巻き下りて820mの二俣に戻った。
二俣から僅かで大滝が見える。ネットで見つけた上祝沢の大滝はこれ。本流ではなく、右俣に右岸より流入する支沢の滝でした。
2023年06月24日 14:01撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
6/24 14:01
二俣から僅かで大滝が見える。ネットで見つけた上祝沢の大滝はこれ。本流ではなく、右俣に右岸より流入する支沢の滝でした。
遠目だと立っていたが、下から見ると普通に登れそうだった。おそらく犬らい。落差は地形図で判断するに50mくらい?流れが小さくて登る意欲が湧かなかったのでパス。
2023年06月24日 14:05撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
1
6/24 14:05
遠目だと立っていたが、下から見ると普通に登れそうだった。おそらく犬らい。落差は地形図で判断するに50mくらい?流れが小さくて登る意欲が湧かなかったのでパス。
本流(右俣)に戻る。連瀑帯出合の滝が見えている。上祝沢の雪渓はこの辺が一番多かった。大雲沢がまだほとんど雪渓に埋め尽くされていたことを考えると、かなり早い時期から遡行できる沢と思う。
2023年06月24日 14:14撮影 by  DSC-RX0, SONY
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6/24 14:14
本流(右俣)に戻る。連瀑帯出合の滝が見えている。上祝沢の雪渓はこの辺が一番多かった。大雲沢がまだほとんど雪渓に埋め尽くされていたことを考えると、かなり早い時期から遡行できる沢と思う。
標高約900mから始まる連瀑帯出合の滝。落差約14m。シャワーだが、ガバだらけでフリクションも良いので爽快に登れる。
2023年06月24日 14:18撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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6/24 14:18
標高約900mから始まる連瀑帯出合の滝。落差約14m。シャワーだが、ガバだらけでフリクションも良いので爽快に登れる。
シャワー気持ちいい。
2023年06月24日 14:22撮影 by  DSC-RX0, SONY
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6/24 14:22
シャワー気持ちいい。
次。落差約10m。水流左を登ったが、下部が多少いやらしく、犬らい。ロープ出した方が無難。
2023年06月24日 14:27撮影 by  DSC-RX0, SONY
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6/24 14:27
次。落差約10m。水流左を登ったが、下部が多少いやらしく、犬らい。ロープ出した方が無難。
この下も滝っぽいので落差の算出がしにくいが、15mくらい。二条になっていて、ここが標高約990mの二俣にあたる。本流にあたる右を選択。
2023年06月24日 14:44撮影 by  DSC-RX0, SONY
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6/24 14:44
この下も滝っぽいので落差の算出がしにくいが、15mくらい。二条になっていて、ここが標高約990mの二俣にあたる。本流にあたる右を選択。
約7m。水流直登。取りつきがややバランシーだが概ね容易。
2023年06月24日 14:55撮影 by  DSC-RX0, SONY
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6/24 14:55
約7m。水流直登。取りつきがややバランシーだが概ね容易。
これも約7m。左壁直登で⁻くらい。ガバだらけだがかなり立っている。ちなみに左から容易に巻ける。
2023年06月24日 15:01撮影 by  DSC-RX0, SONY
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6/24 15:01
これも約7m。左壁直登で⁻くらい。ガバだらけだがかなり立っている。ちなみに左から容易に巻ける。
その上は滝か滑か判然としない流れが続く。
2023年06月24日 15:17撮影 by  DSC-RX0, SONY
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6/24 15:17
その上は滝か滑か判然としない流れが続く。
最後の滝。落差約16m。階段状で容易。
2023年06月24日 15:23撮影 by  DSC-RX0, SONY
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6/24 15:23
最後の滝。落差約16m。階段状で容易。
その上は平凡になり、源頭感が出てくる。結局標高差180mにも亘って滝が続いていて驚き。
2023年06月24日 15:29撮影 by  DSC-RX0, SONY
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6/24 15:29
その上は平凡になり、源頭感が出てくる。結局標高差180mにも亘って滝が続いていて驚き。
ちょっとした滑ゾーン。
2023年06月24日 15:36撮影 by  DSC-RX0, SONY
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6/24 15:36
ちょっとした滑ゾーン。
標高1210mで登山道と合流。ここで脱渓。
しばらく守門に来る機会は無さそうなので、靴を履き替えて挨拶をしに山頂へ向かう。
2023年06月24日 15:52撮影 by  DSC-RX0, SONY
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6/24 15:52
標高1210mで登山道と合流。ここで脱渓。
しばらく守門に来る機会は無さそうなので、靴を履き替えて挨拶をしに山頂へ向かう。
登山道の分岐のあたりはまだ雪が残っていた。
2023年06月24日 16:32撮影 by  DSC-RX0, SONY
6/24 16:32
登山道の分岐のあたりはまだ雪が残っていた。
山頂。4年と少し、沢山遊ばせていただきました。ありがとう!
2023年06月24日 17:11撮影 by  DSC-RX0, SONY
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6/24 17:11
山頂。4年と少し、沢山遊ばせていただきました。ありがとう!
下山中、ガスの中から守門が覗く。大雲沢は左俣(湯ノ又沢)、右俣(袴腰沢)ともに雪渓で埋め尽くされている。
2023年06月24日 17:46撮影 by  DSC-RX0, SONY
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6/24 17:46
下山中、ガスの中から守門が覗く。大雲沢は左俣(湯ノ又沢)、右俣(袴腰沢)ともに雪渓で埋め尽くされている。
過去に遡行した大雲沢袴腰沢をズーム。守門の雪渓量は例年通り、もしくは多いくらいかもしれない。
2023年06月24日 18:13撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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6/24 18:13
過去に遡行した大雲沢袴腰沢をズーム。守門の雪渓量は例年通り、もしくは多いくらいかもしれない。
おまけ。翌日(6/25)に遡行した守門川大滝沢の大滝。
三段で、下から約52m、12m、4mの計70m弱の滝。
2009年のトマの記録から流れが変わっている?トマは巻いているが、水流右の乾いた部分を登れば卦蘢度で快適です。
2023年06月25日 13:28撮影 by  DSC-RX0, SONY
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6/25 13:28
おまけ。翌日(6/25)に遡行した守門川大滝沢の大滝。
三段で、下から約52m、12m、4mの計70m弱の滝。
2009年のトマの記録から流れが変わっている?トマは巻いているが、水流右の乾いた部分を登れば卦蘢度で快適です。
水線直登しようか悩んだけどこれで滑落したらアホらしいなと思ってやめた。
2023年06月25日 13:38撮影 by  DSC-RX0, SONY
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6/25 13:38
水線直登しようか悩んだけどこれで滑落したらアホらしいなと思ってやめた。
一段目の上から見下ろす。
2023年06月25日 14:05撮影 by  DSC-RX0, SONY
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6/25 14:05
一段目の上から見下ろす。
二段目を下から。この滝の前後は大した滝は無く、詰めると上祝沢同様に登山道と合流する。登山口から脱渓まで3時間ほどのお手軽沢です。
2023年06月25日 14:06撮影 by  DSC-RX0, SONY
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6/25 14:06
二段目を下から。この滝の前後は大した滝は無く、詰めると上祝沢同様に登山道と合流する。登山口から脱渓まで3時間ほどのお手軽沢です。

感想

宿題その2。

破間川守門川上祝沢。
ご存知の方も居るかもしれないが、大雲沢やエラオトシ沢のアプローチ/デプローチに使われることがあるだけの沢で、漏れなく何も無い沢の印象をお持ちと思う。
実際下部は何も無く、夜間遡行すらできるほどである(以下記録参照)。
https://bigislandyamaguide.com/2022/08/21/eraotoshi/

お隣の大雲沢やエラオトシ沢などの佳渓に見劣りするのは明らかで自分も全く遡行興味は覚えなかったのだが、上祝沢の遠望写真を載せているサイトがあり、なんとそこに大滝が写っていた(現在はリンク切れ)。
とはいえ、下部の水量や地形図、GoogleEarthの写真からしてあまり期待はできない。
しかし、新潟を離れて遠方からこのようなスカ沢の可能性が高い沢に来ることはまず無いことから(中澤夫妻は来てたけど…)、行くなら今しかないと思い足を運んでみた。

結果、良い意味で予想を裏切る秀渓であった。
まずアプローチが良い。源頭部で登山道と合流するため、藪漕ぎも無い。
また登れる滝が延々続き、フリクションも良いと来た。
ロープを出しても4時間あれば登山道に抜けられると思うので、半日沢に最適ではなかろうか。おすすめです。
一日遊びたい人は、大滝より上は遡行不能のエラオトシ沢のゴルジュ散歩とセットで行くと良さそう。
ちなみに翌日遡行した守門川大滝沢も半日沢におすすめ。

以下自分語り。
今回の週末で、守門の沢の遡下降本数は6本になった(西川本高地沢、守門川硫黄沢、破間川大雲沢袴腰沢、破間川エラオトシ沢、破間川上祝沢、守門川大滝沢)。
地域研究してる訳でも無いのに守門の沢にこれだけ来ている人間は多くは無いだろう。
自分は同じ山に頻繁に通う性格では無いのだが、守門は例外である。
新潟に来て4年と少し。山頂を踏まずお散歩しただけの山行も含めれば守門には15回ほどは来ただろうか。家から近いことやヒルが居ないことが理由として挙げられるが、最も大きな理由は、守門が広大なブナ林を擁するからである。(仙台に住んでいたときは、同様の理由で船形山によく行っていた。)
山域としては越後が好きだが、新潟の心の山を挙げるのであれば守門になる気がする。

しばらくは守門に来ることは無くなりそうだが、ブナ愛好家としては、崩壊によって現在荒れているというブナ沢や、広大なブナ林を貫入していると思われる刈谷田川の中津又沢や深谷のゆる沢遡行もしてみたい。
守門、またいつか。

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コメント

こんにちは。
篤志家な沢ヤさん、いつも興味津々で拝読させて頂いてます。
写真のコメントや感想の書き方も好きでじっくり読まさせていただいてます。
仙台にいらしたんですね。通りで過去の記録に東北が多い訳ですね。
登攀レベルなんかは桁違いだと思うので、記録には快適に登攀と書かれててもあまり信じてはいませんが(失礼笑)、私も船形のブナが大好きで、勝手に少し親近感を覚えました。
守門は訪れた事がありませんが、いつか守門のブナも味わってみたいと思います。

今回の記録には関係ありませんが、秋田駒ヶ岳の安栖沢、過去に遡行されたんですね。
ゴルジュからですか?
近い将来行きたいと思ってますが、記録がほぼないので行く時は何かしらお聞きする事があるかもしれません。
その時はまた宜しくお願い致します。

また素晴らしい記録楽しみにしています。
2023/6/28 17:11
mooreeさん
コメントありがとうございます。
自己満足の冗長な記録に対してそんな風に言っていただけるなんてとても嬉しいです。
飯豊朝日や越後の悪い小滝や草付きに多少慣れているだけで、登攀力自体は本当に大したこと無いです。。「快適」の基準は確かに甘いかもしれませんが。笑
こちらこそ、mooreeさんの東北のマイナーな山の記録を拝見して勝手に親近感を覚えていました。
船形山は自分にとっても特別な場所です。守門に限らず新潟は美しいブナ林が本当に多くて素敵な場所ですが、船形山のブナ林はそのどこにも負けていないと思っています。また行きたいですね。

安栖沢ですか!陰鬱なゴルジュで、とても悪かった記憶があります。自分は役立たずでほぼフォローでしたが、リスにハーケン連打してあぶみ架け替えで登ったりしてました。日本の渓谷’98/’99に収載の若き日の大西さんの記録では4級とされていますが、登攀の総合グレードは並みの4級沢より上と思います。ご質問頂いたら可能な限りで情報提供いたします。

ありがとうございます。
記録の投稿頻度に波がありますが、また読んでいただけると嬉しいです。
2023/6/28 22:00
さようなら。。。
またいつかきっと。。。。
2023/6/28 19:24
mt-samさん
そんな風にお見送りされると新潟に来づらくなるので止めてください。笑
遠出は苦手ですが、越後の沢には通うつもりでいますので!
2023/6/28 22:02
リンクさせていただきました。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6687141.html
2024/4/24 18:31
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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